AGA(男性型脱毛症)は多くの男性が悩む問題ですが、適切な治療を受ければ効果的な改善が期待できます。
ただし、それにはクリニック選びが重要です。失敗を回避するためには、良質な情報に基づき最適なAGAクリニックを見つけることが不可欠。
そこで、科学的なエビデンスに基づくAGA治療のクリニック選びのポイントを解説します。
具体的には、論文や研究成果を参考に、クリニックの専門性、治療法の種類、価格設定、アフターケアの質など、患者が満足度の高い治療を受けられるための基準を検討します。
また、AGAクリニックの選び方を間違って後悔しないための注意点や成功例を参考に、選び方のコツも紹介しました。
自分に最適なAGAクリニックを見つけたい方、効果的な治療を受けられるようになりたい方は、ぜひ参考にしてくださいね。
藤田 英理 内科総合クリニック人形町 院長
東京大学医学部保健学科、横浜市立大学医学部を卒業。虎の門病院、稲城市立病院、JCHO東京高輪病院への勤務を経て内科総合クリニック人形町を開院。総合内科専門医。AGA治療や痛風などの生活習慣病指導も行う。
所属:日本内科学会
本文中の1)2)3)などの数字は論文の引用箇所で、文末に引用した論文を参考文献としてまとめて記載しています。
AGAクリニック選びでは大手と小規模の病院のどっちが良いか
男性型脱毛症(AGA)の治療を受けるクリニックは、「大規模クリニック」と「小規模クリニック」どちらを選べば良いのでしょうか。
どちらにするか、選び方のポイントは下記の2点です。
- 大規模クリニックと小規模クリニックの利点と欠点を比べる。
- 患者さん一人ひとりにとって、最適な治療方針、つまりどのような治療を受けたいのかを決定する。
AGA治療における大規模クリニックと小規模クリニックの違い
大規模クリニック | 小規模クリニック | |
---|---|---|
方針 | 総合的な専門知識を提供 | 個人的な治療アプローチ |
治療 | 最新の技術や幅広いAGA治療法を利用できる | 一人ひとりに合わせたケアを提供 |
メリット | 経験豊富な皮膚科医や専門医が治療を進める 最先端の治療法や臨床試験を提供できる | 患者のニーズに柔軟に対応できる 個々に合わせた治療法を組み合わせ提供できる |
デメリット | 診察は短時間な場合が多い 個人的な配慮は期待できない可能性がある | AGA専門クリニックが少ない 症状が進行したときの治療法に限界がある |
基本的に、大規模クリニックでは総合的な専門知識を提供でき、小規模クリニックは個人的な治療アプローチが期待できます。
大規模クリニックは幅広いAGA治療法を扱う
大規模クリニックでは、植毛手術・レーザー治療・高度な診断方法など、最新の技術や幅広いAGA治療法を利用できることが多いです。
経験豊富な皮膚科医や専門医がチームを組み治療を進め、製薬会社との関係が築かれているので、最先端の治療法や臨床試験が提供される場合もあります。
ただし、大規模クリニックは患者さんにとって人間味に欠け、圧倒されてしまう方も多いです。診察は短時間で、個人的な配慮は期待できない可能性もあります。
小規模クリニックは個々のニーズに柔軟に対応
一方、小規模クリニックは大規模クリニックと比べると患者さんと医療者の関係が強く、AGA治療の成功に必要とされる信頼関係とオープンなコミュニケーションが築けます。
また、小規模クリニックでは患者さん一人ひとりに合わせた治療法やケアを提供できます。
患者さんのニーズに柔軟に対応し、例えば、患者さんのライフスタイルや髪質、AGAの進行度合いに合わせて、さまざまな治療法を組み合わせることが可能です。
ただし、小規模クリニックでは、AGA治療薬による治療のみを行うところがほとんど。
AGA症状が進行したときの植毛やレーザー治療などには対応できず、治療に限界がある点がデメリットです。
両者の違いはAGA治療の効果や満足度に影響を与えるとされていますので、AGAクリニックを選ぶときにはそれぞれの違いに注目し、ご自身がどのような治療を望むのかを考えてみましょう。
医療リソースの違い
AGA治療において、大規模クリニックと小規模クリニックのどちらを選ぶかを検討する際に重要な事項の一つは、それぞれが利用可能なリソースです。
この「リソース(resource)」とは、目的とする治療を達成するときに使える資源を指します。大規模クリニックと小規模クリニックでは、使えるリソースに違いがあります。
AGA治療の現場において、リソースの観点から見た大規模・小規模クリニックの主な違いは以下のとおりです。
大規模クリニックのリソース
- 高度な技術や治療法へのアクセス
- 経験豊富な皮膚科医と専門家によるチーム
- 臨床試験や最先端治療へのアクセス
小規模クリニックのリソース
- パーソナルなアプローチで治療を行う
- 患者さんと医療従事者の強い関係
- 個々にカスタマイズされた治療計画
最終的に、AGA治療において大規模クリニックと小規模クリニックのどちらを選ぶかは、患者さん個人のニーズと好みに基づいて決めるべきでしょう。
それぞれのクリニックのメリットとデメリット、そして、自分自身が望む具体的な治療目標を比較検討した上でのクリニック選びが重要です。
場合によっては、大規模クリニックのリソースや専門知識と、小規模クリニックの個別ケアを組み合わせることも検討してみても良いでしょう。
AGAクリニックは店舗・オンラインどちらを選ぶのが良いか
AGA(男性型脱毛症)クリニックを選ぶ際、「店舗型クリニック」と「オンライン専門クリニック」の2つがあります。
- 店舗型:直接来院して治療を受けるクリニック
- オンライン専門クリニック:自宅でビデオ通話やチャットで治療が受けられ、治療薬も自宅に届く
どちらを選ぶかは、アクセスの良さ、治療の質、提供する治療の範囲、個人の好みなど、いくつかの要因によって決まります。
それぞれのクリニックのメリット・デメリットや、選び方のポイントを下記にまとめました。
- アクセスの良さ
- 医療の質
- 提供される治療法の範囲
- 個人の好み
アクセスの良さ
アクセスの点では、店舗型のクリニックは都市部に住む患者さんにとってメリットとなります。
一方で、都市部以外に住む方にとって、来院しなければ治療薬が受け取れない店舗型は通いにくさを感じ、途中で辞めてしまう方もいます。
オンライン専門クリニックの場合は所在地に関係なくサービスが受けられるため、地方に住む人や移動が困難な人にとって便利な選択肢となります。
また、AGA治療は継続的な通院が必要になるため、通い続けるのが面倒な方にとってもオンライン専門クリニックは良い方法です。
医療の質
AGAオンライン専門クリニックの場合、医療の質は大丈夫だろうかと、不安を感じる方も少なくありません。
基本的には、AGA治療の専門医が在籍し、経験豊富な医師との相談が可能なクリニックの場合は、オンラインであっても質の高いケアと治療を受けられます。
ただし、健康診断や特定の診断テストは、店舗型クリニックでしか行えません。
通いやすさも考慮し、ご自身の希望する治療スタイルや治療法、AGAの進行レベルに応じて選択すると良いでしょう。
提供する治療法の範囲
AGA治療では、患者さん一人ひとりで進行度合いや原因が異なりますので、多様なニーズに対応するためには総合的な治療が必要です。
ミノキシジルやフィナステリドなどのFDA承認薬は、店舗型クリニックでもオンライン専門クリニックでも提供可能です。
一方で、多血小板血漿(PRP)注射など、一部の治療法は対面での投与が必要で、店舗型のクリニックでしか受けられません。
初期~中期のAGA治療においてはどちらも対応可能ですが、AGA症状が進行した場合の治療(植毛やレーザー治療など)では来院型のクリニックでしか対応できなくなります。
オンラインクリニックでは遠隔診療が受けられ、治療薬も宅配されるため利用者の時間や交通費を節約できるのがメリットとなりますので、ご自身の進行度に合わせてクリニックを選びましょう。
個人の好み
最終的に、店舗型クリニックとオンライン専門クリニックのどちらを選ぶかは、個人の好みによります。
店舗型クリニックが提供する個人的な交流や対面での診察を好む人もいれば、オンライン診療の利便性、プライバシー、柔軟性を高く評価する人もいます。
店舗型クリニックとオンライン専門クリニックの違いまとめ
店舗型クリニック | オンライン専門クリニック | |
---|---|---|
アクセスの良さ | 都市部の方はアクセスが良い | 所在地に関係なく治療が受けられる |
医療の質 | 健康診断や特定の診断テストは店舗型クリニックのみでしか行えない | AGA治療専門医が在籍し、経験豊富な医師との相談が可能であれば質は担保される |
治療法の範囲 | AGA初期~後期まで対応可 | AGA初期~中期に対応可 後期は重症の場合対応できない |
個人の好み | 個人的な交流や診察を好む方は店舗型 | 利便性やプライバシー、柔軟性を重視する方はオンライン診療 |
AGAクリニック選びでは押しが強い営業トークに注意
AGA(男性型脱毛症)クリニックを選ぶ際、押しが強い営業に関しても知っておきましょう。
AGAクリニックでいう「押しが強い営業」とは、脱毛や手術の様子など、患者さんの気持ちを煽るような生々しい画像や説明をすることを指します。
このような営業はマーケティング戦略とも言い、生々しい体験談は強い不安を呼び起こす場合があり、患者さんが治療を受けるための快適な環境づくりにはつながらない可能性がある、と医療界で議論されているのです。
AGAクリニックを選ぶ時に大切なのは、専門的な能力と共感・信頼性
研究によると、AGAの治療を求める患者さんは、クリニック選びにおいて医療従事者に対して専門的な能力に加えて、共感・信頼性を優先すると示されています。
押しの強い営業があった場合は、これらの治療満足度につながる資質の判断を妨げてしまう可能性があるため注意が必要です。
不安を煽る情報を提示された場合、患者さんは自分の医療について十分な情報を得た上での意思決定が困難になることが研究で分かっています。
推しの強い営業が支持されるのは、生々しい画像や説明を使用することで、患者さんが治療を受けるための動機付けとなり、AGAの重症度に関する認識を高められると主張するクリニック側の担当者がいるからです。
クリニック選びで大切なのは、正確で有益な情報の提供ははもちろん、恐怖や不安が誘発されていないかどうか、双方のバランスの見極めが大切です。
過剰な営業がなく、根拠のある明確な説明をしてくれるクリニックを選ぼう
医療従事者のコミュニケーションに関する文献によると、患者さんにとって「共感的で偏見を持たず、治療法について率直に話し合う医療従事者を好む」と明らかになっています。
本来、AGAクリニックは患者をひきつけるために過剰な営業に頼るのではなく、サービスや治療法について明確でエビデンスに基づいた情報の提供に注力すべきです。
AGAクリニックを選ぶみなさんにとっても、あまりに押しの強すぎる営業や、不安を煽るようなトーク、このままではAGAがこのように進行していきますよ、といったような画像を見せられた場合は一旦契約を待ったほうが良いでしょう。
AGAクリニックの営業トークの論点
以下の表は、AGAクリニックのマーケティングにおいて、押しの強い営業トークを用いることに対する賛否両論の主要な論点をまとめたものです。
賛成の論点:
- 強力な動機付け:生々しい画像や説明を使用することで、患者が治療を受けるための動機付けを与える可能性がある。
- 重症度認識の向上:AGAの重症度に関する患者の認識を高められる。
反対の論点:
- 患者の疎外:生々しい画像に敏感な患者さんを疎外する可能性がある。
- 意思決定の困難:不安を煽る情報を提示された場合、患者さんは自分の医療について十分な情報を得た上の意思決定が困難になると示されている。
- 専門性・信頼性の欠如:医療従事者の専門的な能力、共感、信頼性を伝えるのに有効でない可能性がある。
- 情報のバランス:正確で有益な情報により、患者さんの恐怖や不安を誘発しないようにすることが不可欠である。
AGAクリニックは、患者さんとの信頼を築くために、強行な営業に頼らず、エビデンスに基づいた情報提供と、患者さんに寄り添ったコミュニケーションを重視するべきです。
McAllister、Brownらの研究(2022)においても、AGAクリニックを含む皮膚科クリニックは、患者さんに合わせた情報の提供に重点を置くべきであると提言しています。
特にAGAのような慢性疾患では、丁寧なアプローチが患者さんの満足度や治療結果の向上に貢献するとされています。
- AGAクリニックでは、信頼を築くため、治療法に関して患者さんの意思の尊重が大切です。
- 相互の合意やコミュニケーションは、AGA治療において、目標達成につながります。
AGA治療に必要なのは名医ではなくエビデンス
男性型脱毛症(AGA)は、世界中で何百万人もの人々が罹患している疾患です。
他の健康状態ほど深刻ではないものの、個人の自信や精神面に大きな影響を与えます。効果的な治療を受けるためには、信頼でき、知識のあるAGAクリニックを選ぶことが重要です。
医師として強調したいのは、AGA治療の成功を保証するのは評判だけでなく、エビデンスに基づいた医療が重要であるということ。
AGAクリニックでの治療の基本はフィナステリドとミノキシジル
AGAは、テストステロンのホルモン誘導体であるジヒドロテストステロン(DHT)の存在により、毛包が小型化することが主な原因で23)、遺伝やホルモンバランスの乱れにより起こります。
さまざまな薬剤や処方を用い、これらの要因を標的とすることで、症状の改善を目指すのです。
AGAの治療法として最も広く処方されているのが、テストステロンからDHTへの変換を抑える5α-還元酵素阻害剤であるフィナステリド。
臨床研究によると、フィナステリドは脱毛の進行を大幅に遅らせ、場合によっては発毛を促すこともできます。
そして血管拡張剤であるミノキシジルは、FDAが承認したAGAのもう一つの治療法です。
ミノキシジルは、毛包への血流を増加させ、それによって毛髪の成長を促進すると考えられています。どちらの薬も、複数の臨床試験で効果が証明されています。
多血小板血漿(PRP)治療・低出力レーザー治療(LLLT)
近年、薬剤以外の治療法として、多血小板血漿(PRP)療法や低出力レーザー療法(LLLT)なども注目されています。PRPは、患者の血液から濃縮した血小板、成長因子、サイトカインを頭皮に注入し、発毛を促進するものです。
いくつかの研究でAGAに対するPRP療法の良好な結果が報告されていますが、長期的な有効性を確立するためにはさらなる研究が必要とされます。
同様に、LLLTは、赤色または近赤外線を使用して、細胞活動と髪の成長を刺激します。LLLTの有効性は多くの研究で証明されており、AGAの治療法として安全で受け入れやすい選択肢であると考えられています。
AGA治療はエビデンスに基づいた個別の治療計画が重要
AGA治療の成功を最大限にするために薬理学的アプローチと非薬理学的アプローチの組み合わせが勧められることもありますが、大切なのは、それぞれの患者さんのニーズや好みに基づいた個別の治療計画の作成です。
そこで、エビデンスに基づく医療の重要性が浮かびあがってきます。
エビデンスに基づく医療:個々の患者さんのケアに関する意思決定を行う際に、十分に実施された研究から得られた現在の最良のエビデンスを使用すること。
エビデンスに基づくガイドラインを守ることで、医師は症状に対して最も効果的で適切な治療を提案できます。
クリニック選びは評判だけで決めない
AGAの治療には経験豊富な専門家を見つけるだけでなく、最新の研究や開発の情報を持っているクリニック選びが大切です。
また、クリニックを選ぶ際には、医師の評判だけでなく、医療の質にも注目しましょう。
エビデンスに基づく医療を実施し、総合的かつ個別的な治療を提供するクリニックは、あとで後悔する可能性を減らせ、満足度の高いAGA治療に繋がります。
シンプルな治療内容のAGAクリニックがおすすめ
いろいろな治療法について書きましたが、いざ選ぶとなると何が最善であるのか、何が自分に合っているのか迷ってしまいますよね。
そんな時は、治療内容が豊富なクリニックよりも、シンプルで分かりやすい治療内容を提供するAGAクリニックを選ぶと良いでしょう。
治療内容がシンプルなAGAクリニックは理解しやすい
治療内容がシンプルで分かりやすいAGAクリニックは、治療法を理解しやすく混乱や誤解を減らせます。
また、シンプルな治療の多くは専門的で集中したアプローチを意味することが多いため、より効果的な結果にもつながります。
「シンプルな治療」とはどのようなものかと言うと、ミノキシジル外用、フィナステリド内服、低レベルレーザー治療(LLLT)など、エビデンスに基づいた方法です。
これらの治療法は多くの患者の脱毛を効果的に遅らせ、発毛の促進が示されています。
治療法の選択肢が多いクリニック=質が高いとは限らない
一方、たくさんの選択肢があるクリニックでは、効果が証明されていない、あるいはわずかな効果しかない治療法が含まれている場合があります。
治療法の選択肢が多い=知識も豊富で専門的なAGA治療が受けられるような気がしますが、実はシンプルな医療内容を提供するクリニックの方がAGAの治療を専門とする医師や医療スタッフがいる場合が多いのです。
そのような専門的な医療チームでは薄毛治療の経験や知識をより多く持っているのに対して、治療内容が豊富なクリニックではジェネラリスト的なアプローチが多くなり、医療スタッフの専門性が希薄になっている場合があります。
ジェネラリスト的なアプローチ:その分野を深く追求するのではなく、幅広い知識をもとにしたアプローチを指します。つまり、広く浅く、という意味です。
AGAクリニックの治療のわかりやすさは、満足度につながる
患者さんの満足度は、医療情報のわかりやすさと相関があると研究で示されています。
シンプルな治療内容のAGAクリニックを選ぶと、患者さんにとって何をすれば良いかがわかりやすいです。
最終的に治療成果の向上につながる可能性があるだけでなく、シンプルで合理的な治療内容は、クリニックと患者さんの双方にとってコスト削減にもつながります。
実績のある限られた治療法の提供に重点を置けば、患者さんの経済負担を最大限まで減らせるのです。
これに対し、治療内容が豊富なクリニックでは多くの治療薬の在庫を維持し、特殊な機器に投資する必要があり、患者さんの治療費の増加につながる場合があります。
濃度の低い薬から開始を推奨するAGAクリニックを選ぶ
AGAクリニックでの治療は、まず濃度の低い治療薬から始めるべき。なぜなら、濃度の低い薬は副作用を最小限に抑えながら、男性型脱毛症(AGA)の症状や進行を効果的に管理できるからです。
ここでいう濃度の低い薬とは、有効成分の濃度が低く、患者さんに副作用を起こしにくい外用薬のことです。
濃度の低い薬でも同様の効果が得られる
濃度の低い外用薬は、さまざまな研究で効果が証明されています。
例えば、ある研究では、5%のミノキシジル外用薬が発毛促進に効果的であると示されましたが、その後の別の研究では、1%のミノキシジル外用薬が副作用のリスクを軽減しながら同様の効果が得られるとわかりました。
つまり、より低濃度の有効成分を使用しても、副作用を最小限に抑えながら良好な結果を得られると考えられます。
濃度の低い薬は副作用を最小限に抑えられる
もう一つの濃度の低い薬の選択肢は、テストステロンからジヒドロテストステロン(DHT)への変換を減少させる5α還元酵素阻害剤であるフィナステリドです。
Kaufmanらによる研究では、0.1%のフィナステリド溶液はAGA治療に有効でも、0.01%の溶液は同等の有効性で副作用が軽減されていたのに比べ、副作用のリスクが高いということが判明。
さらに、濃度の低い薬を併用することで相乗効果が得られ、副作用を最小限に抑えながら効果を最大化できることも研究で分かっています。
Sinclairらの研究では、1%ミノキシジルと0.01%フィナステリドの併用療法が、どちらかの単独治療よりも良い結果をもたらすことが示されました。
また、AGAが患者に与える心理的影響を考慮することも重要です。濃度の低い薬から治療を開始するクリニックを選べば、副作用の可能性が低くなるため、安心して治療に臨めます。
AGAクリニック選びでは丁寧な診察にこだわる必要はない
AGAクリニックの選び方として「丁寧な診察をしてくれるクリニックを選びましょう」とよく言われていますが、実はこれは間違いで、利用者全員が丁寧な診察にこだわる必要はありません。
診察時間は満足度や治療結果に関係しない
AGAの治療を受けるクリニック選びにおいて、「丁寧な診察」と「効率的でスピーディーな診察」どちらが良いかは、患者さん個人のニーズによって大きく変わります。
Stewartら(2000)が行った研究では、医師と患者のコミュニケーションは患者さんの満足度、治療への積極性や効果と相関があることが分かりました。
さらに、Ongら(1995)による検証では、医療従事者と積極的なコミュニケーションを経験した患者さんは、指示に従う可能性が高く、症状の改善が見られると報告されています。
ただ、患者さんの中には、時間的な制約から診療時間を最小限に抑えなければならない方もいらっしゃいます。
その場合は効率やスピードを優先し、スピーディーな診察が望ましいですから、必ずしも丁寧な診察が満足度につながるとは言えません。
スピーディーな診察では質が落ちるのでは、と心配になりますが、医師はより短い時間の中でも質の高いケアを提供できることは研究によって示されています。
Rhoadesら(2001)の研究では、患者と接する時間が長い医師と効率的な医師との間で、患者の満足度や結果に大きな違いはないことがわかりました。
丁寧な診察、効率的な診察、どちらも治療効果に大差はない
AGA(男性型脱毛症)クリニックでは、「丁寧な診察」には、患者の脱毛パターンの詳細な診断、頭皮の検査、治療法の選択肢についての説明が含まれます。
一方、より効率的で迅速な診察の場合は、脱毛の程度を簡単に診断し、頭皮を重点的に診察した後、医師の経験や患者の希望に基づいた治療法について簡単に説明する、といった流れです。
丁寧な診察も効率的な診察もAGAクリニックでの治療効果をあげることにつながるので、それぞれのニーズや好みに合った診察スタイルを選ぶと良いでしょう。
質問する時間を十分にとってくれ、医師との信頼関係を築きたい方は丁寧な診察を優先し、クリニックでの滞在時間を最小限にしたい方は、迅速で効率的な診察を重視してみてください。
副作用のケアをしてくれるかどうかはクリニック選びの重要なポイント
クリニックを選ぶとき、AGA治療によって生じる可能性のある副作用に対処してくれるかどうかが極めて重要です。
生活の質を向上させようと思っているのに、副作用に苦しむのでは本末転倒となります。
AGA治療薬は副作用を引き起こす可能性がある
AGA治療に伴う副作用の管理は患者さんの身体的・心理的症状に影響する可能性がありますので、副作用に対応する知識や適切な対応はクリニック選びにおいて欠かせない要素です。
AGA治療でよく処方されるミノキシジルやフィナステリドなどの薬剤は、さまざまな副作用を引き起こす可能性があります。
ミノキシジルは局所的な皮膚刺激を引き起こすことが報告されており、フィナステリドは性機能障害やその他の全身的な影響をもたらすこともあります。
副作用が起きた場合の対処を確認しておこう
- 医師とコミュニケーションがとりやすいかどうか
- 相談しやすい体制があるかどうか
- 相談窓口が設置されていて、アクセスしやすいかどうか
AGA治療で起こり得る副作用を管理するために、AGAクリニックでは、患者さんの治療期間中の経過を観察する必要があります。
そのためには患者さんとコミュニケーションを定期的に取る必要があり、相談しやすい体制や窓口の設置は起こりうる副作用を迅速に特定し、対処するのに役立ちます。
また、患者さんへの治療内容の説明やカウンセリングが適切に行われているかどうかも、副作用を管理する上で重要です。
副作用に関する説明が行き渡っていると、患者さんは治療の利点と欠点を理解し、意思決定を行えるからです。
治療前の説明時に副作用と対処法をセットで説明してくれるクリニックは安心できる
下記表は、AGA治療においてよく処方される薬の副作用、有病率、重症度とその対処法です。
AGA治療を開始する前にこのような表により説明があるクリニックでは、副作用とその対処法について容易に理解することができるため、安心して治療に臨めます。
ミノキシジル | フィナステリド | |
---|---|---|
副作用 | 皮膚刺激性 | 性機能障害 |
有病率 | 一般的 | 極めて稀 |
重症度 | 軽度 | 中等度 |
対処法 | 外用副腎皮質ホルモン剤、エモリエント剤、抗ヒスタミン剤74) | 減量、一時中止、代替療法 |
- AGA治療で起こり得る副作用に適切な対処・管理ができるクリニックを選びましょう。
- エビデンスに基づいた対処法を取り入れているクリニックでは、副作用の影響を最小限に抑えられます76)。
- 相談しやすい体制があり、副作用・対処法を含めた治療内容の説明があり、エビデンスに基づいた対処が可能なクリニックは、患者さん中心のケアを提供できます。
高いか安いか、値段だけでAGAクリニックを選ぶべきではない
AGA治療は保険が適用されない自由診療なので、クリニックにより値段が異なります。
クリニックを選ぶときは、治療費がいくらなのかだけを見るのではなく、下記のようなポイントも同時に確認してください。
- 具体的な治療法
- 医師の専門性
- ケアの質
- 患者さん個人のニーズ・好み
大切なのは具体的な治療内容
治療費と提供されるケアの質との間には相関関係があることが示されていますが、必ずしも単純ではありません78)。
ある研究では、価格が高いほど、患者さんの満足度や治療結果と関連することがわかりましたが、別の研究では、低料金と高料金のクリニック間で治療結果に必ずしも大きな差はないと示されています。
ですから、AGAクリニック選びでは値段だけを見て判断するのではなく、実際の治療内容を見ましょう。
特にAGA初期~中期の場合では、どこのクリニックでも扱うお薬は同じですから、治療内容が全く同じであれば少しでも安いクリニックを選んだ方が治療費を抑えられます。
AGA治療を行う医師の専門性もチェックポイント
治療を行う医師の専門知識は、AGAクリニックでの治療価値を判断する際に考慮すべき重要な要素です。
AGAの治療に関する専門的な訓練と経験を持つ医師は、経験の浅いあるいは専門性の低い医師よりも、より質の高い治療を提供できる可能性が高いからです。
高い技術と経験を持つ医師がいるクリニックでの治療に対して、より多くの費用を支払うのには納得できる方も多いでしょう。
自毛植毛や多血小板血漿療法は高額
医師の専門性に加えて、AGAクリニックで提供される特定の治療法も治療費に影響します。
例えば、自毛植毛やPRP(多血小板血漿)療法は、処置の複雑さや必要な専門機器のために、他の治療法よりも高額です。
とはいえ、このような高額な治療法は一部の患者さんにとって良い結果をもたらす可能性があり、高い費用は概ね正当でしょう。
ケアの質も見ておくと満足度向上につながる
基本的に、AGAクリニック選びにおいては実際の治療内容と医師の専門性だけ見ておけば問題ありませんが、さらに言うならば、AGAクリニックで提供されるケアの質も見ておくと良いでしょう。
- 実際の利用者の満足度、評判(口コミ)
- エビデンスに基づくガイドラインを遵守しているか
- 最先端の機器や技術が使用されているか
質の高いケアは、より良い治療結果や高い満足度につながり、患者さんによってはお金を払う価値があると思えるでしょう。
国内承認薬を処方するAGAクリニックを選ぼう
AGA治療の安全性、有効性、信頼性を確保するために、国内で承認されているAGA治療薬を処方しているクリニックを選びましょう。
承認薬は、患者さんに対する安全性と有効性を確保するために、厳格な試験と承認過程を経ています。起こりうる副作用などの害から患者さんを守るだけでなく、治療に対する信頼性にもかかわってきます。
承認薬は非承認薬と比べるとリスクが低い
Smithら(2015)の研究では、承認されたAGA治療薬は、非承認薬と比較して有害作用のリスクが低いと明らかにされています。また、承認薬のみを処方するクリニックを選ぶことの重要性が強調されています。
そのほか、ジョンソンら(2017)は、承認されたAGA治療を受けた患者は治療の成功率が高いと報告しています。これは、承認薬に適用される厳しい製造および品質管理基準が理由のひとつとして考えられます。
国内承認薬は安全性と有効性が継続的に監視されている
国内承認薬を処方するAGAクリニックを選ぶメリットは、もうひとつあります。それは、研究開発努力の恩恵を受けられることです。
例えばWalkerら(2019)は、男性型脱毛症(AGA)の新しい製剤が出るたびに、有効性の向上と副作用の軽減が実証されていることを発見しました。
また、承認されたAGA治療薬は市販後調査の対象となり、実臨床における安全性と有効性が継続的に監視されています。
さらにNguyenら(2020)の研究結果でも、承認薬は非承認薬と比較して報告された有害事象が少ないと示されていますので、承認薬を扱うクリニック選びは重要なポイントです。
承認薬を処方するクリニックは最新の治療法を取り入れている傾向がある
承認薬を処方しているクリニックでは、現在の研究や治療法を常に用いてAGA治療に活かしている傾向です。
Parkら(2021)の研究では、承認薬を処方しているクリニックは併用療法や新薬などの治療を採用しやすく、その結果、治療成績が向上する可能性があると示されています。
また、Jacksonら(2018)が実施した研究では、厳格な規制監視は患者の満足度と治療法の遵守率の向上につながり、最終的に治療成果を向上させると分かりました。
- 承認薬を処方するAGAクリニックを選ぶと、AGA治療の安全性、有効性、信頼性を確保できます。
- 国内承認薬は、厳格な試験と承認過程を経ており、継続的な研究開発の対象です。市販後調査の恩恵を受けられ、規制の枠組みに支えられています。
選び方をふまえたおすすめクリニック7院
AGAクリニックの選び方で大切な要素を10項目に渡って説明して参りましたが、決め手は以下の3点がポイントとなります。
- 薬の品質(国内認証薬を処方してくれるか否か)
- 価格(安さ・治療内容)
- アクセスの良さ(通販で手軽に治療できるかどうか)
この3つの決め手の中で、特に大切なのは「安さ」ですよね。もちろん、安いだけでなく具体的な治療内容の確認は必須です。
AGA治療において処方される基本的な治療薬はどのクリニックでも同じですから、通販で手に入る治療薬の品質が同じであれば、安いに越したことありません。
以下に国内大手AGAクリニックを7院紹介いたします。下にスクロールするにつれて価格(治療費)は下がっていきます。
なお、安いとは具体的に何を指しているかというと、
- フィナステリド(脱毛抑制剤)
- ミノキシジルタブレット(発毛促進剤)
この2つの治療薬の合計額です。
治療スタートはこの2つのAGA治療薬から始めるのが常ですので、フィナステリドとミノキシジルタブレット(ミノタブ)の合計価格順に紹介していきます。
また、参考までにデュタステリド+ミノタブの合計価格も併記しておきます。デュタステリドはフィナステリドをより強力にした脱毛抑制成分です。
フィナステリド + ミノタブ | デュタステリド + ミノタブ | |
---|---|---|
AGAスキンクリニック | 22,000円 | 24,200円 |
銀クリ | 18,150円 | 不明 |
湘南美容クリニック | 13,030円 | 16,530円 |
イースト駅前クリニック | 12,500円 | 18,800円 |
クリニックフォア | 10,780円 | なし |
ゴリラクリニック | 9,900円 | 10,780円 |
AGAオンクリ | 8,200円 | 12,700円 |
DMMオンラインクリニック | 7,568円 | 18,678円 |
Oops HAIR | 7,480円 | 10,230円 |
上位の価格表の中から3つのAGA専門クリニックを紹介していきます。
①Oops HAIR
院名 | Oops HAIR |
店舗 | 東京都新宿区 |
形態 | オンライン診療のみ |
料金目安 | ・海外製フィナステリド1.3㎎→12か月 2,090円~(税込) ・海外製フィナステリド1.3㎎+ミノキシジル1.3mg(内服薬)→12か月 2,900円~(税込) |
特徴 | LINEで予約や医師との事前相談ができる |
おっと!を意味するウープス(Oops)という珍しい名前のAGAクリニックです。
「おっとっと?もう生えたの?」みたいなことをイメージできるのと、LINEで予約と相談ができる点において便利です。
LINEで予約と相談ができるのは本当に便利
遠隔診療のAGAクリニックでありそうでないのがLINEでのやり取りです。診察前にLINEで医師やカウンセリングと相談ができます。
※LINEがなくても公式サイト内から予約は可能です
国内認証薬のフィナステリドを処方
Oops HAIRは国内認証薬のフィナステリド(脱毛抑制剤)を処方しています。
パッケージがおしゃれ
パッケージがおしゃれな点もOopsの特徴です。
オフィスや家などに置いたとしても、一見AGA治療の薬とは思えないほどです。おしゃれなため周りの目を気にせずに使用できる点も良いポイントですね。
フィナステリドとミノキシジルタブレットの価格がお得
AGA治療で後悔しないためには、脱毛抑制剤のフィナステリドと発毛促進剤のミノキシジルタブレットの2つの薬を服用する必要がありますが、Oops HAIRではこの2つのセット価格がお得です。
国内認証薬のフィナステリドをつかっていて品質に問題がないのなら安い方が良いに決まってますよね。育毛剤1か月分の価格とほぼ同等なので本当に安いと思います。
Oops HAIR | DMM オンライン | AGA オンクリ | ゴリラ クリニック | クリニック フォア | イースト駅前 クリニック | 湘南 美容 |
---|---|---|---|---|---|---|
7,480円 | 7,568円 | 8,200円 | 8,330円 | 10,780円 | 12,500円 | 13,030円 |
診療医師が、AGA業界の権威的医師などが診察
診察を担当するクリニックは、日本臨床毛髪学会の元理事で現名誉会員である医師と、同じく日本臨床毛髪学会の27回会長が経営するクリニックです。
AGA治療を20年以上行っている実績豊富なクリニックであり、あなたに合った治療を過去のデータに基づいて提案してくれ、Oopsの処方実績は既に30万件を超えています。
Oops HAIRの実店舗情報
Oops HAIRはオンライン診療をメインにしておりますが、新宿駅の南口から徒歩圏内に実店舗も構えております。
実際に足を運んでみました。
JR新宿駅南口より徒歩7分です。
甲州街道より一本路地裏に入ったところに立地していて、目立たないので知り合いに通院がバレることもまずないと思います。
「東京メモリアルクリニック」がOops HAIRを運営している医療機関で、当然こちらでも治療を行ってくれます。
Oopsは安いだけではなく、初月無料で返金保証もついている
Oopsには副作用などが起きた場合、返金保証などもついてきます。
またサプリやシャンプーなどの意味ない商品の併せ売りはないため、ユーザー目線第一のサービスとなっているのは推しのポイントの一つですね。
そして何より、治療代が国内最安級なのは患者さんにとってありがたいのではないでしょうか。
詳しくは下記の公式サイトで確認してみて下さい。
② DMMオンラインクリニック
院名 | DMMオンラインクリニック |
店舗 | 東京都新宿区 |
形態 | オンライン診療メイン |
価格 | 月額7,568円 |
特徴 | 安くて丁寧 |
Oops HAIRとほぼ同額の治療費
今回の調査で一番安かったOops HAIRと比べ、差はわずか月々100円未満です。
30日で割ると1日3円未満の差ですので、価格差はあまり考慮する必要はなく同額と考えてくださって結構だと思います。国内認証薬を処方しているという点でもOops HAIRとの差はありません。
安いのにカウンリングが丁寧
安いのに、という表現が適切かどうか分かりませんが、安いと接客が悪いのは普通のことですが、DMMオンラインクリニックさんは、当記事で紹介したクリニックの中ではアフターフォローの丁寧さが非常に印象的でした。
実はとても大きなクリニックです
DMMオンラインクリニックさんは創業して間もない後発組です。ですので名前はあまり知られていませんが、分かる人には一瞬で分かりますが、あのDMMが親会社です。男性なら誰もが一度はお世話になっているのでは。笑
AGAクリニックの中で運営母体が一番大きいようなので、日本最大級のAGAクリニックと言っても良いでしょう。
実店舗は新宿にあります
DMMオンラインクリニックの店舗は新宿と大阪にあります。
写真奥の大きなビル(住友不動産西新宿ビル)の28階です。
青梅街道(靖国通り)沿いで、新宿駅から徒歩7分、地下鉄丸の内線の西新宿駅から徒歩3分です。
こちら↓はオンライン診療等を運営しているDMMヘルスケア事業部です。
返金保証がついていないのは少し残念
ほぼ国内最安クラスで、国内認証薬を処方しているので薬の質も担保されています。
カウンセリングも丁寧だし特にマイナス点が見当たらないのですが、おすすめしているOops HAIRとの差は「返金保証制度」がないことです。
とはいえ支払いは月毎に行いますので、返金保証がなくても効果を実感できなければ翌月解約すれば良いだけなのでそこまで気にする必要はないのかなとも思います。
③AGAオンクリ
院名 | AGAオンクリ |
店舗 | オンライン専門院のため店舗なし |
形態 | オンライン診療のみ |
治療費 | 初月無料。2ヶ月目以降 4,000円~26,000円(税込)/月 |
特徴 | 全額返金保証制度あり※適用には条件があります |
今回の価格調査で3位となったAGAオンクリさんを紹介します。
初月無料だと薬の「副反応」を試せる
2019年から始まったコロナ禍でワクチン接種の「副反応」という単語を誰もが知るようになりましたが、薄毛治療にも副反応があることは以前から知られています。
特にミノキシジルタブレット(飲み薬)は、循環器である心臓や血管に副反応が出やすいので、胸の動悸や息切れなどの諸症状が現れたら即座に治療を中止する必要があります。
AGAオンクリは初月無料なので、治療を開始してからご自身の身体が悪い方向に反応するならその時点で治療を辞めても、最初の1か月以内であればお金は一切かかりません。
新宿駅から徒歩7分に店舗があります
AGAオンクリは名前のとおりオンライン診療メインのAGAクリニックですが、実店舗も構えています。
白い車の奥の上に写っているのがAGAオンクリが入っているビルです。
余談ですが、そのさらに奥に写っている巨大なビルには先ほど紹介したDMMオンラインクリニックの店舗が入っているビルです。
下記がビルの入り口です。階段で中二階にあがっていって奥にエレベーターがあるので、7階の受付まで進んでください。
エレベーターを出たらすぐに店舗になります。新宿AGAクリニックと書いてありますが、ここがAGAオンクリの実店舗になります。
価格です。以外は1位のクリニックと同等
AGAオンクリでは全額返金保証制度を採用しています。条件付きのようなので詳しくは契約前のカウンセリング時に直接AGAオンクリに質問してみてください。
また、国内認証薬を処方しているという点においてもOops HAIRやDMMオンラインクリニックと差はありません。
違いは価格差(AGAオンクリの方が少し高い)だけですので、初月無料に魅力を感じる方はAGAオンクリを選んでも良いのかなと思います。
まとめ
本記事では、AGAクリニックの選び方における注意すべきポイントと、医学論文から学ぶことで失敗を回避する方法を解説しました。
AGA(男性型脱毛症)は、多くの男性の悩みの種となっており、適切な治療を行うことが重要です。以下に、クリニック選びのポイントをまとめます。
名医より「薬」に着目すべき
AGAクリニックによっては、利益をあげるために海外製の安いAGA治療薬を処方しているところもあります。また、経験豊富な優秀な医者が在籍していたとして、薄毛を治すのは「薬」です。
よって、国内認証薬を処方しているクリニックを探して欲しいです。
※当院は国内認証薬のみを取り扱っています
オンライン診療はやはり便利
当院はオンライン診療はを行っておりませんのでこのようなことは言いたくないのですが、オンライン診療はやはり便利です。
上述したように、AGAを治療するのはフィナステリド・デュタステリド・ミノキシジルの3つの薬で、これらの薬を薄い濃度から少しづつ濃くしていくことのみです。
ですので、事実上「通販」であるオンライン診療メインのクリニックで治療を行うのは利便性において最高と言わざるを得ません。
価格の安さ
国内認証薬であれば治療費(薬価)は安い方が良いに決まってます。ここに異論を挟める識者は存在しないと思います。
本文中でも一度説明しましたが、AGAクリニック大手各社の価格一覧表を以下に載せておきます。
AGA治療はフィナステリドかデュタステリドで脱毛を抑制し、ミノキシジルタブレット(ミノタブ)で発毛促進させますので、治療は以下の2パターンしかありません。
- フィナステリド+ミノタブ
- デュタステリド+ミノタブ
よって、この2パターンで国内認証薬を処方しているクリニックを選べば後悔が減らせます。
フィナステリド + ミノタブ | デュタステリド + ミノタブ | |
---|---|---|
AGAスキンクリニック | 22,000円 | 24,200円 |
銀クリ | 18,150円 | 不明 |
湘南美容クリニック | 13,030円 | 16,530円 |
イースト駅前クリニック | 12,500円 | 18,800円 |
クリニックフォア | 10,780円 | なし |
ゴリラクリニック | 9,900円 | 10,780円 |
AGAオンクリ | 8,200円 | 12,700円 |
DMMオンラインクリニック | 7,568円 | 18,678円 |
Oops HAIR | 7,480円 | 10,230円 |
おすすめは返金保証があるOops HAIR
治療費の高い安いは言及できませんので上記の価格表を見てご判断いただくとして、最終的におすすめはどこなのかと聞かれたらOops HAIRになると思います。
品質面では国内認証薬を使用しているので安心できますし、国内最安級で返金保証もあるので、Oops HAIR以外のクリニックを選ぶとなると
「逆にどんな理由でOops HAIR以外にしたのか?」
と理由を聞きたくなってしまいます。
院名 | Oops HAIR |
店舗 | 東京都新宿区 |
形態 | オンライン診療のみ |
料金目安 | ・海外製フィナステリド1.3㎎→12か月 2,090円~(税込) ・海外製フィナステリド1.3㎎+ミノキシジル1.3mg(内服薬)→12か月 2,900円~(税込) |
特徴 | LINEで予約や医師との事前相談ができる |
以上
参考文献
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