FUT(ドナーストリップ法)による自毛植毛 – 高密度移植の可能性

FUT(ドナーストリップ法)による自毛植毛 - 高密度移植の可能性

薄毛の悩みが深刻化し、広範囲に及ぶようになると、自毛植毛が一つの有力な選択肢として浮かび上がります。

特に、一度の手術で多くの髪を移植できる「FUT(ドナーストリップ法)」は、劇的な変化を期待する方にとって注目の治療法です。

この記事では、FUT法の基本的な仕組みから、メリット・デメリット、もう一つの代表的な手法であるFUE法との違いまで、詳しく解説します。

手術後の経過や費用、後悔しないためのクリニック選びのポイントも網羅し、あなたの疑問や不安を解消する手助けをします。

目次

自毛植毛の基本 – FUT(ドナーストリップ法)とは何か

FUT自毛植毛の手術流れ(採取・株分け・植え込み)イメージ

自毛植毛は、薄毛の影響を受けにくい後頭部や側頭部の髪を、薄毛が気になる部分に移植する外科手術です。その中でもFUT(Follicular Unit Transplantation)法は、歴史と実績のある術式として知られています。

ここでは、FUT法がどのような手術なのか、その基本的な仕組みから解説します。

自毛植毛の仕組みとFUT法の特徴

自毛植毛の基本的な考え方は、AGA(男性型脱毛症)の影響を受けない元気な毛根を、生え際や頭頂部といった脱毛が進んだエリアに引っ越しさせることです。

移植された毛根は、そこで再び髪を成長させます。FUT法は、この「引っ越し」の元となるドナー(移植する髪)の採取方法に大きな特徴があります。

FUTドナーストリップ採取の概念図(後頭部からの帯状採取)

ドナーを「切る」手術方法

FUT法は、後頭部の頭皮を帯状(ストリップ状)にメスで切除し、そこからドナーとなる毛根を採取します。この「切る」という行為が、FUT法の最大の特徴であり、メリットとデメリットの両方を生み出す要因です。

切除した頭皮は、熟練したスタッフが顕微鏡を使い、毛根を一つひとつ丁寧に株分けしていきます。この株のことを「グラフト」と呼びます。

グラフトとは何か

自毛植毛のグラフト(毛包単位)構造イメージ

グラフトとは、移植の単位となる毛根の束のことです。髪の毛は1つの毛穴から1本だけ生えているわけではなく、1本から4本程度がまとまって生えています。

この自然なまとまりを「毛包単位(フォリキュラーユニット)」と呼び、自毛植毛ではこの単位で株分けしたものをグラフトとして移植します。

FUT法は、このグラフトを効率良く、かつ大量に採取することに長けています。

FUT法におけるグラフトの品質

項目特徴移植結果への影響
採取方法頭皮ごと帯状に切除毛根周辺の組織を保護しやすい
株分け顕微鏡下で手作業毛根の切断リスクが低い
品質高品質なグラフトを確保しやすい高い定着率につながる

FUT法の手術の流れ

手術は局所麻酔で行い、意識のある状態のまま進めます。まず、うつ伏せの状態で後頭部からドナーとなる頭皮を帯状に切除します。切除部の縫合が終わると、患者は仰向けになります。

その間に、専門のスタッフが切除した頭皮からグラフトの株分けを急ピッチで進めます。そして、医師が移植先にスリット(毛穴となる小さな穴)を作成し、そこに一つひとつグラフトを丁寧に植え込んでいきます。

手術時間は移植するグラフト数によりますが、数時間で完了します。

なぜFUT(ドナーストリップ法)は多くの髪を移植できるのか

FUT法が「高密度移植」や「大量移植」に適していると言われるのには、明確な理由があります。それは、ドナーとなるグラフトの採取方法に起因します。

効率的に、かつ質の高いグラフトを大量に確保できる仕組みが、FUT法の大きな強みです。

ドナーストリップによる効率的なグラフト採取

FUT法では、後頭部の頭皮を一度に帯状に切除するため、非常に効率的にドナーを確保できます。

例えば、FUE法のように毛穴を一つひとつくり抜く方法と比較すると、短時間で多くのグラフトを採取することが可能です。これにより、手術時間全体の短縮にもつながります。

FUTとFUEの採取可能グラフト数の比較図

採取可能なグラフト数の目安

手術方法1回の手術での一般的な採取数特徴
FUT法3000グラフト以上も可能広範囲の薄毛に対応しやすい
FUE法1000~2000グラフト程度採取に時間がかかる傾向がある

高品質なグラフトの確保

FUT法のもう一つの重要な点は、採取したドナーストリップを顕微鏡で見ながら丁寧に株分けすることです。

医師やスタッフが毛根の状態を直接目で確認しながら作業するため、毛根を傷つけるリスク(毛包切断率)を低く抑えることができます。

元気で質の高いグラフトを移植することが、手術の成功、つまり高い定着率につながるのです。

毛包切断率の低さと定着率への影響

顕微鏡下の株分けで毛包切断率を抑えるイメージ

毛包切断とは、ドナーを採取または株分けする際に、毛根を傷つけてしまうことを指します。傷ついた毛根は、移植しても生着せずに抜け落ちてしまう可能性が高くなります。

FUT法は、この毛包切断率を低く抑えられるため、結果として高い定着率が期待できます。

定着率の高さがもたらすメリット

定着率とは、移植したグラフトが頭皮に生着し、再び髪の毛を成長させる割合のことです。一般的に、自毛植毛の定着率は80%以上とされますが、質の高い手術では90%以上も期待できます。

FUT法は、質の高いグラフトを確保しやすいため、計画通りの本数をしっかりと生着させることが可能です。これにより、少ないグラフト数で効率的にボリュームアップを図れるというメリットが生まれます。

一度の手術で広範囲をカバーする – FUT(ドナーストリップ法)の利点

FUTによる高密度移植エリアのカバーレンジ

大量のグラフトを一度に移植できるFUT法は、特に薄毛が広範囲に進行している方にとって大きなメリットがあります。

生え際のM字部分から頭頂部まで、気になる部分を一度の手術で広範囲にカバーすることで、精神的な負担や時間的な制約を軽減します。

広範囲の薄毛(M字や頭頂部)に対応できるメリット

薄毛はM字部分だけ、あるいは頭頂部だけといった限定的な範囲から始まることが多いですが、進行するとそれらが繋がり、広範囲に及ぶケースも少なくありません。

FUT法なら、一度の手術で数千グラフト単位の移植が可能なため、こうした広範囲の薄毛にも一度で対応できます。

少ない手術回数で満足度を高める

FUE法で大量の移植を行う場合、複数回に分けて手術を行うことがあります。一方、FUT法は一度で多くの移植ができるため、手術の回数を抑えることが可能です。

これにより、仕事やプライベートのスケジュール調整がしやすくなり、ダウンタイムも一度で済むため、身体的・精神的な負担を軽減できるというメリットがあります。

薄毛の進行度とFUT法の適性

薄毛の範囲必要なグラフト数の目安FUT法の適性
M字部分の修正800~1500グラフト適している
頭頂部のカバー1000~2000グラフト適している
M字から頭頂部まで広範囲2000~4000グラフト非常に適している

費用対効果の観点から見るメリット

自毛植毛は自由診療のため、費用が高額になりがちです。そのため、費用対効果はクリニックや手術方法を選ぶ上で非常に重要な要素となります。

FUT法は、この費用対効果の面でメリットがあると言われています。

グラフト単価の値段を抑えやすい

FUT法は、FUE法と比較して手術時間が短く、効率的にグラフトを採取できるため、1グラフトあたりの値段が低く設定されているクリニックが多い傾向にあります。

そのため、同じグラフト数を移植する場合、FUT法の方が総額の費用を抑えられる可能性があります。

広範囲に多くのグラフトを移植したいけれど、費用はできるだけ抑えたいと考える方にとって、FUT法は有力な選択肢となるでしょう。

FUE法との比較 – あなたにとってどちらが適しているか

自毛植毛を検討する際、多くの方がFUT法とFUE法との違いについて悩みます。どちらの術式にもメリットとデメリットがあり、どちらが優れているということではありません。

あなたのライフスタイルや薄毛の状態、価値観によって、適した方法は異なります。ここでは両者を比較し、あなたがどちらを選ぶべきかの判断材料を提供します。

手術方法の根本的な違い

最も大きな違いは、ドナーの採取方法です。前述の通り、FUT法は後頭部の頭皮を帯状に「切る」のに対し、FUE法は専用のパンチという器具を使って毛根を一つひとつ「くり抜く」方法です。

この違いが、傷跡、痛み、費用、一度に採取できるグラフト数など、あらゆる面に影響を与えます。

FUTとFUEの違い(採取法と傷跡)の比較イラスト

FUTとFUEの比較表

項目FUT法(ドナーストリップ法)FUE法(くり抜き法)
ドナー採取帯状に切る一つひとつくり抜く
傷跡線状の傷跡が1本残る点状の小さな傷跡が多数残る
術後の痛みFUE法より痛みを感じやすい痛みが少ない傾向
費用(グラフト単価)比較的安い傾向比較的高くなる傾向
大量移植得意回数を分ける場合がある

傷跡の違いとそれぞれの特徴

傷跡は、多くの方が気にするポイントです。FUT法とFUE法では、残る傷跡の形状が全く異なります。この違いを理解し、ご自身のヘアスタイルと照らし合わせることが重要です。

線状の傷跡と点状の傷跡

後頭部の傷跡比較(線状 vs 点状)とヘアスタイル

FUT法では、頭皮を切除して縫合するため、後頭部に横一文字の線状の傷跡が残ります。一方、FUE法では、毛根をくり抜いた跡が虫食いのような点状の傷跡として残ります。

FUT法の傷跡は、ある程度の長さがある髪で隠すことができますが、髪を非常に短く刈り上げると目立つ可能性があります。

FUE法の傷跡は、広範囲に分散するため、坊主のような短いヘアスタイルにしても比較的目立ちにくいとされています。

費用や値段の比較

一般的に、FUT法はFUE法に比べてグラフトあたりの値段が安く設定されていることが多いです。これは、FUT法の方が手術の工程が効率的で、医師やスタッフの拘束時間が短くなる傾向があるためです。

したがって、多くのグラフトを移植したい場合は、FUT法の方が総額費用を抑えられる可能性があります。

ただし、費用設定はクリニックによって大きく異なるため、必ず複数のクリニックでカウンセリングを受け、見積もりを確認することが大切です。

後頭部に残る線状の傷跡 – デメリットとの向き合い方

FUT法を検討する上で、避けては通れないのが後頭部に残る線状の傷跡というデメリットです。しかし、技術の進歩により、この傷跡を目立たなくさせる工夫も進化しています。

デメリットを正しく理解し、それとどう向き合っていくかを考えることが、後悔しない選択につながります。

FUT法の最大のデメリットである傷跡

FUT法では、ドナーを採取した部分を縫合するため、一本の線状の傷跡が必ず残ります。この傷跡の存在が、FUT法をためらう一番の理由になることも少なくありません。

特に、将来的に坊主やベリーショートなど、髪を短くする可能性がある方にとっては、慎重な判断が必要です。

傷跡の長さと見た目

傷跡の長さは、採取するグラフト数に比例します。多くのグラフトを採取すれば、それだけ切除する頭皮の範囲も広くなり、傷跡も長くなります。

傷跡の幅は、医師の縫合技術や患者の体質によって異なりますが、通常は数ミリ程度に収まります。術後しばらくは赤みがありますが、時間の経過とともに徐々に白く、目立たなくなっていきます。

傷跡に関する注意点

  • 将来のヘアスタイルを考慮する
  • 傷跡が完全に消えることはない
  • 体質(ケロイド体質など)によっては傷跡が目立ちやすい場合がある

傷跡を目立たなくさせるための工夫

クリニックでは、この線状の傷跡をできるだけ目立たなくするために、様々な工夫を凝らしています。その代表的なものが「トリコフィティック縫合法」です。

トリコフィティック縫合法とは

トリコフィティック縫合法で傷跡を目立たせない工夫

トリコフィティック縫合法は、頭皮を縫合する際に、切開線の一部を重ね合わせて縫う特殊な技術です。

この方法を用いると、縫合した傷跡の中から髪の毛が生えてくるため、傷跡そのものがカモフラージュされ、非常に目立ちにくくなります。

全てのクリニックがこの技術を導入しているわけではないため、FUT法を希望する場合は、トリコフィティック縫合法に対応しているかどうかを事前に確認することが重要です。

この技術の有無が、術後の満足度を大きく左右することもあります。

手術後の痛みと経過

FUT法は頭皮を切開・縫合するため、FUE法に比べて術後の痛みや違和感(つっぱり感など)が出やすいというデメリットがあります。

ほとんどの場合、クリニックから処方される鎮痛剤でコントロールできる程度の痛みですが、痛みの感じ方には個人差があります。

通常、強い痛みは術後2~3日で落ち着き、1週間ほどで日常生活に大きな支障はなくなります。

FUTが向いている人の特徴 – 費用と効果のバランスを考える

FUT法とFUE法、それぞれにメリット・デメリットがある中で、どのような人がFUT法を選ぶと満足度が高くなるのでしょうか。

ここでは、FUT法が特に適している方の特徴を、費用と効果のバランスという観点から考えていきます。

広範囲の薄毛に悩む方

生え際のM字ラインの後退と頭頂部の薄毛が同時に進行しているなど、広範囲の薄毛を一度の手術で改善したい方には、FUT法が非常に適しています。

一度に多くのグラフトを移植できるため、劇的な変化を期待でき、何度も手術を受ける手間や費用を省くことができます。

FUT法が推奨されるケース

悩み理由期待できる効果
薄毛の範囲が広い一度に大量のグラフトを採取できるため1回の手術で全体的な密度を向上
髪の密度を高くしたい高品質なグラフトで高い定着率を見込めるため移植部分のボリュームアップ

費用を抑えたいと考える方

自毛植毛の費用は決して安くありません。少しでも費用を抑えながら、最大限の効果を得たいと考えるのは当然のことです。

FUT法は、一般的にFUE法よりもグラフト単価が安いため、同じ本数を移植する場合、総額を抑えられる可能性があります。

特に2000グラフト以上の大量移植を検討している場合、その価格差は大きくなる傾向があります。

クリニック選びと費用相談の重要性

ただし、費用だけで手術方法やクリニックを決めるのは危険です。値段の安さだけで選んでしまい、結果に満足できなければ、それこそが一番の「後悔」につながります。

まずは信頼できるクリニックのカウンセリングで、自分の希望や予算を率直に伝え、最適な治療計画について相談することが大切です。その上で、提示された費用が適正かどうかを判断しましょう。

後頭部の髪を刈り上げないヘアスタイルの方

FUT法のデメリットである線状の傷跡は、後頭部の髪の毛で隠すことが前提となります。

そのため、普段から後頭部を短く刈り上げるようなヘアスタイル(ツーブロックやフェードカットなど)をしない方であれば、傷跡が問題になることはほとんどありません。

ある程度の長さ(3~4cm以上)があれば、傷跡は十分に隠せます。

ヘアスタイルと術式の選択

  • 普段の髪型が長め → FUT法、FUE法どちらも選択可能
  • 後頭部を短く刈り上げる → FUE法の方が適している可能性が高い

手術後の経過 – ダウンタイムと日常生活への復帰

自毛植毛(FUT)の術後経過タイムライン(1週~12か月)

手術が無事に終わっても、それで終わりではありません。移植した髪がしっかりと生着し、理想のヘアスタイルが完成するまでには、約1年という時間が必要です。

ここでは、手術後のダウンタイムから完成までの詳しい経過について解説します。どのようなことが起こるかを事前に知っておくことで、不安を軽減できます。

手術直後から1週間の経過

手術当日は、麻酔の影響や緊張で疲労を感じることが多いでしょう。クリニックで休憩した後、帽子などをかぶって帰宅します。後頭部のドナー部分と、移植部分の両方に痛みや腫れが出ることがあります。

痛みや腫れの管理

術後2~3日が、痛みや腫れのピークとなることが多いです。処方された鎮痛剤を服用し、安静に過ごすことが大切です。

特に移植部はデリケートな状態なので、擦ったりぶつけたりしないよう、細心の注意が必要です。洗髪はクリニックの指示に従い、通常は術後数日から可能になりますが、優しく洗い流す程度にします。

ダウンタイム中の主な症状と対処法

時期主な症状主な対処法
術後~3日痛み、腫れ、出血鎮痛剤の服用、安静、冷却
術後4日~1週間かさぶた、かゆみ触らない、保湿、クリニックの指示に従う

1ヶ月後までの注意点

術後1週間を過ぎると、痛みや腫れはほとんど落ち着きます。移植部には、かさぶたができますが、自然に剥がれ落ちるのを待ちましょう。

無理に剥がすと、移植したグラフトごと抜け落ちてしまう危険性があります。

ショックロスについて

術後1ヶ月前後で、移植した髪の毛が一度抜け落ちる「ショックロス(一時的脱毛)」という現象が起こることがあります。これは手術の刺激による正常な反応で、毛根は頭皮の中に残っているため、心配はいりません。

この時期は精神的につらく感じるかもしれませんが、数ヶ月後には新しい髪が生えてくるので、焦らずに待ちましょう。ショックロスは、既存の髪に起こることもあります。

半年後から1年後の完成形

術後3~4ヶ月頃から、ショックロスで抜けた部分から新しい髪の毛が産毛のように生え始めます。

最初は細く縮れた毛が生えてくることもありますが、成長するにつれて徐々に太く、しっかりとした髪質に変わっていきます。

半年もすれば、見た目にも変化が実感できるようになり、1年後にはほとんどの髪が生えそろい、完成形となります。髪が伸びることで、ヘアスタイルも自由に楽しめるようになります。

FUT法に関するよくある質問

最後に、FUT法による自毛植毛を検討している方からよく寄せられる質問にお答えします。手術を受ける前の不安や疑問を解消し、納得のいく決断をするための参考にしてください。

手術後の後悔で多いものは何ですか?

FUT法における後悔として挙げられるのは、主に「思ったより傷跡が目立つ」「期待したほど密度が出なかった」という点です。

傷跡の問題は、ヘアスタイルを短くした場合に顕在化することが多いです。密度については、医師のデザイン力や技術力、そして患者さん自身のドナーの状態にも左右されます。

こうした「後悔」を避けるためには、カウンセリングの段階で医師と完成イメージを徹底的に共有し、デメリットやリスクについても隠さず説明してくれる、信頼できるクリニックを選ぶことが重要です。

定着率はどのくらいですか?

一般的に、自毛植毛の定着率は85%以上と非常に高いです。

特にFUT法は、顕微鏡下で丁寧に株分けを行うため毛根の切断率が低く、質の高いグラフトを移植できることから、90%以上の高い定着率が期待できるとされています。

ただし、定着率はクリニックの技術力だけでなく、術後の患者さん自身のケアや生活習慣(特に喫煙)にも影響を受けます。医師の指示をしっかりと守ることが、定着率を高める鍵となります。

M字部分への移植も可能ですか?

はい、もちろん可能です。FUT法は、M字部分の生え際修正から頭頂部のボリュームアップまで、様々な部位に対応できます。

特にM字部分は、顔の印象を大きく左右するため、自然な仕上がりが求められます。実績豊富な医師は、毛流れや密度を計算し、元々の生え際のように自然に見えるデザインを提案してくれます。

費用はどのくらいかかりますか?

自毛植毛は自由診療のため、費用はクリニックや移植するグラフト数によって大きく変動します。FUT法の場合、基本的な料金に加えて、移植するグラフト数に応じた費用が加算されるのが一般的です。

グラフト単価はクリニックによって異なりますが、目安として以下の表を参考にしてください。正確な費用は、必ずカウンセリングで確認するようにしてください。

FUT法の費用目安(グラフト単価に基づく計算例)

移植グラフト数一般的なグラフト単価の範囲総額費用の目安
1000グラフト500円~800円50万円~80万円 + 基本料金
2000グラフト450円~700円90万円~140万円 + 基本料金
3000グラフト400円~600円120万円~180万円 + 基本料金
※上記はあくまで一般的な目安であり、実際の費用とは異なります。
医療ロボットによる自毛植毛

自毛植毛の技術は日々進化しています。FUT法やFUE法といった医師の手による手術に加え、近年では医療ロボットを用いた精密な植毛手術も選択肢の一つとなっています。

ロボットならではの正確性とスピーディーな施術が、患者さんの負担を軽減し、より高い効果をもたらす可能性があります。

医師による従来の手法との違いや、ロボット植毛ならではのメリット・デメリットについて知ることは、あなたにとって最適な治療法を見つけるための新たな視点となるでしょう。

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