東京でPCR検査を受けられる医療機関の値段と感染症対策面を調査

新型コロナウイルスのPCR検査が自費で誰でも受けられる東京都内の医療機関を調査し、検査費用順に並べてみました。

検査価格は変動しますので価格コムのような最安値ランキングではありません。また、ネットで調べただけですので厳密にどこかが安いかを伝えたいわけでもありません。そうではなくて、

この２点があなたに伝えたいことになります。

なお、PCR検査は新型コロナウイルスに感染していることが疑わしい場合は、医師の判断で保険適用になり患者さん側の負担は診察料やレントゲン費用程度なので2,000円前後です。

しかし、本人がいくら「俺は濃厚接触者だ」「数日前から何を食べても味がしないし匂いもしない」「４日以上連続して37.5度以上ある」などと自己申告があっても、医師が「この患者は新型コロナウイルス感染症の疑いがある」と診断しなければPCR検査は保険適用にはなりません。

この記事では、あくまで検査費全額を患者さんが負担することで誰でもPCR検査が受けられる11院を紹介しておりますので、その点をあらかじめご了承ください。

以下に紹介する11院の中で、保険適用でのPCR検査「も」受けられるクリニックは当院含めて2院のみです。

PCR検査の価格調査一覧

アルツクリニック東京

東京駅の八重洲北口から徒歩2分という大変利便性の高い場所に立地しているアルツクリニック東京さんは、私が調べた限りではPCR検査費用が最高値でした。

ほぼ東京駅直結みたいなものなので「場所代」でしょうね。新幹線の待ち時間とかにサクっと検査できると思いますので、出張時とかにはとても便利だと思います。

クリニックフォア（田町院・大手町院・飯田橋院）

統計データはないのですが、恐らく日本で最も多くのPCR検査をこなしている大手クリニックグループです。1日最大で500件まで検査が可能であると公式サイトに書いてあるのでビックリする数ですよね。

恐らく団体様への一括検査などを行うことでこれだけの人数をさばいているものと想像します。

クリニックフォア田町院では保険診療によるPCR検査も行っていますので、コロナの自覚症状がある場合は田町院に行くようにしてください。なお、後ほど登場する当院とのPCR検査の価格差は12,000円です。
※各院の動線については直接お問い合わせください

さいとう内科・循環器クリニック

比較的当院に近いところにある2020年に新規OPENしたクリニックです。同じ医師会に入会していて忘年会で院長先生が私の隣の席にいらっしゃって、とっても感じの良い方でした。

私が好きな漫画「ゴルゴ１３」の作者が「さいとう（たかを）」でホームページのテンプレートが同じ（当院はテンプレート変えましたが）、たくさんの診療メニュー掲載、などなど共通点がとても多くて勝手ながら親近感しか沸いてきません。

日本橋界隈の方で発熱等の諸症状がない方は、こちらのクリニックでPCR検査を受けてみてください。

神田西口クリニック

東京駅のお隣であるＪＲ神田駅（山手線）から徒歩1分という好立地の神田西口クリニックさんを紹介します。

AGA・ED・性病・医療脱毛、ニンニク注射、プラセンタ注射、と働くサラリーマンやＯＬ相手に忙しくされているクリニックさんなんだろうなあと想像いたします。ここに行けばだいたいのことができそうです。

検査価格は高い部類に入ると思いますが、立地が抜群ですので神田で働く人にとって貴重な医療機関さんなのではないでしょうか。

東京高輪病院

私の古巣です。1947年開業の古い病院で前身は船員保険渋谷病院という名前でした。

紆余曲折を経て現在は独立行政法人として運営をしている大きな病院ですが、この規模の病院にしては珍しく自費PCR検査を行っていますので、「大きな病院だと安心できる」という方はここでPCR検査を受けると良いと思います。

保険組合系の病院はどこも経営が厳しく、ここ東京高輪病院も例外ではありません。古巣びいきというわけではありませんが、応援したい気持ちはやはり隠すことができず当記事で紹介させていただきました。お近くの方は是非こちらで検査を受けてみてください。

当日予約はできませんので余裕を持って電話するようにしてください

まめクリニック（九段下駅前・池袋東口・新橋駅前）

かわいらしいロゴのまめクリニックさんが価格ランキング第8位です。

九段下院と新橋院は夜10時まで検査をやっているので、少々残業したとしても仕事帰りに立ち寄って検査ができるのはありがたいですよね。検査費もそこまで高くないのでおすすめのクリニックの一つだと思います。

KARADA内科クリニック

芸能人もたくさん住んでいる、山手線のJR五反田駅の駅前にあるKARADA内科クリニックの佐藤院長は、感染症専門医としてテレビなどでもたまにお顔を拝見することがあるので、もしかしたらあなたもご存じかも知れません。

風俗街がある土地柄のせいか、EDや感染症内科（性病など）、アフターピルなどなど、何が専門の医療機関なのか分かりにくいですが、PCR検査費用は十分安価な部類に入りますのでおすすめのクリニックさんの一つです。

東京血管外科クリニック

「手と足の血管専門」とホームページに書いてあるとおり、血栓症（血管に血液の塊が詰まる病気）を専門にしたクリニックさんのようです。

新型コロナウイルスに感染して重症化に向かうと血栓症を併発するケースが少なくないため、一見専門外のように見えて実はコロナに強いクリニックさんなのかも知れません。

検査費用も良心的なので、東京ドーム近くが生活圏の方にとっておすすめのクリニックだと思います。

内科総合クリニック人形町（当院）

大変厚かましいですが、当院のPCR検査について紹介させて下さい。

当院は、写真にあるように一般患者（青矢印）と発熱患者（赤矢印）の出入口を分けているため、中央区保健所から保険適用によるPCR検査の認可を受けたクリニックです。

自費診療の場合は、「込み込み」で32,000円でPCR検査が受けられます。

検査時点で発熱等の自覚症状がないなら、一般患者用出入口から院内に入っていただくことで発熱者との接触を物理的に避けることができる「徹底した感染症対策」がウリになっております。

決して都内最安値ではありませんが、ゾーニング（動線分離）による安全対策をこれだけ徹底していることを考えると十分すぎるほど格安の検査費用ですので、「PCR検査はしたいけど、医療機関に行ってコロナに感染しないか心配だ」という方は当院にお越しください。

また、現時点で「コロナに感染してしまったかも知れない」という方は、保険適用でPCR検査を受けることも可能ですので、下記よりご予約をお願いいたします。

ペディ汐留クリニック

新橋駅から歩くと、電通本社ビルの「先」になります。都営大江戸線の汐留駅の目の前なので、汐留駅を使うほうが便利かもしれません。

当院と違って院内への出入口が１つしかないのと、ホームページに下記のような注意書きがありますので、調子が悪い場合はここでの検査は回避したほうが無難です。

換気、設備の状況による感染拡大予防の面から発熱外来を設けておりません。
37度以上の発熱が認められた場合、新型コロナウイルス感染症疑いの可能性がある場合は、受診頂けない場合がございます。

渋谷文化村通りレディスクリニック

PCR検査費用調査の最後に紹介するのは渋谷文化村通りクリニックです。院長は私と同じ女医の先生です。

女性の方でPCR検査を受けたい場合、「男子禁制」のこちらのクリニックだと安心して検査を行うことができるという点を評価して、最後に紹介させていただきました。

検査費用も安いですし、場所は渋谷駅ですので利便性も抜群です。

欠点は、曜日によってPCR検査を受けられる時間帯に変動があることです。また、発熱患者のゾーニング（動線分離）は出来ていないと思いますので、その点も含めてご判断ください。

PCR検査時にコロナに感染しにくいクリニックはどこ？

ここまではPCR検査の値段を並べてみましたが、検査時の安全面についても考慮する必要があると思います。ここで言う安全面とは「感染症対策」、もっと範囲を絞って言うと、

新型コロナウイルスに院内感染しないための対策をちゃんと行っているか

この点に尽きます。で、結論から申し上げると、安全面を重視してPCR検査を受けるなら当院のように、物理的に院内のゾーニング（動線分離）ができているかどうかは考慮すべきかも知れません。

こちら当院の入口の写真です。御覧のとおり一般患者様用の出入口と発熱患者様用の出入口が完全に別になっています。

このような構造のクリニックを探していただき、できるだけ安全にPCR検査を受けていただければと思います。

今一度整理しますが、安全面の式は下記になります。

①動線完全分離 × ②唾液PCR検査 ＝ 安全（※）
※検査時に新型コロナに院内感染するリスクが低いという意味

上記は「掛け算」なので、①と②のどっちかがダメなら安全とかけ離れてしまいます。両方がそろってはじめて「安全」と言えますので、参考にしてみてください。

新型コロナウイルスはどこに潜んでいるか目には見えません。

マスクをしようが手洗いをしようが、一定時間陽性者と同じ空間にいれば感染してしまうリスクが生じてしまいますので、究極的には「ゾーニング（動線分離）」をするしかないのです。

以上

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