頭皮がベタついて髪の毛がうまくまとまらない、あるいは頭皮の脂が気になって何度もシャンプーしてしまう。こうした悩みを抱える人は少なくありません。
とくに頭皮が油っぽいと感じるときには、皮脂分泌の乱れや生活習慣、そしてAGAとの関連も考えられます。頭皮環境を整えて健康的な髪を保つために、原因を理解して適切な対策をとることが重要です。
この記事では、頭皮のベタつきや油分が増えるメカニズムから改善方法までを幅広く解説いたします。
頭皮のベタつきと油分の基本的な仕組み
頭皮には皮脂腺が存在し、髪や頭皮を保護する皮脂が日々分泌されています。皮脂は量が適度であれば潤いを保ちますが、過剰に分泌されると頭皮の油分が増え、ベタつきやかゆみの原因になることもあります。
この章では、頭皮と皮脂の関係をひも解きながら、ベタつきが起こる仕組みを見ていきます。
頭皮の皮脂腺の働き

頭皮には数多くの皮脂腺があり、皮脂を分泌することで頭皮や髪を保護しています。皮脂は皮膚のバリア機能に関与し、外部刺激から頭皮を守る役割を果たします。
しかし、皮脂量が増えすぎると、頭皮がベタつきやすくなり、髪が油っぽく見える原因になります。頭皮にはTゾーン(顔の額や鼻周辺)と同様に皮脂腺が多く集まるため、人によっては頭皮の油分過剰が起こりやすい傾向があります。
ホルモンバランスとの関係
男性ホルモンや女性ホルモンのバランスは、頭皮の油分量にも影響を与えます。
男性ホルモンの一種であるテストステロンが酵素によって変換されるジヒドロテストステロン(DHT)は、皮脂腺の活動を活発にし、頭皮の脂が増える要因になります。
思春期やストレスなどでホルモンバランスが乱れると、頭皮が油っぽくなりやすいことがあります。
ライフスタイルの影響
食生活や睡眠、ストレス状態などのライフスタイルは、皮脂分泌の量に関わってきます。
油っこい食事を多くとると皮脂の分泌量が増える可能性がありますし、過度なストレスはホルモンバランスを乱し、頭皮が油っぽくなる原因になることがあります。
外部環境の影響
紫外線や気温、湿度などの外部環境も頭皮の状態に影響します。夏場の高温多湿な環境では汗とともに皮脂分泌が活発になり、頭皮のベタつきを感じやすくなる場合があります。
また冬場には乾燥から皮脂分泌を増やすことがあり、季節ごとの対策も重要です。
皮脂の役割と過剰分泌に関する整理表
| 項目 | ポジティブな側面 | 過剰分泌時の問題 |
|---|---|---|
| バリア機能 | 外部刺激から頭皮を守り、保湿効果を高める | 頭皮のベタつき、毛穴詰まり |
| 栄養分の供給 | 毛髪の成長を助ける栄養を届ける | 雑菌繁殖のリスク増大、炎症の原因 |
| 皮膚の保護 | 病原菌の侵入を抑え、頭皮の健康を保護 | ニオイやフケの増加、シャンプーでは落ちにくい脂汚れの蓄積 |
頭皮が油っぽい状態とAGAとの関連
頭皮が油っぽいと感じる人の中には、薄毛や抜け毛を気にする方も多くいらっしゃいます。
男性型脱毛症(AGA)の大きな要因の1つであるDHTは、皮脂分泌を活発にするだけでなく、毛母細胞に影響を及ぼして抜け毛を引き起こすこともあります。
この章では、頭皮の油分とAGAの関係を掘り下げて解説します。
AGAの原因と症状
AGAは主に男性ホルモンの働きや遺伝的要因によって起こる脱毛症です。髪の生え際や頭頂部が薄くなる特徴があり、進行すると髪が全体的に薄くなります。
AGAはDHTの産生が関与しており、DHTが毛根に作用するとヘアサイクルが乱れて髪が十分に成長しなくなる可能性があります。
頭皮の油っぽい状態が引き起こすリスク

頭皮が油っぽいと感じるほど皮脂が過剰に分泌されると、毛穴が詰まりやすくなります。毛穴詰まりによって頭皮に炎症が起きたり、髪の成長が阻害されたりする場合があります。
さらに雑菌が繁殖しやすくなり、抜け毛やフケ、かゆみなどのトラブルへとつながることもあります。
油分過多と薄毛の関係
過剰な皮脂はDHTの活動を助長する場合があり、AGAの進行と重なって抜け毛が目立ちやすくなる可能性があります。
また、皮脂分泌が増えると頭皮の常在菌のバランスが崩れ、炎症を引き起こし、髪の成長が妨げられることも考えられます。
AGAクリニックでの一般的な治療の流れ
AGAクリニックでは、まず問診や視診によって頭皮の状態を確認します。その後、血液検査や遺伝子検査を行い、AGAの進行度や原因を特定してから薬剤治療や頭皮ケアプログラムなどを提案する流れが多いです。
専門医のもとで自分に合った治療を行うと、皮脂のコントロールと発毛環境の改善が見込めることがあります。
AGAと頭皮の油分に関する主な関連項目
| 項目 | 内容 | 影響 |
|---|---|---|
| DHTの増加 | 男性ホルモンが変換されて生成されるホルモン | 皮脂分泌の活発化、毛母細胞の抑制 |
| 毛穴の詰まり | 過剰な皮脂が毛穴に蓄積する | 炎症、抜け毛、細菌増殖 |
| 頭皮環境の悪化 | 皮脂の酸化や常在菌の増加 | 悪臭、フケの増加、発毛サイクルの乱れ |
| 専門的な治療の必要性 | 医師の診断や薬物治療、専門ケアなど | 自宅では難しい対策や計画的な発毛ケアの実施が可能 |
頭皮のベタつきの原因とセルフチェック法
頭皮のベタつきはさまざまな要因によって引き起こされます。自分でチェックして原因をつかむことは、根本的な対策を行ううえで大切です。
洗髪方法や生活習慣の見直しを行う前に、まずはどのような点に着目すべきか理解しましょう。
頭皮ケアに欠かせないポイント
健康な頭皮を保つには、清潔でありながら必要な皮脂は残すケアが求められます。洗浄力の強いシャンプーで皮脂を取りすぎると、かえって頭皮が乾燥を防ぐため皮脂を過剰に分泌してしまうことがあります。
また、正しい洗髪だけでなく、ブラッシングや血行促進のためのマッサージなども頭皮環境を整えるうえで重要です。
頭皮の脂を引き起こす食生活
脂質や糖質を大量に含む食事や、アルコールの過剰摂取は皮脂分泌を増やす要因と考えられます。栄養バランスが偏ると、頭皮の健康に必要なビタミンやミネラルが不足し、皮脂のコントロールが乱れる場合があります。
頭皮が油っぽいと感じる方は、食事内容にも目を向けることが望ましいです。
過度な洗髪と皮脂分泌
1日に何度もシャンプーすると皮脂を必要以上に取り除き、頭皮が乾燥状態に陥ります。すると頭皮は乾燥を補おうとして皮脂を余計に分泌し、ベタつきがひどくなることがあります。
正しい洗髪頻度と方法を身につけることで、皮脂バランスを保ちやすくなります。
セルフチェックの方法

鏡を使い、自分の頭頂部や生え際を確認して脂っぽいツヤがないかを見極めたり、指で頭皮を触ってベタつきがあるかを感じたりする方法があります。
また、フケやかゆみ、ニオイの有無も頭皮環境を把握する目安になります。洗髪後に髪が乾きにくい、べたべたした手触りが残るなどのサインがある場合は油分の過多を疑ったほうがよいでしょう。
自分で取り組みやすいセルフチェック
- 鏡で頭皮や髪の根元にテカリがないか確認する
- 指で頭皮を軽く揉んだあと、指先にべたつきがないかを探る
- シャンプー後の髪がしっとりしすぎていないか注意してみる
- ホコリやフケなどが髪に付着しやすくなっていないか観察する
頭皮の脂を抑えるための日常ケア
頭皮の油分過多を防ぐためには、毎日のケアが欠かせません。正しい洗髪方法や適度な頭皮マッサージなど、習慣化することで頭皮環境を整えて健康的な髪を育てる土台を作れます。
正しいシャンプー選び
頭皮が油っぽいと感じる方は、洗浄力が強すぎず、皮脂を適度に落とせるシャンプーを選ぶとよいです。
アミノ酸系など低刺激の洗浄成分を含むシャンプーは頭皮に負担をかけにくく、乾燥を防ぎながら余分な脂を洗い流します。自分の髪質や頭皮環境に合ったシャンプーを選びましょう。
洗髪頻度と洗い方のコツ
シャンプーは1日1回がおすすめとされます。過度の洗浄は逆に皮脂を増やす要因になりえます。
シャワーの前にブラッシングをして髪の汚れを浮かせ、ぬるま湯でしっかり予洗いを行った後、シャンプーを適量手にとり、頭皮を優しくマッサージするように洗います。
指の腹を使って頭皮を傷つけないよう丁寧に洗うことがポイントです。
頭皮マッサージの有効性
頭皮マッサージは血行を促進し、頭皮のコリをほぐす効果が期待できます。血流が改善すると髪に必要な栄養が届きやすくなり、皮脂分泌のバランスが整いやすくなる可能性があります。
シャンプー中や入浴後などに、指の腹で軽く押すようにマッサージするとよいでしょう。
ヘアスタイリング剤の使い方
スタイリング剤を使いすぎると毛穴詰まりの原因になり、頭皮のベタつきを助長することがあります。ワックスやスプレーは量を適切に調整し、洗髪の際にはしっかり落とすことを意識しましょう。
髪だけでなく頭皮までしっかりすすぐことが大切です。
おすすめの洗髪方法と注意点一覧
| 項目 | 内容 | 理由 |
|---|---|---|
| ブラッシング | 髪表面のホコリや余分な汚れを落とす | シャンプーの泡立ちを良くし、洗浄効果を高める |
| ぬるま湯での予洗い | 髪を十分に濡らして汚れを落としやすくする | シャンプー量の節約や頭皮マッサージ効果のアップ |
| 適量のシャンプー | 髪の長さや量に合わせた量を使用 | 過度な洗浄成分の使用を避け、頭皮への刺激を減らす |
| 指の腹で洗う | 爪を立てずに優しく頭皮をこすり洗いする | 頭皮の傷や炎症、抜け毛のリスクを低減 |
| すすぎを徹底する | 残留成分をしっかり落とす | 毛穴の詰まりや頭皮の刺激を防ぎ、ベタつきを抑える |
頭皮が油っぽいと感じたときにおすすめの食生活
頭皮の油分には日々の食事内容も大きく影響します。栄養バランスの取れた食生活を心がけるだけでなく、皮脂の過剰分泌を招きやすい食品を避けることも重要です。
食事と頭皮環境の密接な関係
摂取する食品の栄養素は血流によって頭皮や髪にも運ばれます。バランスの取れた食事は頭皮細胞の活性化を助け、余分な脂の分泌を抑えやすくしてくれます。
一方、偏った食生活は皮脂分泌のバランスを崩し、頭皮環境の悪化を招きます。
皮脂をコントロールする栄養素
頭皮の油分をコントロールするには、ビタミンB群やビタミンC、ミネラル、タンパク質の摂取が大切です。ビタミンB2やB6は脂質代謝をサポートし、ビタミンCはコラーゲン生成を助けて頭皮を健やかに保ちます。
良質なたんぱく質は髪の基となるケラチンの生成に寄与します。
頭皮の油分コントロールに寄与するとされる主な栄養素
| 栄養素 | 具体的な食品例 | 働き |
|---|---|---|
| ビタミンB2 | レバー、納豆、乳製品など | 皮脂の過剰分泌を抑え、肌の新陳代謝を支える |
| ビタミンB6 | まぐろ、鮭、バナナなど | タンパク質の代謝を促し、頭皮の炎症を和らげる |
| ビタミンC | 柑橘類、ブロッコリー、キウイなど | 抗酸化作用で頭皮を保護、コラーゲン生成をサポート |
| 亜鉛 | 牡蠣、牛肉、かぼちゃの種など | 髪の成長に必要、ホルモンバランスの調整を支援 |
| 良質なたんぱく質 | 大豆製品、卵、魚など | 髪の主成分ケラチンの原料となり、頭皮細胞の活性化 |
避けたい食品の特徴
皮脂分泌が気になる方は、揚げ物やスナック菓子、糖分の多い清涼飲料水などを頻繁に摂取しすぎないように注意してください。
高脂肪・高糖質の食品は体内で皮脂が作られやすくなり、頭皮が油っぽい状態を招きやすくなります。
食生活の改善と継続
食事による頭皮環境の改善は即効性があるものではありませんが、継続してバランスのよい食事を心がけることで効果を期待できます。
一度に大きく変えようとするのではなく、普段の食事に野菜や果物を取り入れる、油の摂取量を適度にするなど少しずつ変化をつけると続けやすいです。
皮脂分泌を調整する生活習慣のポイント
頭皮のベタつきを解消するには、日常生活のあらゆる場面で見直しを行うことが重要です。
ここでは睡眠、運動、喫煙、飲酒、そしてドライヤーの使い方など、生活習慣が頭皮にもたらす影響について解説します。
睡眠とストレスの影響
ストレスや睡眠不足は自律神経とホルモンバランスを乱す要因であり、頭皮の脂の分泌量が増えやすくなることがあります。
夜更かしが続くと頭皮の修復やヘアサイクルに影響が出て、抜け毛やベタつきの原因となる可能性があります。
質のよい睡眠を確保するために、寝る前のスマホやPCの使用を控えたり、リラックスできる環境を整えたりするとよいでしょう。
運動習慣と代謝アップ
適度な運動は血行を促進し、頭皮に必要な栄養素が行き届きやすい体質へと導きます。また、代謝が高まるとホルモンバランスも整いやすくなり、皮脂分泌のコントロールに寄与します。
ウォーキングや軽いジョギングなど、継続しやすい運動を取り入れてみてください。
身体活動と頭皮環境の関係
| 項目 | 期待できる効果 | 注意点 |
|---|---|---|
| 軽めの有酸素運動 | 血行促進、皮脂代謝の向上 | 過度な運動は体力消耗につながり、逆効果になる可能性も |
| ストレッチ | 筋肉の緊張を和らげ、リラックス効果がある | 急激な動きや無理なポーズはケガのリスクが高まる |
| 筋力トレーニング | 代謝アップ、ホルモンバランスの改善に期待 | 急激な負荷の増加は体のストレスになりやすい |
禁煙・節酒が頭皮に与えるメリット
タバコに含まれるニコチンや、一度に大量に摂取するアルコールは、血流を妨げたりホルモンバランスを乱したりする原因になります。すると頭皮の栄養状態が悪化し、皮脂分泌が増えることがあります。
喫煙や過度の飲酒を控えることで、頭皮環境が改善しやすくなり、健康的な髪の育成にプラスになります。
正しい頭皮の乾かし方
シャンプー後に髪を乾かさずに放置すると、頭皮に水分が残ったままになり雑菌やカビが繁殖しやすくなります。
さらに湿度が高い状態は皮脂の酸化を促進し、ベタつきやニオイの原因になる場合があります。ドライヤーを使用するときは、髪から少し離して風を当てながら、根元から毛先へ向かってまんべんなく乾かすことがポイントです。
- 乾かす前にタオルドライでしっかり水分を拭き取る
- ドライヤーを当てるときは、頭皮を指で軽く動かしながら風を当てる
- 完全に乾いたら冷風を使って髪と頭皮をクールダウンさせる
- ドライヤーの熱を長時間当てすぎないように注意する
市販の頭皮ケア製品の選び方と注意点

頭皮が油っぽいと感じる方は、市販のケア製品を活用して皮脂コントロールを試みることができます。ただし、製品によっては刺激が強かったり、逆効果を招く可能性があるため注意が必要です。
種類別の特徴
市販の頭皮ケア製品にはシャンプー、トリートメント、トニック、頭皮用ローションなどさまざまな種類があります。
シャンプーとトリートメントは毎日のヘアケアの基本となるため、油っぽさが気になる方は、皮脂吸着成分や保湿成分がバランスよく含まれたものを選ぶとよいでしょう。
トニックや頭皮用ローションは頭皮の血行促進やフケ・かゆみ防止に役立つ成分を配合していることが多く、ベタつきが強い方にはクールタイプのものも人気です。
添加物との付き合い方
着色料や香料などの添加物は、頭皮に刺激を与える場合があります。頭皮が敏感な方は、無添加や低刺激性をうたう製品を選ぶとよいです。
ただし、製品の品質を保つために必要な防腐剤が含まれている場合もあるため、成分表示をよく確認して納得した上で選択することが大切です。
市販製品の主な成分と働き
| 成分名 | 働き | 注意点 |
|---|---|---|
| アミノ酸系洗浄成分 | マイルドに洗浄し、頭皮や髪のうるおいを守る | 低刺激だが価格が高い傾向がある |
| サリチル酸 | 角質をやわらかくし、毛穴汚れを取り除きやすくする | 頭皮に合わないと刺激を感じる場合がある |
| ピロクトンオラミン | ふけやかゆみを抑え、頭皮環境を整える | 合わないと炎症を起こすリスクがある |
| メントール | 清涼感があり、頭皮をリフレッシュ | 刺激が強い場合、乾燥を引き起こす可能性がある |
使用時のポイント
市販製品は手軽に手に入りやすい反面、肌に合わないものを使用すると頭皮トラブルが悪化することがあります。
とくに薬用シャンプーや育毛剤は、特定の成分が含まれているため自分の頭皮に合うかどうかを確認しながら使いましょう。使用前にパッチテストを行うと安心です。
適切な相談先
セルフケア製品を試しても改善が見られない場合や、かゆみや抜け毛が急激に増えている場合は、皮膚科やAGAクリニックなど専門家に相談すると解決策が見つかりやすくなります。
専門医による診断で頭皮の状態を正確に把握し、適切な治療や製品選びのアドバイスを受けることができます。
- 市販製品で様子を見るのは軽度の頭皮トラブルまでにとどめる
- かゆみや赤みが強い場合は自己判断せず医師に診てもらう
- 無添加や低刺激性の製品でも合わない場合がある
- 長期間使用する製品だからこそ成分表示をしっかり確認する
AGAクリニックでの専門的なアプローチ
頭皮が油っぽいだけでなく、抜け毛や薄毛が進行していると感じる場合は、専門のクリニックでの診療が一つの選択肢になります。
AGAクリニックでは、医学的根拠に基づいたアプローチで頭皮環境を整え、発毛を促す治療を行います。
遺伝子検査と専門医の診断
AGAは遺伝的要因が強いため、遺伝子検査を行ってAGAリスクを判定する方法があります。検査結果や頭皮の状態を総合的に見て、専門医が治療方針を決めます。
油っぽい頭皮のケアだけでなく、抜け毛の原因を根本から探るために診断を受けることは大切です。
内服薬・外用薬治療
AGAでは、内服薬(フィナステリドやデュタステリド)や外用薬(ミノキシジルなど)が広く使用されています。
これらの薬を服用・塗布することでDHTの生成を抑制したり、血行を改善して毛髪の成長を促したりする効果が期待されます。
ただし、これらの薬には副作用や使用上の注意点がありますので、必ず専門医の診断のもとで適切な治療を行うことが重要です。
主なAGA治療薬とその作用
| 薬剤名 | 作用機序 | 注意点 |
|---|---|---|
| フィナステリド | DHTの生成を抑制し、脱毛を進行しにくくする | 女性や未成年は原則使用できない、副作用に注意が必要 |
| デュタステリド | DHT生成を強力に抑制し、より広範囲の酵素に作用 | 副作用として性欲減退や勃起機能障害のリスクがある |
| ミノキシジル(外用) | 血管拡張作用で血流を促進し、発毛をサポート | 頭皮のかゆみやかぶれなどの症状が出る場合がある |
頭皮ケア専門プログラム
一部のAGAクリニックでは、内服薬や外用薬に加え、頭皮の脂や汚れを除去するスカルプケアや成長因子を用いた育毛メソッドなどを組み合わせた総合的な治療プログラムを用意していることがあります。
頭皮環境を整えることで治療効果を高め、髪の成長を促すサポートを行います。
クリニック受診のメリット
頭皮の状態やAGAの進行度合いに合わせたオーダーメイドの治療ができる点が大きな魅力です。
また、定期的に専門医が経過をチェックしながら薬の調整や頭皮ケアを行うため、トラブルが起こった場合でも迅速に対応できます。
頭皮が油っぽいことで悩む方も、予防的な観点で早めに受診することは有意義な選択といえます。
AGAクリニックを利用する主な利点一覧
| 項目 | 内容 | 期待できる効果 |
|---|---|---|
| 個別の治療プラン | 内服薬・外用薬・頭皮ケアの組み合わせ | 根本原因にアプローチし、発毛環境を整えやすい |
| 専門スタッフのサポート | 医師、看護師、カウンセラーが相談に乗る | 継続的なケアと適切なアドバイスが得られる |
| 定期的な経過観察 | 効果の確認と副作用チェック | 治療の進み具合を見極め、柔軟な調整が可能 |
| 環境面のケア | 生活習慣や食生活指導を通じたサポート | 頭皮の脂のコントロールや健康維持に役立つ |
以上、頭皮がベタつく原因や対策、そしてAGAとの関連性を詳しく解説いたしました。頭皮環境を整えるためには、日常ケアだけでなく生活習慣全般の見直しも重要です。
さらに抜け毛や薄毛が気になる場合は、早めに専門のクリニックに相談すると安心でしょう。適切なケアで健康な頭皮と美しい髪を取り戻す一助になれば幸いです。
以上

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