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女性特有のつむじはげの症状と診断後の治療プラン

女性特有のつむじはげの症状と診断後の治療プラン

つむじ周りの髪が薄くなってきた、地肌が透けて見えるようになった、と感じている女性が増えている印象です。

女性にとって髪は美しさの象徴の一つであり、つむじの薄毛は深刻な悩みです。しかし、女性の薄毛は決して珍しいことではなく、適切な対処で改善が期待できます。

目次

女性のつむじはげ|よくある誤解と正しい理解

女性のつむじはげについては、さまざまな情報が飛び交っており、なかには誤解も少なくありません。

まずは正しい知識を身につけることが、不安解消への第一歩です。

つむじはげは男性特有のもの?

薄毛や抜け毛の悩みは男性に多いイメージがありますが、女性もつむじ部分の薄毛に悩む方は多くいらっしゃいます。

女性の薄毛は「びまん性脱毛症」といって、頭部全体の髪が薄くなる傾向がありますが、つむじ周辺から薄くなるケースも珍しくありません。

ホルモンバランスの変化や生活習慣など、女性特有の原因が関わっているケースもあります。

分け目とつむじはげの違い

長年同じ分け目を続けていると、その部分の地肌が目立ちやすくなる場合があります。

これは分け目部分の毛髪が一定方向に向き癖がついたり、紫外線などの外部刺激を受けやすくなったりするためです。

一方、つむじはげは、つむじを中心に地肌が広範囲に見えるようになり、髪の毛自体の密度が低下している状態を指します。

鏡でつむじの状態を定期的に確認し、変化に気づくことが大切です。

分け目とつむじはげの主な違い

項目分け目が目立つケースつむじはげの初期症状
地肌の見える範囲分け目に沿って線状つむじを中心に円形~楕円形
髪の毛の状態太さや密度に大きな変化なし細く短い毛が増え、密度が低下
進行の仕方急激な変化は少ない徐々に範囲が広がる可能性

髪型で隠せるから大丈夫?

つむじの薄毛が気になり始めると、髪型を工夫して隠そうとする方も多いです。

ただ、一時的にカバーできても根本的な解決にはなりません。むしろ、隠すことで頭皮が蒸れたり、スタイリング剤が毛穴に詰まったりして、薄毛を進行させてしまう可能性も考えられます。

早期に原因を特定し、適切なケアの開始が重要です。

加齢による自然現象と諦めていませんか

確かに加齢とともに髪のボリュームが減ったり、髪質が変化したりするケースがあります。

しかし、「年だから仕方ない」と諦めてしまうのは早計です。適切な治療やケアによって、薄毛の進行を遅らせたり、改善したりすることは十分に可能です。

年齢に関わらず、気になる症状があれば専門医に相談しましょう。

あなたのつむじは大丈夫?セルフチェックポイント

ご自身のつむじの状態を客観的に把握すると、早期発見・早期対策につながります。

つむじ周辺の髪の毛の太さ

つむじ周りの髪の毛を指でつまんでみてください。他の部分の髪の毛と比べて、明らかに細くなっていたり、弱々しく感じたりする場合は注意が必要です。

髪の毛が細くなるのは、毛髪サイクルが乱れているサインかもしれません。

頭皮の色と硬さ

健康な頭皮は青白い色をしていますが、血行が悪くなると赤っぽくなったり、黄色っぽくくすんだりする場合があります。

また、頭皮を指で軽く動かしてみて、硬く突っ張った感じがする場合も血行不良の可能性があります。頭皮環境の悪化は、薄毛の大きな原因の一つです。

頭皮状態で見る健康サイン

頭皮の状態健康な場合注意が必要な場合
青白い赤い、茶色い、黄色い
硬さ適度な弾力がある硬い、ぶよぶよしている
その他フケやかゆみが少ないフケ、かゆみ、湿疹がある

抜け毛の量と質

1日に50~100本程度の抜け毛は自然な範囲ですが、シャンプー時やブラッシング時の抜け毛が急に増えた、枕に付着する毛が増えた、と感じる場合は注意が必要です。

また、抜けた毛の中に細くて短い毛が多い場合も、毛髪サイクルの乱れが疑われます。

  • シャンプー時の排水溝の毛量
  • ブラッシング時のブラシにつく毛量
  • 枕や寝具につく毛量

つむじの渦の明瞭さ

つむじの渦がはっきりしなくなり、地肌が広範囲に見えるようになってきたら、薄毛が進行している可能性があります。

合わせ鏡などを使って、定期的に後ろからつむじの状態を確認する習慣をつけましょう。

スマートフォンのカメラで撮影して記録するのも良い方法です。

女性のつむじはげを引き起こす原因

女性のつむじはげは、さまざまな要因が複雑に絡み合って発生します。

考えられる原因を確認して、ご自身の生活習慣などと照らし合わせてみましょう。

ホルモンバランスの乱れ

女性ホルモンの一つであるエストロゲンには、髪の成長を促進してハリやコシを保つ働きがあります。

妊娠・出産や更年期、過度なダイエットやストレスなどによりエストロゲンの分泌量が減少すると、相対的に男性ホルモンの影響が強まり、薄毛を引き起こしやすいです。

なかでもFAGA(女性男性型脱毛症)と呼ばれる症状では、このホルモンバランスの変化が大きく関与します。

生活習慣の乱れとストレス

不規則な食生活や睡眠不足、運動不足といった生活習慣の乱れは血行不良や栄養不足を招き、髪の健やかな成長を妨げます。

また、精神的なストレスは自律神経のバランスを崩し、血管を収縮させて頭皮への血流を悪化させます。

このことにより毛母細胞の働きが低下し、薄毛につながる場合があります。

生活習慣と髪への影響

乱れた生活習慣髪への主な影響対策のポイント
偏った食事栄養不足(タンパク質、ビタミン、ミネラル)バランスの取れた食事を心がける
睡眠不足成長ホルモンの分泌低下、血行不良質の高い睡眠を7時間程度確保する
過度なストレス自律神経の乱れ、血行不良適度な休息、リフレッシュ方法を見つける

頭皮環境の悪化

間違ったシャンプー方法、洗浄力の強すぎるシャンプーの使用、すすぎ残しなどは頭皮の乾燥や炎症、毛穴の詰まりを引き起こして健康な髪の育成を妨げます。

また、皮脂の過剰分泌やフケなども頭皮環境を悪化させ、薄毛の原因となる場合があります。

ご自身の頭皮タイプに合ったヘアケア製品を選び、正しい方法でケアすることが大切です。

間違ったヘアケア

頻繁なカラーリングやパーマ、過度なブラッシング、きつく髪を縛るヘアスタイルなどは髪や頭皮に大きな負担をかけます。

このような物理的・化学的な刺激が蓄積すると、毛髪が弱くなったり、抜けやすくなったりします。

ヘアケアは優しく、頭皮への負担を最小限に抑えることを心がけましょう。

つむじの悩み、実はこんなことも影響している?見過ごされがちな要因

一般的な原因以外にも、女性のつむじの薄毛には、見過ごされがちな要因が潜んでいるケースがあります。

栄養バランスの偏りと特定の栄養素不足

髪の主成分はケラチンというタンパク質です。そのため、タンパク質の摂取不足は直接的に髪の健康に影響します。

また、ビタミンB群やビタミンC、ビタミンEや亜鉛、鉄分なども、髪の成長や頭皮環境の維持に重要な役割を果たします。

例えば、亜鉛はタンパク質の合成を助け、鉄分は酸素を運搬して頭皮の血行を促進します。

これらの栄養素が慢性的に不足すると、つむじの薄毛が進行しやすいです。

髪の健康に必要な主な栄養素

栄養素主な働き多く含まれる食品例
タンパク質髪の主成分肉、魚、卵、大豆製品
亜鉛タンパク質の合成、細胞分裂促進牡蠣、レバー、牛肉
鉄分酸素運搬、血行促進レバー、赤身肉、ほうれん草

睡眠の質と成長ホルモンの関係

髪の成長には、睡眠中に分泌される成長ホルモンが深く関わっています。入眠後3時間程度の深いノンレム睡眠時にとくに多く分泌されます。

睡眠時間が不足していたり、眠りが浅かったりすると成長ホルモンの分泌が不十分になり、毛母細胞の分裂や修復が滞り、薄毛につながる可能性があります。

単に睡眠時間を確保するだけでなく、「睡眠の質」を高める工夫が、つむじの健康を守るうえで大切です。

慢性的な頭皮の緊張と血行不良

長時間のデスクワークやスマートフォンの使用、精神的な緊張状態が続くと首や肩の筋肉がこり固まり、頭皮まで緊張してしまうときがあります。

頭皮が緊張すると血管が圧迫され、血行が悪くなります。

この血行不良が慢性化すると髪の毛に必要な栄養や酸素が十分に行き渡らず、毛根が弱ってしまい、つむじ部分の薄毛を招く一因となります。

定期的なストレッチやマッサージで、頭皮の緊張を和らげることが重要です。

遺伝的要因との向き合い方

薄毛には遺伝的な要因が関与する場合もあります。しかし、「遺伝だから仕方ない」と諦める必要はありません。

遺伝的な素因があったとしても、生活習慣の改善や適切な治療によって薄毛の進行を遅らせたり、症状を軽減したりすることが可能です。

遺伝的要因を正しく理解し、専門医と共に前向きに対策を行うのが、つむじの悩みを解決する鍵となります。

専門クリニックで行うつむじはげの診断方法

つむじはげの原因は一人ひとり異なります。そのため、専門クリニックでは詳細な検査を行い、原因を特定した上で、その方に合った治療法を提案します。

問診と視診

まず、医師が患者さんの生活習慣や既往歴、家族歴や薄毛が気になり始めた時期や進行具合などを詳しく伺います。

その後、つむじ周辺の頭皮の状態や髪の毛の密度、太さなどを直接目で見て確認します。

この問診と視診は、診断の第一歩として非常に重要です。

マイクロスコープによる頭皮チェック

マイクロスコープという専用の拡大鏡を使って、頭皮の状態や毛穴、毛髪の太さなどを詳細に観察します。

肉眼では確認できない頭皮の炎症や皮脂の詰まり具合、毛髪の成長状態などを把握できて、より正確な診断が可能になります。

マイクロスコープでわかること

観察項目健康な状態問題がある可能性
毛穴詰まりがなくクリア皮脂や角質で詰まっている
頭皮の色青白い赤い、炎症がある
毛髪の太さ均一でしっかりしている細い毛が多い、太さが不均一

血液検査で内面的な原因を探る

ホルモンバランスの乱れや栄養状態の偏りなど、内面的な原因が疑われるときには血液検査を行います。

甲状腺機能の異常や貧血、亜鉛や鉄分などのミネラル不足といった、薄毛に関連する可能性のある身体内部の問題を明らかにする検査です。

遺伝子検査の可能性

FAGA(女性男性型脱毛症)のリスクを調べるために、遺伝子検査を行う場合もあります。

この検査は、特定の遺伝子の型を調べることで将来的な薄毛の進行リスクや、特定の治療薬への反応性を予測するのに役立ちます。

ただし、遺伝子検査の結果が全てではなく、あくまで治療方針を決定するうえでの参考情報の一つとして活用します。

診断結果に基づく女性のつむじはげ治療プラン

専門クリニックでは、詳細な診断結果に基づいて、一人ひとりの症状や原因に合わせたオーダーメイドの治療プランを提案します。

内服薬・外用薬による治療

女性の薄毛治療で中心となるのが、内服薬と外用薬です。

内服薬としては、毛髪の成長を促す成分や、ホルモンバランスを整える作用のある薬などが用いられます

。外用薬(塗り薬)としては、ミノキシジル配合のものが代表的で、頭皮の血行を促進し、毛母細胞を活性化させる効果が期待できます。

  • スピロノラクトン(内服薬:ホルモンバランス調整)
  • ミノキシジル(外用薬・内服薬:血行促進、毛母細胞活性化)
  • 各種ビタミン剤・ミネラル剤(内服薬:栄養補給)

医師の指示に従い、正しく使用することが大切です。

頭皮への直接的な働きかけ(注入治療など)

より積極的に効果を求める方には、頭皮に直接有効成分を注入する治療法も選択肢となります。

成長因子やビタミン、アミノ酸などを配合した薬剤を極細の針や特殊な機器を用いて頭皮に注入して、毛根に直接栄養を届け、発毛・育毛を促進します。

メソセラピーやHARG療法などがこれにあたります。

主な注入治療の種類

治療法主な成分期待される効果
育毛メソセラピー成長因子、ビタミン、アミノ酸など発毛促進、毛髪の質の改善
HARG療法幹細胞から抽出した成長因子など毛周期の正常化、毛母細胞の活性化
PRP療法自身の血液から抽出した多血小板血漿組織修復、コラーゲン産生促進

注入治療は、施術者の技術や使用する薬剤によって効果や安全性が異なります。信頼できるクリニックを選びましょう。

食事・生活習慣の改善指導

薬物治療や注入治療と並行して、食事内容や生活習慣の改善指導も行います。

髪の毛の成長に必要な栄養素をバランス良く摂取するための食事アドバイスや、質の高い睡眠をとるための工夫、ストレス管理の方法など日常生活全般にわたるサポートを通じて治療効果を高めます。

これらの指導は、治療終了後の良好な状態を維持するためにも重要です。

心理的サポートの重要性

薄毛の悩みは、精神的に大きな負担となる場合があります。

治療に対する不安や、なかなか効果が実感できないことへの焦りなど、患者さんが抱える心理的な問題にも寄り添い、サポートするのも治療の一環です。

医師やカウンセラーが親身に話を聞き、安心して治療を続けられるような環境を整えているクリニックを選ぶと良いでしょう。

つむじはげ治療の期間と費用について

つむじはげの治療を始めるにあたり、治療期間や費用は多くの方が気にされる点です。ここでは、一般的な目安について説明します。

治療効果が現れるまでの目安

治療効果の現れ方には個人差がありますが、一般的に3ヶ月から6ヶ月程度で何らかの変化を感じ始める方が多いです。

毛髪にはヘアサイクル(成長期・退行期・休止期)があり、新しい髪が成長して目に見える形で効果を実感するまでには一定の時間が必要です。

「つむじはげを早くなんとかしたい」といった気持ちも分かりますが、焦らず根気強く治療を続けましょう。

平均的な治療期間

満足のいく効果を得るまでの期間も個人差が大きいですが、多くの場合、6ヶ月から1年以上の継続治療が必要となります。

症状の程度や治療法、生活習慣の改善度合いなどによって期間は変動します。

医師と相談しながら治療の進捗状況を確認し、必要に応じて治療計画を見直していきます。

治療費用の内訳と相場

女性の薄毛治療は基本的に自由診療となるため、クリニックや治療内容によって費用は異なります。

主な費用の内訳としては、診察料や検査料、薬剤費や施術料などがあります。

月々の費用相場としては、内服薬・外用薬治療で1万円~3万円程度、注入治療などを併用する場合はさらに高くなる傾向があります。

治療費用の目安(月額)

治療内容費用の目安備考
内服薬・外用薬1万円~3万円薬剤の種類や量による
注入治療(メソセラピー等)3万円~10万円以上施術範囲や頻度による
検査費用(初回など)5千円~2万円程度検査項目による

治療を開始する前に、必ず総額や支払い方法についてクリニックに確認しましょう。

保険適用の有無

残念ながら、美容目的と見なされる女性の薄毛治療(FAGAなど)の多くは、健康保険の適用外となります。

ただし、円形脱毛症や、他の疾患(甲状腺疾患など)が原因で薄毛が起きているときは、保険診療の対象となる場合もあります。

まずは専門医に相談し、ご自身の症状が保険適用の可能性があるか確認することが重要です。

つむじはげを予防・改善するための日常ケア

専門クリニックでの治療と合わせて、ご自身で行う日常的なケアも、つむじはげの予防や改善には欠かせません。

今日から取り入れられるケア方法を実践していきましょう。

正しいシャンプー方法と頭皮マッサージ

シャンプーは髪ではなく頭皮を洗うことを意識しましょう。指の腹で優しくマッサージするように洗い、すすぎ残しがないように丁寧に洗い流します。

シャンプー剤は、ご自身の頭皮タイプに合った刺激の少ないものを選びましょう。

また、シャンプー時や入浴後などに頭皮マッサージを行うと血行が促進され、頭皮環境の改善につながります。

  • シャンプー前のブラッシングで汚れを浮かす
  • ぬるま湯で予洗いをする
  • シャンプーはよく泡立ててから頭皮につける
  • 爪を立てずに指の腹で洗う
  • すすぎは時間をかけて念入りに

バランスの取れた食事と十分な睡眠

髪の毛は、私たちが食べたものから作られます。髪の成長に必要な栄養素をバランス良く摂取する工夫が大切です。

なかでも髪の主成分であるタンパク質や、血行を促進するビタミンE、頭皮環境を整えるビタミンB群を積極的に摂りましょう。

また、質の高い睡眠は成長ホルモンの分泌を促し、髪の成長をサポートします。毎日同じ時間に寝起きするなど、規則正しい生活を心がけましょう。

ストレスを溜めない工夫

ストレスは自律神経のバランスを乱し、血行不良やホルモンバランスの乱れを引き起こし、薄毛の原因となります。

適度な運動や趣味の時間、リラックスできる入浴法など自分に合ったストレス解消法を見つけ、日常生活に取り入れましょう。

ストレスを完全に無くすのは難しいですが、上手にコントロールすることが重要です。

紫外線対策と頭皮保護

頭皮も肌の一部であり、紫外線の影響を受けます。紫外線は頭皮を乾燥させて炎症を引き起こし、毛母細胞にダメージを与える可能性があります。

外出時には帽子をかぶったり、日傘を使用したり、頭皮用の日焼け止めスプレーを活用するなどして、紫外線から頭皮を守りましょう。

また、冬場の乾燥も頭皮には良くありません。加湿器などで室内の湿度を適切に保つのも大切です。

よくある質問

つむじはげの治療に関して、患者さんからよくいただくご質問とその回答をまとめました。

治療中に気をつけることはありますか

医師の指示通りに薬を使用し、定期的な通院を続けるのが基本です。

また、治療効果を高めるために、生活習慣の改善(バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動、禁煙など)にも積極的に取り組みましょう。

自己判断で薬の量を変更したり、中断したりするのは避けてください。

治療薬に副作用はありますか

どのような薬でも副作用のリスクはゼロではありません。

女性の薄毛治療で用いられる薬では、初期脱毛(治療開始後に一時的に抜け毛が増える現象)、頭皮のかゆみやかぶれ、体調の変化などが報告される場合があります。

副作用の頻度や程度は薬の種類や個人によって異なります。治療開始前に医師から詳しい説明を受け、何か異変を感じたときは速やかに相談しましょう。

治療をやめると元に戻ってしまいますか

治療によって改善した状態を維持するためには、ある程度の継続治療やメンテナンスが必要となる場合があります。

治療を完全に中止すると、薄毛が再び進行する可能性は否定できません。

ただし、症状が安定すれば薬の量を減らしたり、通院頻度を調整したりもできます。医師と相談しながら、長期的な視点で治療計画を立てると良いでしょう。

他の治療法との併用は可能ですか

クリニックによっては、複数の治療法を組み合わせて相乗効果を目指す場合があります。

例えば、内服薬と外用薬に加えて、注入治療やサプリメントを併用するなどです。

ただし、自己判断で市販の育毛剤や他のクリニックの治療を併用すると、思わぬ副作用や効果の減弱を招く可能性があるため、必ず事前に担当医に相談しましょう。

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