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医療脱毛完了後、数年後に毛はまた生えてくるの?元に戻る可能性と毛が復活する理由を解説

院長 藤田

こんにちは。内科総合クリニック人形町 院長の藤田です。

医療脱毛では、レーザーで発毛組織を破壊するため、基本的には一度脱毛が完了した毛穴からは毛が生えてきません。

ただ、脱毛が完了したと思っていても、時間が経つとまた毛が生えてきてしまうケースがあります。この記事では、医療脱毛完了後に毛が生えてくる可能性毛が復活する理由を解説しました。

この記事でわかること
  • 医療脱毛完了後に毛が生えてくる可能性はあるのか?
  • 医療脱毛完了後に毛が生えてくる理由
  • 生えてくるとすれば、どれくらい生えてくるのか
  • 何回通うと生えてこなくなるのか

脱毛後の毛の再生が心配という方は、ぜひ参考にしてください!

目次

医療脱毛が完了するまではまた毛が生え揃う

院長 藤田

医療脱毛は永久脱毛と言われるものの、1回脱毛しただけで毛が全く生えてこなくなるというわけではありません。

永久脱毛を完了させるには複数回にわたって脱毛を受ける必要があります。

つまり、脱毛施術がある程度進むまでは、また毛が生え揃ってしまうということです。

医療脱毛を1回しても毛が生え揃ってしまう理由

医療脱毛を1回行うだけでは、また直ぐに今までと同じくらいの毛が生えてきてしまうのですが、これは脱毛したムダ毛が再生して生えてきているということではありません

医療脱毛で脱毛された毛(毛穴)は、発毛組織がレーザーの熱により破壊された状態です。

正しく照射されていれば、ムダ毛が再びそこから生えてくることはありません。

では、なぜ毛が生えてきてしまうのかというと、その時生えている毛には「脱毛効果のある毛」と「脱毛効果がない毛」があるためです。

毛の1本1本には毛周期というものがあり、一定のサイクルによって生えたり抜けたりしています。

院長 藤田

実は、皮膚の表面に見えている毛は全体のムダ毛のごく一部であり、ほとんどの毛は皮膚の下に眠っているのです。

毛の毛周期1) 2)

毛周期
成長期(脱毛に適切)毛が成長し伸びる期間。
医療脱毛は成長期の毛がターゲットです。
退行期(脱毛に不適切)毛根の活動が終わり、毛がだんだん衰えていく期間。
休止期(脱毛に不適切)毛が抜けて、毛穴を休ませる期間。休止期の穴で毛は成長しません。
目に見えない毛の多くは皮膚の下に眠っている休止期にあたります。

医療脱毛では、毛に含まれる「メラニン色素」に反応するレーザーを照射し発生するエネルギーを使い、毛根を破壊します。

成長期の毛はメラニン色素が豊富に含んでいるため、脱毛効果を得ることができるのですが、成長期以外の毛や毛穴はメラニン色素量が不十分なため、レーザーを照射しても脱毛効果が得られません。

つまり、1回の通院で脱毛できるのは、施術のタイミングで成長期にある毛のみ、ということになります。

皮膚の表面に見えているムダ毛は全体の約20%ほどで、あとの毛は皮膚の中に埋まっています。そのため、1回の照射でターゲットにできる毛は約20%程度といわれています。

脱毛できなかった退行期や休止期の毛穴の毛は、時間の経過とともに成長して生え揃ってくるために「また毛が生えてきた!」と感じてしまうのです。

※あくまでもターゲットにできる毛の想定数値のため、実際に脱毛が成功する毛穴はもう少し低い%と考えておきましょう。個人差もあります。

医療脱毛が完了すれば、毛は生えてこなくなる

院長 藤田

ムダ毛が成長期を迎えるサイクルに合わせて継続してレーザーを照射を行えば、毛穴は着実に破壊されていき、脱毛が進んでいきます。

回数を重ねれば、生えてくる毛はどんどん減少していき、ムダ毛はほとんど生えてこなくなります。

どの程度を脱毛の完了とするのかは人それぞれですが、医療脱毛は効果を実感しやすいため、5回程度の通院で多くのムダ毛が気にならなくなるのが一般的です。

このあたりになると、脱毛前のように毛がボーボーと生えてくるということはありません。

ただ、部位によって脱毛効果の実感に差があること、産毛はメラニン色素が少ないために脱毛しにくく、完全に無毛状態にすることは困難であることは心得ておきましょう3)

どうしても無毛状態のつるつるにしたいという方は根気よく脱毛を続けるか、ニードル脱毛を併用するという方法があります。

ニードル脱毛とは

細い針を毛穴に差し込み電気を流すことで毛乳頭を破壊する脱毛。

メラニン色素を必要としないため白髪や産毛であっても脱毛することができますが、1本1本の毛穴にアプローチする必要があるため時間、労力、費用がかかる脱毛方法です。

医療脱毛に何回通うと毛が生えてこなくなるか

院長 藤田

下記の基準を元にして、医療脱毛に何回通えば毛は生えてこなくなるのかを見ていきましょう。

  1. 毛が少なくなってくる(30%~40%程度生えてこなくなる)
  2. 毛が目立たなくなりお手入れが楽になる(60%~70%程度生えてこなくなる)
  3. お手入れがほぼ必要なくなる(80%~90%程度生えてこなくなる)
  4. 全く生えてこなくなる(90%以上生えてこなくなる)

医療脱毛完了の基本的な目安は5回~8回程度

▼毛が生えてこなくなるまでに必要な回数

スクロールできます
毛が少なくなってくる
(30%~40%程度生えてこなくなる)
毛が目立たなくなりお手入れが楽になる
(60%~70%程度生えてこなくなる)
お手入れがほぼ必要なくなる
(80%~90%程度生えてこなくなる)
全く生えてこなくなる
(90%以上生えてこなくなる)
ワキ2~3回4~5回6~8回9回以上
うで・あし2~3回4~5回6~8回9回以上
うなじ・背中3~4回5~6回7~9回10回以上
5~6回7~8回9~11回12回以上
VIO5~6回7~8回9~11回12回以上

医療脱毛では、1回で脱毛できるのは全体の約20%程度。これは比較的脱毛しやすいワキ毛を基準とした数値であり、顔や背中などの産毛が多い場所やVIOなどの毛量が多い部分はもう少し%が低くなります。

ワキや脚腕などに関しては、お手入れがストレスに感じない仕上がりであれば5回程度で十分ですが、もう少し丁寧に脱毛したいという方は8回程度が良いでしょう。

他の部位ですと、もう少し回数がかかる場合もありますが、いずれにしても5回~8回で半分以上の毛は生えてこなくなるというのがひとつの目安です。

うぶ毛まで完全に生えてこなくなる状態を目指すには9回以上を目安にする

1本も全く生えてこない、つるつるの無毛状態にしたいという方は8回では満足できず、それ以上照射が必要になる可能性が高いです。

また、産毛や白髪といったメラニン色素を含まない毛・少ない毛にはレーザーが反応しづらく、上手く脱毛できません。

産毛はレーザーの出力を上げて脱毛していくこととなりますが、お肌へのダメージも強く、部位や肌質によってはどうしても脱毛できない毛が一部残ってしまうことも。

その場合、残った毛にはメラニン色素の含有量と関係のないニードル脱毛をするという方法もあります。

医療脱毛はなぜ毛が生えなくなるの?

そもそも、医療脱毛をするとなぜ毛は生えてこなくなるのでしょうか。また、サロンでの脱毛でも同じように毛が生えてこなくなるのでしょうか?

医療脱毛は毛根を破壊するため毛が生えてこなくなる

院長 藤田

医療脱毛では、メラニン色素に反応するレーザーを毛に当てることで熱エネルギーを発生させます。

この熱エネルギーが毛を介して毛根に伝わり、毛乳頭を破壊することで脱毛を可能にしています。

毛乳頭は毛を作り出す細胞器官で、一度破壊されると元通りに再生することはありません

毛乳頭を破壊するほどのエネルギーを発生させる医療脱毛は高い技術を要するとともに、肌にダメージを与えてしまうリスクも高くなります。

そのため、医療脱毛は医療機関において医師免許を取得している方のみが行える施術とされています4)

サロン脱毛では永久脱毛できない

院長 藤田

サロンも医療脱毛と同じように「脱毛」という大きな括りの中に身を置いてはいるものの、医療脱毛で行うような永久脱毛をすることはできません。

医療脱毛とサロン脱毛では脱毛の目的が全く異なっていて、サロン脱毛は除毛・抑毛・制毛を目的としたものです。

▼それぞれの脱毛の目的

医療脱毛毛根や毛乳頭を破壊することで、永久脱毛を目的とする
サロン脱毛皮膚に負担を与えず毛の幹細胞を破壊しない範囲での除毛・抑毛を目的とする

つまり、根本から毛が生えてこなくなような脱毛を目的としている方であれば医療脱毛が適しているのに対し、一時的な除毛や抑毛をメンテナンス間隔で行いたいという方であればサロン脱毛のほうが向いていると考えることができます。

医療脱毛が完了しても数年後、毛がまた生えてくるケースもある

医療脱毛に関する口コミの中には、「医療脱毛が完了してしばらく経ったら毛が生えてきた」「医療脱毛したのに毛が再生した」というものを見かけることがあります。

えっ、医療脱毛は永久脱毛だから二度と毛が生えて来ないんじゃないの!?と戸惑ってしまいますよね。

院長 藤田

医療脱毛をする前に、「永久脱毛の定義」「毛が再生してしまう原因」を理解しておきましょう。

永久脱毛とは目立つ毛を確実に減らし、それが長期間続くこと

「永久脱毛」とは文字通り「永久に毛が生えてこなくなること」という意味で使用されているのですが、実は日本には永久脱毛の定義というものが存在していません。

そこで、日本で永久脱毛を語る際には米国で提唱されている永久脱毛の定義を借りてくることになります。それが次のようなものです。

◎米国電気脱毛協会による永久脱毛の定義:最終脱毛から1か月後の毛の再生率が20%の状態であればよい

◎米国FDAによる永久脱毛の定義:3回の脱毛施術によって6ヶ月後、3/2(67%)以上減毛していること。※米国FDAでは永久脱毛の定義に当てはまる施術としてニードル脱毛を具体的に挙げています

◎ロックス・アンダーソン博士による医学的知見からの永久脱毛の定義:通常の毛周期を越えて毛の本数が著明に減少した状態を維持していることを「Permanent hair reduction(永久減毛)」とする

これらを整理してみますと、日本での皮膚科界での永久脱毛の認識としては「毛の量が著明に減り、再生しない状態が長期にわたって続くこと」となります。

永久脱毛という言葉のイメージから、毛が1本も生えないツルツルが一生続くような状態だとイメージされがちなのですが、本来、永久脱毛というものは「目立つ毛を確実に減らし、それが長期間続くこと」ことを目的としているのです。

つまり、医療脱毛を完了しても完全に、全く、1本も毛が生えないということはなく、また生えてくる可能性はゼロではないということが想像できます。

完了して数年後に毛が生えてくるケースと対処法

理論上は破壊した毛根や毛乳頭から毛が再生することは困難なため、一度完了した毛根から毛が生えてくることは考えられません。

ただ、口コミでも見受けられるように、脱毛に5~8回程度通い完了したと思っていても、時間が経過するとまれにポツポツとまた毛が生えてくるようなことがあります。

この理由は、脱毛時には長期間休止期で眠っていた毛根が目覚めたケース、毛乳頭がうまく破壊されておらず再生したケースが考えられます。

万が一生えてきたとしても数本程度とかなり少なめですので、そこまで気になる状態ではないとはいえ、どうしても気になる場合は根気よく照射を重ねるしかありません。

脱毛効果の出方は個人差も大きいため、まずは5~8回を目安に照射を完了させ、そのあとの発毛状態を確認しながら追加照射をするのが効率的です。


この記事を書いた医師

内科総合クリニック人形町 院長 藤田英理
Dr. 藤田 英理

内科総合クリニック人形町 院長

  • 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
  • 東京大学医学部保健学科および横浜市立大学医学部を卒業
  • 東京大学付属病院や虎の門病院等を経て2019年11月に当院を開業

最寄駅:東京地下鉄 人形町および水天宮前(各徒歩3分)

参考文献

  1. 皮膚病治療情報・皮膚科教科書 あたらしい皮膚科学 第3版 https://shimizuderm.com/textbook03/pdf/1-08.pdf
  2. 毛髪のしくみ | 全国理容生活衛生同業組合連合会 http://www.riyo.or.jp/%E6%AF%9B%E9%AB%AA%E3%81%AE%E3%81%97%E3%81%8F%E3%81%BF/
  3. 第118回日本皮膚科総会⑨教育講演資料 http://medical.radionikkei.jp/maruho_hifuka/maruho_hifuka_pdf/maruho_hifuka-200113.pdf
  4. 医師免許を有しない者による脱毛行為等の取扱いについて 厚生労働省 http://datumou.kenkyuukai.jp/images/sys%5Cinformation%5C20130405182728-E2C9638847CB12CACC1DF315DBA5C94855380F2ADFDE16AF7279AF3E934BB6C1.pdf
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