頭皮のフケが治らない場合に考えられる原因と具体的な対処法

頭皮のフケが治らない場合に考えられる原因と具体的な対処法

頭皮のフケがなかなか治らないという悩みは男性・女性を問わず多くの人が抱えています。かゆみや頭皮の荒れが続くとストレスを感じるだけでなく、薄毛や抜け毛にもつながりやすくなるため注意が必要です。

フケがひどくなり、やばいほど増えてしまうと日常生活でも大きな支障をきたすケースがあります。

頭皮トラブルを放置せず、原因と対処法を理解して適切なケアを行い、健康な髪と頭皮を保ちましょう。

目次

フケがなかなか治らない原因の背景

フケが止まらないと感じたとき、何らかの頭皮環境の乱れが起きている可能性があります。頭皮の乾燥や皮脂の過剰分泌、真菌の増殖、ストレスなど、考えられる原因はさまざまです。

早期に原因を見極めることで、適切な対処へつなげられます。

乾燥による皮膚バリア機能の低下

皮膚の角質層がうまく保湿されていないと、フケが増えやすくなります。頭皮は顔などと比べて皮脂量が多い一方で、乾燥もしやすくなる部位です。

エアコンが効いた室内で長時間過ごすことや季節の変わり目などで頭皮が乾燥し、フケがひどくなる場合があります。

皮脂過多による菌の増殖

頭皮に皮脂が過度に蓄積すると、マラセチア菌などの真菌が繁殖しやすくなります。菌の増殖はかゆみや炎症を引き起こし、フケがやばい量に増える一因です。

過度な洗髪や刺激

頭皮が気になるあまり過度に洗髪をすると、必要な皮脂まで取り除いてしまいかえってフケが止まらない状態に陥る可能性があります。

強い洗浄力をもつシャンプーで頻繁に洗うことや、爪を立てて洗う行為も頭皮を傷つけます。

ストレスやホルモンバランスの乱れ

仕事や生活の変化によるストレスはホルモンバランスを乱し、頭皮のターンオーバーや皮脂分泌に影響を与える場合があります。

とくに男性の場合は男性ホルモンの働きが強く出やすく、頭皮が皮脂過多になりがちな傾向があります。

頭皮のフケが治らない4つの主な原因イメージ

フケに影響を与える背景要因

要因具体的な影響例
乾燥頭皮のかゆみ、皮膚バリア低下
皮脂過多マラセチア菌の増殖、炎症
過度な洗髪頭皮への刺激、必要な皮脂の喪失
ストレスホルモンバランスの乱れ、皮脂分泌量増加

フケが続く場合に疑われる頭皮トラブル

フケがなかなか治らないときは、単なる乾燥や一時的なトラブルではなく、慢性的な頭皮の炎症や疾患の可能性があります。

長引くフケの症状を放置すると抜け毛や薄毛を引き起こすおそれがあるため、医療機関の受診も考慮したいところです。

脂漏性皮膚炎

皮脂の分泌が多い部分に生じる皮膚炎で、頭皮や鼻まわりなど皮脂量が多い場所に赤みやかゆみ、フケが見られます。

脂漏性皮膚炎が起きるとフケが治らないどころか、かゆみが強くなって掻くことが増え、頭皮に傷ができて悪循環に陥りやすくなります。

アトピー性皮膚炎

全身の肌に症状が出るアトピー性皮膚炎は頭皮にも影響し、フケやかゆみを伴うことがあります。

バリア機能が低下して刺激を受けやすく、強いシャンプーや整髪料が合わないケースでは症状が増悪する可能性も考えられます。

乾癬(かんせん)

尋常性乾癬などの乾癬は肌のターンオーバーが異常に早まり、フケのような皮膚の剥離が大量に発生します。赤みやかさぶたのような厚みのある鱗屑が頭皮に広範囲に見られるときは乾癬の疑いがあります。

接触性皮膚炎

ヘアカラー剤や整髪料、シャンプーの成分などが原因で頭皮に炎症を起こし、フケが止まらない状態になることがあります。かゆみや赤みを伴い、使用を続けるほど症状が悪化しやすいため注意が必要です。

よく見られる頭皮トラブル

トラブル名主な症状
脂漏性皮膚炎フケ、赤み、炎症
アトピー性皮膚炎かゆみ、フケ、炎症
乾癬厚みのある鱗屑、赤い発疹
接触性皮膚炎かゆみ、発疹、フケの増加
フケが続くときに疑われる頭皮トラブルの種類イメージ

フケの種類とその特徴

フケがなかなか治らず悩んでいる方の中でも、フケのタイプによって原因や対処法が異なります。乾燥によるものや脂っぽさが原因のもの、細かいパウダー状や大きめのかさぶた状など、多様なパターンがあります。

乾燥タイプのフケ

パラパラと白い粉のように落ちるタイプのフケが多い場合は、頭皮の乾燥が原因の可能性が高いです。空調や季節の変化、間違ったシャンプーの使い方などで頭皮のうるおいが不足しているとみられます。

脂性タイプのフケ

ベタつきがあり、黄色みを帯びたフケが目立つ場合は皮脂過多が原因と考えられます。毛穴の詰まりや頭皮の炎症を伴うことが多く、マラセチア菌の増殖にも注意が必要です。

かさぶた状のフケ

大きな塊で剥がれてくるフケは、乾癬や脂漏性皮膚炎などの慢性的な炎症を伴う皮膚トラブルを疑う必要があります。掻き壊してしまうと出血や感染症のリスクもあるため、注意深く観察しましょう。

フケの色や状態の見分け方

白っぽいものは主に乾燥、黄色や油っぽい見た目があるものは脂性のトラブルが関連しているケースが多いです。頭皮の赤みやかゆみがあるかどうかもフケの種類を知るうえでの手がかりになります。

フケの種類と特徴一覧

種類特徴代表的な原因
乾燥タイプ粉状、白くさらさら乾燥、過度な洗髪
脂性タイプベタつき、黄み皮脂過多、菌の増殖
かさぶた状大きな剥離慢性炎症、乾癬

頭皮のフケを抑えるセルフケア方法

フケがひどい状態や、フケがなかなか治まらない状態でも、自宅でのセルフケアを工夫することで悪化を防ぎやすくなります。原因に応じたケアを継続しながら、改善の兆しを観察することが大切です。

シャンプーや洗髪方法の見直し

フケがやばいほど多い場合には、使用しているシャンプーの種類や洗い方を変えてみましょう。低刺激性のシャンプーで頭皮をマッサージするように洗い、すすぎを十分行います。

洗髪回数が多すぎると頭皮が乾燥したり皮脂バランスが乱れたりするため、適度な回数を心がけてください。

頭皮マッサージの導入

血行不良が頭皮トラブルを引き起こすことがあります。入浴時や入浴後に軽く頭皮マッサージを行うと、血液循環が高まり皮脂の分泌バランスやターンオーバーを整えやすくなります。

過度に強く行うと傷つける可能性があるため、指の腹でやさしく触れるイメージで行うとよいでしょう。

保湿の徹底

乾燥に伴うフケが止まらない人は、保湿を意識したスカルプローションなどを取り入れる方法があります。肌質に合った保湿剤を使うことで頭皮のコンディションが整い、改善を実感しやすくなることがあります。

かゆみへのアプローチ

フケが発生するときは頭皮のかゆみも伴うことが多いです。かゆみに対して過度に掻く行為は悪循環につながるため、適切な抗炎症成分が配合されたローションやヘアケア剤の利用を検討してください。

頭皮ケアで意識したいポイント

  • シャンプー選び:低刺激性・アミノ酸系のものなどを試す
  • 洗い方:指の腹を使ったやさしいマッサージで汚れを落とす
  • すすぎ:シャンプー剤が残らないよう丁寧に
  • 乾燥防止:必要に応じて保湿剤を使う
頭皮のフケを抑える正しいセルフケア手順イメージ

自宅でのケア手段とメリット

ケア手段期待できるメリット
適切なシャンプー選択頭皮への刺激を抑え、フケの増加を抑制
頭皮マッサージ血行促進、皮脂バランスの調整
保湿剤の使用頭皮の乾燥を防ぎ、かゆみを軽減
過度な洗髪の回避必要な皮脂を保持し、刺激を抑制

日常生活の改善がもたらす効果

頭皮の状態を改善するためには、生活習慣全般を整えることも重要です。栄養不足や睡眠不足、ストレス過多などは頭皮の健康を損なう原因となります。

規則正しい生活リズムを意識すると、フケがひどい状態の緩和だけでなく全身の健康維持にもつながります。

栄養バランスのとれた食事

髪や頭皮に必要なタンパク質、ビタミン類、ミネラルをしっかり摂取することが望ましいです。偏った食事や過度なダイエットは頭皮のターンオーバーを乱す要因になります。

亜鉛やビタミンB群などは髪の成長や頭皮の代謝に役立ちます。

十分な睡眠時間の確保

寝不足になると自律神経やホルモンバランスが乱れやすくなります。深い睡眠をとることで細胞の修復や成長ホルモンの分泌が促され、頭皮のコンディションが整いやすくなります。

ストレスマネジメント

ストレスが続くと男性ホルモンや皮脂分泌に影響を及ぼし、フケがなかなか治らない悪循環を招くことがあります。運動や趣味の時間を設けてリフレッシュする方法も頭皮トラブルを緩和する要因です。

適度な運動

ジョギングやヨガなどの軽度な運動は血行促進に貢献し、頭皮に十分な栄養と酸素を行き渡らせます。激しい運動で大量に汗をかいた場合は、放置せず早めに洗い流して清潔を保つようにすると良いでしょう。

生活習慣と頭皮トラブルの関連

生活習慣フケ発生に対する影響
食事の偏り頭皮のターンオーバーの乱れ、栄養不足
睡眠不足自律神経の乱れ、ホルモンバランスの乱れ
ストレス皮脂分泌量の増加、炎症の悪化
運動不足血行不良、頭皮への栄養供給不足

AGAとの関連性と注意点

フケが止まらない状態や頭皮トラブルが続くと、薄毛や抜け毛に結びつく場合があります。とくにAGA(男性型脱毛症)の原因であるジヒドロテストステロン(DHT)は男性ホルモンの一種です。

皮脂の分泌が増える要因にもなり、頭皮トラブルを一層悪化させるリスクがあります。

頭皮環境の悪化と薄毛の進行

頭皮環境が乱れていると、髪の毛を支える毛母細胞に十分な栄養が届かず、抜け毛や細毛化が進行しやすくなります。

フケがなかなか治らない背景として脂漏性皮膚炎や真菌の増殖がある場合は、毛穴も詰まりやすくなるため注意が必要です。

男性ホルモンの働きと皮脂の関係

男性ホルモンが活発になると皮脂分泌が増え、マラセチア菌が増殖しやすい環境を作ります。フケがやばいほど増加した状態が続くと、抜け毛のリスクを高める要因にもなり得るため、早めの頭皮ケアが大切です。

AGA治療中の頭皮トラブルケア

発毛剤や内服薬を使用しているときに頭皮のフケが目立つ場合は、治療薬の副作用や頭皮の過敏反応が関係しているケースもあります。医師に相談しながら、シャンプーやスカルプケアを見直すことを検討しましょう。

女性の薄毛との関係

女性の場合もホルモンバランスの乱れなどで頭皮が敏感になり、フケがひどい症状を伴いながら抜け毛が増えることがあります。

出産後や更年期などは女性ホルモンの変動によって頭皮や髪質が変化しやすいため、注意が求められます。

AGAと頭皮ケアのポイント一覧

ポイント留意事項
AGA治療薬使用中頭皮の様子を定期的に観察し、異常があれば医師に相談
男性ホルモンの活発化皮脂量の増加→フケの悪化につながる場合あり
女性の薄毛ホルモン変動による頭皮の敏感化を考慮

医療機関でのケアと治療の流れ

フケが改善しないときの医療機関での治療の流れイメージ

フケがひどくてセルフケアだけでは改善が見込めない場合、医療機関の受診を検討するのがよいでしょう。専門の皮膚科やAGAクリニックを受診することで、正確な診断と適切な治療を受けることができます。

受診時の検査や診察内容

頭皮の状態を視診したり、場合によっては菌の検査などを行い、炎症や真菌感染の有無を確認します。問診では生活習慣や既往歴、使用しているヘアケア製品などの情報を詳しく伝えることで、原因の特定に役立ちます。

外用薬・内服薬の処方

脂漏性皮膚炎や真菌感染が確認された場合は、抗真菌薬や抗炎症薬などが外用薬として処方されることがあります。

症状が強い場合には内服薬が検討される場合もあり、医師の指示に従って継続することでフケの軽減につなげられます。

レーザーやライト治療

頭皮の炎症を抑えたり、細菌や真菌の繁殖を抑制するために、特定の波長の光を使用する治療が用いられることもあります。症状に応じて医療機関が提案する治療法は異なるため、担当医と十分に相談してください。

プロによるスカルプケア

クリニックや皮膚科では医療従事者による頭皮マッサージやケミカルピーリングなど、専門的なスカルプケアが受けられるケースがあります。

セルフケアでは落としきれない汚れや角質を取り除き、頭皮環境を整えるサポートにつながります。

医療機関での主なアプローチ

  • 診察・検査:目視や顕微鏡検査、必要に応じて血液検査
  • 外用薬・内服薬:抗真菌薬、抗炎症薬、保湿剤など
  • 光線治療:炎症抑制、菌の増殖抑制
  • 専門的スカルプケア:ピーリングやプロによる洗浄

医療機関で行う頭皮ケアの一例

ケア方法内容
洗浄・ピーリング古い角質や汚れを専門的に除去して頭皮を清潔に保つ
レーザー・LED照射炎症を抑え、頭皮の血行を促進
外用薬処方頭皮の炎症や菌の繁殖を抑制
頭皮マッサージプロが頭皮の状態に合わせた施術を提供

まとめ:フケのない健康な頭皮のために

フケがひどく、やばいほど増えてしまうときは、頭皮の乾燥や皮脂過多、真菌の増殖、ストレスなど複合的な要因を検討する必要があります。

セルフケアや生活習慣の改善である程度コントロールできるケースもあれば、慢性的な皮膚トラブルを抱えている場合は医療機関での治療が必要になることもあります。

フケ対策と長期的な視点

頭皮のターンオーバーは約1カ月前後のスパンで行われるため、数日で劇的に改善するのは難しい場合があります。生活習慣の整備や正しいヘアケアを継続しながら、頭皮状態の推移を観察することが大切です。

早期発見と早期治療の重要性

フケがなかなか治らない背景には、脂漏性皮膚炎や乾癬、接触性皮膚炎などの専門的ケアを要する病状が隠れていることもあります。

フケが止まらない状態が長く続く場合は、早めに医療機関を受診して原因を特定し、適切な治療を受けることを検討してください。

健康な頭皮づくりは髪を守る要

フケが止まらない状態は頭皮環境の乱れを示すサインです。頭皮の乱れがAGAなどの脱毛リスクを高める要因となるケースもあるため、頭皮を健康に保つことは髪を守るうえでも重要です。

悩んだときは専門家へ相談

セルフケアを試しても改善が見られない場合は、皮膚科やAGAクリニックなど専門家の判断を仰いでください。

医師の指示に従いつつ、日々の生活でも頭皮環境を考慮した習慣を続けることで、フケを抑えやすい状態に導けます。

フケの予防と改善に大切なポイント

  • 頭皮や髪に合ったシャンプーや保湿剤を選ぶ
  • 食事・睡眠・ストレス管理など生活習慣を整える
  • かゆみが強いときは掻き壊さず、冷やす・保湿するなどで対処する
  • 医療機関での診察やケアも視野に入れる

健康な頭皮を目指すための行動一覧

行動効果
定期的な洗髪と十分なすすぎ頭皮の清潔維持、皮脂・菌の繁殖抑制
適度な頭皮マッサージ血行促進、ストレス軽減
バランスの良い食事頭皮と髪の栄養状態をサポート
充分な睡眠ホルモンバランスを整え、皮膚再生を促す
ストレス対策自律神経の安定、炎症の緩和

以上

この記事のまとめ

参考文献

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