抜け毛が多い時期の対策|季節による変化と女性のヘアケア方法

抜け毛が多い時期の対策|季節による変化と女性のヘアケア方法

「枕元の抜け毛が増えた気がする」「ブラッシングすると、ごっそり髪が抜ける時期がある」と感じることもあるのではないでしょうか。

特に季節の変わり目は、抜け毛が増えやすいと感じる方が多いようです。

この記事では、抜け毛と季節の関係、女性特有の抜け毛の原因、そして今日からできる具体的な対策やヘアケア方法を詳しく解説します。

抜け毛の悩みはデリケートですが、正しい知識を持って適切に対処することが大切です。

目次

抜け毛は季節で変わる?春夏秋冬の傾向

髪の毛にはヘアサイクル(毛周期)があり、1日に50本から100本程度の抜け毛は自然な現象です。

しかし、季節によって抜け毛の量に変動が見られる場合があります。それぞれの季節の特徴と抜け毛の関係を見ていきましょう。

春の特徴と抜け毛

春は新生活のスタートや環境の変化が多く、ストレスを感じやすい時期です。

また、花粉や寒暖差による自律神経の乱れも、頭皮環境に影響を与える場合があります。

これらの要因が重なり、一時的に抜け毛が増加する可能性があります。

夏の紫外線と頭皮ダメージ

夏は紫外線が強く、頭皮が日焼けしやすい季節です。紫外線は頭皮に炎症を引き起こしたり、毛母細胞の働きを弱めたりする原因となります。

汗や皮脂の分泌も増えるため毛穴が詰まりやすく、頭皮環境が悪化しやすい点も注意が必要です。

夏の頭皮ダメージ要因

要因影響対策例
紫外線炎症、毛母細胞へのダメージ帽子、日傘、頭皮用日焼け止め
汗・皮脂毛穴詰まり、雑菌繁殖丁寧なシャンプー、通気性の良い帽子
冷房による冷え血行不良軽い運動、温かい飲み物

秋が「抜け毛の季節」と言われる理由

一年の中で、特に秋(9月~11月頃)は抜け毛が増えやすいと言われます。

これは、夏の間に受けた紫外線ダメージや、夏バテによる体力低下、栄養不足の影響が時間差で現れるためと考えられています。

また、動物が冬毛に生え変わる換毛期の名残という説もあります。

冬の乾燥と血行不良

冬は空気が乾燥し、頭皮も乾燥しやすくなります。頭皮の乾燥はフケやかゆみを引き起こし、健やかな髪の成長を妨げる原因になります。

また、寒さによる血管収縮で頭皮の血行が悪くなり、髪に必要な栄養が届きにくくなることも抜け毛につながる可能性があります。

なぜ秋に抜け毛が増えやすいのか?

秋に抜け毛が増加する傾向があるのは、いくつかの要因が複合的に関わっていると考えられます。単なる偶然ではなく、身体的な変化が背景にあるのです。

夏のダメージの蓄積

夏に浴びた強い紫外線は、すぐに影響が出るわけではありません。

時間差で頭皮や毛根にダメージが現れ、秋になって抜け毛として表面化するケースがあります。

また、暑さによる食欲不振や睡眠不足が続くと髪の成長に必要な栄養や休息が不足し、これも秋の抜け毛の一因となります。

動物換毛期の名残という説

人間も動物の一種であり、季節の変化に対応して毛が生え変わる「換毛期」の名残が、秋の抜け毛に関係しているという説があります。

明確な科学的根拠はまだ確立されていませんが、生理的なリズムとして影響している可能性も考えられます。

ホルモンバランスの変化

季節の変わり目は日照時間や気温の変化により、体内のホルモンバランスが変動しやすい時期です。

特に女性ホルモンは髪の成長と深く関わっているため、バランスの乱れが抜け毛につながる場合があります。

季節の変わり目と体調変化

季節主な環境変化体への影響例
寒暖差、気圧変動、花粉自律神経の乱れ、アレルギー症状
気温低下、日照時間減少ホルモンバランスの変化、夏の疲れ

自律神経の乱れ

気温や気圧の変動が大きい季節の変わり目は、自律神経が乱れやすくなります。

自律神経は血管の収縮・拡張をコントロールしているため、乱れると頭皮の血行が悪くなり、髪への栄養供給が滞って抜け毛が増えやすいです。

季節だけじゃない?女性の抜け毛が増える他の要因

抜け毛の原因は季節的なものだけではありません。女性特有のライフイベントや生活習慣も、髪の状態に大きく影響します。

ホルモンバランスの変動(妊娠・出産・更年期)

女性ホルモン(エストロゲン)は、髪の成長を促進してヘアサイクルの成長期を維持する働きがあります。

妊娠中はエストロゲンの分泌が増えるため抜け毛が減る方が多いですが、産後は急激に減少し、「産後脱毛症」と呼ばれる一時的な抜け毛が増えるケースがあります。

また、更年期に入りエストロゲンの分泌が減少すると、髪が細くなったり抜け毛が増えたりする「女性型脱毛症(FAGA)」の症状が現れる方もいます。

女性ホルモンと髪の関係

ライフステージホルモン状態髪への影響(傾向)
妊娠期エストロゲン増加抜け毛減少、髪のツヤ増加
産後エストロゲン急減一時的な抜け毛増加(産後脱毛症)
更年期エストロゲン減少髪の細毛化、抜け毛増加(FAGA)

ストレスや生活習慣の乱れ

過度なストレスは自律神経やホルモンバランスを乱し、頭皮の血行不良を引き起こします。

また、睡眠不足や偏った食事、喫煙などの不規則な生活習慣も、髪の健やかな成長を妨げる要因となります。

過度なダイエットによる栄養不足

無理な食事制限を行うダイエットは、髪の毛の主成分であるタンパク質をはじめ、亜鉛やビタミン類など、髪の成長に必要な栄養素の不足を招きます。

栄養が不足すると髪が細くなったり、抜けやすくなったりするため注意が必要です。

不適切なヘアケア

洗浄力の強すぎるシャンプーの使用やゴシゴシ洗い、頻繁なカラーリングやパーマ、髪を強く引っ張るヘアスタイルなどは頭皮や髪に負担をかけ、抜け毛の原因となることがあります。

おしゃれを楽しみつつも、自分の髪質や頭皮の状態に合ったケアが大切です。

抜け毛のサイン?注意したい頭皮・毛髪の変化

抜け毛が増えるだけでなく、頭皮や髪の状態に変化が見られるときは注意が必要です。早めに気づき、対策を始めましょう。

頭皮のかゆみやフケ

頭皮の乾燥や炎症、皮脂の過剰分泌などが原因で、かゆみやフケが発生する場合があります。

これらは頭皮環境が悪化しているサインであり、放置すると抜け毛につながる可能性があります。

髪の毛が細くなる・ハリコシがなくなる

以前よりも髪の毛が細くなったり、全体的にボリュームが減ってハリやコシがなくなったと感じるときは、ヘアサイクルが乱れている可能性があります。

成長期が短くなり、髪が十分に太く成長する前に抜けてしまっているのかもしれません。

髪質の変化チェックポイント

  • 分け目が以前より目立つ
  • 髪全体のボリュームダウン
  • 髪が細く、切れやすい
  • スタイリングがまとまりにくい

地肌が透けて見える

髪の分け目やつむじ周辺の地肌が以前よりも目立つようになった、あるいは頭部全体の地肌が透けて見えるようになった場合、抜け毛が進行しているサインと考えられます。

1日の抜け毛本数の目安

健康な人でも1日に50~100本程度の髪の毛は自然に抜けます。しかし、明らかに100本を超える抜け毛が続くときや、以前と比べて急激に抜け毛が増えたと感じるときは、何らかの原因が隠れている可能性があります。

排水溝や枕元の抜け毛の量を意識してみましょう。

抜け毛本数のセルフチェック

状態1日の抜け毛本数(目安)注意度
正常範囲50~100本
やや注意100~150本
要注意150本以上が続く

上記はあくまで目安です。急な増加が見られる場合は本数に関わらず注意が必要です。

季節の変わり目に実践したい!自宅でできるヘアケア

抜け毛が気になる時期は、普段のヘアケアを見直す良い機会です。頭皮環境を整え、健やかな髪を育むための基本的なケアを見ていきましょう。

正しいシャンプー方法の見直し

シャンプーは、髪の汚れだけでなく頭皮の余分な皮脂や汚れを落とすことが目的です。

まず、シャンプー前にブラッシングで髪のもつれを解き、ぬるま湯で髪と頭皮を十分に予洗いします。シャンプー剤は手のひらで泡立ててから、指の腹を使って頭皮をマッサージするように優しく洗いましょう。

すすぎ残しは頭皮トラブルの原因になるため、時間をかけてていねいに洗い流すのが重要です。

シャンプー選びのポイント

頭皮タイプおすすめのシャンプータイプポイント
乾燥肌・敏感肌アミノ酸系、弱酸性マイルドな洗浄力、保湿成分配合
脂性肌石けん系、高級アルコール系(適度な洗浄力)皮脂をしっかり落とすが、洗いすぎに注意
フケ・かゆみ薬用シャンプー(抗真菌成分など)原因に合わせた有効成分配合のもの

頭皮マッサージで血行促進

頭皮マッサージは、硬くなった頭皮をほぐし、血行を促進する効果が期待できます。シャンプー時や、リラックスタイムに取り入れてみましょう。

指の腹を使って、頭皮全体を優しく揉みほぐします。爪を立てたり、強くこすりすぎたりしないように注意してください。

バランスの取れた食事を心がける

髪の毛は私たちが食べたものから作られます。健やかな髪を育むためには、栄養バランスの取れた食事が欠かせません。

特に、髪の主成分であるタンパク質やミネラル(亜鉛など)、ビタミン類を意識して摂取しましょう。

質の高い睡眠の確保

睡眠中には、髪の成長に欠かせない成長ホルモンが分泌されます。質の高い睡眠を十分にとることは、健やかな髪を育むために重要です。

寝る前のカフェイン摂取やスマートフォンの使用を控え、リラックスできる環境を整えましょう。

食生活でサポート!健やかな髪を育む栄養素

毎日の食事で髪に必要な栄養素を意識的に取り入れるのも、抜け毛対策の一つです。

具体的にどのような栄養素が髪に良い影響を与えるのか見ていきましょう。

タンパク質|髪の主成分

髪の毛の約90%は「ケラチン」というタンパク質で構成されています。そのため、良質なタンパク質を摂取することは、丈夫な髪を作るための基本です。

肉や魚、卵や大豆製品、乳製品などをバランス良く食事に取り入れましょう。

亜鉛|ミネラルの重要性

亜鉛は、タンパク質を髪の毛(ケラチン)に合成する際に必要なミネラルです。不足すると、髪の成長が妨げられたり、抜け毛が増えたりする場合があります。

牡蠣やレバー、牛肉(赤身)やナッツ類などに多く含まれます。

髪に良いとされる栄養素

栄養素主な働き多く含む食品例
タンパク質髪の主成分(ケラチン)の材料肉、魚、卵、大豆製品
亜鉛ケラチン合成のサポート牡蠣、レバー、牛肉、ナッツ類
ビタミンB群頭皮の新陳代謝促進、皮脂分泌調整豚肉、レバー、マグロ、カツオ、納豆
ビタミンC・E抗酸化作用、血行促進果物、野菜、ナッツ類、植物油

ビタミン類|頭皮環境を整える

ビタミン類は、頭皮の健康維持に欠かせません。特にビタミンB群は頭皮の新陳代謝を促し、皮脂の分泌を調整する働きがあります。

ビタミンCやEには抗酸化作用があり、頭皮の老化を防ぎ、血行を促進する効果が期待できます。

大豆イソフラボン|女性ホルモン様作用

大豆に含まれるイソフラボンは、女性ホルモン(エストロゲン)と似た構造を持ち、体内でエストロゲン様作用を発揮します。

エストロゲンの減少が原因となる女性の薄毛に対して、補助的な役割を果たす可能性があります。納豆や豆腐、豆乳などの大豆製品を積極的に摂取するのがおすすめです。

抜け毛の悩み、一人で抱え込まないで

抜け毛や薄毛の悩みは、見た目の問題だけでなく精神的な負担にもなりやすいものです。特に女性にとって髪は大切なものですので、その変化に深く悩んでしまうのは自然なことです。

しかし、その悩みがストレスとなり、さらに抜け毛を悪化させるという悪循環に陥るケースもあります。

抜け毛が心理面に与える影響

髪の変化は、自信の喪失や気分の落ち込みにつながることがあります。

「人の視線が気になる」「おしゃれを楽しめない」「老けて見える気がする」といった感情は、決して特別なことではありません。

こうした心理的な影響も、抜け毛の問題の一部として捉えることが重要です。

ストレスとの向き合い方

抜け毛の原因がストレスである場合、あるいは抜け毛自体がストレスになっている場合、ストレスを軽減する工夫が必要です。

軽い運動や趣味の時間、友人との会話やアロマテラピーなど、自分に合ったリラックス方法を見つけましょう。

完璧を目指さず、「まあ、いっか」と受け流す心の余裕も大切です。

ストレス軽減のヒント

  • 深呼吸や瞑想
  • 軽いウォーキングやヨガ
  • 好きな音楽を聴く
  • 信頼できる人に話を聞いてもらう

周囲に相談しにくい悩みだからこそ

抜け毛の悩みは非常にデリケートで、家族や親しい友人にも打ち明けにくいと感じる方が少なくありません。

「気にしすぎだと言われそう」「誰もわかってくれない」という孤独感が、さらに悩みを深くするケースもあります。

一人で抱え込まず、専門家や同じ悩みを持つ人と話す機会を持つことも考えてみましょう。

前向きな気持ちを保つヒント

抜け毛対策はすぐに結果が出るものではありません。焦らず、根気強いケアの継続が大切です。

小さな変化や改善点を見つけて自分を褒めたり、髪型を工夫して楽しんだりするなど、少しでも前向きな気持ちで過ごせるように意識することも心の健康、ひいては髪の健康につながります。

専門クリニックでの相談も視野に

セルフケアを続けても抜け毛が改善しない場合や、抜け毛の量が異常に多いと感じる場合は、皮膚科や女性の薄毛治療を専門とするクリニックへの相談を検討しましょう。

セルフケアで改善しない場合

生活習慣の改善やヘアケアの見直しを一定期間行っても、抜け毛が減らない、あるいは悪化するようなら、自己判断せずに専門医の診察を受けるのが賢明です。

薄毛だけの問題ではなく、背景に何らかの疾患が隠れている可能性も考えられます。

クリニックで行う検査とは

クリニックでは、まず問診で生活習慣や既往歴などを詳しく聞き取ります。

その後、視診や触診で頭皮や毛髪の状態を確認し、必要に応じて血液検査やマイクロスコープを用いた頭皮チェックなどを行います。

これにより抜け毛の原因を特定し、適切な治療方針を立てます。

クリニックでの検査項目

検査の種類目的内容例
問診生活習慣、病歴、症状の把握抜け毛の始まった時期、量、既往歴、服用薬など
視診・触診頭皮・毛髪の状態確認頭皮の色、硬さ、毛髪の太さ、密度など
血液検査全身状態、ホルモン値、栄養状態の確認甲状腺ホルモン、鉄分、亜鉛、女性ホルモンなど
マイクロスコープ検査頭皮・毛穴・毛髪の詳細な観察毛穴の詰まり、頭皮の炎症、毛髪の太さなど

女性の薄毛治療の選択肢

女性の薄毛治療には、内服薬(ミノキシジルタブレット、スピロノラクトンなど)、外用薬(ミノキシジル)、注入療法(メソセラピー)、自毛植毛など、さまざまな選択肢があります。

原因や症状、生活スタイルに合わせて、医師と相談しながら治療法を選択します。

早期相談のメリット

抜け毛や薄毛は、進行する前に対策を始めることが重要です。治療開始が早いほど、改善の効果も現れやすくなります。

「まだ大丈夫だろう」と自己判断せず、少しでも気になったら早めに専門医に相談すると、悩みを早期に解決できる可能性が高まります。

よくある質問

さいごに、抜け毛やヘアケアに関して、患者さんからよく寄せられる質問にお答えします。

抜け毛は何本からが危険信号ですか?

一般的に1日の抜け毛が100本を超えると注意が必要と言われますが、本数だけでは判断できません。

以前と比べて明らかに抜け毛が増えた、髪が細くなった、地肌が透けて見えるようになった、といった変化を感じるときは、本数に関わらず早めの相談をおすすめします。

特に秋など特定の時期だけでなく、抜け毛が多い状態が長く続く場合は注意が必要です。

ヘアケア製品はどれを選べばいいですか?

ご自身の頭皮タイプ(乾燥肌、脂性肌、敏感肌など)や髪質、悩みに合わせて選ぶことが大切です。

洗浄力がマイルドなアミノ酸系シャンプーは比較的多くの方に適していますが、皮脂が多い方は適度な洗浄力のあるものを選ぶなど、使い心地や使用後の頭皮・髪の状態を見て判断しましょう。

迷ったときは、クリニックで相談するのも良いでしょう。

季節性の抜け毛は自然に治まりますか?

夏のダメージによる秋の抜け毛など、一時的な要因によるものであれば、ヘアサイクルが正常に戻れば自然に治まる方が多いです。

ただし、生活習慣の乱れやストレス、ホルモンバランスの変動などが複合的に関わっている場合や、FAGA(女性型脱毛症)などが原因の場合は、セルフケアだけでは改善が難しいこともあります。

抜け毛が長引く場合は専門医に相談しましょう。

クリニックの治療は痛いですか?

治療法によって異なります。内服薬や外用薬は痛みはありません。

注入療法(メソセラピー)は、極細の針を使用しますが、痛みの感じ方には個人差があります。

痛みが心配な場合は、麻酔クリームを使用するなど痛みを軽減する方法もありますので、事前に医師に相談しましょう。

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