男性ホルモンであるテストステロンと亜鉛の関係は、髪の健康に悩む方にとって興味深い話題です。
髪を支える栄養として亜鉛を重視する人が増え、同時に男性型脱毛症の原因としてテストステロンにも注目が集まっています。
ただし、単に亜鉛を摂るだけでは十分な効果を感じにくい場合もありますし、ホルモンの働き全体を理解しないまま栄養摂取に偏ると、期待どおりに薄毛対策が進まないこともあります。
本記事ではテストステロンと亜鉛が髪に及ぼす影響を多方面から解説し、薄毛を改善するための栄養学的アプローチについてわかりやすく説明します。
男性型脱毛症とテストステロンの概要
男性型脱毛症は多くの方が経験する可能性のある脱毛症の一種です。発症の背景には男性ホルモンの働きが深く関わります。
対策を考えるうえで、男性型脱毛症とテストステロンの基本的な仕組みを理解することが大切です。
男性型脱毛症の特徴
男性型脱毛症は、前頭部や頭頂部を中心として髪が薄くなる症状です。髪の生え際が後退しやすいタイプと頭頂部が薄くなるタイプに大きく分かれます。
日常生活に支障をきたさないケースも多いですが、見た目への影響を強く感じる方は少なくありません。進行の程度は個人差が大きく、遺伝要因や加齢要因、そしてホルモンバランスなどの要素が絡み合って薄毛が進むと考えられます。
薄毛が進むメカニズムを知ると、どのポイントを意識すれば予防や改善につながるのかが見えてきます。髪は約3〜5年の周期で生え替わるため、時間をかけて変化が起こります。
今すぐに変化を実感できなくても、その背景を学ぶことで長期的な対策を立てやすくなります。
テストステロンとDHTの相関

男性型脱毛症において大きなキーワードとして挙がるのがテストステロンとジヒドロテストステロン(DHT)です。
テストステロンは男性ホルモンの中でも代表的な存在で、筋肉や骨の強化、性欲の維持など多くの役割を担います。
一方でテストステロンが体内の酵素5αリダクターゼによって変換されることで生成されるDHTは、毛根にある受容体と結合すると発毛サイクルを乱す可能性があります。
DHTと結合した毛包は成長期が短くなり、休止期に入りやすくなります。このDHTの存在量をコントロールすることが男性型脱毛症の治療方針で注目されています。
テストステロンとDHTの主な作用
| ホルモン名 | 主な作用 |
|---|---|
| テストステロン | 筋肉量の維持、骨密度の保全、精力維持など |
| DHT | 体毛の増加や皮脂の分泌亢進、頭髪にはマイナスの影響を及ぼす可能性 |
テストステロンそのものが常に悪者というわけではなく、問題となりやすいのはDHTへの過剰変換です。変換の度合いは個人差があり、遺伝や体質も関与します。
毛髪サイクルへの影響
髪は成長期・退行期・休止期というサイクルを繰り返しています。通常であれば成長期が最も長く、髪が太く長く育ちやすい時期が続きます。
しかし男性型脱毛症を抱えている場合、成長期が短くなり、退行期から休止期に移りやすくなります。
テストステロンがDHTに変換されて毛根に作用すると、毛髪の成長が十分に行われないまま抜け落ちる場合があります。その結果、髪のボリュームが減り、密度も低下しやすくなるのです。
亜鉛が髪と健康に及ぼす役割
亜鉛は男性型脱毛症だけでなく、身体のさまざまな機能を支えるミネラルです。特に細胞の生成やタンパク質の合成にも関与するといわれ、健康を維持するうえで重要な栄養素です。
髪の主成分であるケラチンの合成にも影響し、男性ホルモンの合成を助ける要素としても知られています。
亜鉛の基本的な機能
亜鉛は200種類以上の酵素の働きをサポートするといわれ、たとえば以下のような点があげられます。
亜鉛が関わる主な生理機能
| 機能 | 具体的な関わり |
|---|---|
| 細胞分裂 | DNAやRNAの合成を促進し、新陳代謝をサポート |
| 免疫力 | 免疫細胞の活性化を助ける |
| 味覚の維持 | 味蕾細胞の代謝を支える |
| 男性ホルモン | テストステロンなどの生成を間接的にサポート |
髪に注目すると、亜鉛がタンパク質合成の工程を補うため、毛髪を構成するケラチンの生成にも影響を及ぼします。
さらにテストステロンの産生や維持においても、間接的に役立つ可能性がある点が注目されています。
亜鉛不足のリスク
亜鉛が足りない状態が続くと、身体のさまざまな部位でマイナスの影響が見られることがあります。髪に関しては、薄毛や脱毛を悪化させる要素の1つになりやすいです。
亜鉛が不足しているときに起こりやすい症状
- 爪が割れやすくなる
- 肌荒れが増える
- 免疫力が落ちて風邪をひきやすくなる
- 口内炎ができやすくなる
- 性欲や活力の低下を感じる場合がある
髪の成長にも同様の影響が及ぶので、男性型脱毛症に悩む方は特に日常の食事から亜鉛をどの程度摂取しているかを確認するとよいです。
男性ホルモンの産生サポート
亜鉛は男性ホルモンの産生においても重要な役割を果たすと考えられています。
テストステロンはコレステロールから合成されるホルモンですが、その合成過程や酵素の活動を維持するうえで亜鉛が必須の栄養素となる可能性があるからです。
ただし、亜鉛を過剰に摂取したからといってテストステロンが一気に上昇するわけではありません。むしろ亜鉛の摂り過ぎは体内バランスを崩し、銅など他のミネラルの吸収を阻害することがあります。
適量を守りながら継続的に摂取することがポイントです。
テストステロンと亜鉛の相互作用
テストステロンで薄毛を改善したいと考えるとき、亜鉛とテストステロンの相互作用を理解することが役立ちます。
適切な亜鉛摂取はテストステロンの合成を助けるだけでなく、DHTへの過度な変換を防ぐ一因になるともいわれています。
テストステロン産生における亜鉛の意義
テストステロン産生はライディッヒ細胞(精巣内)で行われます。この過程にはさまざまな酵素が関係し、亜鉛はそれら酵素の機能を維持するうえで大切なミネラルです。
食事から十分な亜鉛を摂ることで酵素活性を支え、テストステロンレベルを健全に保ちやすくなります。
エネルギー不足や慢性的なストレス、高齢化などもテストステロンレベルの低下を引き起こす可能性があるため、亜鉛だけを意識するのではなく、総合的な栄養バランスや生活習慣も見直すことが望ましいです。
テストステロン生成を左右する主な要因
| 要因 | 影響 |
|---|---|
| 栄養状態 | 亜鉛やタンパク質、ビタミンDなどの摂取量に左右される |
| 加齢 | 年齢とともにテストステロンが減少する可能性がある |
| ストレス | コルチゾールの増加によりホルモンバランスが乱れやすくなる |
| 睡眠 | 十分な睡眠をとらないとホルモン合成のリズムが乱れやすい |

テストステロンが薄毛に及ぼす影響
テストステロン自体は体を男性的に保つために大切なホルモンですが、髪に関しては過剰にDHTへ変換されると薄毛を進行させるリスクが高まります。
男性型脱毛症の方で、テストステロンが高めの状態でも抜け毛が進行しない人と、テストステロンが低めでも抜け毛が進む人がいるため、単純な「テストステロン=薄毛」という図式では説明できません。
問題はDHTとの結合です。テストステロンが多い状態でも、DHTへの変換が少なければ薄毛は気になりにくい場合があります。
このため、髪を守るためにはテストステロンを無理に下げるのではなく、必要な栄養を確保しながらDHTの過度な生成を抑制するアプローチが考えられます。
過度なテストステロン変換の抑制
体内ではテストステロンが5αリダクターゼの働きによってDHTに変換されます。亜鉛は5αリダクターゼの活性を緩やかに抑制すると示唆されており、薄毛で悩む方に有用な可能性があります。
もちろん、薬のように劇的な変化をもたらすわけではありませんが、日常的な亜鉛摂取でホルモンバランスを総合的に整えられる点がメリットといえます。
テストステロンとDHTの関係を整理した要約
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| テストステロン | 男性的特徴を保持し筋肉や骨を維持する |
| 5αリダクターゼ | テストステロンをDHTに変換する酵素 |
| DHT | 毛髪の成長サイクルを乱し、薄毛の原因になる場合がある |
| 亜鉛の働き | 5αリダクターゼの活性低下をサポートする可能性がある |
食事による亜鉛摂取のポイント
健康的な食事を心がけるだけでも亜鉛をある程度摂取できますが、意識して摂らないと十分な量に達しにくい場合もあります。特に食生活が偏りやすい現代では、亜鉛不足のリスクを抱えている人が少なくありません。
亜鉛を多く含む食品

亜鉛は魚介類や肉類、種実類などに幅広く含まれています。とくにカキは亜鉛含有量が多いことで知られています。肉類なら牛肉や豚レバー、魚介ならホタテ、種実類ならアーモンドやカボチャの種が挙げられます。
亜鉛を豊富に含む代表的な食品と1食あたりの含有量目安
| 食品名 | おおよその亜鉛含有量 (mg) |
|---|---|
| カキ (加熱用100g) | 13〜14 |
| 牛もも肉 (100g) | 約4 |
| 豚レバー (100g) | 約6 |
| ホタテ (100g) | 約1.5〜2 |
| アーモンド (30g) | 約1 |
| カボチャの種 (30g) | 約2〜3 |
カキは量あたりの亜鉛が多く、男性ホルモンの生成にもよい影響を与えるかもしれません。ただしカキばかり食べるわけにはいきませんので、バランスよくいろいろな食品を組み合わせることが大切です。
食事の組み合わせ
亜鉛を多く含む食材だけを摂ればよいというわけではなく、総合的な栄養バランスを考える必要があります。鉄や銅、ビタミンC、ビタミンDなど、他の栄養素との相互作用も意識するとより効果的に栄養を取り込めます。
たとえばビタミンCはミネラルの吸収を助ける働きがあるため、野菜や果物を積極的に摂りながら亜鉛を含む食材を合わせてみることを推奨します。
過剰なアルコール摂取は亜鉛の排泄を促しやすいので控えめにするとよいです。
吸収率を高めるコツ
亜鉛は植物性食品よりも動物性食品に含まれるもののほうが吸収率が高いといわれています。ベジタリアンやヴィーガンの人が亜鉛不足になる場合があるのは、この吸収率の差が一因です。
植物性の亜鉛でもフィチン酸などの物質が多く含まれない調理法を意識すると、より吸収が高まりやすくなります。全粒穀物を発芽させるなど、伝統的な調理法を活用してフィチン酸を分解する方法も存在します。
亜鉛吸収を高めるために意識したい調理や食べ合わせ
- 発酵食品と組み合わせる(納豆や味噌など)
- ビタミンCを多く含む野菜や果物を同時に摂取する
- 動物性たんぱく質と一緒に摂る
- アルコールやカフェインの過剰摂取を控える
サプリメントとテストステロンをめぐる注意点
亜鉛サプリメントを活用する方も増えていますが、用い方を誤ると体調不良を招く可能性もあります。サプリメントにはメリットもあればリスクもあるため、正しい知識のもとで活用しましょう。
サプリメントのメリット
忙しい現代では、毎日の食事だけで十分な亜鉛を確保しづらいと感じる人も少なくありません。サプリメントは必要な栄養素を手軽に補うための一助となります。
特に男性型脱毛症の治療と並行して、亜鉛をしっかり摂りたい人にとっては手軽さが魅力です。
また、サプリメントには亜鉛に加えてビタミンや他のミネラルが同時に配合されているものもあります。相乗的に栄養バランスをサポートしやすい点もメリットです。
過剰摂取のリスク
一方で亜鉛の過剰摂取は銅や鉄の吸収を阻害する可能性があり、長期的に見ると貧血や免疫機能低下の原因になる場合があります。
サプリメントの亜鉛含有量は商品によって大きく異なるため、自己判断で大量に飲むのは避けたほうが無難です。
1日の推奨摂取量と上限量を把握したうえで、食事からの摂取量との兼ね合いを考えながら適切に補給するとよいです。
亜鉛摂取量の目安と上限(成人男性の場合)
| 区分 | 1日の推奨摂取量 | 1日の上限量 |
|---|---|---|
| 成人男性 | 10mg前後 | 40〜45mg前後 |
サプリメントのパッケージには1日あたりの摂取量の目安が記載されていますので、これを参考にしつつ医療専門家のアドバイスを受けると安心感が高まります。
医療現場での専門的な判断
薄毛が進行している場合、亜鉛やテストステロンのレベルに加えて、甲状腺ホルモンやビタミンDなど他の要素も確認する必要があるかもしれません。
実際に血液検査やホルモン検査を行って、今の身体の状態を客観的に知ることが大切です。
医療機関ではサプリメントだけでなく内服薬や外用薬、さらに生活指導など多角的なケアを行うため、単に自己流で亜鉛サプリを選ぶのではなく、専門家と相談しながら治療方針を立てるほうが望ましいです。
薄毛改善に役立つ栄養学的アプローチ
亜鉛やテストステロンだけでなく、身体全体の栄養バランスを見直すことが薄毛の改善に大きく関わります。さまざまな栄養素を連携させることで、髪の育成環境をトータルに整えやすくなります。
タンパク質とビタミン
髪の主成分はケラチンというタンパク質です。十分なタンパク質がなければ髪の生成も滞りがちになります。肉や魚、卵、大豆製品など、質のよいタンパク質を意識することが大切です。
ビタミンB群やビタミンC、ビタミンAなども髪の成長にかかわるため、幅広く摂取するとよいです。
毛髪の健康に関わる主要な栄養素
| 栄養素 | 髪への影響例 | 主な食品源 |
|---|---|---|
| タンパク質 | 髪の構成成分を形成する | 肉、魚、卵、大豆製品など |
| ビタミンB群 | 細胞分裂やエネルギー代謝をサポート | 豚肉、レバー、納豆、緑黄色野菜 |
| ビタミンC | コラーゲン合成を助ける | 柑橘類、いちご、赤ピーマン |
| ビタミンA | 頭皮の健康維持 | レバー、にんじん、かぼちゃ |
栄養は単独で働くわけではなく、互いに連携しながら身体の機能を維持します。単に「タンパク質を増やす」あるいは「ビタミンB群を意識する」というよりも、幅広い食品をバランスよく取り入れることが大切です。
ミネラルバランスとメンタルヘルス
ミネラルは亜鉛だけではなく、鉄、銅、マグネシウム、セレンなど多岐にわたります。男性型脱毛症を抱える方の中には、ストレスから食事が乱れたり、胃腸の調子を崩して吸収率が下がったりする方もいます。
メンタル面が乱れると食事のバランスが偏りやすく、さらに栄養状態が悪化しやすくなります。
ストレスを適切にコントロールし、規則正しい食生活を継続するとミネラルバランスも整えやすくなるので、頭髪の健康にもよい影響が及ぶ可能性が高まります。
生活習慣の見直し
身体の状態を左右する大きな要素として、睡眠や運動などの生活習慣があります。十分な睡眠はホルモンバランスを安定させ、テストステロンを安定維持しやすくします。
運動も筋肉量を増やして基礎代謝を高め、血流改善を促すことで毛根への栄養供給をサポートします。
生活習慣を整えるために意識したいポイント
- 睡眠時間を6〜8時間ほど確保する
- 筋トレやウォーキングなど適度な運動を習慣にする
- タバコを控える(血流悪化や老化促進につながる)
- アルコールはほどほどにする
これらの習慣を意識するだけでテストステロンの減少リスクを抑えつつ、頭皮環境を整えることにもつながります。
AGA治療と栄養サポートの相乗効果

男性型脱毛症の治療では内服薬や外用薬、LED治療、植毛など多種多様なアプローチが存在します。どの方法も基本的には毛髪の成長を促進し、脱毛を抑制する方向を目指します。
栄養サポートが加わると治療効果を底上げできる場合があります。
医療機関での検査
AGA専門クリニックなどでは頭皮や毛髪の状態だけでなく、血液検査を行うことでホルモン値や栄養状態をチェックすることがあります。
亜鉛や鉄、フェリチンなどを測定するケースもあり、栄養不足やホルモンバランスの乱れが薄毛にどの程度影響しているかを客観的にとらえることができます。
検査結果に応じて食事指導やサプリメントの選択、治療プランを調整するため、自分の身体の状態を明確に把握できるのは大きなメリットです。
内服薬と外用薬
AGA治療の代表的な方法としてフィナステリドやデュタステリドといった内服薬、あるいはミノキシジルの外用薬が挙げられます。
フィナステリドやデュタステリドは5αリダクターゼの活性を抑えてDHTの生成を減らす作用が期待できます。ミノキシジルは血管拡張作用で毛母細胞への栄養供給をサポートするといわれています。
主なAGA治療薬の特徴
| 薬剤名 | 特徴 |
|---|---|
| フィナステリド | 5αリダクターゼのII型を阻害し、DHTの生成を抑制する |
| デュタステリド | 5αリダクターゼのI型とII型の両方に作用する |
| ミノキシジル(外用) | 毛細血管拡張作用で毛根への血流を増やす可能性がある |
これらの薬剤と同時に、亜鉛やタンパク質などの栄養面を整えると相乗効果が期待しやすいです。髪の土台を強くしながら薬で成長をサポートするというイメージです。
食事指導と継続的なモニタリング
AGA治療は長期戦になることが多く、治療を始めてから半年〜1年ほど継続して効果を判定します。
医療機関では薬だけでなく食事指導を行うケースもあり、亜鉛やその他のミネラル、ビタミンなどの摂り方を具体的にアドバイスすることがあります。
定期的な来院で頭皮の状態や血液検査の数値を確認しながら治療を続けると、途中で停滞を感じても原因を探りやすいです。
たとえば「亜鉛や鉄が不足しているから思ったほど効果が出ないのではないか」といった分析が可能になります。
治療プランと栄養面の両立を見直す際に確認したい項目
- 血液検査の結果(亜鉛、鉄、フェリチンなど)
- 食事の内容やサプリメントの摂取状況
- 睡眠時間や運動頻度
- ストレスレベルやメンタルの状態
こうしたデータを総合的に判断して治療方針を修正することで、より効率的に薄毛改善を目指しやすくなります。

よくある質問
テストステロンや亜鉛の話題は根強い人気があり、髪の悩みを抱える方は多くの疑問を抱きがちです。代表的な疑問について簡単に回答します。
- テストステロンと薄毛の関係はどのくらい深いのか
-
テストステロンは男性的特徴を形成し、筋肉維持や骨の強化などに役立つホルモンですが、髪に対して直接悪影響を及ぼすわけではありません。
テストステロンが5αリダクターゼによってDHTに変換され、それが毛根に作用することで髪の成長を阻害しやすくなります。
ただし個人差が大きく、同じようにテストステロンが高めの人でも薄毛が進む人と進まない人がいます。
- 亜鉛サプリを飲んだら髪は増えるのか
-
亜鉛は髪の合成に必要なタンパク質の生成や、男性ホルモンのバランス調整に関与するといわれています。適切な量を摂取すると、薄毛の進行を遅らせたり改善を後押ししたりする可能性があります。
ただし亜鉛だけで劇的に髪が増えるわけではありません。総合的な栄養バランスと、AGA治療などの専門的なアプローチを組み合わせることが重要です。
- どのくらいの期間で効果を感じるのか
-
髪の成長サイクルは3〜5年ほどかかります。栄養バランスや亜鉛サプリを取り入れた場合、少なくとも3カ月から半年は継続することで効果の有無を見極めることが推奨されます。
AGA治療薬を併用していても、効果の実感は同じように数カ月単位で確認します。短期間で目に見える変化を期待するより、長期的な視点で取り組むことが大切です。
- AGA専門クリニックではどのようなサポートが受けられるのか
-
AGA専門クリニックでは頭皮や髪の状態を詳細にチェックし、内服薬や外用薬を使った治療プランを提案します。
必要に応じて血液検査やホルモン検査を行う場合があり、亜鉛や鉄などの不足が明らかになったときは食事やサプリメントのアドバイスを行うこともあります。
定期的な通院で状態をモニタリングするため、早めの治療効果の実感や、停滞期の修正がしやすくなります。
以上
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