グリチルリチン酸ジカリウム配合シャンプーの頭皮への効果

グリチルリチン酸ジカリウム配合シャンプーの頭皮への効果

女性の薄毛や頭皮の悩みは、非常にデリケートな問題です。鏡を見るたびに気になる頭皮の透け感や、フケ、かゆみといったトラブルの原因の一つに、頭皮の「炎症」が隠れていることをご存知でしょうか。

この記事では、グリチルリチン酸ジカリウム(グリチルリチン酸2K)配合シャンプーが、どのように頭皮の炎症に働きかけ、健やかな髪を育む環境作りに役立つのかを詳しく解説します。

グリチルリチン酸シャンプーがなぜ注目されるのか、その効果や正しい選び方、使い方を確認すると、シャンプー選びの迷いが解消し、前向きな頭皮ケアの一歩を踏み出せます。

目次

グリチルリチン酸ジカリウムとは?その正体

グリチルリチン酸ジカリウムは、多くの医薬部外品や化粧品に配合されている成分で、特に頭皮ケア製品において重要な役割を担っています。

この成分がどのようなものなのか、その基本的な特性から見ていきましょう。

医薬部外品に配合される有効成分

グリチルリチン酸ジカリウムは、厚生労働省によってその効果と安全性が認められ、医薬部外品(薬用化粧品)の「有効成分」として配合が許可されています。

有効成分とは、その名の通り、特定の効果(例えば、肌荒れ防止、ニキビ防止、炎症抑制など)が期待できる成分です。シャンプーにおいては「頭皮の炎症を抑え、フケやかゆみを防ぐ」目的で配合されるのが一般的です。

医薬部外品に分類される薬用シャンプーの成分表示を確認すると、この名前を見つけられるでしょう。

漢方の原料「甘草(カンゾウ)」由来

この成分のルーツは、実は非常に古くから知られる植物にあります。それは「甘草(カンゾウ)」です。

甘草はマメ科の植物で、その根や茎から抽出されるエキスは、古くから漢方薬として重宝されてきました。その名の通り「甘い草」であり、砂糖の何十倍もの甘さを持つ成分(グリチルリチン)を含んでいます。

このグリチルリチンを水に溶けやすく、化粧品などに配合しやすく加工したものが、グリチルリチン酸ジカリウムです。伝統的な知恵が、現代の頭皮ケアにも活かされているものです。

「グリチルリチン酸2K」との違い

製品の成分表示を見ていると「グリチルリチン酸ジカリウム」と「グリチルリチン酸2K」という2つの表記に出会うときがあります。これらは一体何が違うのでしょうか。

結論から言うと、この2つは基本的に同じものを指しています。「K」は元素記号のカリウム(Kalium)を意味し、「2K」はカリウムが2つ結合していることを示しています。

つまり、グリチルリチン酸ジカリウムの化学構造を簡略的に表現したのが「グリチルリチン酸2K」なのです。どちらの表記であっても、成分としての働きや効果に違いはありません。

グリチルリチン酸ジカリウムと関連表記

表記名由来・意味成分としての違い
グリチルリチン酸ジカリウム正式な化学名称なし(同一成分)
グリチルリチン酸2K化学構造に基づく簡略表記(K=カリウム)なし(同一成分)
甘草エキス甘草から抽出したエキス全体グリチルリチン酸以外も含む

肌荒れ防止にも使われる実績

グリチルリチン酸ジカリウムの働きは、頭皮だけに限りません。その優れた抗炎症作用から、化粧水や美容液、クリームといった基礎化粧品にも広く用いられています。

特に、敏感肌向けの製品や、ニキビケア、日焼け後の肌を鎮めるためのアフターサンケア製品など、肌の炎症や荒れを防ぎたい場面で活躍します。

このように、顔の皮膚(頭皮も顔の皮膚とつながっています)での使用実績が豊富な点も、頭皮ケア成分としての信頼性につながっています。

グリチルリチン酸ジカリウム配合シャンプーが頭皮に与える効果

グリチルリチン酸ジカリウムが持つ最大の働きは、炎症を抑えることです。

これが、女性の薄毛や頭皮の悩みに対して、具体的にどのような効果を与えるのかを詳しくみていきましょう。健やかな髪は、健康な頭皮という土壌から育まれます。

頭皮の炎症を抑える働き

頭皮も皮膚の一部であり、様々な要因によって炎症を起こすときがあります。

炎症と聞くと赤みや腫れをイメージするかもしれませんが、本人も気づかないほどの微弱な炎症(微小炎症)が慢性的に続いているケースもあります。

グリチルリチン酸ジカリウムは、こうした頭皮の炎症シグナルを鎮め、肌を健やかな状態に保つ働きがあります。

炎症が起こると頭皮のバリア機能が低下し、外部からの刺激を受けやすくなるという悪循環に陥りがちです。この連鎖を断ち切るのが頭皮ケアの第一歩です。

フケやかゆみを防ぐ

フケやかゆみの多くは、頭皮のターンオーバーの乱れや、皮脂の過剰分泌、乾燥、あるいはマラセチア菌(常在菌)の異常繁殖などが原因で起こる炎症反応の一種です。

グリチルリチン酸ジカリウムが頭皮の炎症を鎮め、これらの不快な症状の発生を防ぎます。特に、乾燥によるかゆみや、皮脂の酸化による刺激からくる炎症に対して、その効果が期待できます。

フケやかゆみが収まると無意識に頭皮を掻きむしってしまう行為も減り、頭皮をさらに傷つける二次的なトラブルも防げます。

頭皮環境を整え、健やかな髪を育む土台作り

髪の毛は毛穴の奥にある「毛母細胞」で作られます。この毛母細胞が活発に働くためには、その周辺環境、つまり頭皮の状態が良好であることが重要です。

頭皮に炎症があると毛穴の周りが硬くなったり、血流が悪くなったりして、髪の成長に必要な栄養が届きにくくなる可能性があります。

グリチルリチン酸ジカリウム配合シャンプーは、炎症を抑えて頭皮環境を正常化し、毛母細胞が健やかに活動できる「土壌」を整えるサポートをします。

これは直接的に髪を生やす「育毛」とは異なりますが、美しい髪を育むための基盤作りに貢献します。

女性の薄毛悩みへの働きかけ

女性の薄毛(FAGAやびまん性脱毛症など)は男性とは異なり、ホルモンバランスの変化やストレス、栄養不足や血行不良など、複数の要因が複雑に絡み合って起こるケースが多いと言われます。

特に、加齢やストレスによって頭皮が硬くなり血流が悪くなると、髪が細くなったり、ハリやコシが失われたりしがちです。

また、頭皮が乾燥しやすくなるとバリア機能が低下し、炎症を起こしやすい状態になるときもあります。

グリチルリチン酸ジカリウムは、こうした頭皮の「火事」を鎮めて薄毛の要因となり得る頭皮環境の悪化を防ぎ、他の育毛ケア(育毛剤の使用やマッサージ)の効果を受け入れやすい状態へと導く役割を果たします。

なぜ頭皮に炎症が起こるのか?主な原因

グリチルリチン酸ジカリウムが炎症を抑える成分であることは分かりましたが、そもそもなぜ頭皮は炎症を起こしてしまうのでしょうか。

その原因は、私たちの日常生活の中に潜んでいます。心当たりのある項目がないか、チェックしてみましょう。

日常のストレスや生活習慣の乱れ

心と体は密接につながっています。強いストレスを感じると自律神経のバランスが崩れ、血管が収縮して頭皮の血流が悪くなる場合があります。

また、睡眠不足や偏った食生活が続くと体の免疫機能が低下したり、皮脂のバランスが崩れたりして、頭皮トラブルが起こりやすくなります。

特に、皮脂の分泌をコントロールするビタミンB群や、抗酸化作用のあるビタミンC、Eなどが不足すると頭皮環境の悪化につながります。

誤ったヘアケアによる刺激

良かれと思って行っているヘアケアが、逆に頭皮を傷めているケースも少なくありません。

例えば、洗浄力の強すぎるシャンプーで必要な皮脂まで奪ってしまい、頭皮が乾燥して炎症を起こしている方がいます。

また、フケやかゆみを気にするあまり爪を立ててゴシゴシと洗いすぎ、頭皮に細かい傷をつけてしまうケースも見受けられます。

さらに、シャンプーやコンディショナーのすすぎ残しは、毛穴に詰まったり頭皮に残って刺激となったりし、炎症の原因となります。

頭皮炎症につながる可能性のある要因

カテゴリ具体的な要因例頭皮への影響
生活習慣睡眠不足、ストレス、偏った食事血行不良、皮脂バランスの乱れ
ヘアケア強すぎる洗浄、すすぎ残し、爪立て洗い乾燥、刺激、バリア機能の低下
外部環境紫外線、乾燥(エアコン)、花粉酸化ストレス、乾燥、アレルギー反応

紫外線や乾燥などの外部環境

顔の紫外線対策はしていても、頭皮は無防備という方も多いのではないでしょうか。

頭皮は顔の2倍以上の紫外線を浴びているとも言われ、紫外線によるダメージ(酸化ストレス)は炎症や乾燥、さらには毛母細胞へのダメージにもつながります。

また、冬場の乾燥した空気や、夏場のエアコンによる室内の乾燥も頭皮の水分を奪い、バリア機能を低下させる一因です。

花粉やPM2.5などの大気汚染物質が頭皮に付着し、アレルギー反応や炎症を引き起こすケースもあります。

加齢やホルモンバランスの変化

年齢を重ねるとともに皮膚の水分保持能力は低下し、乾燥しやすくなります。頭皮も同様で、乾燥が進むとバリア機能が弱まり、わずかな刺激でも炎症を起こしやすくなります。

女性の場合、更年期前後に女性ホルモン(エストロゲン)が減少すると、髪の成長サイクルに影響が出るだけでなく、頭皮のコラーゲンや水分量も減少して頭皮環境が不安定になりがちです。

出産後のホルモンバランスの急激な変化も、一時的に頭皮トラブルを招くときがあります。

グリチルリチン酸ジカリウム配合シャンプーの選び方

グリチルリチン酸シャンプーは頭皮ケアに有効ですが、市場には多くの製品があふれています。

女性のデリケートな頭皮環境を考えた、グリチルリチン酸ジカリウム配合シャンプーを選ぶ際のポイントを確認しておきましょう。

有効成分としての配合を確認

まず大切なのは、製品が「医薬部外品(薬用)」であり、有効成分として「グリチルリチン酸ジカリウム」または「グリチルリチン酸2K」が明記されているかの確認です。

化粧品にも配合されるものはありますが、医薬部外品であれば、定められた一定量が配合されており、その効果が期待できます。

パッケージの裏面や側面に記載されている「表示指定成分」や「有効成分」の欄をチェックしましょう。

刺激の少ない洗浄成分を選ぶ

シャンプーの基本は「洗浄」です。しかし、頭皮の炎症や乾燥が気になる場合、洗浄力が強すぎるシャンプーは避けるのが賢明です。

必要な皮脂まで洗い流してしまうとバリア機能がさらに低下し、乾燥やかゆみを悪化させる可能性があります。

おすすめは、アミノ酸系やベタイン系の洗浄成分を主剤としたシャンプーです。これらは適度な洗浄力を持ちながらも、頭皮への刺激がマイルドで洗い上がりがしっとりするのが特徴です。

主な洗浄成分の種類と特徴

洗浄成分の種類特徴頭皮への刺激
アミノ酸系(ココイルグルタミン酸Naなど)マイルドな洗浄力で、保湿性が高い。
ベタイン系(コカミドプロピルベタインなど)低刺激で、ベビーシャンプーにも使われる。
高級アルコール系(ラウレス硫酸Naなど)洗浄力が強く泡立ちが良いが、刺激も強め。

保湿成分もチェック

炎症を抑えると同時に、頭皮の「保湿」も非常に重要です。頭皮が乾燥するとバリア機能が低下し、炎症が起こりやすくなるためです。

グリチルリチン酸ジカリウムと合わせて、セラミドやヒアルロン酸、コラーゲンやアミノ酸、リピジュア®︎(ポリクオタニウム-51)といった高保湿成分が配合されているかどうかも、シャンプー選びの大きなポイントです。

これらの成分が、洗い流した後も頭皮のうるおいを保つ手助けをします。

無添加処方を意識する

頭皮がデリケートになっている時は、できるだけ刺激となる可能性のある成分は避けたいものです。

すべての人に刺激になるわけではありませんが、以下の成分が含まれていない「無添加処方」や「フリー処方」を謳っている製品を選ぶのも一つの方法です。

  • シリコン(ノンシリコン)
  • パラベン(防腐剤)
  • 合成香料・合成着色料
  • サルフェート(硫酸系洗浄成分)
  • エタノール(アルコール)

ただし、「ノンシリコン」が必ずしも良いとは一概に言えません。シリコンは髪の指通りを良くし、摩擦によるダメージを防ぐ役割もあります。

頭皮への影響を考えるなら、洗浄成分や他の添加物を重視するほうが合理的かもしれません。

シャンプーの効果を高める正しい使い方

せっかく良いシャンプーを選んでも、使い方が間違っていては効果も半減してしまいます。

グリチルリチン酸ジカリウム配合シャンプーの効果を最大限に引き出し、頭皮環境を健やかに保つための、正しいシャンプーの方法を見直してみましょう。

洗う前の予洗いが重要

シャンプー剤をつける前に、まずはぬるま湯(38度程度が目安)で頭皮と髪をしっかりと濡らします。これを「予洗い(よあらい)」と言います。

予洗いを1分から2分程度しっかり行うと、髪についたホコリや汚れの7割程度は落ちると言われています。また、頭皮が温まり毛穴が開くためシャンプーの泡立ちが良くなり、毛穴の汚れも落ちやすくなります。

熱すぎるお湯は頭皮の乾燥を招くため、温度設定には注意しましょう。

泡立てて頭皮をマッサージするように洗う

シャンプー剤はまず手のひらに適量を取り、軽く泡立ててから髪につけます。原液を直接頭皮につけると刺激になったり、すすぎ残しの原因になったりします。

泡立てたら、髪を洗うのではなく「頭皮を洗う」ように意識します。指の腹を使って頭皮全体を優しくマッサージするように、揉み込むように洗います。

特に、生え際、耳の後ろ、襟足などは洗い残しや、逆流性皮膚炎が起こりやすい場所なので、丁寧に洗いましょう。爪を立ててゴシゴシ洗うのは厳禁です。

すすぎ残しは頭皮トラブルのもと

シャンプーで最も重要なのは「すすぎ」です。シャンプー剤やコンディショナー、トリートメントの成分が頭皮に残っているとそれが毛穴を塞いだり、刺激となってかゆみや炎症、ニオイの原因になったりします。

洗う時にかけた時間の2倍から3倍の時間をかけるつもりで、ぬるま湯で徹底的にすすぎましょう。

シャワーヘッドを頭皮に近づけ、髪の根元にまでお湯が届くように指の腹で頭皮を軽くこすりながら、ぬめり感が完全になくなるまですすぎます。

洗髪後のドライケア

髪が濡れたままの状態は頭皮に雑菌が繁殖しやすく、ニオイや炎症の原因になります。また、髪のキューティクルが開いたままでダメージを受けやすくなります。

洗髪後は、まず吸水性の良いタオルで、頭皮を優しく押さえるようにして水分を拭き取ります(ゴシゴシこすらない)。その後、なるべく早くドライヤーで乾かします。

ドライヤーは頭皮から20cmほど離し、熱が一か所に集中しないように小刻みに動かしながら、まずは髪の根元(頭皮)から乾かしていくのがコツです。

8割から9割程度乾いたら冷風に切り替えて仕上げると、キューティクルが引き締まり髪にツヤが出ます。

グリチルリチン酸ジカリウム以外の頭皮ケア成分

グリチルリチン酸ジカリウムは抗炎症の「守り」の成分として非常に優秀ですが、健やかな頭皮環境のためには、他の働きを持つ成分も重要です。

シャンプーを選ぶ際には、これらの成分がサポートとして配合されているかも確認してみましょう。

保湿を担う成分

頭皮の乾燥はバリア機能の低下を招き、炎症やかゆみの引き金になります。抗炎症ケアと保湿ケアは、車の両輪のような関係です。

シャンプー中も、そして洗い流した後も頭皮のうるおいを保つために、保湿成分は欠かせません。

  • セラミド(ヒト型セラミド、ユズセラミドなど)
  • ヒアルロン酸Na
  • 加水分解コラーゲン
  • アミノ酸(グリシン、アラニンなど)
  • リピジュア®︎(ポリクオタニウム-51)

血行を促す成分

髪の毛は、毛細血管から運ばれてくる栄養素によって成長します。頭皮の血流が悪くなると毛母細胞に十分な栄養が届かず、細く弱い髪しか生えてこなくなる可能性があります。

シャンプー自体に育毛効果まではなくとも、血行を促すサポート成分が配合されていると頭皮マッサージの効果も高まります。

頭皮の血行促進が期待できる成分例

成分カテゴリ成分名(例)期待される働き
植物エキスセンブリエキス毛根の血流を良くするサポート
植物エキスオタネニンジン根エキス(朝鮮人参)頭皮の血行を促し、活力を与える
ビタミン類ビタミンE誘導体(トコフェロール)血管を拡張し、血流をサポート

皮脂バランスを整える成分

皮脂は頭皮を乾燥や刺激から守る天然のバリアですが、多すぎると毛穴を塞いだり酸化して刺激物質に変わったり、マラセチア菌のエサになったりします。逆に少なすぎると乾燥を招きます。

この皮脂の分泌バランスを整える手助けをする成分も、頭皮環境の正常化に役立ちます。例えば、ビタミンC誘導体やオウゴン根エキス、ノイバラ果実エキスなどは、過剰な皮脂分泌を抑える働きが期待されます。

グリチルリチン酸ジカリウム配合シャンプー使用時の注意点

頭皮の炎症を抑え、環境を整えるのに役立つグリチルリチン酸ジカリウム配合シャンプーですが、使用にあたってはいくつか知っておきたい注意点があります。

万能薬ではないことを理解し、ご自身の状態に合わせて正しく使用しましょう。

すべての炎症に効くわけではない

グリチルリチン酸ジカリウムは、あくまでも「炎症を抑える」働きを持つ成分であり、炎症の原因そのものを取り除くものではありません。

例えば、アトピー性皮膚炎や脂漏性皮膚炎など、皮膚疾患が原因でひどい炎症やただれが起きている場合、セルフケアで対応できる範囲を超えている可能性があります。

シャンプーを変えても症状が改善しない、あるいは悪化するような場合は自己判断を続けず、早めに皮膚科専門医に相談してください。

肌に異常を感じたら使用を中止

「医薬部外品だから」「低刺激処方だから」といって、すべての人にアレルギーや刺激が起こらないわけではありません。

グリチルリチン酸ジカリウム自体は低刺激な成分ですが、シャンプーに含まれる他の成分(洗浄成分、防腐剤、香料、植物エキスなど)が、体質によっては合わないときもあります。

使用中や使用後に赤みやかゆみ、ヒリヒリ感や発疹などの異常が現れたときはすぐに使用を中止し、お湯でよく洗い流してください。症状が続く場合は、皮膚科医の診察を受けましょう。

医薬品ではないことを理解する

グリチルリチン酸ジカリウム配合シャンプーは、医薬部外品(薬用シャンプー)であり、病気の治療を目的とした「医薬品」ではありません。その効果は、あくまでも「防止」や「緩和」の範囲内です。

「これを使い続ければ薄毛が治る」といったものではなく、薄毛につながる可能性のある頭皮の炎症環境を「整える」ためのものです。

頭皮ケアの基本アイテムとして取り入れつつ、効果を過信しすぎないことも大切です。根本的な薄毛治療を望む場合は、専門のクリニックでのカウンセリングを検討しましょう。

グリチルリチン酸ジカリウム配合シャンプーに関するよくある質問

さいごに、グリチルリチン酸ジカリウム配合シャンプーについて、多くの方が疑問に思う点をまとめました。

毎日使用しても大丈夫?

グリチルリチン酸ジカリウム配合シャンプーは、基本的には毎日の使用を想定して作られています。

特に、頭皮の炎症やフケ、かゆみが気になる場合は、頭皮を清潔に保つためにも毎日の使用が推奨されるケースが多いです。

ただし、ご自身の頭皮の状態をよく観察し、洗浄力が強すぎると感じる場合や、乾燥が気になる場合は使用頻度の調整も検討しましょう。

効果はどれくらいで実感できる?

フケやかゆみといった表面的な症状については、使用開始から数日~1週間程度で改善を感じる方もいます。

しかし、頭皮環境そのものを健やかに整え、健康な髪を育む土台を作るには、ある程度の時間が必要です。

皮膚のターンオーバー(生まれ変わり)の周期も考慮すると、まずは1か月から3か月程度、継続して使用してみることをおすすめします。焦らず、じっくりと頭皮と向き合いましょう。

他のシャンプーと併用してもよい?

併用自体は可能ですが、グリチルリチン酸ジカリウムの効果をしっかり実感するためには、一定期間集中して使用する方が分かりやすいでしょう。

例えば、今日はグリチルリチン酸シャンプー、明日は別の保湿シャンプー、というように使い分けると、どのシャンプーがご自身の頭皮にどのような影響を与えているのかが分かりにくくなる可能性があります。

もし併用する際は、それぞれのシャンプーの特性を理解した上で、頭皮の状態に合わせて使い分けると良いです。

敏感肌でも使える?

グリチルリチン酸ジカリウム自体は、その抗炎症作用から、敏感肌向けの化粧品にも多く配合されている成分です。

しかし、シャンプーには他にも洗浄成分や保湿成分、防腐剤や香料など、様々な成分が含まれています。

敏感肌の方は、グリチルリチン酸ジカリウム配合に加え、洗浄成分がマイルドなアミノ酸系のもので、アルコール(エタノール)やパラベン、合成香料などが無添加である処方を選ぶとより安心して使用できるでしょう。

心配な場合は、使用前に腕の内側などでパッチテストを行うことを推奨します。

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