育毛剤選びで後悔しない為薄毛の原因がAGAか遺伝子検査は必須

AGA遺伝子検査

AGAの現役医師の立場から「育毛剤」について思う所を述べていきたいと思います。少し長い説明になってしまいますので結論を先に書いておきますと、

「育毛剤選びで失敗して後悔しないためには薄毛の原因を特定するためにまずは遺伝子検査を先にしておきましょう」

という事が以下に書いてあります。阪神の岡田元監督の言葉を借りるなら、

そらそうよ!

と言いたくなりますよね。なぜ今までの発毛促進対策が遺伝子検査から逃げていたか、意味が分かりませんので。

ちなみにですが、遺伝子検査は自宅で出来る時代です。便利ですよね~。では本文に入ります。

この記事の執筆者

内科総合クリニック人形町 院長 藤田 英理(総合内科専門医)

藤田 英理 内科総合クリニック人形町 院長

東京大学医学部保健学科、横浜市立大学医学部を卒業。虎の門病院、稲城市立病院、JCHO東京高輪病院への勤務を経て内科総合クリニック人形町を開院。総合内科専門医。AGA治療や生活習慣病指導も行う。

所属:日本内科学会日本動脈硬化学会日本頭痛学会

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目次

AGAは病気ではないので確定診断ができません

まず「基本のキ」から。AGA(男性型脱毛症)には定義がありません。

毛髪の何%を失われたらAGAであるとか、頭頂部が薄くなったらAGAだとか、M字がとか、あるいはマイクロスコープで毛根の状態を見て「この症状はAGAである」と言うガイドラインがありません。

これが何を意味するかというと、AGAだと確定診断して発毛促進対策をしている人がそもそもいないということになります。

例えば、新型コロナウイルスだとレントゲンやCT画像によって肺の陰影を診断し、最終的にPCR検査をして陽性か陰性かの確定診断を行った上で治療に入りますが、AGAにはそのような検査方法が確立されていないのです。

従って、各育毛剤メーカーは薄毛の人を全員「AGAである」と決め打ちしてワンタイプの育毛剤を開発して販売しているのです。

でも、もし育毛剤メーカーの仮説どおり薄毛の原因の大半がAGAなのであれば、日本で薄毛に悩む人の数がもっと減ってもいいと思うのですが、残念ながら「この育毛剤最高!青春を取り戻せた!」という声はあまり聞かないですよね。

ということはです。ということは、こういう事が言えるのではないでしょうか?

本当に薄毛の原因はAGAだけですか?脂漏性脱毛症とか円形脱毛症とか、他の原因は無視して大丈夫ですか?

ロクに調べもせずにAGAだと断定してワンタイプの育毛剤を買ってくれと推奨するのはどうなんでしょうか?と言う想いが私にはありますが、あなたはいかがでしょうか?

検査もせずにAGAだと決め打ちしてAGAにだけ効果がある育毛剤を選んで果たして発毛するのでしょうか?全盛時を取り戻せるのでしょうか?

AGAは長期戦なので出来るだけ薄い成分の育毛剤を試しべき

ミノキシジル外用薬はご使用になられたことはあるでしょうか?

大正製薬さんのリアップや、元スマップの草彅剛さんと香取慎吾さんのCMでお馴染みのスカルプDメディカルミノキ5などは、通称「発毛剤」と呼ばれていて、主成分であるミノキシジルの発毛効果が厚労省から公式に認められています。

リアップX5 メディカルミノキ5 リグロEX5
ミノキシジル外用薬(発毛剤)

もしかしたらすでに発毛剤(ミノキシジルを主成分とした育毛剤)を試されたことがあるかもしれませんが、いかがだったでしょうか。

大正製薬リアップの公表によれば著名改善、つまり明らかに発毛促進効果があったなあと感じた人の割合は10人1人となっています。

「え?それだけ?」

って思いますよね。でも残念ながらこれが現実なのです。ではなぜこのような結果になってしまうかというと、原因は色々考えられるものの、一つ言えそうなのは、「ほんとに薄毛の原因はAGAだけなの?」という素朴な疑問なのです。

薄毛の原因がAGA(男性型脱毛症)であり、それを改善するために厚労省が認めたミノキシジルを使ってみた結果、10人に1人程度しかはっきりした効果がでないということは、女医である私が男言葉を使って恐縮ですが、

「薄毛の原因って他にもあるんじゃね?」

ということなのではないでしょうか。

遺伝子検査はAGA専門クリニックがおすすめですが少しお高いかも、、

核心に入っていきますね。もうここまで読めばお分かりのとおり、私が言いたいのはこれです。

「You遺伝子検査やっちゃいなよ」

素晴らしい方でしたね、ジャニー喜多川さん。

私はいい歳してジャニーズファンなので思わずこの有名なセリフ(Youやっちゃいなよ)を使ってしまいましたが、あなたの薄毛の原因が何か知りたくないですか?しっかりと原因を突き止めた上で発毛促進対策をしたくないですか?

この問いかけに対し、「いいや、俺はAGAに決まってるから検査なんて不要だ!」という方はあまりいらっしゃらないですよね。

さて、薄毛の原因を調べるための遺伝子検査ってどこで出来るのでしょうか。一つはAGA専門クリニックです。

「AGAクリニック 遺伝子検査 東京」などでGoogleやyahooで検索すれば色々とヒットすると思います。遺伝子検査の草分け的存在は東京駅近くになるAGA専門クリニックさんだと思いますが、検査だけで25000円以上の費用が必要です。

yahoo検索

他のAGA専門クリニックさんを調べてみたところ、安いところでも検査だけでも15,000円以上する場合がほとんどなので、躊躇してしまいますね。

それと、コロナ禍でクリニックに行くのって、やはり二の足を踏んでしまうと思います。相手が医者であろうとも、人と会うと感染リスクは高まりますし、待合室で手が触れたところにウイルスが付着していうこともありますから。

新型コロナウイルス

PCR検査もAGA遺伝子検査も自宅で出来る時代に

当院ではPCR検査を行っていますが、これだけコロナウイルスが流行ってしまえば、規制緩和をどんどん進めてPCR検査は誰でも気楽に自宅で出来るようになれば良いのになあと思います。

クリニックの売り上げという点では当院に来てPCR検査していただけるのはありがたいと思う反面、だ液検査なら医師の力量は関係ありませんので自宅で手軽に検査できる体制が誰にとっても望ましいのかなと。

あなたにとって適正な育毛剤を見つけるためのAGA遺伝子検査も、自宅でできた方がありがたいですよね。

というわけで、少し調べてみたら自宅で出来るAGAの遺伝子検査をやっているところがあったので紹介しておきます。

自宅でだ液を採取して、それを郵送すると頭皮の状態を分析してくれて、それに応じた育毛剤を提案してくれるペルソナという商品です。

ペルソナ育毛剤

商品名のペルソナはパーソナル(個性)から想起して決めたようで、遺伝子検査の結果、AGA寄りの薄毛なのか、AGAでなさそうな原因による薄毛なのかを判定して、それに応じた育毛剤をセレクトしてくれるようです。

「ペルソナ(育毛剤)は発毛します」みたいなことを言うつもりはありませんが、薄毛の原因をAGAだと断定して開発された他の育毛剤よりは発毛促進に対する説得力がありますよね。

冒頭で述べたように、薄毛の原因はAGA(男性型脱毛症=男性ホルモン原因の薄毛症)と決まっているわけではありませんので、遺伝子検査によって薄毛の原因を仮説立て、それに応じた最適な育毛剤を処方するという薄毛対策のアプローチの仕方は、医師から見ても説得力のあると思います。

そのペルソナを含めて、どの育毛剤を選択するのがベストなのかを医学的に解説してみましたので以下の記事を読んでみてください。

以上

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