若いのに髪が薄い・・・「若ハゲ」はどんな人に起こる?原因や対処法は?気になる疑問を解説します

若ハゲ
この記事に書いてある事
  • 若ハゲになるの関係する要素とAGAの診断基準
  • AGAのセルフチェック方法
  • AGAの治療について

若くして髪が薄くなってしまう「若ハゲ」早ければ20代に発症することから、悩んでいる人も多くいらっしゃいます。

若い人にとって、若ハゲは決して軽くうけとめられるものではなく、医師に相談するひとも年々増えているという印象があります。

この若ハゲは医学的にはAGA(男性型脱毛症)という名前で呼ばれていて、診療ガイドラインも存在します。治療などにより改善することもあるので、悩んでいる方はぜひAGAを治療することのできる医師に相談することをおすすめします。

今回は若ハゲで悩んでいる人に、その原因や、リスク、診断基準、治療などを解説していきたいと思います。

AGAでお悩みの方
先生、最近心なしか髪の毛が薄くなっている気がしてるんです。これって「若ハゲ」というやつですか?
院長 藤田
それは心配ですね。「若ハゲ」という状態には実は診断基準や治療法が存在するんですよ。ガイドラインもあって、一度相談を受けるのがいいかもしれません。

AGAでお悩みの方
そうなんですか!「若ハゲ」ってどんなものなのかぜひ教えてください!
院長 藤田
若ハゲは医学的にはAGA(男性型脱毛症)と呼ばれる状態です。どんな状態なのか見ていきましょう。

目次

若ハゲはどんな人に起こる?

若ハゲ 要素

頭髪というのは10万本ほどありそのうちの90%近くは成長期毛でそれ以外は退行期や休止期になっています。
休止期になっている毛髪は抜けやすくなっていて、正常の場合でも1日50―100本の毛髪は抜けていきます。この本数を超えて毛髪が抜ける状態を「脱毛症」といいます。

大人になってからの脱毛症で多いのが円形脱毛症と、今回紹介するAGAの二つです。

AGAはAndrogenetic Alopeciaという英語を略した言葉で、男性型脱毛症の意味です。

毛髪は成長期や、休止期といったサイクルを繰り返しています。AGAではこのサイクルのうち、成長期が短くなってしまい、休止期が長くなることで、髪の毛が細く短くなり、最終的には髪の毛が生えなくなってしまうのです。

日本人の発症頻度は30%程度と言われており、20代では10%、30代で20%、40代で30%、50代以降になると40%を超えてきます。AGAは多くの人を悩ませているのです。

では、AGAはどのようにして起こるのか見ていきましょう。

AGAには男性ホルモンが関与しています。男性ホルモンは骨や筋肉の発達を促し、髭や胸毛などの毛を濃くする働きがあります。

しかし、頭頂部や額の生え際には逆に毛髪を細くするように働いてしまうのです。

男性ホルモンであるテストステロンは、5αレダクターゼという酵素の働きによって活性の強い男性ホルモンであるジヒドロテストステロン(DHT)になります。このDHTが男性ホルモン受容体に結合すると、髭や胸毛では細胞成長因子が誘導され成長期が伸びるのですが、頭頂部や額では髪の毛を細くする因子が誘導され成長期が短縮し、その結果毛髪が細くぬけやすくなるのです。

若ハゲに関係する要素は?

若ハゲ 遺伝

AGAでお悩みの方
先生、「ハゲは遺伝する」とよく言われていますが、やっぱり遺伝なんでしょうか?

院長 藤田
AGAになるのに関係する要素として遺伝は大きいですね。ただ環境因子も関連していると言われています。

AGAでお悩みの方
やっぱり遺伝なんですね、、詳しく聞かせてください。後、環境というのも気になります。

AGAには遺伝の因子が大きく関わっています。

遺伝により5αリダクターゼの活性や男性ホルモン受容体の感受性が異なるため、家系によってAGAになる確率は変わってくると考えられています。診断の時にも家族歴(家族にAGAやその他の脱毛症があるかどうか)をしっかりと聴取することが重要とされています(診断については後の項目で詳しく説明します)

環境因子についても見ていきましょう。

ここでいう環境というのは地球の環境とかそういう意味ではなくて、生まれ持った因子以外に、どのような生活をするか、どんな病気にかかるかといった生まれた後の状況を指す言葉です。

AGAにはさまざまな環境因子が関与すると考えられています。ただ、まだ明確なエビデンスのある因子は特定されていません。関与していると考えられている環境因子は以下のようなものがあります。

生活習慣病

肥満や脂質異常症、糖尿病といった生活習慣病が若ハゲに関係していると言われています。

これらの疾患に長期間かかっていると血管が細く固くなる動脈硬化が引き起こされます。これによって頭皮の細い血管の血流がわるくなります。そうすると毛髪が栄養を得ることができなくなり、毛髪の成長が阻害されてしまうのです。

ストレス

私たち人間は日々ストレスにさらされています。

ストレスというのは色々な病気の引き金になっているので軽く見ていると大きな体の不調につながります。そのうちの一つに若ハゲもあるのではないかと言われています。ストレスを受けることが多くなると、自律神経のバランスが乱れてしまいます。自律神経が乱れるとホルモンのバランスも乱れるのです。またそれによって皮脂の分泌が増えて頭皮環境も悪くなり健康な毛髪が育ちにくくなってしまうのです。

さらに自律神経のうちストレスがかかった時に優位になる交感神経が強く働くと、血管の収縮が起こりそれも健康な毛髪の発育の妨げになるのです。

つまりは、ストレスを溜めないように注意することで、若ハゲに一定の予防効果があると考えられます。

若ハゲ AGAの診断基準は?

若ハゲ 診断基準

AGAでお悩みの方
先生、AGAには診断基準があるということなのですが、どんなふうに診断していくのですか?ぜひ教えてください!
院長 藤田
AGAの診断の方法はガイドラインに定められています。どのようなものか解説していきます。

AGAの診断はどのように行うのかについて詳しく見ていきましょう。
初めに行うのは問診(来院した患者さんに今までの状況を聞いて、AGAらしさがあるかを確認していくこと)です。ここで脱毛の経過や家族に薄毛の人がいないかどうかを確認します。

次に視診(目で見て薄毛の状態を確認すること)を行います。場合によっては皮膚の状態などをしっかりと視診するために、拡大鏡やダーモスコピーと呼ばれる機会を用いて皮膚の状況などを確認します。

さらに薄毛の状況によって、AGAをいくつかの型に分類します。現在の日本ではNorwoodの分類というものに、高島分類という分類の一部を足した分類方法が使用されています。
これは前頭部の薄毛がどれだけ進行しているか、またどれくらい頭頂部の髪の毛が減少しているかで型が分かれる分類で、AGAの進行度を決定するのに用いることができます。

これらの診断の手順を踏むことでAGAである可能性がどれくらいあるか、またどれくらい進行しているかを把握してその後の治療に繋げていくということになります。

AGAのセルフチェック

AGAでお悩みの方
自分がAGAかどうか、医師に相談するべきかどうか悩ましいですね・・
院長 藤田
迷うくらいなら相談したほうがいいかとは思いますが、セルフチェックする方法もありますよ。
AGAでお悩みの方
そうなんですか、どういうふうにするんですか?
院長 藤田
基本は家族にAGAの人がいるかどうかと抜け毛が増えていないかどうかですね。詳しく見ていきましょう。

自分がAGAの可能性がどれくらいあるのか調べるにはどうしたらいいのか見ていきましょう。

まず家族の中にAGAの人がいるかどうかを確認しましょう、AGAには遺伝が関与しているので血の繋がった家族にAGAの方が多い場合には自分もAGAになる可能性は高くなると考えられます。

次に抜け毛が多くなっていないかを見てみましょう。シャワーやドライヤーの時に抜けた毛の量がいつもより多いと感じないかどうか見てみましょう。枕についた毛も手がかりになります。頭皮の状況も重要な情報です。頭皮の環境が悪くなるとフケが増えるので、フケの量が増えていないか注意して見てみましょう。抜け毛だけでなく、生えている毛髪が細くなってコシがないのが気になる場合もAGAの可能性があります。もちろん実際に額や頭頂部の毛が薄くなっている場合にはAGAが強く疑われます。

これらの項目について確認してみて「AGA」かもしれないと思ったらしっかりと診察を受けて治療を受けるべきかの判断をしてもらうことをお勧めします。

AGAの治療

若ハゲ 内服薬

AGAでお悩みの方
先生ここまでAGAがどんなものか見てきましたけど、治療はどうするのでしょう?
院長 藤田
治療方法は色々とありますが、基本は飲み薬と塗り薬です。
AGAでお悩みの方
薬で治ることもあるんですね。
院長 藤田
そうです。ガイドラインではまず薬での治療を進めているんです。

AGAの治療方法と内容
  1. 内服薬
  2. 外用薬
  3. レーザーの照射や植毛術細胞移植療法

AGAの治療は内服薬が基本になります。AGAの治療ガイドラインでは、フィナステリド、デュタステリドが推奨されています。
フィナステリド、デュタステリドは5αレダクターゼの働きを抑えて、テストステロンがジヒドロテストステロンになるのを抑えることで治療効果を発揮します。

外用薬(頭皮につける薬)としてはミノキシジルがあります。ミノキシジルは毛包に直接作用して細胞の増殖やタンパク質の合成を促進させるという作用があります。これによって細くコシが無くなった毛髪に太さとコシを取り戻します。

他にもレーザーの照射や、植毛術細胞移植療法といった治療があり、治療による反応を見ながら複数の治療を組み合わせることもあります。医師と相談しながら自分に合った治療を探していきましょう。

まとめ

「若ハゲは」医師に相談することで治療をすることができます。
命に関わることはありませんが、悩みの種になりがちな「若ハゲ」、なかなか人に相談しにくい問題なので一人で悩む人も多いですが、早めに医師に相談すると治療できる可能性も高まりますのでぜひご相談ください。

参考文献

今日の臨床サポート
男性型及び女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版
日薬理誌(Folia Pharmacol. Jpn.)133,73~77(2009)”


この記事を書いた医師

内科総合クリニック人形町院長 藤田医師
Dr. 藤田 英理

内科総合クリニック人形町 院長
日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
東京大学医学部保健学科および横浜市立大学医学部を卒業
東京大学付属病院や虎の門病院等を経て2019年11月に当院を開業
最寄駅:東京地下鉄 人形町および水天宮前(各徒歩3分)

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