- 植毛シェア圧倒的1位のあのクリニックを当ブログがイチ推ししないワケ
- 【騙されポイントNO.1】術後の傷跡は誤情報だらけなので要注意
- 大量植毛か少量植毛か?で選ぶべきクリニックは大きく変わる
- 名医も大事だが「名看護師」がいるかどうかはもっと大事
- ロボット植毛はドナーロス率が高すぎるため絶対やってはダメ
- 料金はもちろん最重要。「大手だから高くても仕方ない」はただの思考停止
- 【結論】自毛植毛クリニックランキング

こんばんは。内科総合クリニック人形町所属の毛髪診断士です。AGA治療歴25年で自毛植毛も経験済みです。
自毛植毛手術を検討するにあたり「どこのクリニックで植毛するのがベストか?」は最重要テーマだと思います。
恐らくですが、この記事にたどり着く前に、あなたは他サイトやブログなどの植毛クリニックのランキング記事を読んだことがあるのではないでしょうか。
読んでみてどう思われましたか?
多くの記事で「第1位はアイランドタワークリニックです。シェア60%を超えていて圧倒的な症例数を誇るここがおすすめです。」のようなことが書いてあり、少し違和感を覚えなかったでしょうか?
「どうしていつも1位はアイランドタワークリニックなんだろう?」、と。

アイランドタワークリニックは植毛業界の大巨人。症例数も市場シェアも他を大きく引き離して圧倒的な地位を確立している事は疑いようのない事実です。そこであなたに質問があります。
車を選ぶにあたりシェアNO.1だからという理由で、トヨタ車を毎回選ぶのが正しい選択の仕方と言えるでしょうか?
答えはNOのはずです。遠出をせずに近所の買い物メインならスズキなどの軽自動車を選ぶべきだし、運転を楽しみたいならホンダは有力な選択肢の一つです。高速道路をよく使う人なら最強は「ディーゼルのマツダ」かもしれません。
スマホのつながりやすさは、都会ならソフトバンクも悪くないしauもよくつながります。でもゴルフ場など郊外に行く機会が多い人ならドコモ一択のはず。

先に結論を書いておくと、後悔しないですむ自毛植毛クリニックは「ヨコ美クリニック」と「湘南美容クリニック」といえるでしょう。アイランドタワークリニックももちろん悪くはないのですが、大量植毛に向いていないので「次点」扱いです。
なぜこのような結論に至ったのか、医学的な根拠を交えて当院院長の藤田先生に解説してもらいます。
植毛シェア圧倒的1位のあのクリニックを当ブログがイチ推ししないワケ

アイランドタワークリニックは市場シェア6割を超える圧倒的NO.1の植毛クリニックなのに、なぜ藤田先生はここを1位に推さないのでしょうか?

理由は明確です。ここはFUEしかやっていないからです。植毛はFUTとFUEの2種類の術式があるのに、患者にとっての選択肢が1つしかないのは失敗の大きな原因になりえます。これが理由で1位には推せません。

解説いたします
まず最初に言いたいのは、アイランドタワークリニックを否定したいわけでも、ネガティブキャンペーンをやりたいわけでもないということです。
植毛に限らず、市場シェアが6割を超える商品やサービスはまず存在しません。にもかかわらず長年に渡り圧倒的な支持を受けてきたのは、企業努力の賜物(たまもの)であり患者と向き合ってきた結果であることは私も多いに認めます。
それでも、アイランドタワークリニックは、世界的に見れば一世代前の術式であるFUE法の専門院です。
アイランドタワークリニックさん、どうかFUTにも向き合ってくれることを切に願います。患者に選択肢を与えFUTとFUEの長所短所をしっかり説明(インフォームドコンセント)した上で、患者に術式を選ぶ権利を与えてあげてくださいと、医師として私は願っております。

シェアを6割も握っていれば、資金力も十分にあるでしょうし、以前はFUTもやっていました。それなのに儲かるからと言って、どうしてFUE一択にしてしまったのか理解に苦しみます。
もしFUEしか今後もやらないのであれば、「FUEは少・中量の植毛向きです(=大量植毛には向いていません)」という事実をきちんと公式サイトに明示しておいて欲しいのです。
植毛には2種類の術式がある
当ブログの中で再三説明しているのでくどくて申し訳ありませんが、植毛には2種類のやり方があります。
一つはアイランドタワークリニックが採用しているFUE(エフユーイー)という植毛法です。後頭部から元気な毛根を採取する時に、メスの代わりにマイクロパンチと呼ばれるFUE専用の医療器具を使う点に大きな特徴があります。

FUEのメリットは、少量の植毛であれば傷跡が目立ちにくいことと、メスを使わないので痛みが少ないことです。
もう一つの植毛法はドナーストリップ法です。通称FUTと呼ばれています。植毛の歴史はアイランドタワークリニックが採用しているFUEから始まり、FUTはFUEの弱点を補うために開発された最新の植毛法です。

日本で先に普及したのがFUTだったので勘違いされがちですが、FUTが最新でFUEは一世代前のやり方です。
FUTの最大のメリットは大量の植毛に向いていること、傷跡の総面積がFUEの1/10に縮小できる点にあります。デメリットは線状の傷跡が残ってしまうので丸坊主にはできないことと、術後の痛みがFUEよりは多少強い点です。
アイランドタワークリニックに向いているのは「少・中量の植毛で済む人」
アイランドタワークリニックに向いている人は、AGAがそれほど進行する恐れが少なく、大量の植毛をしないで済む「小・中量の人向け」です。
少・中量とは「2,000グラフト以下」を指し、著名人のイラストで説明するとより分かりやすいと思うので、下記を参照してください。

左がサッカーの岡崎慎司選手で右がお笑い芸人のフットボールアワー岩尾さんです。
薄くなっている箇所は違いますが、これくらいの後退の仕方でだいたい1,000グラフト(髪の毛換算で約2,000本)です。これくらいの量であればアイランドタワークリニックがピッタリなので、迷うことなくアイランドタワークリニックに行って大丈夫です。
続いて世界の、いえエネルギー、ハズキルーペのケン・ワタナベさん。ケン・ワタナベさんで約2,000グラフト(髪の毛換算で約4,000本)必要だと思います。そしてここまでがアイランドタワークリニックで植毛して問題ない限界植毛量です。

これがさらに、元政治家の東国原英夫さんくらいまでAGA(男性型脱毛症)が進行し、生え際が後退するとどうなるのでしょうか。

東国原さんのように5,000グラフト以上の大量植毛が必要なケースになってくると、アイランドタワークリニックなどが採用しているFUE法で植毛すると、後頭部が下記画像のようなちょっとした惨劇になってします。

【騙されポイントNO.1】術後の傷跡は誤情報だらけなので要注意

FUE専門クリニックの公式サイトや広告バナーを見ると、「メスを使うFUTは線状の傷跡が残ってしまうがFUEは傷跡が目立たない」と必ずと言っていいほどFUTを否定していますが、これは正しい情報なのでしょうか?

正しい、と言えなくもありません。非常に巧妙で患者の誤解を生む根源にもなっているのでしっかり誤解を解いておこうと思います。

解説いたします
メスをつかって後頭部から頭皮を部分的に剥ぎとるFUT(ドナーストリップ法)は、切開した頭皮を縫い合わせるので縫合痕(ほうごうこん)が残り、これが「線状の傷跡」です。

一方のメスを使わずマイクロパンチで毛根をくりぬくFUEは、下記のような丸く白い傷跡が残ります。

つまり正解は、FUT・FUEどちらの術式で植毛しても傷跡は必ず残るということです。
傷跡が目立つのはFUTとFUEどっち?
イラストでイメージを見せたほうが早いと思うのでご覧ください。

FUTは線状の縫合痕が残るので丸坊主にすると目立つと思います。これは事実です。
一方のFUEは少量だと丸く白い傷跡は目立たなくても、大量に植毛すると上記イラストのようになり、写真だと下記のようになります。

これで「FUEはメスを使わないので傷跡が目立ちにくい」と言えるでしょうか?言えませんよね。
FUE専門クリニックの公式サイトで、「FUTは線状の傷跡が残るの坊主にできなくなります」とFUT(ドナーストリップ法)を頻繁に否定ていますが、坊主にできないのはFUEも同じです。
患者の誤解を生むような広告宣伝は本当に控えていただきたいと思います。
FUE勢からの反論「ウチのパンチは直径が細い」に対する先回り回答
FUE専門クリニックからクレームが入る前に反論しておきましょう。
髪の毛が日本人より細い白人に使用するマイクロパンチの直径は平均0.9mmです。それに対し、「ウチは0.8mmの極細のマイクロパンチだから傷跡が目立たない」と主張されるでしょうが、そんなことをしたらどうなるか。

マイクロパンチの直径を細くすると、採取時の毛根切断率は上がります。日本人の髪の毛は白人より太いので、最低でも0.9mm、できれば1.0mmが適正サイズのはず。
にもかかわらず、FUE専門クリニックの公式サイトは皆そろってマイクロパンチの「細さ自慢」をしています。患者はだませても、専門家である私の目はごまかせません。
ほんとうに、真摯に植毛医療に向かい合って欲しいです。大きな資本を持っているのですから、商売ではなく患者に目を向け、患者のために正しい宣伝広告をするよう、お願いします。
ロボット植毛はドナーロス率が高すぎるため絶対やってはダメ

藤田先生怖かったです。随分熱が入っておられてびっくりしました。ちなみにFUEの一種のロボット植毛はどう思いますか?

国際毛髪外科学会に聞けば分かりますが、ロボット植毛のドナーロス率は50%に迫る勢いです。あと10年もすれば向上する可能性はあっても、現状では人間の手の方がはるかに正確に手術できるので、あえてロボットで植毛する必要はありません。
日本国内で美容整形外科系のクリニックを中心に導入が進んでいる植毛ロボットARTAS(アルタス)。ARTASの評価を一番公平にできるのは湘南美容クリニックだと思います。

元湘南美容クリニックの植毛統括医で、現HAIR&SKIN CLINIC SHINJUKUの植毛医である長井先生に聞いてみるのが確実でしょう。
ご本人の言葉をそのまま引用させてください。
「僕は少し練習したらロボット君よりFUEが上手くなっちゃいました」
この言葉が全てではないでしょうか。私のようなどこの馬の骨か分からない者の意見より、植毛の世界的権威である長井先生の言葉の方がはるかに信頼が置けると思います。

ちなみに、湘南美容クリニックの公式サイトをくまなく読んでいくと、書いてあるのは
高い技術の施術者が自らの手でモーター「ハンドピース」を使って行うFUEに軍配があがります。
湘南美容クリニックは本当に商売がお上手です。
ロボット植毛で患者の注意を引きつけておきつつ、ちゃんと正しいこともこっそりと明記しています。非常に巧(たく)みで、湘南美容クリニックが日本最大の美容整形外科にまで上り詰めたのは、このあたりに秘密があるのかもしれませんね。
名医も大事だが「名看護師」がいるかどうかはもっと大事

植毛は医師と看護師の分業制です。医師の腕が最重要ということで正しいのでしょうか?

半々です。名医を一生懸命探すのと同様、看護師の腕とチームワークを探すのも大変重要になります。名医が一人いても看護師がダメなら植毛は失敗するので、看護師にも着目してください。

解説いたします
残念ながら、看護師の腕の良し悪しは表には普通出てきません。なぜなら医師が「主」で看護師は「従」という医学界のヒエラルキー(実質的な階級制度)が存在してしまっているからです。
※当院はむしろ看護師さんが「主」ですが
ではどこで情報を入手したらいいのでしょうか?気になるクリニックのライバルクリニックの医師に聞くのが一番だと思います。
いろいろな先生に聞いた結果、多く名前があがっていたのはヨコ美クリニックの看護師です。
ヨコ美クリニックは後述する植毛クリニックランキングで、1位になっています。私が1位に推したのは、看護師の評判が高かったことが大きな理由です。
ヨコ美クリニックの店舗は横浜駅近くの一店舗しかありません。歴史は古く看護師は10-20年選手、つまり植毛の経験がどこのクリニックよりも多い大ベテラン看護師がそろっています。
その一方で、大手植毛クリニックは、多店舗展開している関係で看護師の離職率が比較的高く入れ替わりが激しいので看護師がなかなか育ちません。

執刀医の腕でいえば、ヨコ美クリニックの今川院長より腕の良い先生は他にもいると思います。でも「ヨコ美の看護師うちに欲しいです」と他院から言われるくらい、看護師の腕前は素晴らしいものがあります。
看護師は、FUT植毛において「株分け」という大変重要な仕事を行っています。

実態を知っている人なら分かると思いますが、株分けは、ヒドいクリニックになると学生のバイトを雇ったり、医師免許も看護師免許も持っていない事務長が手伝っていたりするのです。
※バラしてごめんなさいm(__)m
株分けは、剥ぎ取った頭皮から髪の毛を切り取って分けていく作業で、手間暇と労力、それに高い集中力が必要な大変重要なパートです。即ドナーロスに繋がのでミるスは許されません。
新米看護師にできる仕事ではなく経験年数がものを言います。
結局大手植毛クリニックがFUTに手を出せないのもこれ(株分け)が主な原因ですよね。大手は利益至上主義なので給料も良くないのに看護師へのリスペクトがないので離職率が高く、看護師を育てきれていません。
育てきれないからFUTをやりたくてもやれない。だからFUTのネガティヴキャンペーンをやって「メスを使わないFUEが正義でFUTは悪」という構図を作り上げて、患者を間接的に洗脳しているのが日本の植毛業界の実態です。
料金はもちろん最重要。「大手だから高くても仕方ない」はただの思考停止

藤田先生、植毛の手術代金は大手と中小だと倍くらいの価格差があります。これをどう解釈したらいいのでしょうか?高い金額を払ったほうがいいのか、どれとも安くても問題ないのか。

安いほうがいいと思います。大手が高いのは、高くても患者が勝手に集まるからで、高いから高度な技術を使っているというわけではありません。植毛のやり方はどこも同じなので、安いほうがいいと思います。

解説いたします
植毛にはFUEとFUTの2種類あることはすでに説明してきました。料金が高いのはFUEで安いのはFUT。両者の大きな違いは、医療器具の値段です。
最新の術式であるFUT(ドナーストリップ法)で後頭部から髪の毛を採取する際に使用するのは、他の外科手術でも使用するメスと医療用の糸。つまりどこでも手に入れられる汎用品なので、「道具」の価格は安価ですむのです。
それに対し、FUE植毛は、FUEでの手術時にしか使用できない「チューブパンチ(あるいはマイクロパンチ)」と、空気圧を使ってドナーを植えていく際に使用するインプランターと呼ばれるFUE専用の医療器具を使用します。

チューブパンチもインプランターも高額な医療器具です。ドナーロスに直結する精密機器なのでメンテナンスもあるし、大手だと複数のチューブパンチとインプランターを用意しないといけないので出費がかさみます。
先生の腕前によって直径の太さも複数用意しなければならず、「僕はこれじゃないとやらない」と自分専用のチューブパンチを指定するワガママな先生もいるので、FUEはお金がかかるのです。
ドナーロス率の平均値は新方式のFUTのほうが当然低い
ついでにもう一つ重要なことをお話しすると、FUEの致命的な弱点にドナーロス率の高さがあります。
後頭部から採取した毛根(ドナー)のうち30%以上、不慣れな新米医だと40%、逆にどんなに腕の良いFUE専門医でも20%はドナーロスするのが実態です。
なぜFUEがドナーロスを起こすのか、下記の動画(グロ注意)を見るのが一番早いと思います。開始から45秒から1分34秒くらいまでが、ドナーロスが発生する可能性の一番高い「毛根を採取するシーン」です。
どんなに最新の医療器具をそろえても、後頭部から直接毛根を採取するFUEは術式そのものに問題があります。
このドナーロス率の問題を解決するためにアメリカで生まれたのがFUT(ドナーストリップ法)。つまり何が言いたいかというと、最新の術式であるFUT(ドナーストリップ法)のほうがドナーロス率が低いのに値段も安いのです。
一言で言い換えると「FUTの方がコスパが圧倒的に高い」ということ。わざわざドナーロス率が高く値段も高いFUEを選ぶ必要性はありません。
【結論】おすすめ植毛クリニックランキング
大切なこととはいえ、長々と解説してしまい失礼しました。無事ここまでたどり着けたでしょうか?
最終決断を後押しするために、植毛クリニックをランキング付けしてみました。
ただし他サイトのような総合ランキングという形ではなく、植毛する量によっておすすめするクリニックが変わってきます。正確にいうと「植毛量別おすすめクリニックランキング」です。
2,000グラフト以下の少・中量植毛向け
No.1 親和クリニック

店舗 | 新宿・名古屋・大阪・福岡 |
電話 | 0120-8686-71 |
総院長 | 音田 正光 |
単価 | 1株(=グラフト)あたり900円 |
術式 | FUEのみ |
AGAやFAGAの進行がそれほど深刻ではなく生涯に植毛手術は一回で済むだろうと思われる方向け
という条件付きになりますが、植毛業界第2位の親和クリニックを紹介しておきます。
グレーかなあと思えるギリギリの広告宣伝によって、業界首位のアイランドタワークリニックを追っている比較的新しい自毛植毛専門クリニックで、術式はFUEのみです。
再三申し上げているとおり、FUEで大量の植毛を行ってしまうと後頭部が虫食い状態になってちょっとした惨劇になってしまいます。大量に行うならメスで頭皮を切るFUTです。
しかし、生涯での総移植量が2,000グラフト以下で収まるのであれば、大手なのにそこそこ値段が安い親和クリニックは選択肢としては悪くないと思います。
\ 大手にしては割安/
No.2 アイランドタワークリニック

店舗 | 新宿・名古屋・大阪・福岡 |
電話 | 0120-43-1082 |
理助長 | 井川 浩晴 |
単価 | 1株(=グラフト)あたり1,200円 |
術式 | FUEのみ |
AGAが今以上に進行しないことが予想できるか、あるいは植毛は生涯一度切りと決めていて、さらに2,000グラフト以下の植毛であれば、手堅くアイランドタワークリニックでもOKだと思います。
アイランドタワークリニックが採用しているFUE植毛で大量植毛を行うと、前述したように後頭部に丸く白い傷跡が散在して大惨事になります。でも2,000グラフト以上植毛しないと決めているなら、線状の傷跡が残るFUTよりもFUEのほうが傷跡が目立ちにくいです。
従って、少・中量(2,000グラフト以下)の植毛で、「親和クリニックって実績どうなの?」みたいな疑問をお持ちなのであれば、植毛費用は少し高くてもアイランドタワークリニックで良いのかなと思います。
\ シェア最大手の安心感 /
生涯2,000グラフト以上の大量植毛向け
メスを使わないFUE法での限界グラフト数を超える「2,000グラフト以上」を植毛したい方におすすめのランキングは以下の通りです。
大量植毛をFUEで行うと後頭部が惨劇になるので、FUTを行っている3つのクリニックをランキング付けしています。
くどくて本当に申し訳ありませんが、大手や準大手植毛クリニックの広告宣伝や公式サイト内の巧みな誘導にだまされないでください。FUEで大量植毛は後悔ではすまされません。頭の中から一回FUEを除外し、FUTの中から選んでください。
特に、以下に紹介する3つのクリニックはFUTとFUE両方どちらの術式も行っているので、3つのうちの中で気になるところに行ってみて、直接先生に、
「できるだけ多く植毛したいのですがFUTとFUEどちらがいいのでしょうか?」と聞いてみてください。会ったこともない私の言うことを信用しろという方が無理があると思うので、直接執刀医に聞くのが一番です。
No.1 ヨコ美クリニック

住所 | 神奈川県横浜市西区北幸2丁目1−22 ナガオカビル 8F |
電話 | 045-311-8811 |
院長 | 今川 賢一郎(執刀医) |
単価 | 1株(=グラフト)あたり500円 |
術式 | FUT・FUE |
大量植毛向けおすすめクリニックの第1位は、神奈川県横浜市にある「ヨコ美クリニック」です。店舗は横浜1院のみ。
執刀医の今川院長は、お父さんも植毛医という「植毛サラブレッド」です。
メガセッション(大量植毛)に向いているFUTの名手として長く活躍され、ここ数年でメスを使わないFUE法もマスターされています。さらに、SMP(ヘアタトゥ)や眉毛、まつ毛の植毛まで自由自在にこなす達人です。

ヨコ美クリニックの最大の長所は、これだけの技術を持ちながら国内の植毛クリニックで最安値の料金であることです。
お父さまの代から横浜に根を張り、無駄な設備投資を抑えているからこそ可能なのでしょう。それにしても本当にここは安いです。
国内植毛シェア首位のアイランドタワークリニックの手術費用は「基本料金20万円+1グラフトにつき1,200円」のところ、ヨコ美クリニックは1グラフト600円で基本料金は「ナシ」なので、アイランドタワークリニックの半額以下で植毛が受けられます。
医師だけでなく看護師も一流
すでに解説した通り、ヨコ美クリニックのもう一つのストロングポイントは「看護師の腕の高さ」です。
アイランドタワークリニックの初代院長で、植毛界のレジェンドともいわれる現アスク井上クリニックの井上院長が、
「ヨコ美の仕上がり、特に生え際(M字)の美しさは文句が付けられないですね。植毛は看護師の腕次第で仕上がりに大きな差が出るのでヨコ美の看護師は相当訓練されているのでしょう。」
と言っていたのを聞いたことがあります。

今川院長に直接聞いてほしいこと
ヨコ美クリニックの今川院長は、患者と目を合わせてしっかりとカウンセリングしてくれます。植毛のことなら本当に何でも知っているので質問責めにしてみるといいと思います。
特に、絶対に聞いてほしいのがFUTとFUEどちらが大量植毛に向いているかという質問です。この質問をすることで当ブログで主張し続けてきたこと(大量植毛にはFUEは不向き)への裏付けが取れると思います。
先生と看護師の両方とも熟練中の熟練であり、価格はアイランドタワークリニックの半値以下なので、ここを選ばない理由を探すほうが難しい、と私だけではなく業界関係者ならほぼ全員思っているはずです。
No.2 HAIR&SKIN CLINIC SHINJUKU(ヘアー&スキンクリニック新宿)

住所 | 東京都新宿区新宿3-1-22 ADビル6階 |
電話 | 03-6384-1391 |
執刀医 | 長井 正壽 |
単価 | 1株(=グラフト)あたり900円 |
術式 | FUT・FUE |
ヘアー&スキンクリニック新宿が大量植毛向きクリニックランキングの第2位です。
1位のヨコ美と比較してみましょう。
まず、医師の腕では、自毛植毛の世界的権威であるヘアー&スキンクリニック新宿の長井医師に軍配があがります。長井医師は今川医師より20歳近く若く、現役バリバリの植毛医です。世界中で講演の依頼が耐えず、本当に忙しくされています。

長井先生は、「長井式FUT」と呼ばれる低ドナーロス率を実現させるこだわりの技法を使って、後頭部から丁寧にドナーを採取していきます。
「FUTといえば長井、長井といえばFUT」
自他ともにこのように称されるFUTのスペシャリストですが、実はFUTだけではなくメスを使わないFUEでも植毛ができます。
どちらの術式でも国内トップクラス(本人曰く世界クラス)の腕前をお持ちの長井先生が、FUTとFUEをどのように評価しているか、直接質問して納得したうえで植毛できるという点においてヘアー&スキンクリニック新宿はおすすめの植毛クリニックであると言えます。
No.3 紀尾井町クリニック

店舗 | 赤坂見附(東京都千代田区)・新大阪 |
電話 | 0120-572-350 |
理事長 | 林 光輝 |
単価 | 1株(=グラフト)あたり600~900円 |
術式 | FUT・FUE |
症例数では最大手のアイランドタワークリニックとほぼ変わらない、老舗の自毛植毛クリニックである紀尾井町クリニックが第3位です。
ここを3位にした理由は、総院長だった柳生邦良先生が他院に移籍したからです。ほぼ柳生先生でもっていたようなクリニックだったのに、そのエース中のエースが抜けたとあっては、3位評価も仕方がありません。
柳生先生の移籍先
現在、柳生邦良先生は「銀座HSクリニック」の総院長に就任され、植毛手術を続けておられます。国際毛髪外科学会という世界最大の毛髪外科の専門医が集まる学会の会長まで務められた名医中の名医です。現在は毛髪再生医療に軸足を移し次世代育毛剤の研究で成果を上げています。
ただし、柳生先生がいなくなったとはいえ、国内で3つしかないFUTとFUE両方行える自毛植毛クリニックですので、現在も貴重な存在であることに変わりはありません。
年中キャンペーンをやっていて価格もとても安く、もし時間があれば話だけでも聞きにいってみて、FUTとFUEを比較するための情報収集をすると勉強になるかもしれません。
まとめ
かなりの長文になってしまったので、簡潔に当記事をまとめさせていただきますね。
- FUEは少量植毛向きでFUT(ドナーストリップ法)は大量植毛向き
- FUTはFUEより安い費用で植毛手術を受けられる
- FUTとFUEどちらの術式も後頭部に傷跡は残るがFUTの方が傷跡総面積が小さい
- 推し1位はヨコ美クリニックなるもブランドを考慮するとヘアー&スキンクリニック新宿もほぼ同等の評価
- 植毛最大手のアイランドタワークリニックは少量の植毛向き
自毛植毛クリニック比較表
アイランドタワー | 親和 | ヨコ美 | ヘアー&スキン新宿 | |
---|---|---|---|---|
少量の植毛 | 〇 | 〇 | △ | △ |
大量の植毛 | × | × | 〇 | 〇 |
安さ | △ | 〇 | ◎ | 〇 |
医師技術 | △ | △ | 〇 | ◎ |
URL | アイランドタワークリニック公式HP | 親和クリニック公式HP |
以上
この記事を書いた医師

内科総合クリニック人形町 院長
日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
東京大学医学部保健学科および横浜市立大学医学部を卒業
東京大学付属病院や虎の門病院等を経て2019年11月に当院を開業
最寄駅:東京地下鉄 人形町駅および水天宮前駅(各徒歩3分)