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高血圧のお薬を処方されたら?高血圧治療薬の種類と飲み方、副作用などについて詳しく解説します。

院長 藤田

おはようございます。内科総合クリニック人形町 院長の藤田(総合内科専門医)です。

高血圧と診断される患者さんの数は、年々増加しています。

食生活の変化や、日本の食文化、運動不足などの生活習慣、高齢化などが原因として挙げられ、今や3人に1人が高血圧であると言われています。

血圧が高いと言われても、症状に気づくことは少ないため、ご自身の血圧の上昇に気づかれていない方も多くいらっしゃいます1)

最近は、高血圧の治療薬がとても進歩しています。血圧が高めである方や降圧薬を処方された方の、高血圧への認識や治療の重要性へのご理解が、目標血圧の達成、さらには健康な生活を維持していただくために、とても大切になります。

ここでは、なぜ正常な血圧を維持しなければならないのか、また、症状もないのになぜ高血圧の治療を行わなければならないのかについて説明し、処方された降圧薬についてわかりやすく解説します。 

目次

高血圧の治療について

塩分 塩分

高血圧に対する治療法は、大きく非薬物療法と薬物療法に分けられます。

まずは、身近な生活習慣を改善する非薬物療法を積極的に行います。

非薬物療法として、食生活における減塩や運動などが挙げられます。日本人の1日あたりの食塩摂取量は平均9.9gであり、これは諸外国と比較して多く、日本の食文化が影響していると考えられます。

良好な血圧を意識した食生活では、塩分摂取量は1日8g未満が推奨されています。また、高血圧患者さんに対しては、減塩目標は1日6g未満が推奨されています。

高齢者の方の場合は、高血圧罹患割合が高いため、減塩目標として1日6g未満が推奨されています。その他に、適正体重の維持や身体活動の増加、飲酒される方の場合は、適正飲酒などが正常な血圧維持に必要となります2)

非薬物療法
  • 減塩
  • 運動
  • 適正体重
  • 適正飲酒
減塩目標
  • 通常:1日8未満
  • 高血圧患者:1日6g未満
  • 高齢者:1日6g未満

非薬物療法によって十分な効果が得られない場合、薬物療法の併用が検討されます。

現在、処方される高血圧治療薬(降圧薬)には、作用機序の違いや、降圧効果の違い、飲み方(1日の内服回数など)の違いによりさまざまな種類があります。

主には、カルシウム拮抗薬、レニン-アンジオテンシン系阻害薬(アンジオテンシンII受容体拮抗薬、ACE阻害薬)、利尿薬(サイアザイド系、ループ利尿薬)、β遮断薬、α遮断薬などがあり、これらにはそれぞれの作用機序と副作用があります。

詳細はのちほどご説明します。患者さんの血圧の状態や、年齢、他の併存疾患や内服内容、生活スタイルなどを考慮したうえで、降圧薬の種類を検討し治療が開始されます。その後の血圧の変動を観察し、非薬物療法、薬物療法による治療効果から、内服用量の増減や、他の降圧薬の併用などが検討されます。

以上のことから、高血圧の治療は、まずは積極的な非薬物治療を実践し、目標血圧の達成を目指します。達成が難しい場合は、薬物療法を併用します。治療を毎日継続することが、目標血圧を達成するために必要となります。

薬物療法
  • カルシウム拮抗薬
  • レニン-アンジオテンシン系阻害薬
  • 利尿薬
  • β遮断薬
  • α遮断薬

高血圧治療薬の種類と作用機序について3, 4)

院長 藤田

それでは、処方された降圧薬(薬品名)の作用機序、薬理作用と効果、副作用などについて説明していきます。

Ca拮抗薬

Ca拮抗薬:アダラート、セパミット、ノルバスク、アムロジン、アテレック、コニール、ペルジピン、カルスロット、カルブロックなど

このタイプの薬は、血管の細胞にあるカルシウムイオンチャネルという部位に対して作用し、細胞内へのカルシウムイオンが流入することを抑制します。これにより、血管が収縮することを抑制し、結果的に血管が広げられることで血圧が下がります。

特に、心臓の筋肉に血液を届ける血管(冠状動脈)に作用すると、心臓への血流が増えるので、虚血性心疾患の発作を予防する効果もあります。

このタイプの降圧薬は、血圧を下げる作用が強いのにも関わらず、各臓器への血流は保つ効果が優れています。臓器障害合併例や高齢者でも良い適応となり、多くの症例で第一選択薬として用いられます。

副作用は、強力な降圧作用により、低血圧、動悸、頭痛、ほてり感や顔面紅潮、浮腫(むくみ)、歯肉の増生や便秘などが報告されています。

また、この薬を体内で分解(代謝)する際に働く酵素は、他の薬の代謝にも働きます。そのため、他の薬(特にマクロライド系抗生物質、アゾール系抗真菌薬、タクロリムス、HIVプロテアーゼ阻害薬、シメチジン、シクロスポリンなど)を併用している際や、グレープフルーツジュースを摂取すると、Ca拮抗薬の代謝が遅れ、降圧効果が強くなることがあります。

一方、リファンピシンやフェノバルビタール、カルバマゼピンなどの薬との併用した場合、代謝酵素の作用が強くなり、Ca拮抗薬の降圧効果が弱くなり、血圧が期待されるよりも下がらないことがあります。

カルシウム 牛乳

アンジオテンシンII受容体拮抗薬5)

ARB:ミカルディス、ディオバン、ブロプレス、ニューロタン、オルメテック、イルベタン、アバプロなど

このタイプの降圧薬は、Ca拮抗薬に次いで使用される頻度が高い薬です。

作用機序は、血圧上昇作用のあるアンジオテンシンIIが、その受容体に結合して血圧上昇するのを拮抗(阻害)することで、血圧を低下させます。ARBの降圧作用により、臓器保護作用も認められているため、心臓、腎臓、脳の疾患を合併した症例や、糖尿病合併例に対しても使用されます。

最近では、ARBと他の降圧薬を併用する際に、配合剤(複数の薬剤が一緒になった薬)が使用されることもあります。

具体的には、ARB+Ca拮抗薬(ザクラス、アイミクス、エックスフォージ、ユニシア、ミカムロ、レザルタス、アテディオなど)、ARB+利尿薬(コディオ、プロミネント、エカード、ミコンビ、イルトラなど)、ARB+Ca拮抗薬+利尿薬(ミカトリオ)などがあります。

これらにより、内服錠剤数が減り、患者さんの内服に対する負担が軽減することが期待されるため、昨今、処方が増えています。

ARBは用量に関わらず、副作用が生じる頻度が低い薬です。しかし、妊婦や授乳婦は内服が禁止されています。また、腎機能が低下している患者さんへの投与は、腎機能のさらなる低下が懸念されるため、慎重に行われます。高齢者や腎機能が高度に低下している患者さんへの投与の際は、定期的な採血により腎機能を確認しながら行われます。

ACE阻害薬5, 6)

ACE阻害薬:カプトリル、レニベース、セタプリル、アデカット、ロンゲス、タナトリル、エースコール、コナン、コバシルなど

腎臓の血管から分泌されるレニン、その関連物質であるアンジオテンシンは、血圧を上げる作用があります。

ACE阻害薬に分類される降圧薬は、このレニン、アンジオテンシンの作用を阻害する働きがあります。ACE阻害薬単独での降圧効果は、上述したARBと同程度か、若干弱いとされています。

このACE阻害薬には、降圧作用の他に、心筋梗塞や狭心症などの発症リスクを下げる効果もあると報告されているので、そのような患者さんには積極的に処方されます。さらに糖尿病を合併した患者さんがACE阻害薬を使用した際に、心筋梗塞リスク、全死亡リスクを低下したという結果も出ています。

また、ARBとの併用により、腎機能障害のある患者さんの腎機能低下の進行が抑制され、心疾患に伴う発作などの合併症発生も抑制したという結果が得られています。このACE阻害薬は降圧作用だけでなく、上記の併存疾患に対しても良い作用をもたらす効果があります。

ACE阻害薬の副作用には、空咳(痰が絡まない咳)があります。嚥下機能の低下した高齢者の場合は、この副作用を逆に利用し、誤嚥性肺炎の防止に役立たせることもあります。

その他に、まぶた、唇、ほほ、顔、首など、あらゆる皮膚に生じうる血管性浮腫という症状があります。特に、2型糖尿病治療薬の一部(DPP-4阻害薬)との併用によって、血管性浮腫の発生が増えるとの報告があります7) 。ACE阻害薬も、妊婦患者さんには投与できません。

腎臓 薬

利尿薬

サイアザイド系利尿薬:フルイトラン、ベハイド、ヒドロクロロチアジドなど
サイアザイド系類似薬:アレステン、ナトリックス、テナキシル、ノルモナール、バイカロンなど
ループ利尿薬:ラシックス、オイテンシンなど

日本人は食塩が比較的多い食生活を送っているため、それが原因となり、体内に食塩と共に水分が貯留することによる高血圧の割合が多くなっています。これに対し、排尿と電解質(ナトリウム、カリウムなど)の排泄を促す作用によって降圧を図る薬が利尿薬となります。利尿薬が作用するのは腎臓になるので、患者さんの腎機能によって使用する利尿薬の種類を検討します。

一般的に正常~中等度の腎機能低下の患者さんには、サイアザイド系利尿薬が処方されます。この薬は、体内に貯留した水分を減少させることと、血管を広げる作用により血圧を下げます。

腎機能が中等度から高度に低下した患者さんに対しては、一般的にループ利尿薬が処方されます。サイアザイド系利尿薬と比較して、より排尿作用が強いですが、降圧作用は比較的弱くなっています。

利尿薬による降圧作用が不十分な場合は、これらの利尿薬を併用することもあります。利尿薬は特に、減塩が難しい高齢者や、むくみを生じた高血圧患者さん、糖尿病や腎機能障害などの疾患を合併した症例にも有用であり、心不全の予防効果も優れています。

利尿薬による副作用は、過度な排尿による影響が主になります。体内に貯留する水分が過度に排泄されるため、体内物質の濃縮が生じることがあります。痛風の原因となる尿酸が体内で濃縮されることによって、高尿酸血症となることの他に、高中性脂肪血症、糖尿病の増悪などが挙げられます。

また、これらの利尿薬の電解質排泄作用により、体外へ過度に電解質が排泄され、低ナトリウム血症、低カリウム血症、低マグネシウム血症などの電解質異常となることがあります。

β遮断薬

β遮断薬:テノーミン、メインテート、ケルロング、ロプレソール、セロケン、アセタノール、セレクト―ル、インデラル、ナディック、ミラケン、カルビスケン、ブロクリン、ハイパジールなど

このタイプの降圧薬は、心臓の細胞にあるβ1受容体という部位を遮断することで、β1の作用を減じます。これにより、心拍数の減少や心筋収縮力の低下が生じ、心臓の働くちからや頻度を少なくすることで、心臓の負担を軽減させる作用があります。これが血圧低下につながります。

また、腎臓のレニン生成を抑制したり、交感神経の作用を抑制することでも降圧効果が得られます。

このタイプの降圧薬は、交感神経活性の亢進による高血圧を呈する若年者の高血圧や、労作性狭心症、心筋梗塞発症後の高血圧が対象となることが多くなっています。

また、β1受容体遮断による心拍数の減少作用も考慮して、通常より脈拍数が多い(頻脈性)高血圧も良い適応となります。その他に、甲状腺機能亢進症を合併した高心拍出型高血圧や、高レニン性高血圧、大動脈解離などの症例にも処方されることが多くなっています。

β遮断薬の副作用は、気管支喘息などの閉塞性肺疾患の症状を悪化させることです。気管支喘息を基礎疾患にお持ちの方は、事前に主治医の先生にお知らせいただくことが大切です。

また、脈拍数を減少させる作用があるため、もともと脈拍数が少ない徐脈の症例(1分間に脈拍数が60回未満)に対しては、投与は慎重に判断されます。その他、房室ブロック(II度以上)やレイノー症状、褐色細胞腫と診断されている方への処方は原則的に禁止・慎重投与となっています。

心臓 イラスト

α遮断薬

β遮断薬の中には、α遮断作用を含む薬剤もあります。

α遮断薬:エブランチル、ハイトラシン、バソメット、ミニプレス、カルデナリン、デタントールなど
αβ遮断薬:ローガン、アロチノロール塩酸塩、アーチスト、トランデート、カルバンなど

α1受容体は、交感神経末端(交感神経がつながった先)の平滑筋に存在し、作用は末梢血管を収縮させることです。したがって、α遮断薬によってα1受容体が遮断されることにより、末梢血管を拡張させて降圧作用がもたらされます。

α遮断薬の副作用としては、投与開始初期の頃に、特に高齢の方で立ち上がりの際に血圧が低下すること(起立性低血圧)や、めまいや動悸、失神が生じることがあります。血管の柔軟性が低下し、血圧調整能が低下した高齢の方は注意が必要です。

降圧薬の飲み方について

内服は、基本的に処方された降圧薬の用法用量に従ってください。降圧薬の効果は、内服されてからしばらく時間が経過したあとにあらわれてきます。

そして、薬の効果が1日を通して継続し、次の内服の直前が最も効果が低い時間帯となります。したがって、たとえば1日1回、朝内服する降圧薬の場合、内服後から徐々に効果を発揮し、日中の血圧は目標値に近づきます。そして、翌朝の内服直前は効果が最も低くなっているため、その時の血圧は治療前の高めの血圧に近くなっています。

日中の血圧が良好な値になったからといって、自己判断で内服を中止したり、副作用が気になるから自己判断で内服を中断すると、血圧は再び高くなってしまいます。副作用や、過度な血圧の低下に伴う症状が気になる場合は、主治医の先生に相談してください8)

万が一、決められた用法での内服を忘れてしまった場合は、以下の内容を参考にしてください。

  • 1日1回、朝食後に内服するタイプを飲み忘れた場合は、気づいた時点で内服してください。
  • 1日2回、朝食後と夕食後に内服するタイプ
    朝食後の分を飲み忘れた場合は、昼から夕までの間に内服してください。その場合、夕食後の分は就寝前に内服してください。
    夕食後の分を飲み忘れた場合は、就寝される前までに気づいた時点で内服してください。
  • 1日3回、朝食後と昼食後と夕食後に内服するタイプ
    朝食後の分を飲み忘れた場合は、昼までに気づいた時点で内服していただき、その日の昼食後の分は夕食後に、夕食後の分は就寝前に内服してください。
    昼食後の分を飲み忘れた場合は、夕食までに気づいた時点で内服し、夕食後の分を就寝前に内服してください。
    夕食後の分を飲み忘れた場合は、就寝されるまでに気づいた時点で内服してください。

以上より、降圧薬の飲み方は薬によっても異なりますが、基本的には決められた用法用量にしたがい、毎日欠かさず内服することが大切です。

院長 藤田

自己判断で用法用量を変更することや、内服を中止することは大変危険です。

気になる症状や、治療内容にご質問がある場合は、主治医の先生にご相談下さい。万が一、内服し忘れた際には、気づいた時点で内服し、その後の内服予定は上記を参考にしていただき、わからない場合は主治医の先生にご相談ください。

症状がないのになぜ血圧を下げなければいけないのか。

高血圧は、脳卒中(脳梗塞、脳出血など)、心疾患(心筋梗塞、狭心症など)の最大の危険因子です。

血圧が高くなることで、血管への負担が増加し、動脈硬化の進行につながります。その結果、血管の柔軟性が失われ、血液を各臓器へ運ぶ血管の内部(内腔)が狭くなり、十分な血液が各臓器へ届かなくなり、脳卒中や心疾患などさまざまな疾患が生じます。

血圧が高くなればなるほど、これらを発症するリスクは高くなります9-13) 。さらに、高血圧のほかに、喫煙や糖尿病、脂質代謝異常症などが合併していると、このリスクは高くなることが報告されています。

高血圧は、症状に気づきにくいために、これらの病気が少しずつ進行していくことになり、一度発症してしまうと、日常生活に不自由が生じてしまい、生活の質(Quality Of Life: QOL)が著しく低下することにつながります。

高血圧の患者さんが、治療によって収縮期血圧を10mmHgまたは拡張期血圧が5mmHg低下することに成功すると、脳卒中は30~40%、心筋梗塞や狭心症の発生は約20%減少することが明らかになっています。

以上のように、症状がない場合でも高血圧の状態を治療することは、死亡やQOLの低下を予防する目的として大変重要になります。

血圧の目標値

疑問 はてな

75歳未満の成人の方は、130/80mmHg未満、75歳以上の方は140/90mmHg未満を降圧の目標とします。

これは、多くの高血圧患者さんを対象にした研究により、良好な血圧のコントロールを行った患者さんは、血圧のコントロールが目標に達しなかった患者さんと比較して、その後に脳卒中や心疾患を生じる割合が十分に低くなったという結果に基づいています。 

では、逆にどこまで降圧すればよいのか。これに対する十分な研究はなされていませんが、高血圧患者さんが必要以上な降圧(収縮期血圧が120mmHg未満)となった場合に、十分な血流が各臓器に行き届かなくなることが原因となり、臓器障害、特に腎臓の機能低下やめまい、ふらつきなどの発生につながり、注意が必要といわれています14)

もともと血圧が高かった患者さんが、急激に降圧することによっても、各臓器への血流が低下し、さまざまな症状が生じることがあります。特に高齢者の場合は、血管の柔軟性が低くなっており、血圧の変動が大きくなる傾向があります。そのため、急激な血圧の低下による症状(めまい、ふらつき、気分不快など)には注意が必要です。

以上のことから、血圧の目標値は、75歳未満の成人の方は130/80mmHg未満、75歳以上の方は140/90mmHg未満を基本とし、併存疾患の状態や降圧薬の副作用、過度な降圧による諸症状の出現などに注意しながら、個々の目標血圧を設定し治療を継続することとなります。

また、特に高齢者は血圧の変動が大きくなる傾向があるため、個別に降圧効果による諸症状や副作用の出現に注意しながら適宜目標血圧を設定することも必要となります。

血圧の目標値
  • 75歳未満の成人:130/80mmHg未満
  • 75歳以上:140/90mmHg未満
院長 藤田

降圧薬を内服中の方で、歩行中のめまいや、立ち上がりの際の強いめまいやふらつきが気になる方は、一度主治医の先生にご相談ください。

まとめ

高血圧は特に症状がなく、徐々に脳卒中や心疾患のリスクを高める病気です。高血圧治療の基本は、減塩食や適度な運動などの生活習慣の改善であり、そのもとで薬物療法による目標血圧の達成が大切になります。

降圧薬には、さまざまな種類があり、それぞれの作用・副作用があります。個々の患者さんの年齢や併存疾患、併用薬を考慮した降圧薬を毎日欠かさず内服していただきたいと思います。さらに、薬の特徴を理解することが、目標血圧の達成や、副作用の予防、健康な毎日を送るためにとても大切です。

また、家庭で毎日の血圧測定を行い、ご自身の血圧管理をすることも、目標血圧達成への意識を高めます。日頃の血圧を知ることで、過度な降圧によるめまいやふらつきなどの副作用を避けることにもつながります。

糖尿病や脳血管障害、心疾患、腎疾患などの疾患を合併されている場合は、併用薬との組み合わせや、併存疾患合併例の目標血圧が、個々に異なる場合もありますので、主治医の先生とともに、総合的な高血圧治療を進めていきましょう。

以上。


この記事を書いた人

内科総合クリニック人形町院長 藤田医師
藤田 英理

内科総合クリニック人形町 院長
日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
東京大学医学部保健学科および横浜市立大学医学部を卒業
東京大学付属病院や虎の門病院等を経て2019年11月に当院を開業
最寄駅:東京地下鉄 人形町および水天宮前(各徒歩3分)

参考文献

  1. 徳重明央, 大石充. 高血圧診療における多職種連携. 日本臨床 78(2):355-359, 2020.
  2. 厚生科学審議会地域保健健康増進栄養部会 次期国民健康づくり運動プラン策定専門委員会. 健康日本21(第二次)の推進に関する参考資料(平成24年7月). https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/dl/kenkounippon21_02.pdf
  3. Nakamura Y, et al.: Combined cardiovascular risk factors and outcome: NIPPON DATA80, 1980-1994. Circ J. 70(8):960-964, 2006. doi: 10.1253/circj.70.960.
  4. Nakamura K, et al.: Influence of smoking combined with another risk factor on the risk of mortality from coronary heart disease and stroke: pooled analysis of 10 Japanese cohort studies. Cerebrovasc Dis. 33(5):480-491, 2012. doi: 10.1159/000336764. Epub 2012 Apr 19.
  5. Kokubo Y, et al.: The combined impact of blood pressure category and glucose abnormality on the incidence of cardiovascular diseases in a Japanese urban cohort: the Suita Study. Hypertens Res. 33(12):1238-1243, 2010. doi: 10.1038/hr.2010.174. Epub 2010 Oct 7.
  6. Ninomiya T, et al.: Impact of kidney disease and blood pressure on the development of cardiovascular disease: an overview from the Japan Arteriosclerosis Longitudinal Study. Circulation. 118(25):2694-2701, 2008. doi: 10.1161/CIRCULATIONAHA.108.792903.
  7. Kokubo Y, et al.: Relationship between blood pressure category and incidence of stroke and myocardial infarction in an urban Japanese population with and without chronic kidney disease: the Suita Study. Stroke. 40(8):2674-2679, 2009. doi: 10.1161/STROKEAHA.109.550707. Epub 2009 May 28.
  8. Yano Y, et al.: On-Treatment Blood Pressure and Cardiovascular Outcomes in Older Adults With Isolated Systolic Hypertension. Hypertension. 69(2):220-227, 2017. doi: 10.1161/HYPERTENSIONAHA.116.08600. Epub 2017 Jan 3.
  9. 一般向け『高血圧治療ガイドライン』解説冊子「高血圧の話」. 特定非営利活動法人日本高血圧学会, 特定非営利活動法人日本高血圧協会, 認定NPO法人ささえあい医療人権センターCOML 編集. 2019年10月25日発行.
  10. Blood Pressure Lowering Treatment Trialists’ Collaboration, et al.: Blood pressure-dependent and independent effects of agents that inhibit the renin-angiotensin system.  J Hypertens. 25(5):951-958, 2007. doi: 10.1097/HJH.0b013e3280bad9b4.
  11. Palmer SC, et al.: Comparative efficacy and safety of blood pressure-lowering agents in adults with diabetes and kidney disease: a network meta-analysis. Lancet. 385(9982):2047-2056, 2015. doi: 10.1016/S0140-6736(14)62459-4.
  12. Xie X, et al.: Renin-Angiotensin System Inhibitors and Kidney and Cardiovascular Outcomes in Patients With CKD: A Bayesian Network Meta-analysis of Randomized Clinical Trials. Am J Kidney Dis. 67(5):728-741, 2016. doi: 10.1053/j.ajkd.2015.10.011.Epub 2015 Nov 18.
  13. Brown NJ, et al.: Dipeptidyl peptidase-IV inhibitor use associated with increased risk of ACE inhibitor-associated angioedema. Hypertension. 54(3):516-523, 2009. doi: 10.1161/HYPERTENSIONAHA.109.134197.Epub 2009 Jul 6.
  14. 高血圧治療ガイドライン2019. 日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン作成委員会編集 2019年. https://www.jpnsh.jp/data/jsh2019/JSH2019_hp.pdf
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