- 薄毛や生え際が目立たない髪型3つのポイント
- 薄毛のタイプ別おすすめの髪型
- 迷ったら潔く刈ってしまおう!どんな薄毛とも相性の良い「おしゃれボウズ」
- 美容師に相談して髪型選びの悩みをスッキリ解消
今回のテーマは、「薄毛や生え際の薄さを目立たなくする髪型選び」についてです。
「この薄毛を隠す髪型なんてあるわけない…」と、諦めていませんか?
どんなに頑張っても薄毛がうまく隠せなければ、絶望的な気持ちになるかもしれません。しかし、薄毛を隠すには、以下のポイントを守れば大丈夫です。
- 薄毛をカバーしやすい髪型の特徴を知る
- 薄毛のタイプ別に合った髪型を選ぶ
本記事では、薄毛で悩んでいる人向けに、自分に合った髪型を選ぶコツについてご紹介します。
この記事の執筆者
藤田 英理 内科総合クリニック人形町 院長
東京大学医学部保健学科、横浜市立大学医学部を卒業。虎の門病院、稲城市立病院、JCHO東京高輪病院への勤務を経て内科総合クリニック人形町を開院。総合内科専門医。AGA治療や生活習慣病指導も行う。
薄毛や生え際が目立たない髪型3つのポイント
- 薄毛部分は出した方が目立たない
- 前髪にボリュームがあるように見せる髪型を選ぶ
- 毛先の流れを使うと薄毛をうまく隠せる
薄毛が気になった時、すぐにしたくなるのが「薄くなった部分を、残っている毛で隠すこと」ではないでしょうか。
手っ取り早い方法ですが「うまく隠せられない」と、嘆く人も少なくありません。
なぜ失敗するのでしょうか。
それは、隠し方のコツが分からず自己流でやってしまうからです。
薄毛を隠したいのなら、以下のポイントを押さえましょう。
- 薄毛部分は隠さずに”出す”
- 「前髪は適度に量を残し、サイドや襟足は短く」を徹底する
- 髪の流れ(毛流)を利用する
各ポイントについて、詳しく説明します。
薄毛は隠さずに”出す”
「気づかれたくないから隠す」という考え方は、間違いではありません。しかし、残っている毛で無理に隠そうとすればするほど、かえって目立ってしまうのが髪型です。
例えば、おでこの後退を前髪でカバーするヘアスタイル。前髪の量が少ないため、おろした前髪が”すだれ”のようになり、薄毛が余計に目立ってしまいます。
薄くなった部分は、隠さずバーンと出してしまうのが得策なのです。
薄毛でおでこの広さが気になったら、思い切って出してしまいましょう。気づかれにくくなりますよ。
その際注意するのは、以下のような点です。
- 前髪は伸ばしすぎず、適度な長さにカットする
- 髪の毛を立ち上げるようにスタイリングする
「前髪は適度に量を残し、サイドや襟足は短く」が原則
髪の長さは部位によって調節することも、大事なポイントです。
髪にある程度の長さがあれば、薄毛部分を隠すことはできます。しかし、サイドが長すぎると、トップの髪量の少なさを強調してしまいます。
また、長すぎる前髪は風などでヘアスタイルが乱れやすく、隠していた部分があらわになるリスクがあります。
ちょどいいのは、「前髪は適度に量を残し、サイドや襟足は短く」です。サイドや襟足を短くすると、前髪のボリュームがアップしているように見えます。
さらに、前髪に量を残すことで、ふんわりとスタイリングしやすくなります。
髪の流れ(毛流)を利用する
髪の流れを薄毛隠しに使わない手はありません。
同じ方向に髪の毛を流すと、「薄毛を隠そうとしている」ことがバレやすいのですが、毛先を四方八方に散らすことによって、気づかれにくくなるのです。
毛先の散らし方は簡単。ワックスを散らす部分に適量つけたあと、指を使ってランダムに散らすだけです。
薄毛のタイプ別おすすめの髪型
知っておくと、自分に合ったものを選びやすいですよ。
薄毛には、大きく分けて以下の3タイプあります。
- M字型(左右の生え際が中央よりも後退している)
- O型(つむじ部分が薄い)
- U型(生え際とつむじが薄い)
各タイプ別に向いている髪型をご紹介します。
M字型に似合う髪型
M字型には、以下の髪型がおすすめです。
- ツーブロック
- ショートレイヤー
ツーブロック
前髪を残し、こめかみあたりから下を短く刈るヘアスタイル
ショートレイヤー
髪に動きを出すためトップにレイヤーを入れて段差をつくるヘアスタイル
どちらも、以下のような特徴があり、剃り込みが目立ちにくい髪型です。
- 全体的に短くカット
- 前髪をアレンジしやすい
- 生え際の薄さから目をそらす効果がある
スタイリングが面倒な場合は、前髪にパーマをかけるとよいでしょう。
O字型に似合う髪型
O字型に薄い人向けの髪型には、ソフトモヒカンやオールバックのようなのものがあります。
ソフトモヒカン
トップの髪を立たせたヘアスタイル
オールバック
前髪を後ろに流すヘアスタイル
どちらもトップがボリュームアップするため、つむじの薄毛部分をカバーしやすいという特徴があります。
オールバックはある程度の髪量が必要ですが、前髪を後ろに流すだけなので、スタイリングが簡単です。
ソフトモヒカンも、ハードワックスを使ってトップをツンツンと立てることに慣れれば、比較的スタイリングしやすいでしょう。
U字型に似合う髪型
U字型の場合、どの程度髪の毛が残っているかによって、似合う髪型は異なります。
ただし、へたに長さを残してしまうと薄毛の部分がスカスカになり、ハゲが目立ってしまいますので、ショートヘアが無難でしょう。
例えば、ベリーショート(ショートからさらに短くカットしたヘアスタイル)。
U字型は、前髪を伸ばしすぎても、生え際を出しすぎても薄毛が目立ってしまいます。その点ベリーショートはちょうどよくおでこをカバーしてくれるので、U字型向きの髪型といえるでしょう。
U字型でもハゲがあまり進行していなくて、薄毛の範囲がそれほど広くないのなら、ミディアムヘアに挑戦するのもありです。
全体的に長さがありますので、薄毛を隠すのにちょうど良い位置で分け目をつくったり、髪に動きをつけたりなど、いろいろと工夫できます。
迷ったら潔く刈ってしまおう!どんな薄毛とも相性の良い「おしゃれボウズ」
- 丸刈りは、どんな薄毛のタイプとも相性バツグン
- サイドを短く刈りトップにボリュームを残すことがポイント
- 髪の長さは1~3ミリが目安
「ボウズ頭」というと、野球など部活動にいそしむ高校生を想像するかもしれません。
しかし、現在では「おしゃれボウズ」と呼ばれる髪型が登場しているように、大人向けのヘアスタイルとして人気が定着しつつあります。
おしゃれボウズのポイントは、サイドを限りなく短く刈ってボリュームを抑え、トップにややボリュームをもたせることです。
例えば、クルーカット。
アメリカの海兵隊定番のヘアスタイルであることから、こう呼ばれるようになりました。
Buzz(バズ)カットもおすすめです。
Buzzカットとは、いわゆる「ボウズ刈り」のこと。アメリカのNBL(ナショナル・バスケットボール・リーグ)選手がよくしている髪型として知られています。
おしゃれボウズは、スタイリングが簡単なうえ自分でバリカンを使ってカットできるので、他の髪型よりもメンテナンスが簡単ですよ。
髪の短さですが、M字型・O字型・U字型ともに1~3ミリの範囲でカットすることがポイント。
薄毛の度合いや仕上がりなどを考えて、調節しましょう。
おしゃれボウズをビジネスシーンでかっこよく見せるポイント
「丸刈りのヘアスタイルは、ビジネスシーンで浮いてしまうのでは」と心配する人もいるかもしれません。そんな時に取り入れたいのが、メガネです。
メガネはスーツや丸刈りと相性が良く、かけるだけで知的な印象を与えます。
もう一つおすすめなのが、ひげ。ひげと丸刈りの組合せは、落ち着いた男らしさを演出します。ひげの伸ばし方によって印象が大きく変わるので、ヘアスタイルとのバランスを見ながら整えましょう。
美容師に相談して髪型選びの悩みをスッキリ解消
- 薄毛向きのヘアスタイルを相談するなら、薄毛専門の美容室がおすすめ
- 自分でスタイリングできる髪型にしてもらうことがポイント
自分で薄毛を隠すのに限界を感じたら、美容師に相談するのが一番です。相手はヘアカットのプロ。髪質や薄毛の状態、要望などに合わせたヘアスタイルを提案してくれるでしょう。
「薄毛をカバーする髪型を頼むのは恥ずかしい…」というのなら、薄毛専門の美容室の利用を検討してみてはいかがでしょうか。
薄毛専門の美容室なら恥ずかしがることなく薄毛について相談できますし、薄毛に関する知識を持つ美容師が対応してくれるので安心です。
美容室を利用する場合は、以下の点を忘れないようにしましょう。
- こちらの希望を可能な限り伝える
- スタイリングのやり方を聞いておく
まとめ
薄毛を隠す髪型の選び方についてご紹介しました。
最後に、薄毛を目立たなくする髪型のポイントをまとめます。
- 「隠さず出す」「サイドは短く、トップにボリューム」「毛先を散らす」
- M字型・O字型・U字型かチェックし、それに合った髪型を選ぶ
- 失敗しにくい髪型は、薄毛と相性が良いいおしゃれボウズ
- 選択に迷ったら、薄毛専門の美容室など専門家に相談する
また、髪型を選ぶ際は、以下の点にチェックしましょう。
- 自分に似合うかどうか
- 薄毛が本当に目立たなくなるかどうか
- 自分でスタイリングできるかどうか
一つの髪型でも、毛の長さやスタイリングのやり方で印象が変わります。細かな部分にまでこだわるなら、最初から美容師に相談し髪型を決めると良いでしょう。