角層とは~肌細胞に潤いを保つ方法と正しいスキンケア

院長 藤田

こんばんは。内科総合クリニック人形町 院長の藤田英理です。

すこやかな肌は、水分と油分のバランスがよい状態です。このうち、水分に深くかかわっているのが角層で、角層の役割を整えるためのポイントを把握し、適切にケアすることが大切です。

角層の構造や役割を理解することで、正しくスキンケアできるようになるでしょう。肌における角層の役割や構造、水分を保つために始めたい、スキンケアについて紹介していきます。

目次

角層とは

まず、肌の角層は「どの部分にあるのか」「どのような役割を果たしているのか」について確認しておきましょう。構造や役割を理解できれば、普段のケアの質も高まります。

角層の構造

角層の構造
肌は、最も外側に位置する表皮、その下にある真皮、さらに下にある皮下組織で構成されています。そして、表皮は上から順に角層、顆粒層(かりゅうそう)、有棘層(ゆうきょくそう)、基底層で成り立っています。

このように角層は肌の最も外側に位置しているため、摩擦や空気の乾燥、間違った洗顔などで受ける外からのダメージの影響が大きくなります。

肌のダメージは、場合によっては真皮にまでダメージがおよぶ場合もありますが、基本的には角層が真皮へのダメージを防いでいるのです。

角層の役割

角層の役割

角層は、肌を刺激から守るバリア機能と保湿機能の二つの役割を持ちます。非常に薄いにもかかわらず、ホコリや空気の乾燥、菌などの刺激が肌の奥へと到達するのを防いでいるのです。

また、身体の水分が肌を通して蒸散されることも防いでいます。

このように、角層は肌の健康だけではなく身体そのものの健康を守るために欠かせません。角層を健康に保つことで、肌が刺激を受けにくく身体からも水分が蒸発しない状態をキープできるのです。

角層の厚さ

厚さは表皮が0.2mmであるのに対し、そのうち角層はわずか0.02mmです。0.02mmといえば、食品用ラップ程度の薄さですが、角層は8~10もの角質細胞が重なって構成されているのです。

このようにフィルターが重なることで、刺激を十分に防ぐ機能を維持しています。

角層水分量について

肌のバリア機能と皮膚構造

肌に潤いが保たれる仕組み

肌の潤いは、「皮脂膜」「ケラチン」「NMF」「細胞間脂質」の働きによって保たれています。角質細胞の隙間を埋めるように細胞間脂質(セラミド)が存在し、そのほかケラチンやNMF(天然保湿因子)によって肌の潤いが保たれているのです。

そして、肌の表面には皮脂によって作られた皮脂膜が存在。これは水分の蒸発を防ぐとともに、外的刺激から肌を守る役割を果たしています。

このように、複数の要因が重なることで外的刺激に強く、身体の水分が蒸発しない肌となるのです。それぞれの成分や要因の減少を防ぐことが健康な肌の維持につながります。

角層ケアが必要な理由

角層が潤っていればたくさんのメリットが得られるため、ターンオーバーという肌の生まれ変わりのサイクルによって、常にベストな状態に保つことが理想的です。

しかし、加齢や栄養不足などでターンオーバーの周期が乱れると、古い角質が残ったり細胞間脂質やNMFが減少したりと、肌の水分を保てなくなります。

このような状態を防ぐためのケアを行うことにより、肌内部の水分が蒸発しにくくなるとともに、美肌をキープできます。
ただし、角質全体を潤すことは難しいため、細胞間脂質やNMFなどの要因に適切にアプローチできる正しいケアが必要です。

角層をケアする方法

角層のケア方法は、非常にシンプルで、正しいケア方法を身につけて、毎日実践することが大切です。

すぐに角層の状態がよくなるわけではありませんが、継続することで多少の刺激に負けない丈夫な肌を作れます。角層のケア方法について、具体的にみていきましょう。

毎日の洗顔で古い角質を除去

古い角質は、角層としての機能が低いため、肌への刺激を十分に防ぐことができません。そのため、古い角質はしっかり取り除くことが大切です。

毎日、正しい洗顔を続けることで、古い角質のない肌をキープできます。また、古い角質は皮脂と混ざって毛穴に詰まることで角栓にもなるため、洗顔は角栓予防の効果もあるのです。

そのほか、週1回程度の頻度でホームピーリングするのもおすすめ。ホームピーリングは、古い角質をやさしくケアする化粧品で、ターンオーバーを整えるのに役立ちます。

正しいスキンケア

すこやかな角層をキープするために必要なスキンケアを詳しくみていきましょう。

  • 水分をたっぷり補給する
    ヒアルロン酸やセラミドなどが含まれた化粧水で潤いを与えましょう。水分の保持力をサポートすることで、肌の水分量を維持できます。
  • 乳液やクリームで油分を補給する
    乳液には、水分と油分の両方を補給する役割があります。油分を補給することで、皮脂膜の働きをサポートできるため、角層の乾燥予防につながるのです。クリームも同様に皮脂膜をサポートできるので、乳液だけではカサつきが気になる場合に使いましょう。
  • 紫外線対策する
    角層のセラミドや天然保湿因子などの減少を防ぐために、日焼け止めクリームや日傘などで紫外線対策をしましょう。

まとめ

角層のケアは、肌そのもののケアにつながります。

角層のコンディションを維持できれば、バリア機能が高く身体の水分が蒸散しにくい状態となるため、健康と美容の両方の質が高まるでしょう。

洗顔や保湿、紫外線対策、ピーリングなどのケアを継続して、健康な角質を維持する取り組みが大切です。特に冬は乾燥しやすいため、入念にケアしてください。


この記事を書いた医師

内科総合クリニック人形町院長 藤田医師
Dr. 藤田 英理

内科総合クリニック人形町 院長
日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
東京大学医学部保健学科および横浜市立大学医学部を卒業
東京大学付属病院や虎の門病院等を経て2019年11月に当院を開業
最寄駅:東京地下鉄 人形町および水天宮前(各徒歩3分)

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