植毛手術の痛みについて|手術中と術後の痛みの程度

植毛手術の痛みについて

植毛手術を検討するとき、どの程度の痛みがあるのか気になる方は多いでしょう。痛みが理由で一歩を踏み出せず、不安を抱えたまま放置してしまう方も少なくありません。

この記事では、手術中から術後にかけて起こりやすい痛みの内容や対処法、痛みを和らげるための具体的な工夫などを詳しく紹介します。

クリニック選びや医師とのやりとりで知っておくとよいポイントも解説するので、検討材料の1つとして参考にしてください。

目次

植毛手術に感じる痛みの基本知識

植毛の痛みが気になって受診をためらう方がいますが、痛みの程度や種類には個人差があります。また術式や麻酔方法の違いによっても、痛みの感じ方が変わる場合があります。

まずは一般的にどのような痛みがあるのかを押さえて、あらかじめイメージしておくことが大切です。

痛みの感じ方には個人差がある

同じ施術を受けても、痛みを強く感じる人とほとんど気にならない人がいます。これは痛覚の個人差だけでなく、ストレスや体調、睡眠不足などが影響することもあります。

したがってインターネットで植毛手術は「痛い」と見かけても、必ずしもそれが自分に当てはまるとは限りません。

クリニックで術前カウンセリングを受け、どのような麻酔を使うか、どの程度の範囲に移植するかなどを詳しく確認すると安心です。

痛みが生じる主なタイミング

植毛手術の痛みが起こるタイミング(手術中と術後の全体像)

植毛手術で痛みが生じるタイミングは大まかにわけて2つあります。1つ目は手術中の痛みです。麻酔を施すときやドナー部位から毛根を採取するとき、移植箇所に毛根を挿入するときなどに違和感がある場合があります。

2つ目は術後の痛みで、腫れや赤みとともに軽い痛みを感じるケースが多いです。どちらのタイミングでも医師に相談すれば、痛み止めの内服や処置で対処できる可能性があります。

術式による痛みの特徴

植毛の術式には主にFUT法(ストリップ法)とFUE法があります。FUT法は後頭部の頭皮を帯状に切り取るため、術後の縫合跡に違和感が出やすい傾向があります。

FUE法はパンチの器具で毛根を1本ずつ取り出すため、傷は小さいですが、その分施術時間が長くなる場合があります。

いずれの方法でも適切な麻酔によって、痛みを軽減できるよう配慮されることがほとんどです。

痛みの特徴に関する簡単な一覧

術式採取方法痛みの発生源術後の違和感
FUT法帯状に切除切開の傷口傷跡がやや気になる
FUE法パンチ器具採取箇所の数が多い小さな点状の傷が複数
FUT法とFUE法の痛みの違い(採取方法と傷のイメージ比較)

手術中の痛みの原因と対処法

手術中は麻酔の効果によってほとんど痛みを感じない方が多いですが、麻酔を注入するときや移植の作業中にわずかな痛みや圧迫感を覚えることがあります。

どのような原因で痛みが生じやすいのか、そしてどのように対処するかを理解すると不安を減らせます。

麻酔注入時の違和感

頭皮に麻酔を注射するとき、針を刺す際の痛みや、薬液が注入されるときの圧迫感をわずかに感じることがあります。頭皮は皮膚が薄いため、人によってはチクッとした痛みを意識する場合があります。

できるだけ細い針を使用し、痛みを軽減する工夫を行っているクリニックもあるため、カウンセリング時に医師と相談してみるのがよいでしょう。

ドナー採取時の刺激

FUT法の場合は頭皮を帯状に切り取るため、メスでの切開にともなう刺激があります。一方、FUE法はパンチ器具を使って毛根を1本ずつ採取するので、ピリッとした刺激を連続的に感じる可能性があります。

ただしいずれの場合も麻酔が効いていれば鋭い痛みは少なく、意識するほどの痛みを感じにくいと言われています。

ドナー採取後の圧迫感

採取が終わると、出血を抑えるために圧迫や保護を行います。その際、引き締めるような圧迫感や軽い痛みが出る場合があります。

しかし、この圧迫は患部を安定させる目的があり、麻酔が効いているあいだは強い痛みになることはまれです。圧迫による違和感は、数時間程度で落ち着くケースがほとんどです。

手術中の主な痛みの要因をまとめた項目

原因痛みの度合い特徴
麻酔の注入★~★★針を刺す瞬間や薬液注入時の圧迫感
ドナー採取の刺激★~★★★FUTの場合は切開、FUEの場合はパンチによる採取
出血を抑える圧迫★~★★患部を固定するための締め付け感
  • 術前に十分な睡眠をとる
  • 過度に緊張せずにリラックスを心がける
  • 麻酔に関して不安があれば医師に相談する
  • 痛み止めの処方について事前に確認する

医師とのコミュニケーションを密にして、どのような痛みが想定されるかを十分に把握すると安心感が高まります。

術後の痛みの経過とケアのポイント

植毛手術後の痛みの経過(術後24時間〜1か月の流れ)

植毛手術後は、ドナー採取部位や移植部位に違和感を持つことがあります。頭皮がぴりぴりした感じや、寝るときに枕に当たって気になるケースもあります。

ただし痛みが強く続くことは少なく、時間の経過とともに落ち着いてくることがほとんどです。

術後1日~数日間の症状

手術直後は麻酔の効果が切れると、じんわりした痛みを意識することがあります。特にFUT法で切開を行った場合は傷口を縫合しているため、ツッパリ感を覚えるかもしれません。

FUE法でも採取部位が複数あるため、点在する小さな痛みを感じる方がいます。いずれも強い痛みが続く場合はまれで、処方された痛み止めを服用すればある程度コントロールできることが多いです。

術後1週間~2週間程度の変化

最初の数日を乗り切ると、多くの方は痛みよりもむずがゆさや頭皮の乾燥、かさぶたなどの状態を気にするようになります。

傷がふさがる過程で多少のかゆみが出ることもありますが、爪で引っかくと感染リスクが高まります。やさしく洗髪するなど、頭皮環境を清潔に保つことが重要です。

長期的に見た痛み

1か月以上経過すると、痛みやかさぶた、赤みといった症状はほぼ落ち着いてくる場合が多いです。

ごくまれに、術後数か月間、縫合部のつっぱりや感覚異常が残る場合がありますが、徐々に回復していく傾向があります。

長期的に痛みがひどい場合や、見た目に変化がある場合は、早めにクリニックに相談してください。

術後の主な経過と痛みの目安

時期痛みの度合い主な症状
術後~24時間★~★★麻酔切れによるじんわりした痛み
術後2~3日★~★★ドナー部位や移植部位の鈍い痛み
術後1週間~2週間程度★~★★かさぶた・軽いかゆみ
術後1か月以降☆~★痛みはほぼ消失、つっぱり感が残ることも

麻酔の種類と痛みへの影響

植毛手術の麻酔の種類と痛み軽減の関係(局所・静脈・表面麻酔)

植毛手術では、さまざまな麻酔の種類を組み合わせて用いることが多いです。麻酔のかかり方や術式との相性は痛みに直結するため、術前に知っておくと不安を軽減できます。

局所麻酔

頭皮に直接作用する局所麻酔は、一般的に植毛手術で使用されます。痛みの原因となる神経伝達をブロックするため、ドナー採取や移植作業中に痛みを感じにくくなります。

局所麻酔の注射自体に少し痛みが伴う可能性がありますが、医師が慎重に行えば痛みを抑えることができます。

静脈麻酔

局所麻酔だけでは不安が大きい場合や、よりリラックスして施術を受けたい場合に静脈麻酔を併用することがあります。

静脈麻酔を使うと眠っているような状態になり、手術中の緊張や痛みをあまり意識せずに過ごせるというメリットがあります。

ただし体質によっては副作用が出る恐れもあるため、事前のカウンセリングや検査で確認が必要です。

その他の鎮痛法

表面麻酔(クリーム麻酔)を使用するクリニックもあります。頭皮表面に塗布して痛みを軽減する方法で、注射の痛みを和らげる目的で行うことが一般的です。

さらに術後には痛み止めの飲み薬を処方する場合も多く、痛みの感じ方に合わせて併用することがあります。

麻酔の特徴と痛みとの関係

麻酔の種類特徴痛みへの影響
局所麻酔局所的に痛覚を遮断手術部位に直接効果がある
静脈麻酔うとうとした意識状態でリラックスできる不安が強い方に有用
表面麻酔クリームを塗布して表面感覚を和らげる注射の痛みを軽減するサポートとして利用

痛みを軽減するためにできること

痛みを少しでも抑えたいと考えるのは自然なことです。植毛手術においても、患者自身が取り組めることがあります。対策を知っておくと心構えができるため、より快適に施術を受けられるでしょう。

カウンセリング時の十分な確認

痛みを和らげる方法は、医師とのコミュニケーションによって大きく変わります。カウンセリング時には、過去に痛みに弱かった経験や麻酔で気分が悪くなった経験があれば伝えておくとよいです。

医師は患者の体質や不安を踏まえたうえで、痛みを抑える麻酔や施術方法を提案しやすくなります。

術前の生活習慣に配慮

睡眠不足や栄養バランスの乱れなど、体調が整っていないと痛みを強く感じやすい場合があります。

術前1週間ほどは睡眠時間をしっかり確保し、刺激の強い飲食を控えるなど体調面にも配慮すると手術当日のストレスが軽減されます。

心理的サポートの大切さ

痛みを過度に恐れると筋肉が緊張しやすくなり、麻酔の効果を感じにくくなることがあります。

必要以上に不安を抱えず、医師や看護師に細かい疑問を相談するようにすると、リラックスできる環境を作りやすくなります。

また、音楽を聴きながら手術を受けるなど、緊張を和らげる工夫を取り入れるクリニックもあります。

痛み軽減のための主な取り組み

項目内容
術前の生活習慣良質な睡眠、バランスのとれた食事
カウンセリング痛みに関する不安・過去の経験を医師に伝える
術中の工夫音楽やリラクゼーション技法の導入
術後のフォロー痛み止めの服用や頭皮ケアの指導

痛みを感じにくい植毛手術の選択肢

痛みを少なくするために、クリニックや医師が採用している術式や技術にはさまざまな種類があります。頭皮への負担をできる限り少なくしながら、見た目の仕上がりも重視する方法を選ぶことで、不安を減らせます。

ロボット支援によるFUE法

手動で行うFUE法と比べて、ロボット支援システムを導入しているクリニックもあります。毛根を採取する際の正確性が向上し、頭皮へのダメージを抑えやすくなるため、術後の痛みが軽減される可能性があります。

ただし利用できる施設が限られ、費用も高めになる場合があります。

マイクロパンチによる低侵襲な採取

ドナーを採取するためのパンチ器具にもさまざまなサイズがあります。

直径が小さいマイクロパンチを使うことで、頭皮を削る面積が少なくなり、痛みや出血が抑えられることがあります。手先の器用さが求められるため、医師の経験が大切です。

FUT法でも痛みを抑える工夫

FUT法は大きく切開するぶん痛みが強いと思われがちですが、縫合技術が向上している医師であれば、術後の痛みや傷跡の負担を抑えることができます。

適切な麻酔や細やかな縫合の手技が合わされば、手術中・術後ともに痛みが大きくならない可能性があります。

  • ロボット支援システムの費用とメリットを把握する
  • マイクロパンチの種類や医師の経験を確認する
  • FUT法の縫合技術やアフターケアについて質問してみる
  • 自分の頭皮の状態やニーズを総合的に考慮する

部分的な相談でも、医師やカウンセラーに疑問をぶつけると、より納得できる術式を選びやすくなります。

植毛術式別の特徴と痛みの目安

術式メリット痛みの目安
FUT法採取範囲が広く移植本数を確保しやすい切開部に縫合がある
FUE法傷跡が点状で目立ちにくいパンチ採取による刺激
ロボットFUE採取精度が高く安定した結果を得やすい設備があるクリニックに限られる
マイクロパンチより細いパンチで痛みや出血を抑えやすい技術と経験が必要

クリニック選びと医師とのコミュニケーション

痛みに関する不安を和らげるためには、どのクリニックを選び、どのように医師とコミュニケーションを取るかが大きなポイントです。

最終的に安心して施術を受けられるように、いくつかのチェックポイントを押さえることをおすすめします。

カウンセリングでの質問内容

カウンセリングは痛みに対する疑問を解消する大切な機会です。「過去に麻酔で不安を感じたことがある」「痛みに弱いので心配」というような個人的な事情をしっかり伝えてください。

医師からも「使用する麻酔の種類」「術後の痛み止めの処方」「痛みを和らげるコツ」などの説明を受け、納得したうえで施術を決断することが大切です。

医師の実績や患者対応

痛みを少なくするためには技術的な要素も重要ですが、患者の話を丁寧に聞き、細かな気配りをしてくれる医師であるかどうかも大きな要素になります。

医師との相性が合わなければ、ちょっとした不安でも相談しづらくなり、結果として痛みに対する対処が後手に回る可能性があります。カウンセリングや問診時の態度、説明のわかりやすさなどを確認するとよいでしょう。

費用と施術プラン

痛みを軽減するためのオプションには、静脈麻酔や追加のケアが含まれる場合があり、追加費用がかかるケースがあります。

植毛の費用だけでなく、術後のフォロー体制や麻酔費用なども合計したうえで、自分に合ったプランを選ぶことが大切です。

見積もりを受け取ったら、費用内訳もしっかりチェックすると後々のトラブルを防ぎやすくなります。

クリニックを選ぶ際の確認項目

項目チェックポイント
医師の対応質問に丁寧に答えてくれるか、痛み対策について具体的か
麻酔の種類局所麻酔だけでなく静脈麻酔などの選択肢があるか
費用の内訳麻酔費用や痛み止め、アフターケアなどの追加料金
アフターケア術後の痛みやトラブル時に迅速に対応できる体制があるか
  • カウンセリング時に術後の痛み止めやサポートを確認する
  • 医師の豊富な実績だけでなく患者とのコミュニケーション力も重要視する
  • 見積もりの明細を理解して、後々の追加費用が発生しないか確認する
  • 自分の痛みの感じ方や体質を遠慮なく相談する
この記事のまとめ

Q&A

植毛手術に関する痛みは多くの人が心配するポイントであり、実際に寄せられる質問もバリエーションに富んでいます。

具体的な疑問をQ&A形式で確認することで、より安心して施術に臨めるようにしましょう。

術中の痛みに関するQ&A

局所麻酔だけで手術中の痛みは十分に抑えられますか?

多くのケースで局所麻酔だけで痛みは気にならないレベルになりますが、どうしても不安な場合は静脈麻酔を追加する方法もあります。カウンセリングで相談してください。

麻酔が効いているのに、手術中に少しチクチクと感じることはありますか?

麻酔が効いていれば、鋭い痛みはほとんど感じませんが、わずかな刺激や圧迫感を意識するケースはあります。気になる場合はその場で医師に伝えると対応してくれます。

手術中に意識がまったくない状態のほうが安心なのですが?

意識を落としたい場合は静脈麻酔を併用することがあります。ただし、薬の作用やリスクを理解したうえで、医師の判断に従うことが大切です。

術後の痛みに関するQ&A

術後の痛みはどれくらいの期間続きますか?

個人差はありますが、多くの方は1週間程度で痛みがだいぶ落ち着きます。長引く場合は早めに相談するとよいでしょう。

処方された痛み止めはどのタイミングで飲めばいいですか?

痛みを感じ始めたら我慢せずに使用すると、痛みの悪化を防ぎやすくなります。医師の指示をしっかり守り、用量や回数に注意してください。

術後に頭皮がむずがゆくなるのですが、痛みと関係がありますか?

傷の回復過程でかさぶたや新しい皮膚が生まれるときにむずがゆさを感じることがあります。痛みというよりはかゆみですが、傷口をこすったり掻きむしると悪化する恐れがあるため注意が必要です。

その他の痛みに関するQ&A

FUT法かFUE法か迷っていますが、痛みに大差はありますか?

FUE法は傷が点状で痛みも少ないと言われがちですが、採取本数が多いと一度に多くの箇所に刺激が及びます。FUT法も縫合技術が高い医師であれば痛みを最小限に抑えられます。

医師と相談のうえ、適した方法を選びましょう。

術後、頭皮以外の部位(肩や首など)に痛みやこりを感じることはあるのでしょうか?

同じ姿勢で施術を受けることが多いため、肩こりや首のこりを感じる方もいます。術後は軽いストレッチなどで血行を促すと、不快感を軽減できる場合があります。

痛みがひどくなった場合はどうすればいいですか?

手術を行ったクリニックに早めに連絡して、医師の指示を仰いでください。市販の薬を自己判断で大量に使用するよりも、医師と相談して適切な薬を処方してもらうほうが安全です。

以上

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