フィナステリドの性欲への影響 – 副作用の実態と対処法

フィナステリドの性欲への影響 - 副作用の実態と対処法

フィナステリドは男性型脱毛症の治療薬として広く用いられ、多くの方が髪の悩みを解消するために服用を検討します。

しかしその一方で、性欲が落ちる、精液の量が減ったように感じるなど、副作用が心配になる方も少なくありません。

より納得できる治療を進めるためには、作用や副作用をきちんと理解し、自分に合った対処法を見つけることが大切です。

このページではフィナステリドがもたらす性欲や精液量への影響を中心に、考えられる原因や具体的な対策、クリニックの選び方などを徹底的に紹介します。

目次

フィナステリドの概要

フィナステリドは脱毛症治療の分野でよく選ばれる経口薬です。男性ホルモンの変換を抑える作用を持ち、主にAGA(男性型脱毛症)の進行を抑制することが期待されます。

服用のしやすさや服用期間中の効果が魅力的な反面、性欲の低下や精液の減少などが気になる方も多くいます。まずは基本的な特徴を整理して、理解を深めることが重要です。

フィナステリドとは何か

フィナステリドはDHT(ジヒドロテストステロン)を生成する酵素5αリダクターゼの働きを阻害し、抜け毛の原因となるホルモン量を減らす目的で用いられます。

DHTが毛根を萎縮させてしまうことがAGAの大きな要因なので、このホルモンを抑えることで薄毛の進行を遅らせる効果が期待できます。

もともとは前立腺肥大症の治療薬として開発されましたが、その過程で発毛効果が認められ、AGA治療にも用いられるようになりました。

人によっては服用後数カ月で抜け毛が減り始め、生え際や頭頂部の髪の毛が太くなるなどの変化を感じる場合があります。

しかし個人差が大きいため、短期間での劇的な変化を求めるのではなく、継続した服用を基本とする考え方がポイントになります。

作用機序の基本

フィナステリドがDHTを抑えて性欲に影響する仕組みの図解

フィナステリドの中心的な役割は、テストステロンをDHTに変換する5αリダクターゼを阻害することです。

男性ホルモンの中でもDHTは発毛サイクルにおいて負の影響を及ぼし、髪を弱らせて抜けやすくしてしまいます。そのためDHT量が減少すると、髪の成長が促進されると考えられています。

ただし、この酵素の阻害は髪への効果だけでなく、性欲や精液の生成などにも関連があると報告されています。

テストステロンやDHTは男性の性機能に深く関わるホルモンなので、フィナステリドがこれらのバランスを変化させる可能性がある点も押さえておく必要があります。

主な治療対象とされる薄毛の種類

主に治療対象となるのは、男性ホルモンに起因するAGAです。生え際が後退しやすいタイプや頭頂部の毛が徐々に薄くなるタイプなど、AGAには複数のパターンがあります。

どのタイプも共通して、毛が細くなって抜けやすくなるという特徴があります。

一方で、ストレスや生活習慣からくる円形脱毛症など、ホルモン以外の要因が大きいケースにはフィナステリドの効果が限定的となる場合があります。

自身の薄毛のタイプを正しく診断するためにも、医師の専門的な評価を受けることが大切です。

フィナステリドとデュタステリドの比較

項目フィナステリドデュタステリド
対象となる酵素5αリダクターゼ(主にII型)5αリダクターゼ(I型とII型)
主な適応男性型脱毛症(AGA)、前立腺肥大症男性型脱毛症(AGA)、前立腺肥大症
服用タイミング毎日同じ時間に1回毎日同じ時間に1回
副作用の報告例性欲減退、精液量減少など性欲減退、精液量減少など
機能面の特徴DHTの生成を部分的に抑制DHTの生成をより広範囲に抑制

適応症や服用方法は似ていますが、酵素阻害の範囲が異なるため、副作用の感じ方にも違いが出る可能性があります。

フィナステリドとデュタステリドのどちらが合うかは個人差が大きく、医師との相談が欠かせません。

性欲に与える影響の背景

フィナステリドを使用している方の中には、性欲の変化を感じる方がいます。

性欲は男性ホルモン、特にテストステロンやDHTなどが大きく関与するため、これらのホルモンバランスが変わると、 libido(リビドー)と呼ばれる性的衝動の度合いに変化が生じる可能性があります。

これは病的な症状とまではいえない場合もあれば、強いストレスを感じるほど性欲が落ちる場合まで幅広いです。

男性ホルモンは筋肉量や体毛の増加などにも影響を及ぼすため、ホルモンの変化を感じやすい人は頭髪以外にもいろいろな面で変化を自覚しやすい傾向があります。

治療の恩恵を生かしつつ、日常生活に支障を来さないような対策を練るには、ホルモンについて理解を深めることが大切です。

男性ホルモンの働き

男性ホルモンとして代表的なのがテストステロンで、筋肉や骨格の発達、性欲や勃起機能の維持など多岐にわたる役割を担います。

DHTはテストステロンから変換される形で生成され、特に前立腺や皮脂腺、毛髪に影響を与えます。男性らしい体格を保つのに役立つ反面、毛髪に対してはマイナスに作用すると考えられています。

ホルモンは微妙なバランスで成り立っているため、一つの酵素を抑えれば必ず別の部分へ影響が及びます。

性欲が減退するという声は、5αリダクターゼ阻害によるテストステロンやDHTの変動が関連している可能性が考えられます。

フィナステリドによる酵素阻害が与える影響

フィナステリドが阻害する5αリダクターゼには複数のタイプがありますが、一般的なAGA治療薬として用いられるフィナステリドはII型を重点的に阻害します。

この結果、体内でDHTが作られにくくなり、頭髪の薄毛進行を抑制すると同時に、DHT由来の性欲維持機能が弱まる可能性も生まれます。

ただし、すべての人が同じように性欲低下を起こすわけではありません。テストステロンそのものは分泌され続けるため、DHTの減少がどの程度性欲に影響するかは個々のホルモン環境や体質によって異なります。

性欲が低下したとしても、一時的な変化にとどまる方もいます。

服用者の実感や臨床データ

臨床試験や実際に服用している方の報告例によると、性欲への影響は服用者全体の数%から1割程度とされていますが、集計方法や被験者の年齢層によって数値は前後します。

多くの場合は軽度な変化にとどまるとされますが、中には強く自覚する方もいます。心理的な影響も見逃せない要素です。

フィナステリドを飲み始めたことで、副作用の可能性を強く意識しすぎると、実際以上に症状が重く感じられるケースもあります。

まずは科学的なデータと自分の体調を客観視し、長期的な視点で判断することが望まれます。

フィナステリドの性欲低下は少数で個人差があるイメージ図

主な男性ホルモンとその作用

ホルモン名主な生成場所主な作用
テストステロン精巣性欲維持、筋肉増強、骨格形成など
ジヒドロテストステロン(DHT)テストステロンから変換体毛・前立腺機能、頭髪の退行など
エストロゲン副腎、脂肪組織など骨の健康維持、コレステロール代謝など

男性ホルモンはテストステロンが中心ですが、そこから変換されるDHTの影響も大きいです。フィナステリドはDHTを減らし、AGAを改善する一方で、性欲に変化を及ぼす可能性が報告されています。

性欲低下の具体的な原因と対策

性欲低下を感じる方の中には、フィナステリドそのものによるホルモン変化に加えて、加齢や生活習慣など、さまざまな要因が絡み合っているケースも見受けられます。

副作用の可能性を疑うのは大切ですが、原因を多角的に分析し、対処法を見つけることがポイントになります。

年齢による自然な性欲の減退や仕事のストレス、睡眠不足が積み重なると、より強く性欲低下を自覚しやすくなります。そのため、フィナステリドをやめる前にまず生活習慣を見直すだけでも状況が改善する例もあります。

服用中断と継続の判断

服用を中断するか継続するかの判断は、医師と十分に話し合いながら行うことをおすすめします。性欲の低下や勃起不全などが顕著な場合、一時的に服用を休止して経過を観察する方法も一案です。

また、他の治療薬に変更したり、併用療法を試したりすることで、不快な症状を緩和することも期待できます。

フィナステリドは継続することで効果を感じやすい薬なので、服用をやめた途端にAGAの進行が再び速まる可能性があります。

脱毛リスクとのバランスをどう取るかは、治療を受ける本人が納得いくように選択することが重要です。

生活習慣の見直し

性欲低下が気になるときの生活習慣改善ポイントのイメージ

ホルモンバランスを維持するうえで、適切な睡眠時間や栄養バランスの良い食事、適度な運動は大切です。

特にストレスを強く感じている状態が続くと、副交感神経と交感神経のバランスが乱れ、性欲に影響を及ぼすことがあります。

仕事で疲れが溜まりすぎている、睡眠不足が慢性化しているなど、思い当たる生活習慣がある場合は、薬に頼る前に改善する価値があります。

また、アルコールや喫煙はホルモン分泌や血流に影響を与え、勃起機能や性欲の低下を招きかねません。

適量を守る、あるいは禁煙を検討するなどの具体的な行動に移すことで、フィナステリドによる性欲低下を和らげる一助となる可能性があります。

クリニックへの相談の重要性

性欲に関する悩みはデリケートで、誰にも相談せず自己判断で薬の服用を中断してしまう方もいます。しかし、専門医はフィナステリドの副作用を含めた対処法に関して豊富な知識と経験を持っています。

症状の程度や本人の意向に合わせて、薬の変更や用量の調整など柔軟な対応が可能です。

一部のクリニックでは、性機能に関する検査やカウンセリングを行うところもあります。

数値としてホルモンレベルを把握することで、性欲低下の原因が本当にフィナステリドなのか、他の要因が大きいのかを明確にできる可能性があります。納得のいく治療を行うためにも、相談することが大切です。

性欲低下の対策と実行しやすさ

対策例実行しやすさ期待できる効果
睡眠時間を増やす高いホルモン分泌の改善
適度な運動(ウォーキングなど)高い血行促進、ストレス軽減
禁煙・飲酒量のコントロール血流改善、ホルモンバランス補正
フィナステリドの服用量調整低~中副作用の軽減
医師・カウンセラーへの相談中~高専門的なアドバイスの取得

自分の生活リズムや忙しさに合わせた対策を選ぶと継続がしやすくなり、より良い結果が期待できます。

精液減少のメカニズム

フィナステリドの副作用として語られることが多い精液減少には、ホルモンバランスと前立腺の働きが深く関わっています。

精液は精子だけでなく、前立腺液や精嚢の分泌液など複数の成分で構成されます。フィナステリドにより前立腺の発達や機能に変化が生じることで、一時的に排出される液量が減ることがあると考えられています。

見た目には量が減ったように感じても、実際には問題ない場合もあります。しかし、妊娠を望む方や性行為における心理的な自信の問題など、精液の量が気になる要素は多岐にわたります。

そのため、原因を知っておくことで早期の対処もしやすくなります。

精子や前立腺液との関係

精液の主成分の1つが前立腺液であり、粘度や量に関わる大切な存在です。フィナステリドの服用でDHTが減少すると、前立腺の容積や機能に変化が生じる場合があります。

特に、前立腺肥大症の方にはフィナステリドが処方されることもありますが、その際に「排尿症状の緩和とともに射精量が減った」と感じる方もいるようです。

精子の数そのものが大幅に減るわけではないとされますが、前立腺液が減ることで射精時の体感として量が少なく感じる可能性があります。

妊娠を望んでいるなど、将来の生殖機能が気になる方は、医師への相談や定期的な検査を受けながら経過を見ると安心できます。

用量と期間による影響

フィナステリドの用量は一般的に1mgが多く、これを1日に1回服用する形が主流です。

前立腺肥大症の場合には用量が5mgと高めに設定されるケースもありますが、用量が多いほど副作用のリスクが高まるかどうかは個人差が大きいです。

期間については、短期的には大きな変化を感じなくても、長期服用で徐々に精液量の減少を感じる方がいます。

一方で、まったく症状を感じないまま継続できる方もいるので、用量や期間だけで一概に判断するのは難しい面があります。

定期的な健康診断やホルモンレベルの測定などを活用することで、状況を客観的に把握できるでしょう。

データで見る精液減少の割合

精液量の減少に関するデータは研究や報告によって異なりますが、ある調査ではフィナステリド服用者の中で数%程度が明確に「量が減った」と自覚しているとの報告があります。

性欲低下と比べると少ないという意見もあれば、そもそも精液量を気にしない方が多いために報告数が少ないともいわれます。

体格や年齢、もともとのホルモンレベルなど、数多くの要因が絡むため、統計的には見えにくい部分があります。

自分の場合はどうなのかと気になる方は、定期的に検査を受けるか、日々の変化をメモしておくのも手段の1つとなります。

フィナステリドの用量別・期間別の副作用出現率

用量 (mg/日)服用期間性欲減退発症率精液減少発症率
1~6カ月数%程度数%未満
16カ月~1年~1割前後の報告~1割未満
5~6カ月報告数は少なめ報告数は少なめ
56カ月~1年数%~1割程度数%程度

一概には言い切れませんが、用量が増えるほど、服用期間が長くなるほど副作用の発現率が高まる可能性があるという指摘もあります。

副作用と上手に付き合うためのポイント

フィナステリドは副作用を警戒しすぎてしまうと、AGA治療のメリットを享受しにくくなります。かといって、副作用をまったく気にしない姿勢も望ましくありません。

副作用の兆候に注意を払いながら、上手にフィナステリドを活用するためのポイントを押さえておくことで、薄毛対策と日常生活の両立がより円滑に進みやすくなります。

症状の特徴を把握する

副作用として性欲の低下や精液の減少を疑う場合は、具体的にどのようなタイミングで、どれくらいの頻度で症状を感じるのかを客観的に把握すると役立ちます。

例えば、1週間ごとに身体の変化を記録し、気になる症状が出たらその程度を書き留めるとよいでしょう。多くのクリニックでは、本人がどんな症状をどの頻度で感じているのかを聞き取りながら治療方針を検討します。

一時的な疲労やストレスが原因のこともあれば、フィナステリドの副作用との複合要因で起きていることもあります。症状が波のように一時的に増減する場合もあるので、焦らず観察して医師に共有することが望ましいです。

メリットとデメリットのバランス

フィナステリドを服用すると、多くの方が抜け毛の減少や髪のコシ・ハリの回復を実感しやすくなります。一方で、性欲や射精量の変化を不安に思う方もいます。

治療の最終目的や優先順位によって、メリットとデメリットのバランスをどう考えるかが異なります。

例えば、「髪の毛を取り戻すことが優先」「多少の性欲低下は大きな問題ではない」と感じる方もいれば、「仕事やプライベートに影響があるほど性欲低下がつらい」という方もいます。

重要なのは、自分のライフスタイルや悩みに照らし合わせて治療方法を検討することです。医師に相談すれば、フィナステリド以外の薬の選択や、フィナステリドと併用しやすいサプリメントの提案など、選択肢が見つかる可能性があります。

フィナステリド服用に伴う主なメリットとデメリット

観点メリットデメリット
AGA治療効果抜け毛抑制、発毛サポート個人差が大きく、確実な発毛を保証しない
性機能軽度~無影響の場合、普段通りの生活が可能性欲の低下、精液減少などの報告がある
服用の簡便さ1日1回の服用が基本長期服用が前提となる
医療費・費用面ジェネリックもありコスト調整しやすい保険適用外のケースが多く、自己負担がある

メリットも多い薬ですが、副作用とどう向き合うかが継続のカギになります。

代替療法やその他の選択肢

フィナステリドが体質的に合わない場合や、副作用が強く出て日常生活に支障を感じる場合は、医師と相談しながら別の手段を検討することができます。

例えば、デュタステリドへの切り替えや外用薬の併用、あるいは低出力レーザー照射によるヘアケアなど、手段は1つではありません。

ただし、どの選択肢にも一長一短があるので、気軽に変更するよりも、専門家のアドバイスに基づいて判断したほうがよいでしょう。

脱毛進行度や年齢、体調なども総合的に考慮することで、より自分に合った方法を見つけやすくなります。

フィナステリド服用時の注意点

フィナステリドは正しく服用すればAGA治療に役立ちますが、誤った使い方をすると副作用のリスクが高まったり、効果が得られにくくなる可能性があります。

医師の指示を守りつつ、基本的な注意点を押さえておくことが、安心で継続的な治療につながります。

市販薬やサプリメントとの併用

日常的に他の市販薬やサプリメントを使う方は、事前に医師へ伝えることが大切です。

特に男性ホルモンに影響を与える可能性のある成分を含むサプリメントを併用すると、フィナステリドの働きを上書きしたり、逆に相乗的に副作用を感じやすくなることがあります。

ビタミン系やミネラル系のサプリメントであっても、念のため一度は相談しておきましょう。

また、フィナステリドの効果を促進する目的で独断で市販の育毛剤を併用する場合も注意が必要です。成分の重複や相性によって頭皮の状態を損なうケースもあるため、医療機関で併用可否を確認するとより安全です。

服用方法と時間帯

基本的には1日1回、同じ時間帯に服用すると血中濃度が安定しやすいといわれます。

食事の前後にかかわらず服用できるタイプが多いですが、胃腸の調子に不安がある方は、食後に服用すると負担が少ないと感じることもあるでしょう。

服用時間帯を変えて症状の出方が変化することもあるため、医師の許可が得られるなら、生活リズムに合わせて最適なタイミングを探すことができます。

2日以上飲み忘れた場合などは、自己判断で一度に2錠以上を飲むのは避けてください。過剰摂取は副作用リスクを高める可能性があります。

推奨される服用時間帯・理由

服用時間帯理由注意点
朝食後食後に飲むことで胃への刺激を抑えやすい飲み忘れに注意
就寝前翌日に飲み忘れづらく、習慣化しやすい夜間の利尿作用に留意
昼食後昼休みに合わせてルーティン化しやすい仕事の都合で忘れる可能性あり

生活リズムとの相性に合わせて、飲み忘れを防げる時間帯に服用すると継続がスムーズです。

禁忌事項と医師への事前申告

妊娠中や妊娠の可能性がある女性がフィナステリドを扱うのは避けるよう呼びかけられています。

錠剤が破れて皮膚から吸収されるリスクは低いものの、性ホルモンに関係する薬なので、念のため注意を払う必要があります。パートナーに妊娠の予定がある場合も、医師へきちんと申告しておくとより安心です。

肝臓や腎臓に疾患を抱えている方は、フィナステリドの代謝や排泄がスムーズにいかず、体内に薬が蓄積するリスクがあります。持病がある方は必ず事前に相談しましょう。

小さいことでも気になったことはできるだけ医師に伝え、適切な指示を受けると安全性を高められます。

副作用が出たときに医師へ相談し治療方針を調整するイメージ

AGAクリニックの選び方

フィナステリドを含むAGA治療は、医療機関での診察や検査をベースに進めるのが一般的です。

複数のクリニックから自分に合ったところを選ぶには、治療内容や医師の専門性だけでなく、料金や通いやすさなども考慮に入れる必要があります。

途中で副作用に悩んだ場合にも、スムーズにフォローしてもらえる体制が整ったクリニックなら安心して治療を続けられます。

信頼できる医療スタッフとの連携

フィナステリドに関する医師や看護師の知識や経験のレベルは、クリニックによって差があります。副作用の症状が現れたときに迅速かつ丁寧に対応してくれるかどうかは、後悔しない治療のための重要なポイントです。

医師の説明がわかりやすいか、スタッフが親身になって相談に乗ってくれるかといった点も、実際にクリニックを選ぶうえで注目したい部分になります。

遠方から通う方や忙しい方の場合、オンライン診療を提供しているクリニックも選択肢になるかもしれません。

副作用に関する相談を含め、メールやビデオ通話などで気軽にフォローアップを受けられるかチェックしておくと良いでしょう。

診療体制やカウンセリングの充実度

AGA治療では、薬の処方だけでなく、頭皮や毛髪のチェック、ホルモン検査などが行われる場合があります。

クリニックによって検査の内容や回数が異なるので、カウンセリングの充実度や検査体制が整っているところを選ぶと、副作用リスクの早期発見や治療方針の見直しがしやすくなります。

医師による診断だけでなく、専門カウンセラーや管理栄養士などが常駐するクリニックなら、食事指導や生活習慣のアドバイスも受けやすいです。

そのようなサポート体制を重視することで、フィナステリド服用時に起きうる性機能の不安などにも多方面からアプローチできます。

クリニック選びのチェックポイント

チェック項目注意すべき理由具体的な確認方法
医師の専門性・資格AGA専門医や皮膚科医の在籍の有無医療機関のホームページや口コミ
カウンセリングの充実度副作用への対策やフォローのしやすさ初回カウンセリングの内容を比較
検査・診断体制ホルモン検査や血液検査の有無治療プランや検査内容を確認
費用・料金設定長期的に継続可能な範囲かどうか公式サイトや問い合わせ
通院のアクセス・オンライン診療通い続けられるか、遠方でもサポートがあるか立地や遠隔診療の有無

これらを基準にクリニックを選ぶことで、フィナステリドの副作用対策も含めた満足度の高い治療を続けやすくなります。

長期的なケアの見通し

AGA治療は長期戦となることが多く、服用を中断すると再び進行する可能性があります。そのため、通院のしやすさやフォローアップの体制の良し悪しは大きな差に繋がります。

1回の治療費が安いからといって、細かい相談に乗ってくれないクリニックを選ぶと、後々トラブルに発展するケースもあるかもしれません。

副作用が出た場合にも、すぐに相談して服用量を調整するなど、安心してサポートを受けられる環境があると心強いです。

長期間服用する前提で、どのような診療計画が組まれているかを確認しておくと、より納得感のある治療が見込めます。

この記事のまとめ

よくある質問

性欲減退がどの程度の期間続くか

個人差が大きく、数週間~数カ月で自然に気にならなくなる方もいれば、長期的に性欲の低下を感じる方もいます。

一定期間継続するようであれば、医師に相談して服用量の見直しや他の治療法を検討することをおすすめします。

精液量が元に戻る可能性はあるか

一時的に精液量が減少しても、服用を中断すれば多くの場合は元の量に近づくとされています。ただし、AGA治療を継続中に完全に元に戻るかどうかは個々の体質やホルモンバランス次第です。

気になる方は定期的に検査を受けると安心できます。

併用してもよいサプリメントはあるか

一般的なマルチビタミンや亜鉛サプリなどは問題ない場合が多いですが、ホルモンに影響する成分や育毛効果をうたうサプリメントとの併用は注意が必要です。

医師に相談のうえ、身体に合うものを選ぶよう心がけてください。

AGA治療薬を飲み忘れた場合はどうするか

翌日に思い出したときは、通常の服用を1回続けてください。飲み忘れた分をまとめて2錠や3錠を一度に服用することは推奨されません。

過剰摂取により副作用が強まるリスクがありますので、飲み忘れを防ぐ工夫をすると良いでしょう。

以上

参考文献

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