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尿酸値を下げるサプリメントおすすめ8商品 – 選び方や注意点を内科専門医が解説

本ページはプロモーションを含みます。
尿酸を下げるサプリメントのおすすめ

息もできないほどの痛みが襲ってくる「痛風」。

痛風とは尿酸値が多い高尿酸血症という状態が続くことによって発症する病気です。

血清尿酸値が5.5mg/dL超~7.0mg/dL未満の方は、尿酸値を下げる市販のサプリメントを使用することによって、痛風の予防効果が期待できます。

そこで今回は

  • サプリメントよりも病院で受診すべき方の目安
  • 尿酸値を下げるサプリメントの選び方
  • 具体的なサプリメント
  • 気になる副作用
  • 痛風を予防する生活習慣

などを紹介しますので、尿酸値が気になる方はぜひ参考にしてください。

この記事の執筆者

内科総合クリニック人形町 院長 藤田 英理(総合内科専門医)

藤田 英理 内科総合クリニック人形町 院長

東京大学医学部保健学科、横浜市立大学医学部を卒業。虎の門病院、稲城市立病院、JCHO東京高輪病院への勤務を経て内科総合クリニック人形町を開院。総合内科専門医。AGA治療や生活習慣病指導も行う。

所属:日本内科学会日本動脈硬化学会日本頭痛学会

医師略歴・プロフィールはこちら

目次

サプリメントの使用よりもすぐ受診すべき方

院長 藤田

まず理解していただきたいのが、サプリメントは痛風を解決してくれる魔法の薬ではないということです。

確かに市販のサプリメントを飲めば多少の尿酸値の改善はできるかもしれません。しかし、何かしらの問題があるから尿酸値が上がっているわけです。

痛風というといまだに「プリン体の取りすぎでしょ?」「贅沢な食事をしているからだよ」という偏見がありますが、一概にもそうとも言い切れません。

確かに食事で摂取したプリン体は分解される際に尿酸を作りますが、食事から生成される尿酸は体内で作られる尿酸のわずか2割程度。

プリン体の以外にも遺伝した体質であったり、ストレスであったり、運動習慣であったりと、食事以外の要因で痛風になることは多いのです。

尿酸がつくられる仕組み

そのため、「尿酸値が高めと診断された方(血清尿酸値が7.0mg/dLを超える方)」、そして「既に激しい痛みがでている方」はサプリメントに頼るのではなく、必ず一度病院で診察を受けてください。

重度の発作を放置すると、関節の損傷や腎障害・尿路結石などの合併症を引き起こすこともあります。1)

また、腎障害、肺疾患、高血圧症、糖尿病をもつ方は、サプリメントの使用よりも医療機関で治療を受けることを優先すべきです。2)

痛風専門のオンライン診療は、自宅で尿酸値を下げる治療が受けられます。詳しくはこちら (土日祝も対応しています)

逆にサプリメントで痛風を抑えられる可能性があるのは、下記のような方です。

  • 健康診断で尿酸値が高めですねと指摘された方(血中の尿酸値が5.5mg/dL超~7.0mg/dL未満の方)
  • まだ症状が出たことがないがビールや干物が好きな方
  • 人間ドックで食生活に気をつけた方が良いと言われた方
  • 過去に痛風を発症したがその2年以上再発しておらず再発予防をしたい方

尿酸値が気になる方のサプリメントの選び方

尿酸値を下げるサプリメントと言ってもその種類は多く、どれを選べばいいか判断するのは難しいと感じる方が多いのではないでしょうか。

サプリメントを選ぶポイントは意外と単純で、下記の3つを確認しましょう。

尿酸値が気になる方のサプリメントの選び方
  • サプリメントに配合されている成分
  • 1日あたりの金額
  • 安全性

尿酸値を下げる効果はサプリメントに含まれる成分によるものなので、まずはサプリメントに含まれる成分で選ぶ。そして継続可能かどうか、1日あたりの金額を比較する。

最後に、安全性を確認するため、製造元を確認しておきましょう。

サプリメントに配合されている成分で選ぶ

尿酸値を下げる主なサプリメントの成分を2つ紹介します。

アンセリン

まず一つ目に紹介するのが魚由来の成分「アンセリン」です。

アンセリンは焼津水産化学工業が発見した成分で、男女70人による臨床試験の結果、服用から4週間後以降で尿酸値の下降が確認されています。

アンセリンの尿酸値降下作用の試験結果

引用:焼津水産化学工業 アンセリンの尿酸値降下作用


アンセリンが尿酸値を下げるメカニズムは、食事から作られる尿酸を防ぎ、さらに体内で生み出される尿酸を減らすという2つの効果があります。

具体的にはHPRT(ヒポキサンチンホスホリボシルトランスフェラーゼ)という酵素が食事から作られる尿酸を減らし、XO(キサンチンオキシダーゼ)という酵素が代謝によって作られる尿酸の量を減らすことが報告されています。

ルテオリン

二つ目に紹介するのが菊の花由来の「ルテオリン」という成分。

強力な抗酸化作用を持つフラボノイドの研究の中で見つけられ、2014年にオリザ油化株式会社が発表しました。

ルテオリンにもXO(キサンチンオキシダーゼ)という酵素が含まれ、体内の尿酸値を降下。

臨床試験データは7人の被験者によるテストでは平均7.3mg/dLから摂取4週間で7.0mg/dLになりました。

グラフ, 折れ線グラフ

自動的に生成された説明

引用:オリザ油化株式会社社内報告書,菊花抽出物作用におけるルテオリン寄与率について

アンセリンもルテオリンも臨床試験による尿酸値の降下がみられます。

アンセリンとルテオリン、どちらを選べば良いか

院長 藤田

アンセリンとルテオリン、どっちが良いか?についてですが、当然ながら効用には個人差があります。「試してみて、ご自身に合うものを選ぶのが良い」としか言えません。

「まずどちらを試すか」で悩む場合は、価格重視の方はルテオリンが良いでしょう。アンセリンサプリと比べるとルテオリンサプリは比較的安い価格で購入できる傾向があります。

そのほか、ルテオリンが尿酸の産生を抑制する機能性のみをもつのに対して、アンセリンは+尿酸の排泄を促進する機能性が報告されています。

尿酸生成抑制以外にも、尿酸を排出されやすくする機能性をプラスして求める方にはアンセリンが含まれるサプリメントが向いています。

また、尿酸値降下以外に報告されている作用がアンセリン・ルテオリンでは異なります。

アンセリンとルテオリンの比較

アンセリンとルテオリンの比較表
アンセリンルテオリン
機能性尿酸の産生を抑制
(HPRT酵素が尿酸が作られすぎるのを防ぐ・尿酸産生酵素であるキサンチンオキシダーゼに対する抑制作用)
尿酸の排泄を促進
(交感神経の活動を抑制することで尿酸の排泄を促す)
尿酸の産生を抑制
(尿酸産生酵素であるキサンチンオキシダーゼに対する抑制作用)
価格ルテオリンと比べると高い傾向アンセリンよりも安い傾向
尿酸値降下以外の作用抗疲労作用
抗炎症作用
活性酵素消去能
血圧降下作用
足の浮腫抑制作用
睡眠改善作用
抗シワ・美肌作用
コラーゲン発現増加作用
由来動物由来(魚由来)植物由来(菊の花由来)
出典:アンセリン https://www.yskf.jp/anserine/anserine.html
ルテオリン https://www.oryza.co.jp/cms/wp-content/uploads/2017/10/8ea98d60e8f75b2ed6748cf8b2d79540.pdf

1日あたりの金額を比較する

尿酸値対策サプリメントの料金相場(1カ月・1日あたり)

サプリメントは継続することで効果を得られるものなので、続けやすさが大切です。

相場は1カ月分で2300~4500円で、1日にすると76円~150円程度となります。

これを超えるような高額なサプリメントはやはり続けにくくなるため、継続できる価格かどうか、1日あたりの金額を比較してみましょう。

定期購入にすると安くなり、初回は500~980円と始めやすい料金設定の商品が多いです。

サプリメントには効用に個人差があり、合う・合わないがあるため、まずは効果を初回料金で試してみて、継続するかどうかを判断するのがおすすめ。

定期購入については、継続回数の縛りがないかどうか、いつでも解約可能かどうかを確認しておきましょう。

安全性を確認する

サプリメントを選ぶとき、品質保証の重要な証となるのが「GMP」(Good Manufacturing Practice)マークです。

GMPマーク
出典:https://www.jhnfa.org/kenshoku_gmp.pdf

これは、指定された基準に従って製造された製品であることを示すもので、安全性と安定した品質が保証されています。

GMPは、原材料の受け入れから製造、出荷までのすべての工程を網羅する製造工程管理基準です。

健康食品、特に錠剤やカプセルの製造工程では、濃縮や混合を伴うことが多いため、これらの基準は重要です。

GMPは、製品の組成に矛盾が生じたり、有害な汚染物質が混入したりする問題を防ぐために国際的に認知され実施されています。

院長 藤田

サプリメントを購入する際には、GMPを順守していると認定された国内の工場でつくられた健康食品の証である「GMPマーク」を確認するようにしましょう

尿酸値が気になる方向けのおすすめサプリ

具体的に8つのサプリメントを、試験結果や有効成分の配合量、成分を主な判断基準として紹介します。

コンビニ・薬局で買えるものもあればAmazonなどのネットで購入できるものもありますので、どんなサプリメントを選べば良いかわからない方はぜひ参考にしてください。

スクロールできます
和漢の森「菊の花&カテキンの恵み」肝匠プロネスpremiumダブルバスター和漢の森「尿酸ケア習慣」小林製薬「小林尿酸ヘルプ」DHC「アンセリン 30日分」大正製薬「尿酸値が高めの方のタブレット」はつらつ堂「尿酸キクA錠」
商品名菊の花&カテキンの恵み肝匠プロネスダブルバスター尿酸ケア習慣小林尿酸ヘルプアンセリン 30日分尿酸値が高めの方のタブレット尿酸キクA錠
料金初回:980円
2回目以降:4,299円
(1日143円)
初回:980円
2回目以降:6,980円
(1日232円)
初回:980円
2回目以降:5,990円
(1日199円)
初回:500円
2回目以降:3,474円
(1日115円)
2,310円
(1日77円)
2,263円
(1日75円)
3,780円
(1日126円)
初回:500円
2回目以降:3,456円
(1日115円)
返金保証初回永久保証あり365日間返金保証あり15日間返金保証あり
関与成分ルテオリン
カテキン
ルテオリン
スルフォラファン
アンセリン
ブラックジンジャー
ルテオリンルテオリンアンセリンアンセリンルテオリン
他成分田七人参
魚肉抽出物(アンセリン)
黒胡椒(バイオペリン)
アカメガシワ(ベルゲニン)
ビタミンB1/B2/B6
しじみエキス
L-オルチニン
肝臓エキス
発酵黒ニンニク
梅エキス
卵黄
黒烏龍茶
キトサン
田七人参
肥満対策
詳細公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト

和漢の森「菊の花&カテキンの恵み」

和漢の森「菊の花&カテキンの恵み」

菊の花&カテキンの恵み 公式サイト

内容量60粒(1カ月分)
単品通常価格初回:980円
2回目以降:4,299円(税込)
継続回数の縛りなし(お届け日10日前までに連絡すればいつでも止められる)
有効成分ルテオリン(10mg)

厳選された自然由来の成分を使用する機能性表示食品、「菊の花&カテキンの恵み」。尿酸値を下げる機能性関与成分としてルテオリンを10mg配合しています。

「菊の花&カテキンの恵み」データ

特徴的なのは、お腹まわりの脂肪(内蔵脂肪・皮下脂肪)を減少させ、高めのBMIを低下させる機能が報告されている、緑茶由来の”ガレート型カテキン”も配合されている点です。

尿酸値が上がる要因には遺伝的なもの以外には環境的な要因があり、具体的には食べすぎや飲みすぎ、肥満が原因としてあげられます。

「菊の花&カテキンの恵み」は尿酸値の生成を抑え排出を促す「ルテオリン」だけではなく、体重の減少をサポートする「ガレート型カテキン」も配合されているため、肥満解消のサポート(脂肪の吸収を抑制)もしてくれます。

初回は980円で試せる安い価格も1位としたポイントです。どれを選べば良いかわからない方はまず試してみていただきたいサプリメントです。

みなわ発酵「肝匠プロネスpremium」

肝匠プロネスpremium

肝匠プロネス公式サイト

内容量60粒(30日分)
単品通常価格初回:お試し15日分1,960円⇒クーポン利用で980円に
2回目以降:6,980円(税込)
継続回数の縛りなし(発送7日前に連絡すればいつでも止められる)
初回購入に限り永久保証付き
有効成分ルテオリン

1969年創業の東証スタンダード上場企業と日本予防医学研究所が共同開発した「肝匠プロネスpremium」は、高めの尿酸値を下げる成分「ルテオリン」が含まれます。

ルテオリンのほか、健康な中高齢者のやや高めのALT値肝機能マーカー値を下げる「スルフォラファン」を配合しているのが特徴で、これらを組み合わせた配合商品は日本初(2023年3月四季乃舎調べ)となっています。

また、尿酸値やALT値肝機能マーカーだけでなく、全体的な健康サポートも目指しているのもポイントです。

しじみエキスやL-オルチニン、肝臓エキス、発酵黒ニンニク、梅エキス、卵黄など、こだわりのサポート成分が配合されているほか、ビタミンB群やビタミンEといったビタミンも高配合されています。

初回購入では永久保証が付いていて、万が一体に合わない場合の返金が受けられます。定期回数の縛りもないので、自分のペースで試せます。

尿酸値と合わせ、ALT値肝機能マーカーが気になる方、全体的な健康サポートに関心がある方向きのサプリメントです。

「尿酸と脂肪のダブルバスター」

ダブルバスター

ダブルバスター公式サイト

内容量90粒(30日分)
単品通常価格初回:1,980円⇒クーポン利用で980円に
2回目以降:5,990円(税込)
継続回数の縛りなし・365日間返金保証付き
有効成分アンセリン

「ダブルバスター」は、尿酸値と脂肪の両方に働きかける機能性表示食品として、日本で初めて消費者庁に届出受理されたサプリメントです。

機能関与成分として、特許製法により高濃度に抽出されたアンセリンが配合されています。

アンセリン 尿酸値降下作用に関するヒト試験結果

また、BMIが高めの方のお腹の脂肪を減らす機能が報告されている、ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンを配合。サポート成分として黒烏龍茶とキトサンも含まれ、健康的な体をサポートしてくれます。

厳選された国内産カツオを使用し、品質管理や加工にこだわった高品質な原料が特徴で、GMP認定工場で製造・管理されている点も評価ポイントです。

モニター評価ではリピート率94.3%の実績があり、365日間の返金保証付き、定期継続回数の縛りなしでいつでも解約可能と自分のペースで試せるサプリメントです。

和漢の森「尿酸ケア習慣」

和漢の森「尿酸ケア習慣」

尿酸ケア習慣 公式サイト

内容量30粒(30日分)
単品通常価格初回:500円
2回目以降:3,474円(税込)
継続回数の縛りなし
有効成分ルテオリン(10mg)

尿酸値を下げる機能があることが報告されているルテオリンを配合した「尿酸ケア習慣」は、1日1粒で摂取目安量であるルテオリン10mgがとれるサプリメントです。

尿酸ケア習慣 データ

保存料や合成着色料などの添加物は一切使っておらず、国内工場でつくられているのもポイント。

始めて利用する方は500円で始められ、初回特別価格の他にも15日間の返金保証制度があり、安心して始められるのが特徴となっています。

1度に何粒も飲まなければいけないのは意外と毎日のこととなるとストレスです。「1日1粒の方が気軽だ」という方に向いています。

小林製薬「小林尿酸ヘルプ」

小林製薬「小林尿酸ヘルプ」

小林尿酸ヘルプ 公式サイト

内容量60粒(30日分)
単品通常価格2,310円(税込)
有効成分ルテオリン(10mg)

小林製薬が販売するサプリメント「尿酸ヘルプ」は、血中尿酸値を下げる機能があるルテオリンを配合しています。

価格も2000円台とお安く、Amazonやドラックストアではもう少し割引されていることもあるので、継続しやすい価格です。

DHC「アンセリン 30日分」

DHC「アンセリン 30日分」

アンセリン 30日分 公式サイト

内容量90粒(30日分)
単品通常価格2,263円(税込)
有効成分フィッシュペプチド600mg(アンセリン10%)

DHCが販売しているアンセリン配合のサプリメント。

他のサプリメントのように「尿酸値を下げる」と謳っているわけではありませんが、アンセリンの成分が含まれていますので、尿酸値を下げる効果が期待できます。

アンセリンの配合量も60mgとトップクラス。商品パッケージには600mg入っているように見えますが、フィッシュペプチドに含まれるアンセリンは10%なので配合料は60mgという計算になります。

DHCは販売店舗が非常に多いので、薬局以外でもコンビニに置いてあるケースも。

簡単に購入できますし、割引されて1000円台で販売されていることも少なくありません。割安なので価格重視の方向きのサプリメントです。

大正製薬「尿酸値が高めの方のタブレット」

大正製薬「尿酸値が高めの方のタブレット」

尿酸値が高めの方のタブレット 公式サイト

内容量90粒(30日分)
単品通常価格3,780円(税込)
有効成分アンセリン(50mg)

「尿酸値が高めの方のタブレット」とタイトルが非常にわかりやすいこのサプリメント。販売しているのはビオフェルミンやパブロンなどを取り扱う大正製薬です。

3,780円と特別安いわけではありませんが、定期なら初回は980円です。

はつらつ堂「尿酸キクA錠」

はつらつ堂「尿酸キクA錠」

尿酸キクA錠 公式サイト

内容量30粒(30日分)
単品通常価格単品通常価格:3,456円(送料500円)
定期初回価格:500円(送料無料)
有効成分ルテオリン(10mg)

尿酸キクA錠は、はつらつ堂が販売するサプリメントで、含まれる有効成分はルテオリン。利用は1日1錠なので簡単に継続することができます。

定期購入であれば初回は500円で始められるのは嬉しいポイントです。

サプリメントの正しい飲み方

サプリメントには1日の摂取量しか記載されていませんので、いつ飲めばいいかわからないという質問をいただくことがあります。

サプリメントは医薬品ではないため、朝でも夜でも、食前でも食後でも、食事と全く関係ないミングでも問題ありません。お好きなタイミングで服用してください。

一般的には、吸収を促進し、胃腸の副作用リスクを減らすために、食事と一緒に、または食後すぐにサプリメントを摂取することが推奨されています。3)

推奨する服用期間

カレンダー

サプリメントは薬とは違い、あくまで体調を整えるもの。そのため薬のように効果がすぐに出ることはありません。

継続的に使用することで効果が最適化されるものですので、たまに飲んだり、頻繁に飲むのを忘れたりするような飲み方は正しくありません。4)

院長 藤田

最低でも1ヶ月、できれば3ヶ月は継続してください。

「効果が出るまでそんなに待てない」という方はそもそもサプリメントでどうにかすることが難しいので、サプリメントによる改善ではなく病院で治療を行いましょう。

十分に水分補給をする

水分

尿酸値を下げるサプリメントを摂取する際には、十分な水分補給が大切です。水分を十分に摂ると、体内の尿酸を排出させ、痛風発作の予防や結石が形成されるリスクを軽減します。5)

それと同時に、尿酸が結晶化しにくくなるため、尿をアルカリ化する食品を積極的に摂ると良いでしょう。

尿をアルカリ化する食品:野菜、根菜、大豆、小豆、海藻、きのこ、バナナ・グレープフルーツなど

推奨摂取量を守り、定期的に尿酸値の検査を受ける

定期検査

サプリメントのラベルに記載されている摂取量を守り、前日飲み忘れたからといって倍の量を摂取するなど、1日に決められた量を超えて飲むのは避けてください。

また、定期的に尿酸値の検査を受けることも大切です。

サプリメントの副作用

「尿酸値が下がるサプリメントってどんな副作用があるの?」と気になる方も多いと思いますが、パッケージに記載されている目安量であれば、市販の尿酸値対策サプリメントに副作用は報告されていません

サプリメントは機能性食品というあくまで食品であり、尿酸降下薬との併用も基本的には可能ですが、服用しているお薬のある方は主治医や薬剤師に確認してから使用するようにしてください。

そもそも尿酸とは?

そもそも尿酸とは、プリン体の代謝に伴ってエネルギーが体内で分解・消費された時に生まれる老廃物。いわば燃えカスやゴミのようなものです。

プリン体は様々な食品に含まれる天然由来の物質で、体内でも生成されます。6)

尿酸の産生から排出までのメカニズム

尿酸が生成されるのは大きくわけて下記の2パターンです。

  1. 食事から供給されるプリン体が分解され、尿酸になるパターン
  2. 運動や新陳代謝でエネルギーを消費した際に、核酸から尿酸が生まれるパターン

痛風はプリン体が多いものを食べる人がかかる病気というイメージがありますが、食事から生まれる尿酸は体内にある尿酸のたった2~3割なのです。

もちろん、だからと言ってプリン体の多いものばかり食べるのは良くありませんが、体質や遺伝によって痛風を発症することも多いです。

通常は、上記図のように便や尿から排出されるはずの尿酸が、体内でつくられすぎたり、排出されにくかったりして、体にありすぎる状態となっているのが『尿酸値が高い』と言われる高尿酸血症の原因となります。

 尿酸値が高くなる原因

尿酸が増える理由は、下記の3種類に分類できます。6)

  1. 尿酸が排泄されにくい「尿酸排泄低下型」
  2. 腎臓に尿酸がたくさんたまるタイプ(体内で生成される量が多い「尿酸産生過剰型」、便から尿酸が排泄されにくい「腎外排泄低下型」がある)
  3. 1.2の両方「混合型」
高尿酸血症のタイプ

体内で尿酸が増える理由

  • プリン体の多い食事
  • 大食い(プリン体の量に限らず)
  • アルコールの摂取
  • 激しい運動
  • 強いストレス

尿酸の排泄量が減ってしまう理由

  • 肥満・メタボリックシンドローム
  • 水分不足
  • アルコールの摂取
  • 腎機能の低下

食事、飲酒、遺伝的要因、腎機能障害、肥満やメタボ、脱水など尿酸値が高くなる要因はさまざまです。体質というどうしようもないこともありますが、まずはこれらの生活習慣を改めることから始めてみてください。

 尿酸値が上がるとどうなる?

尿酸

尿酸が増え、血中の尿酸が7.0mg/dLを超える高尿酸血症という状態が続くと、痛風性関節炎、いわゆる痛風発作が起こりやすくなります。

これは血中に増えすぎた尿酸が結晶化することが原因です。

痛風発作が起こる仕組み

結晶化した尿酸は尿酸塩と呼びますが、この尿酸塩が蓄積されているだけでは痛み(痛風発作)は起こりません。痛風発作が起こるのは、蓄積された尿酸塩が剥がれ落ちたタイミング。

この剥がれ落ちた尿酸塩を体内の白血球が異物と認識し攻撃する際に強い痛みを引き起こします。この痛みがいわゆる痛風と呼ばれるものです。

院長 藤田

こうした本格的な発作が起きる前に、まずは食生活の見直しを含む生活習慣の改善が大切です。

痛風を放置すると

痛風の痛みは息ができないほどと言われるほど強烈な痛みですが、24時間をピークに7日ほどで痛みが引いていきます。

しかし、これは痛風が治ったわけではありません。

体内の尿酸値が7.0mg/dLを超えている限りまた尿酸塩が蓄積し、次の痛風発作を引き起こします。

このように痛風を繰り返すと次第に慢性化し、発作のペースが早くなり痛みの患部が瘤のように腫れ、糖尿病・高血圧・脳卒中という合併症を引き起こすことも

痛風発作が起こった場合は、安静にしながらできるだけすぐに病院に行きましょう。

 尿酸値を下げるための生活習慣・食事

院長 藤田

尿酸値を下げるためには食事、運動、生活習慣を改善することも効果的です。

食事に気をつける

サラダ

食事で摂取する尿酸は全体の2割程度ですが、大量に摂取していいというわけではありません。プリン体は内臓や卵巣、精巣に多く含まれます。その他にも魚の干物ナッツ類にも気をつけましょう7)

砂糖入りの飲料の摂取は、尿酸値を上昇させます。代わりに水や無糖の飲料を選ぶようにしましょう。

また、尿が酸性に傾くと、尿に溶ける尿酸が少なくなるため、尿をアルカリ化するために野菜や海藻を積極的に摂取しましょう。

果物、野菜、全粒粉、低脂肪乳製品などの低プリン体食品を多く取り入れるのもおすすめです。8)

お酒を控える

禁酒イメージ

アルコール、特にビールの摂取を制限することは、尿酸値を下げ、痛風のリスクを減らすのに役立ちます。9)

「ビールの飲み過ぎだから痛風になる」というイメージをお持ちの方は多いと思いますし、近年ではプリン体0のビールも出ています。

ではこのようにプリン体0のお酒だったら痛風には関係ないのかというとそうではありません。お酒は尿酸の排泄を低下させ尿酸値をあげます。

そのため1日のお酒は2杯まで、週3日休肝日を設けるなどして、適切な量でお酒を楽しみましょう。

水分をたくさん取る

1日の水分摂取量目安:2リットル以上

体内の尿酸値を下げる簡単な方法として、水分をたくさん取るという方法があります。10)

これは体内の水分量を上げることによって「尿酸濃度を下げる効果」と尿の量を多くすることによって「尿酸の排泄を増やす効果」が期待できます。

ただし、糖分を含むものを取ると尿が酸性に傾いてしまうため、水やお茶を摂取するようにしてください。

軽い有酸素運動を継続する

ウォーキング

定期的な運動は、健康的な体重を維持し、尿酸値を下げるのに役立ちます。11)

ただし、痛風予防においては激しい運動は効果的ではありません。激しい運動は体内のエネルギーを急激に使うため、尿酸値を瞬間的に高めてしまうためです。

運動を行うときはウォーキングなど軽い有酸素運動がおすすめです。

まとめ

今回は尿酸値を下げるサプリメントを紹介しました。

「これさえ飲めば痛風は怖くありません」と言いたいところですが、サプリメントに病気を治す効果なく、あくまで予防として飲むものです。

サプリメントをこれから飲もうと思っている方は、継続することによって効果を期待できるものですから、数日で判断せず少なくとも1ヶ月は継続して服用してください。

参考文献

焼津水産化学工業 アンセリンの尿酸値降下作用
https://www.yskf.jp/anserine/uric_acid_2.html

尿酸降下薬とアンセリン併用の有用性
https://www.jstage.jst.go.jp/article/gnam/35/1/35_51/_pdf

オリザ油化株式会社社内報告書,菊花抽出物作用におけるルテオリン寄 与率について 
https://www.oryza.co.jp/cms/wp-content/uploads/2017/10/8ea98d60e8f75b2ed6748cf8b2d79540.pdf

ルテオリンの心血管系保護作用についての研究
http://gakui.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/data/h23/128245/128245-abst.pdf

1) Singh JA, et al. 2012. American College of Rheumatology guidelines for management of gout. Part 2: Therapy and anti-inflammatory prophylaxis of acute gouty arthritis. Arthritis Care Res. 64(10):1447-61.

2) Bardin T, et al. 2014. Managing gout in patients with chronic kidney disease. Clin Kidney J. 7(6):568-74.

3) Gibson T, et al. 1982. Allopurinol treatment and its effect on renal function in gout: a controlled study. Ann Rheum Dis. 41(1):59-65.

4) Stamp LK, et al. 2011. Starting dose is a risk factor for allopurinol hypersensitivity syndrome: a proposed safe starting dose of allopurinol. Arthritis Rheum. 63(8):2529-36.

5) Borghi C, et al. 2016. Urinary volume, water, and recurrences in idiopathic calcium nephrolithiasis: a 5-year randomized prospective study. Am J Kidney Dis. 67(5):742-8.

6) Becker MA, Jolly M. 2006. Hyperuricemia and associated diseases. Rheum Dis Clin North Am. 32(2):275-93.

7) Choi HK, et al. 2004. Purine-rich foods, dairy and protein intake, and the risk of gout in men. N Engl J Med. 350(11):1093-103.

8) Zhang Y, et al. 2012. Cherry consumption and decreased risk of recurrent gout attacks. Arthritis Rheum. 64(12):4004-11.

9) Choi HK, et al. 2004. Alcohol intake and risk of incident gout in men: a prospective study. Lancet. 363(9417):1277-81.

10) Khanna D, et al. 2012. American College of Rheumatology guidelines for management of gout. Part 1: systematic nonpharmacologic and pharmacologic therapeutic approaches to hyperuricemia. Arthritis Care Res (Hoboken). 64(10):1431-46.

11) Williams PT. 2008. Effects of diet, physical activity and performance, and body weight on incident gout in ostensibly healthy, vigorously active men. Am J Clin Nutr. 87(5):1480-7.

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