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粉末タイプの青汁と冷凍タイプの青汁、それぞれの特徴と意外な事実

凍タイプの青汁、それぞれの特徴と意外な事実
院長 藤田

おはようございます。総合内科専門医の藤田です。

現在発売されている青汁商品には、本当に色々なタイプがあり『一体どれを選べば良いのか…。』と迷ってしまいますよね。

お水に溶かして飲む粉末タイプや解凍して飲む冷凍タイプ。缶やペットボトル、紙パックなど手に取ってすぐに飲めるソフトドリンク。サプリメントやジュレ(ゼリー)タイプのもの。さらにはフリーズドライや青汁チョコなんていうのもあります。

そんな沢山ある青汁商品の中でも、最も人気があり飲まれているのが粉末タイプ冷凍タイプの青汁かと思います。

そこでこのページでは、それぞれの特徴や選ぶ上で重要だけど意外と知らない人が多い事実を解説した上で、粉末タイプと冷凍タイプのどちらを選ぶべきか?をまとめています。

目次

粉末タイプの青汁

粉末タイプの青汁の特徴とメリット

今、青汁商品の中で最も売れているのが粉末タイプでしょう。粉末数グラムが1包(スティック)として小分けになっています。手軽に持ち運べますし、お水だけ用意できれば溶かして飲めるという便利さが人気です。

良い点・メリット

  • 手軽に持ち運びできるので出先でも作って飲める
  • スッキリとしていて飲みやすい
  • 牛乳や豆乳、オレンジやアップル等のジュースに混ぜるなどアレンジしやすい
  • 粉末が溶けやすいので料理に活用して摂取できる
  • 1杯70~150ml前後と飲む量が少ない
  • 賞味期限が1~2年あるので長期保存が可能
院長 藤田

栄養摂取以外の点からみると沢山のメリットがあるのが粉末タイプの青汁です。スッキリして飲みやすいので、青汁=不味い・青臭い、というイメージは無くなるでしょう。特に青汁初心者の方におすすめのタイプです。

気になる所・デメリット

  • 飲みやすさや利便性の観点から人工添加物などが含まれている商品もある。
院長 藤田

粉末タイプの青汁は、飲みやすさを優先した甘味料が含まれている青汁が多いです。ダイエット目的などで青汁を飲む人は逆に糖分を摂し過ぎてしまう場合があるので特に注意が必要です。

粉砕末とエキス末

粉末タイプの青汁は、製造方法によって粉砕末エキス末に分かれています。

国内で購入できる粉末タイプの青汁のほとんどは粉砕末の青汁です。国産、海外産を問わず様々な産地の青汁素材(大麦若葉、ケール、桑葉、明日葉など)に熱処理を加え、細かく刻んで粉末状に加工し製品化されます。

粉末タイプの青汁の製造工程の一例

対してエキス末のほとんど(一部例外あり)は大麦若葉を原料とします。製造方法は素材である大麦若葉を搾汁(さくじゅう)し、その絞り汁を加熱処理または非加熱処理にて粉末加工しています。

ネットなどで「非加熱処理」とうたっている青汁をチェックしてみると、その大半が大麦若葉を原材料としていることが分かると思います。

冷凍保存の青汁

冷凍保存の青汁の特徴とメリット

対して冷凍保存の青汁は、文字通り冷凍してパッケージしたものになります。

現在国内で商品化させている冷凍タイプの青汁については、有名なキューサイの青汁のようにケール(葉キャベツ)や明日葉を100%素材として搾汁したのち、冷凍パッケージされているものがほとんどです。

冷凍保存の青汁の特徴として一般的に言われているのは、冷凍処理をするので加熱処理をして粉末にするタイプの青汁と比較して、製造過程で失われる栄養素の割合が少ない傾向にあるという事です。

冷凍タイプの青汁の製造工程の一例

良い点・メリット

  • 素材の搾り汁100%で余計な添加物を加えていない商品が多い
  • のど越しが良く素材の風味を感じることができる
  • フレッシュな味わいを楽しめる
  • 粉末タイプに比べて製造過程で素材の栄養素が失われにくいと言われている
院長 藤田

シンプルに素材の味・風味を感じたい方にはおすすめです。ただし、ほとんどの冷凍タイプは搾汁をしたものを冷凍していますから、粉末タイプと比べて特段栄養素が多く含まれているという事はありません。

気になる所・デメリット

  • 冷凍保存するので解凍に手間がかかる
  • 粉末タイプと比べて匂い・味が青臭い

冷凍タイプは他の青汁に比べて栄養たっぷり?

“冷凍”と聞くと「そのままの状態を維持」というイメージがありますし、色々な青汁の商品紹介を見ると「搾りたてをそのまま急速冷凍」なんてフレーズがありますから、なんとなく『冷凍青汁の方が栄養がありそう。』『新鮮だから栄養がありそう。』というイメージを持つと思います。

しかし、見逃してはいけない事実として、冷凍タイプの青汁のほとんどの商品はその製造過程で素材を搾汁(さくじゅう)をしています。つまり、搾り汁を冷凍パッケージしてるのです。

つまり、食物繊維が多く含まれている”搾りカス”の方は利用していないんですよね。

例えば、冷凍タイプで有名なキューサイの青汁の「ザ・ケール 冷凍タイプ」の栄養成分表示から確認できる栄養素を、ケール(生葉・可食部)の栄養素と比較すると、

栄養成分
(比較できる項目のみ)
ザ・ケール
冷凍タイプ 90 g
生ケール
可食部 90 g
食物繊維0.2 g33.3 g
ビタミンC193 mg72.9 mg
ビタミンK74 ㎍189 ㎍
カルシウム131 mg198 mg
カリウム216 mg378 mg
エネルギー17 kcal25.2 kcal
たんぱく質1.0 g1.89 g
脂質0.1 g0.36 g
食塩相当量0.07 g0 g
糖質2.8 g収載なし
※生ケールの可食部の栄養表示は「日本食品標準成分表」を参考に90g換算した栄養素の量

このように、生の葉のケール90gと比べると食物繊維の量が圧倒的に少ない事が分かります。

生ケール可食部 90g の食物繊維量が 33.3g(水溶性食物繊維…0.45g/不溶性食物繊維…2.88g)なのに対し、ザ・ケール 冷凍タイプ 90g の製品では僅か 0.2g にとどまっています。

冷凍青汁というと、なんとなく”食物繊維たっぷり”というイメージも持たれている方がいるかと思いますが、実は製造の過程で多くを失っているという事実を知っておくと良いでしょう。

青汁の栄養素が気になる方は、粉末タイプ、冷凍タイプに限らず製品化した青汁自体にどれくらいの栄養が含まれているか?という点に注意して下さい。

院長 藤田

『粉末だから。』『冷凍だから。』と決めつけてはいけません。栄養成分表示を確認することが大切です。

粉末タイプと冷凍タイプに含まれる栄養って違うの?

粉末タイプ冷凍タイプに限らず、青汁のタイプによって含まれる栄養の違いは、ある程度の傾向はあるかと思いますが、はっきりと違いを言う事は難しです。なぜなら、青汁に含まれる栄養というのは原料、製法、添加物、用量が商品ごとに異なるからです。

例えば、冷凍タイプの青汁で製造過程が全く一緒でも”ケール”を原材料とするか”明日葉”を原材料とするかで含まれる栄養素は違いますし、粉末タイプの青汁で同じ原材料を使っていても、製造過程や添加物が異なれば、それは全く栄養成分の違う青汁商品になるからです。

栄養成分表示
(ビタミン・ミネラル)
粉末タイプ①
3g/包
粉末タイプ②
3.4g/包
冷凍タイプ①
90ml/パック
冷凍タイプ②
100ml/パック
食物繊維0.68 mg0.46 mg2 mg1~6 mg
ビタミンC40 mg63 mg193 mg240 mg
ビタミンK41.6 ㎍45 ㎍74 ㎍92~209 ㎍
ビタミンB11.75 mg
ビタミンB21.75 mg
ビタミンB61.82 mg
ビタミンE0.24 mg0.32~2.1mg
ビタミンA435㎍
葉酸27 ㎍38~127 ㎍
ナトリウム30 mg30 mg
カルシウム44 mg131 mg73~226 mg
カリウム96 mg216 mg138~349 mg
マグネシウム9.4 mg19~33 mg
0.08 mg0.14~0.78m

上の表でも分かるように、商品によっては栄養成分表示が無かったり、一部の成分のみの表示だったりと不透明な部分も多いです。

私たち消費者が製造過程や製法によってどれだけの栄養素が失われているかを知り得たり、粉末の容量と冷凍の容量を同じ単位に換算して比較する、といったことは非常に難しくあり、そして面倒なことです。

冷凍タイプは粉末タイプに比べてビタミンCが多いって本当?

インターネット上では様々な情報がありますが、例えば粉末タイプと冷凍タイプの違いとして、

冷凍タイプは加熱処理をしないのでビタミンCが多い

ということを言っている記事が非常に多いのですが、これは厳密に言えば正しいとは言えません。

実は、冷凍パックの青汁に含まれているビタミンCは、原材料以外に後で添加している商品がほとんどです。なので、ビタミンCが多いというのは本当なのですが、実際には原材料の他にも添加物として加えているので「ビタミンCが豊富」という事なんです。

因みに『ビタミンCは加熱すると栄養素が破壊される。』というのも表現としては正しくありません。

ビタミンCには還元型ビタミンCと酸化型ビタミンCの2種類があり、熱に弱いのは酸化型の方です。還元型のビタミンCはむしろ熱に強く、ほとんど分解されません。

冷凍タイプは粉末タイプに比べて食物繊維が豊富って本当?

これは本当ですが、あくまで”粉末タイプと比較しての傾向“という事です。調べた範囲ですと、粉末タイプでも中には1杯分あたり 1.5 g 程度の食物繊維が含まれている商品がありました。

また、”豊富”という事についてですが、上の表からも分かるように、表現としては大げさというのが正直な印象です。

食物繊維における1日あたりの摂取目標量と冷凍タイプの青汁1杯分に含まれる量

1日あたりの推奨量
30~49歳男女平均
粉末タイプ①
1包 3g
粉末タイプ②
1包 3g
冷凍タイプ①
1パック90ml
冷凍タイプ②
1パック100ml
19.5 g 以上0.68 mg0.46 mg2 mg1~6 mg

このように、元々青汁に含まれている食物繊維の量は、大人が1日に摂取すると良いとされている量に遠く及ばないというのが現実です。

どちらを選ぶべきか?

栄養の観点から言いますと、粉末タイプの青汁も年々製造技術が上がっているので、冷凍タイプと比較しても見劣りはしないかと思います。

そして、ここまでまとめてきた内容から分かるように、粉末タイプ、冷凍タイプ、どちらも含まれている栄養(栄養成分表示)次第という事になります。

ただし、扱いやすさや飲みやすさ、アレンジのしやすさなどを考慮すると粉末タイプの方がおすすめです。特に青汁を初めて飲むという方や、基本的に青汁のような野菜の飲み物が苦手の方は粉末タイプが良いでしょう。

冷凍タイプは、出来るだけ添加物が含まれていない青汁を飲みたい方におすすめです。ほとんどの冷凍タイプが原料が青汁素材100%で、添加したとしてもビタミンのみです。

院長 藤田

言葉のイメージに惑わされずにしっかり商品情報をチェックして選ぶよにしましょう。

この記事を書いた医師

内科総合クリニック人形町院長 藤田医師
Dr. 藤田 英理

内科総合クリニック人形町 院長
日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
東京大学医学部保健学科および横浜市立大学医学部を卒業
東京大学付属病院や虎の門病院等を経て2019年11月に当院を開業
最寄駅:東京地下鉄 人形町駅および水天宮前駅(各徒歩3分)

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