薄毛対策を始めようと情報を集めると、「育毛」や「発毛」といった言葉を目にしますが、その正確な違いを理解している方は少ないかもしれません。
育毛と発毛は目的が異なり、ご自身の髪の状態に合った方法を選ぶことが、効果的な対策への第一歩です。
この記事では、育毛、発毛、そして養毛の違いを明確にし、女性の薄毛の原因から具体的な対策まで、正しい知識を専門的な観点から詳しく解説します。
育毛・発毛・養毛の目的の違い
薄毛対策を考える上で、まず理解しておきたいのが「育毛」「発毛」「養毛」という3つの言葉の違いです。
これらは似ているようで、目的や方法が異なります。ご自身の状態に合わせて適切なケアを選ぶために、それぞれの定義をしっかりと把握しましょう。
「育毛」は今ある髪を健康に育てる
育毛の主な目的は、現在生えている髪の毛を太く強く、健康に育てることです。髪が細くなったり、ハリやコシが失われたりしている状態の改善を目指します。
具体的には、頭皮の血行を促進したり、髪の成長に必要な栄養を補給したりして、髪が抜けにくい丈夫な状態へと導きます。
育毛は、今ある髪の質を高め、成長をサポートする「守り」と「育て」のケアといえます。
「発毛」は新しい髪を生やす
発毛は、毛母細胞の働きを活性化させ、髪が抜けてしまった毛穴から新しい髪の毛を生やすのを目的とします。
すでに薄毛が進行し、地肌が見えているような状態の改善を目指す、より積極的な「攻め」のケアです。
発毛を謳う製品には医学的に発毛効果が認められた成分が含まれており、医薬品に分類されます。そのため、医師の診断のもとで使用するのが一般的です。
新しい髪を生み出すため、薄毛治療の中核をなす取り組みです。
「養毛」は頭皮環境を整え、脱毛を予防する
養毛は頭皮環境を健やかに保ち、フケやかゆみを防ぎ、将来の抜け毛を予防するのが目的です。
育毛と少し似ていますが、養毛は主に健康な頭皮の維持に焦点を当てています。保湿成分や抗炎症成分で頭皮を清潔に保ち、髪が育ちやすい土台を整える役割を担います。
現状では薄毛の悩みは少ないものの、予防的な観点からヘアケアを行いたい方に適しています。
目的別の方法
| 項目 | 育毛 | 発毛 |
|---|---|---|
| 主な目的 | 今ある髪を太く健康に育てる | 新しい髪を生やす |
| 対象となる状態 | 髪のハリ・コシ低下、細毛 | 薄毛が進行し、地肌が見える |
| 分類 | 医薬部外品が多い | 医薬品 |
なぜ?女性の薄毛を引き起こす要因
女性の薄毛は、男性とは異なる要因が複雑に絡み合って生じるケースが多いです。一つの原因だけではなく、複数の要因が重なっている場合も少なくありません。
ご自身の生活を見直し、原因を探ることが対策の第一歩となります。
ホルモンバランスの変動
女性の髪は、女性ホルモンである「エストロゲン」と深い関係があります。エストロゲンは髪の成長を促進し、ハリやツヤを保つ働きをします。
しかし、妊娠・出産や更年期、ストレスなどによりエストロゲンの分泌量が減少すると相対的に男性ホルモンの影響が強まり、ヘアサイクルが乱れて抜け毛が増える場合があります。
特に、閉経後の女性に多く見られる薄毛(FAGA:女性男性型脱毛症)の主な原因と考えられています。
生活習慣の乱れと栄養不足
髪は私たちが食べたものから作られます。偏った食生活による栄養不足は、健康な髪の成長を妨げる直接的な原因です。
なかでも髪の主成分であるタンパク質や、その合成を助ける亜鉛、血行を促進するビタミンEなどが不足すると、髪が細くなったり抜けやすくなったりします。
また、睡眠不足や喫煙、過度な飲酒も頭皮の血行を悪化させ、髪に十分な栄養が届かなくなる要因です。
髪の成長に必要な主な栄養素
| 栄養素 | 主な働き | 多く含まれる食品 |
|---|---|---|
| タンパク質 | 髪の主成分(ケラチン)を作る | 肉、魚、卵、大豆製品 |
| 亜鉛 | タンパク質の合成を助ける | 牡蠣、レバー、牛肉 |
| ビタミン類 | 頭皮の血行促進、新陳代謝を促す | 緑黄色野菜、ナッツ類、果物 |
ストレスによる影響
過度なストレスは自律神経のバランスを乱し、血管を収縮させます。これより頭皮の血流が悪化し、毛根にある毛母細胞に栄養が届きにくくなります。
その結果、髪の成長が阻害され、抜け毛が増加する場合があります。
また、ストレスはホルモンバランスの乱れにもつながるため、二重の悪影響を及ぼす可能性があります。円形脱毛症などは、ストレスが大きな引き金になると考えられています。
不適切なヘアケア
良かれと思って行っているヘアケアが、逆に頭皮や髪にダメージを与えているケースもあります。
例えば、洗浄力の強すぎるシャンプーで頭皮の皮脂を奪いすぎると、頭皮が乾燥してバリア機能が低下します。また、頭皮を傷つけるようなゴシゴシ洗いも禁物です。
カラーリングやパーマの繰り返し、ポニーテールなど髪を強く引っ張る髪型も頭皮や毛根に負担をかけ、抜け毛や切れ毛の原因となります。
あなたに必要なのは育毛?それとも発毛?
ご自身の髪や頭皮の状態を正しく把握し、「育毛」と「発毛」のどちらの方法がより必要かを判断しましょう。
髪のハリやコシがなくなったと感じる場合
「以前より髪が細くなった」「全体的にボリュームダウンした」と感じるものの、地肌がはっきりと見えるほどではない場合、まずは「育毛」から始めるのがよいでしょう。
この段階では毛根がまだ生きており、髪を育てる力を持っています。
育毛剤や育毛シャンプーを使って頭皮環境を整え、今ある髪に栄養を与えてあげると、髪一本一本を太く強く育て、ハリやコシを取り戻すことが期待できます。
明らかに髪が抜けて地肌が見える場合
分け目やつむじ、生え際などの地肌が明らかに透けて見える、あるいは髪が抜けてしまった部分がある場合は「発毛」を視野に入れる必要があります。
この状態は、ヘアサイクルが乱れて髪が成長しきる前に抜けてしまったり、新しい髪が生えてこなくなったりしている可能性があります。
医学的に効果が認められた発毛成分を含む医薬品を使用し、毛母細胞に直接働きかけて、新たな髪の成長を促す方法が求められます。
将来の薄毛を予防したいと考えている場合
現時点では特に薄毛の悩みはないものの、「親が薄毛だから心配」「年齢とともに髪質の変化を感じる」といった方は、「養毛」や「育毛」による予防的なケアが適しています。
バランスの取れた食事や正しいヘアケアを基本としながら、頭皮環境を整える養毛剤や、髪に栄養を与える育毛剤を取り入れると、健やかな髪を長く維持することにつながります。
状態別ケア選択の目安
| 髪・頭皮の状態 | 推奨される方法 | 主な目的 |
|---|---|---|
| 髪が細く、ボリュームがない | 育毛 | 既存の髪を健康に育てる |
| 地肌が透けて見える | 発毛 | 新しい髪を生やす |
| 今は問題ないが予防したい | 養毛・育毛 | 頭皮環境の維持・改善 |
自宅で始められる女性の薄毛対策セルフケア
専門的な治療と並行して、あるいは予防のために、日々の生活習慣の見直しは非常に重要です。
ここでは、今日からでも始められるセルフケアの方法を紹介します。健やかな髪は、健やかな生活から生まれます。
栄養バランスの取れた食事
髪は体の一部であり、その健康は食事から得る栄養に大きく左右されます。
特定の食品だけを食べるのではなく、多様な食材をバランス良く摂取する工夫が大切です。
なかでも髪の主成分であるタンパク質、髪の合成を助ける亜鉛、頭皮の血行を良くするビタミンE、頭皮の新陳代謝を促すビタミンB群などを意識して食事に取り入れましょう。
外食や加工食品に偏らず、自炊を心がけるのも改善への近道です。
正しいシャンプーと頭皮マッサージの方法
毎日のシャンプーは頭皮を清潔に保つ基本ですが、方法を間違えると逆効果になります。
まず、シャンプー前にお湯で髪と頭皮を十分に予洗いし、汚れを浮かします。
シャンプーは手のひらでよく泡立ててから髪に乗せ、指の腹を使って頭皮を優しくマッサージするように洗いましょう。
爪を立てるのは厳禁です。すすぎ残しは頭皮トラブルの原因になるため、時間をかけて丁寧に洗い流してください。
正しいシャンプーの基本手順
| 手順 | ポイント | 目的 |
|---|---|---|
| 1. ブラッシング | シャンプー前に髪のもつれを解く | 汚れを浮かせ、泡立ちを良くする |
| 2. 予洗い | 38℃程度のぬるま湯で1〜2分 | 大半の汚れを落とし、シャンプーの刺激を減らす |
| 3. 洗浄とマッサージ | 指の腹で優しく頭皮を動かす | 血行を促進し、毛穴の汚れを落とす |
質の良い睡眠の確保
髪の成長を促す成長ホルモンは、睡眠中に最も多く分泌されます。入眠後最初の3時間は「ゴールデンタイム」とも呼ばれ、この時間帯に深い眠りについていることが重要です。
睡眠不足が続くと成長ホルモンの分泌が減少し、髪の成長やダメージの修復が十分に行われなくなります。
毎日6〜8時間程度の睡眠時間を確保し、就寝前にスマートフォンやパソコンを見るのを控えるなど、睡眠の質を高める工夫をしましょう。
ストレスとの上手な付き合い方
現代社会でストレスを完全になくすのは困難です。そのため、ストレスを溜め込まず、上手に発散する方法を見つける工夫が大切です。
軽い運動やヨガ、趣味に没頭する時間、友人と話すなど、自分に合ったリフレッシュ方法を日常生活に取り入れましょう。
心身がリラックスすると自律神経のバランスが整い、頭皮への血流も改善されます。
育毛剤と発毛剤の正しい選び方と使い方
セルフケアの一環として育毛剤や発毛剤の使用を検討する方も多いでしょう。
しかし、これらは医薬品や医薬部外品であり、その特性を理解して正しく選ぶことが重要です。
育毛剤(医薬部外品)の役割と成分
育毛剤は主に「医薬部外品」に分類され、その目的は抜け毛の予防と、今ある髪の毛を健康に育てることです。
頭皮の血行を促進する成分(センブリエキスなど)や、頭皮の炎症を抑える成分(グリチルリチン酸ジカリウムなど)、毛母細胞の働きを助ける成分などが配合されています。
発毛効果はありませんが、頭皮環境を整え、薄毛の進行を緩やかにする効果が期待できます。
発毛剤(医薬品)の役割と成分
発毛剤は「第一類医薬品」に分類され、新しい髪を生やす「発毛」効果が医学的に認められています。
女性の薄毛治療で主に用いられるのは、「ミノキシジル」という成分を配合したものです。
ミノキシジルは毛包に直接作用して細胞の増殖を促し、ヘアサイクルを正常に近づけて発毛を促進します。医師や薬剤師の指導のもとで使用する必要があります。
育毛剤と発毛剤の比較
| 項目 | 育毛剤 | 発毛剤 |
|---|---|---|
| 分類 | 医薬部外品 | 第一類医薬品 |
| 目的 | 抜け毛予防、育毛促進 | 発毛促進 |
| 代表的な成分 | センブリエキス、グリチルリチン酸2K | ミノキシジル |
女性が使う際の注意点
男性用の製品を女性が使用するのは避けるべきです。特に、男性用の発毛剤には、女性には使用が認められていない成分が含まれている場合があります。
また、ミノキシジル配合の発毛剤は、濃度によって男性用と女性用に分かれています。女性は、女性用に開発された製品を選ぶことが大切です。
妊娠中や授乳中の方は使用できない場合が多いため、必ず医師や薬剤師に相談してください。
効果を実感するための継続期間
育毛剤も発毛剤も、効果を実感するまでには時間がかかります。
髪にはヘアサイクルがあり、新しい髪が生えて成長するまでには数ヶ月を要するためです。
一般的に、効果判定には最低でも6ヶ月程度の継続使用が必要です。すぐに効果が出ないからといって諦めずに、根気強くケアを続けましょう。
使用方法や用量を守り、毎日コツコツと続ける努力が結果につながります。
薄毛対策で陥りやすい間違いと注意点
薄毛を改善したいという強い思いから、間違ったケアをしてしまう場合があります。逆効果にならないよう、陥りやすい間違いと注意点を理解しておきましょう。
過度な頭皮マッサージ
頭皮の血行促進にマッサージは有効ですが、やり過ぎは禁物です。強い力でゴシゴシこすったり、爪を立てたりすると頭皮を傷つけ、かえって炎症や抜け毛の原因になります。
マッサージは指の腹を使って、頭皮全体を優しく動かすようなイメージで行うのが正解です。
気持ち良いと感じる程度の力加減で、リラックスしながら行いましょう。
頭皮マッサージの注意点
| 良い例 | 悪い例 |
|---|---|
| 指の腹で優しく揉む | 爪を立ててゴシゴシこする |
| 気持ち良いと感じる力加減 | 痛みを感じるほどの強い力 |
| 1回5分程度を目安に | 長時間やりすぎる |
自己判断でのサプリメント摂取
髪に良いとされるサプリメントは数多くありますが、自己判断での過剰摂取は健康を害する恐れがあります。
例えば、亜鉛や鉄分は髪に必要ですが、摂りすぎると吐き気や他のミネラルの吸収阻害といった副作用を引き起こす可能性があります。
基本は食事から栄養を摂ることを考え、サプリメントはあくまで補助的に利用しましょう。使用する際は、医師や薬剤師に相談するのがおすすめです。
効果がすぐに出ないと諦めてしまうこと
薄毛対策は、一朝一夕で結果が出るものではありません。前述の通り、ヘアサイクルを考えると、効果を実感するには数ヶ月単位の時間が必要です。
最初の1〜2ヶ月で変化が見られないからといって、「自分には合わない」と諦めてしまうのが最も多い失敗例です。
根気強く、正しいケアを継続することが改善への唯一の道です。
専門クリニックに相談するメリット
セルフケアで改善が見られない場合や、何から手をつけて良いかわからない場合は、専門クリニックへの相談を推奨します。
専門家による診断と治療は、自己流のケアとは比較にならない多くのメリットがあります。
正確な原因の診断
女性の薄毛の原因は多岐にわたります。クリニックでは問診や視診、血液検査などを用いて、薄毛の根本原因を医学的な観点から正確に診断します。
ホルモンバランスの乱れなのか、栄養状態の問題なのか、あるいは他の疾患が隠れていないかなどを特定すると、最も効果的な治療方針を立てられます。
クリニックでの主な検査
- 問診(生活習慣、既往歴など)
- 視診・触診(頭皮の状態、毛髪の密度の確認)
- 血液検査(ホルモン値、栄養状態の確認)
自分に合った治療法の提案
診断結果に基づき、医師が一人ひとりの状態に合わせた治療法を提案します。内服薬や外用薬の処方、頭皮への直接的な注入療法など選択肢は様々です。
市販の製品とは異なる、医療機関でしか扱えない効果を実感しやすい治療を受けられるのが最大のメリットです。
治療の進行状況を定期的に確認し、必要に応じて治療法を調整できます。
精神的なサポート
薄毛の悩みは、深い孤独感やストレスを伴います。クリニックでは治療だけでなく、患者さんの精神的なサポートも重視します。
悩みを専門家に打ち明け、共感を得られるだけでも心の負担は軽くなるでしょう。
治療を進める上での不安や疑問にも丁寧に対応し、安心して治療に専念できる環境を提供します。
女性の薄毛に関するよくある質問
さいごに、患者さんからよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
- 育毛と発毛は同時にできますか?
-
可能です。むしろ、多くの場合で両方の方法を同時に行うのが効果的です。
発毛治療で新しい髪を生やしつつ育毛ケアで今ある髪を健康に育て、頭皮環境を整えるため、相乗効果が期待できます。
例えば、ミノキシジル外用薬(発毛)を使いながら、栄養バランスの取れた食事や正しいシャンプー(育毛)を実践するといった形です。
- どのくらいで効果が現れますか?
-
効果の現れ方には個人差がありますが、一般的には治療開始から3ヶ月から6ヶ月ほどで変化を感じ始める方が多いです。
ヘアサイクル(髪が生え変わる周期)が関係するため、即効性を期待するのは難しいです。まずは6ヶ月間、医師の指示通りに治療を継続するのが一つの目安となります。
- 治療を始めたら、ずっと続けないといけませんか?
-
薄毛の原因によります。例えば、FAGA(女性男性型脱毛症)のように進行性の脱毛症の場合、治療を完全にやめてしまうと、再び薄毛が進行する可能性があります。
ある程度改善した後は薬の量や頻度を減らすなど、状態を維持するための治療に移行するケースが多いです。
一方で、出産後の一時的な抜け毛など、原因が明確で一過性のものの場合は、その原因が解消されれば治療を終了できる可能性もあります。
- 市販の育毛剤とクリニックの治療はどう違いますか?
-
最も大きな違いは、その目的と効果の強さです。市販の育毛剤(医薬部外品)は、主に「抜け毛予防」と「今ある髪の育成」が目的です。
一方、クリニックで処方される治療薬(医薬品)は、「新しい髪を生やす(発毛)」という、より積極的な効果を持ちます。
薄毛が進行している場合は、クリニックでの治療のほうが効果を実感しやすいです。
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