当院では、保険適用(2-3千円)および自由診療(税込32,000円)による唾液(だえき)を用いた新型コロナウイルスのPCR検査を行っております。原則翌日中に検査結果を電話かメールで連絡いたします(2020/11/11更新)。
とても評判の悪かった綿棒(スワブ)によって鼻の奥をグリグリする旧来式の検査法ではなく、唾(つば)を多めに口から出していただき、その唾を容器に入れて検査機関に回しますので、痛みもなければくしゃみを誘発することもありません。
また、当院は発熱者を的確にゾーニングする動線分離型の内科クリニックです。
発熱等の自覚症状がある患者さんがPCR検査を受けられる場合は、発熱者専用の出入口から採取室に直接入っていただくことで、待合室にいる一般患者さんと接触しないようゾーニング(動線分離)しています。
無症状で自費によるPCR検査を受けられる方は、一般患者用の出入口を使っていただくことによって発熱患者さんと動線分離を行い、新型コロナやインフルエンザなどの感染症をうつされるリスクを軽減させております。
保険適用によるPCR検査
- 発熱が数日続いている
- 味覚障害や嗅覚障害が発症している
- 「乾いた咳」が止まらない
- 階段の上り下り程度で息があがり呼吸が苦しい
上記の症状があり、当院にお越しいただいた上で医師が新型コロナウイルスの疑いがあると判断した場合は、PCR検査が保険適用となります。
ただし、「俺は濃厚接触者だ」「症状はないけど周囲で陽性者が出たから念のため検査したい」という自己申告のみでは保険適用にはなりません。あくまで医師の判断を要します。
また、実際には味覚や嗅覚が正常なのに「味を感じない」「匂いがしない」などの申し出は、場合によっては虚偽申告にあたり行政処分の対象になることも否定できませんので十分にご注意ください。
保険適用へのハードルは以前ほどは高くない
- はっきりとした症状があるのに検査を受けられない!
- たらい回しにされた挙句ようやく検査を受けられた!
上記のような報道やSNSでのつぶやきなどを見たり聞いたりしたことがあるのではないでしょうか。
これは、2020年6月くらいまでの状況です。確かにこのようなことはありました。当院が保健所の認可を受けてPCR検査を請け負う前は、クリニックから色んな所に電話をして、PCR検査を受けられるところを探し回っていた過去があります。
しかし、現在の状況はというと、少なくとも東京都中央区においては以前よりは保険適用のハードルがずいぶんと下がっています。恐らくですが、検査体制を23区一律で整えたものの、我が中央区では思ったほど検査の要望が少なく保健所などの人手に多少余裕があるのかも知れません。
従って、新型コロナが疑われる症状が出ているのに、居住区において検査を受けられていない方は遠方でも当院にお越しいただければ保険適用の可能性はあるかも知れません。
ただし、唾液(だえき)によるPCR検査の保険適用は「発症から9日以内」に限定されていますので、お早めに当院へお越しください。
大切な税金ですので保険適用は適正に行っています
保険適用保険適用と簡単に言っていますが、原資は全て大切な国民の税金です。従って、あくまで客観的に症状がちゃんとある方が保険適用の対象です。
症状がないのに虚偽の申告をしたり、あるいは「濃厚接触者だ」と自己申告があっても、当院の医師(私のこと)がコロナの疑いがあると判定できかねた場合はPCR検査の保険適用は致しかねます。
たまに院内で「なんで保険適用できないんだ!」と大声上げる方がいらっしゃいますが、あまりにヒドい場合は警察に通報いたします。警察もそれほど多忙ではない地域なのか、数分もしないうちに駆けつけて下さいます。
国民の皆さまが汗水流して働いて支払った税金ですので、適正な診断を行った上で保険適用可否を判断するのが医師としての務めだと思っております。
保険適用と言っても完全無料ではありません
症状などから新型コロナウイルス感染症疑いありと医師が判断した場合、検査費用に関しては全額行政負担となります。
ただし、診察料および新型コロナウイルスの感染可能性を診断するさいにレントゲンなどの追加検査が必要になるケースもあり、レントゲン料等は患者様の3割負担(高齢者は1割負担)になりますのでご留意下さい。
- 初診料あるいは再診料:一部有料(患者様の3割負担。高齢者は1割負担)
- 検査機関での検査料:無料
- 追加検査料:一部有料(患者様の3割負担。高齢者は1割負担)
このような適用になります。よって、ざっくりで恐縮ですが「込み込み」で2,000-3,000円くらいは検査時にお支払いいただく可能性があることをあらかじめご承知おきください。
なお、検査結果判明には早ければ1日半、遅いと2日半かかりますので、その間は周囲との接触を避けて自己隔離をお願いいたします。後日当院から検査結果を連絡いたします。
全額患者様負担によるPCR検査(団体割引あり)
症状が一切ないものの、
- コロナかもしれないからお金払ってもいいのでPCR検査を受けたい
- 海外渡航予定があるので陰性証明のためPCR検査を受けておきたい
- 保険適用とか面倒なのでとにかく急ぎで検査したい
等々の方は、診察料や消費税含めて込み込み32,000円で唾液PCR検査が可能です。なお、検査結果は原則2日以内に電話またはメールにてお知らせします。
診断書は有料
診断書をご希望の場合は別途5,000円(税込)の費用をご用意ください。また、診断書郵送をご希望の場合は、プラス500円(税込)にて承ります。
なお、検査結果が陰性だった場合、「陰性です」という診断書は出せず「検査結果は陰性」という表記になります。
報道等で多少はご存知かもしれませんが、検査の結果、偽陰性になる方も一定数いらっしゃいます(偽陽性はほとんどありません)。PCR検査は感度が高い検査とは言えませんので、
- 検査結果が陽性の場合は「ほぼ陽性で確定」
- 検査結果が陰性の場合は「陰性かもしれないし陽性かもしれない」
実態としては上記のようになります。陽性と出た場合は約99.9%という高い確率で新型コロナウイルスに感染していると思われますが、約0.1%の確率で偽陽性(実際には陰性なのに陽性と出てしまうこと)になります。
また、検査結果が陰性の場合、なかなかの高い確率(3~5割)で偽陰性になってしまうこともあります。
「なんじゃそりゃ!」と思われるかも知れませんが、PCR検査に限らず、例えばインフルエンザ検査などの他の検査においても100%の精度を誇る検査は世に存在しませんので、その点重々にご留意ください。
他院との価格比較
保険適用外でのPCR検査費(当院の場合税込32,000円)については、東京23区内で検査を受けられる医療機関の価格調査を実施しておりますので参考にしてみてください。
当院は安い方だと思いますが決して最安値ではありません。ただし、コロナ院内感染対策のためゾーニング(動線分離)している感染症対策に最大限配慮した医療機関という位置づけです。
PCR検査場に人が集まったことで、そこから感染が広がってしまったという世界各国のニュースを聞いたことが一度くらいはあると思います。
その点、当院の新型コロナ感染症対策は「徹底した清掃」とか「換気に気を遣う」などのあいまいな対策ではなく、ゾーニング(動線分離)を行い物理的に新型コロナウイルスを遮断する対策に全力を注いでおります。
10人以上の自費PCR検査は団体割引あり
法人など、10人以上でまとめてPCR検査をご希望の場合は、当院の手間が一部省けますので団体割引を適用させていただいております。
10 – 19人 | 1人につき3,000円割引 |
20 – 49人 | 1人につき4,000円割引 |
50人以上 | 1人につき5,000円割引 |
検査結果の説明はまとめて後日郵送「のみ」とさせていただきます
03-5843-6714
団体様の場合の検査方法等については下記をお読みください。
検査の流れ
- 処置室にお呼びして写真の容器をお渡しします
- 1~2分、口をとじてうつむき、口腔内に唾液をためてください。
- 容器の黒い点線まで(約2ml)、少しずつ唾液を出して頂いて採取します。
注意事項
- 受診の10分前から、うがい・飲食・歯磨きはさけてください。
- ガムなどの刺激で出た唾液では正しく検査できない懸念があります。唾液は刺激なしでゆっくりと採取しましょう。
PCR検査のお申し込み方法について
下記ボタンから検査希望日を指定してお申し込みください。メモ欄(医師への要望欄)に「PCR検査希望」と記載をお願いいたします。
以上
この記事を書いた人
内科総合クリニック人形町 院長
日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
東京大学医学部保健学科および横浜市立大学医学部を卒業
東京大学付属病院や虎の門病院等を経て2019年11月に当院を開業
最寄駅:東京地下鉄 人形町駅および水天宮前駅(各徒歩3分)