
こんにちは。総合内科専門医の藤田です。
青汁商品の中で最もポピューラーなのは手軽で飲みやすい粉末タイプの青汁ですが、栄養の面では冷凍タイプの方が良いと言われています。ただ、
- 『本当に栄養が豊富なの?』
- 『冷凍青汁は飲みづらいと聞いた。続けられるか心配』
- 『粉末タイプとの違いが知りたい』
このような不安があり、実際には購入に踏み切れない方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでこのページでは、冷凍青汁の特徴や粉末青汁との違いや失敗しない選び方などを詳しく解説しました。また、おすすめの冷凍青汁も紹介していますので、ぜひ参考にしてください!
この記事の執筆者

藤田 英理 内科総合クリニック人形町 院長
東京大学医学部保健学科、横浜市立大学医学部を卒業。虎の門病院、稲城市立病院、JCHO東京高輪病院への勤務を経て内科総合クリニック人形町を開院。総合内科専門医。AGA治療や生活習慣病指導も行う。
冷凍青汁の特徴


冷凍タイプの青汁には以下の特徴があります。
- ケールを原料とする商品がほとんど
- 他のタイプの青汁と比べて割高
- ケール特有の青臭さや苦みがそのまま活かされているものが多い
国産ケールが原料
ケールは地中海沿岸を原産とするアブラナ科の葉野菜で、キャベツの原種(品種改良以前の元の植物)です。和名では「羽衣甘藍(ハゴロモカンラン)」「緑葉甘藍(リョクヨウカンラン)」と言います。
また、ケールはビタミン、ミネラルなどの栄養素をバランスよく豊富に含みむスーパーフード※1としても有名で、現在売られている冷凍タイプはそのほとんどが国産ケールを原材料としています。
主な冷凍青汁に使われているケールの産地一覧
商品名 | 産地 |
---|---|
キューサイ ケール青汁 | 九州、島根県 |
搾りたてケール青汁 | 愛媛県・長野県・鹿児島県 |
プレミアム青汁 | 茨城県 |
冷凍旬搾り青汁グリーンジュース | 静岡県 |
遠藤青汁 | 高知県・徳島県 |
搾りたて西予市産ケール青汁 | 愛媛県 |

ケールを原料とする粉末タイプの青汁商品の中には中国産(製造は国内)も見られますが、冷凍タイプ青汁はそのほとんどが国産です。
他のタイプの青汁と比べて割高
上に挙げたように、ケール原料の冷凍青汁は国産がほとんどで、各社のHPを見ると品質管理や加工技術の向上に力を入れているメーカーが多く、他のタイプの青汁と比べて割高な商品が多いです。
粉末・ドリンク・サプリタイプ青汁との価格比較
商品名 | 1杯あたりの価格 |
---|---|
キューサイ ケール青汁 冷凍 | 162円 |
搾りたてケール青汁 冷凍 | 144円 |
プレミアム青汁(30袋) 冷凍 | 232円 |
冷凍旬搾り青汁グリーンジュース(30パック) 冷凍 | 173円 |
遠藤青汁 冷凍 | 162円 |
ぎゅぎゅっと活菜青汁 乳酸菌プラス 粉末 | 115円 |
ふるさと青汁 粉末 | 137円 |
1食分のケール青汁 粉末 | 100円 |
よくばり青汁 粉末 | 91円 |
ごくごく飲める毎日1杯の青汁 200ml ドリンク | 82円 |
宮崎県産ケール入り青汁 125ml ドリンク | 130円 |
健康道場 青汁 ドリンク | 216円 |
DHC青汁+豆乳 ドリンク | 130円 |
ORGANIC AOJIRU TABLET サプリ | 89円 |
減肥くわ青汁粒々 サプリ | 108円 |
長命草 サプリ | 11円 |
大麦若葉 粒タイプ サプリ | 16円 |
※タブレット(サプリメント)は1日あたりの価格です。
粉末タイプ・サプリメントについては1杯(1日)あたりの価格が100円以下、または十数円という非常に安価な商品が多くありました。
ドリンクタイプについては紙パック、ペットボトル、缶などがありますが、缶のものは1缶あたり200円を超える商品もありましたが、コンビニなどで発売されていている紙パックのものは安い傾向にありました。
対して、冷凍タイプの青汁は最も安価なものでも1杯140円程度で、それ以下の商品がなかったことから、冷凍タイプの青汁は価格が高い傾向にあると言えます。
ケール特有の青臭さや苦みがある
冷凍タイプの青汁の特徴として最も気を付けたいのが「匂い」と「味」です。
良くも悪くもケールそのものの青臭さと苦みをそのまま活かすカタチで商品化していますので、いわゆるCMでお馴染みの『不味い!もう一杯!』という感じのものが多いです。

一例として、甘味を追求したと説明がある青汁商品があり、実際に飲んでみたのですが、感想としては”粉末タイプと比べて”という事でなく苦みと青臭さを感じました。
中には「甘い」「青臭くない」「のど越しが良い」という口コミがある冷凍青汁もありましたが、全体的にみてごく一部です。

冷凍青汁を選ぶ場合、「飲みにくさ」は我慢しなければならないデメリットと言えそうですね。
冷凍青汁と粉末青汁の違い
冷凍タイプと粉末タイプの青汁を比べると、上に挙げた価格や匂い・味の違いの他にも「1杯分に含まれる栄養の量」と「手軽さ・扱いやすさ」の点で違いがあります。
冷凍青汁は栄養素含有量が多い

粉末青汁と比べて、冷凍タイプの青汁は栄養素が豊富に含まれています。
主な栄養素 | 冷凍① 1杯 90ml | 冷凍② 1杯 100ml | 粉末① 1杯分 粉末3g | 粉末② 1杯分 粉末3g |
---|---|---|---|---|
糖質 | 2.8g | – | 0.953g | 1.11g |
食物繊維 | 0.2g | 0.1~0.6g | 1.416g | 0.99g |
ビタミンC | 193mg | 240mg | 0.39mg | 0.39mg |
ビタミンE | – | 0.32~2.1mg | 0.132mg | 0.12mg |
ビタミンK | 74㎍ | 92~209㎍ | 33㎍ | 39.3㎍ |
カルシウム | 131mg | 73~226mg | 19.2mg | 4.71mg |
カリウム | 216mg | 138~349mg | 51mg | 33.6mg |
マグネシウム | – | 19~33mg | 3.3mg | 2.14mg |
鉄 | – | 0.14~0.78mg | 0.165mg | 0.41mg |
冷凍タイプは粉末タイプに比べて栄養成分表示を詳しく掲載してくれている商品が少ないものの、表示されている成分については粉末タイプよりもかなり多くの栄養量を含んでいる傾向にあることが分かりました。
特にビタミンC、カルシウム、カリウムについては大きな差が見られます。
冷凍青汁は飲むとき手間がかかる

こちらは”言わずもがな”かもしれませんが、冷凍タイプは保管場所が冷凍庫に限られ、また、飲む際には(流水)解凍する必要があるので手間がかかるという点がデメリットになります。保管スペースの確保も必要ですね。
対して粉末タイプは1杯分がスティックになっていて、お水さえあればサッと溶かして飲むことができるので、出かけ先に持ち歩くことが出来るというメリットがあります。
冷凍と粉末の違い・特徴をもっと見る

青汁は冷凍と粉末、どちらを選ぶべき?

上に挙げたように、冷凍・粉末それぞれにメリット・デメリットがあります。以下に「冷凍タイプが向いている人・粉末タイプが向いている人」について簡潔にまとめてみました。
冷凍タイプが向いてる人
- ケール原料の独特の苦みや青臭さが気にならない
- 1日により多くの栄養をサポートしたい
- 鮮度にこだわりたい
粉末タイプが向いてる人
- 手間がかからず飲みやすいものがいい
- 月々にかかるコストはなるべく安いほうがいい
- 料理などに活用してアレンジしたい
こうして見るとどちらのメリットも魅力的ですが、冷凍タイプの最大の魅力は栄養価が高いということに尽きます。このメリットが価格・手間・青臭さなどのデメリットを上回る場合は、冷凍タイプの青汁が向いている人です。
対して粉末タイプの魅力は便利さだと思います。冷凍青汁よりも断然飲みやすく、さらには粉末なので料理にも活用ができるというメリットは、飽きやすい方にとっては意外と大きいポイントかと思います。
青汁を使ったレシピを見る

冷凍タイプ青汁の上手な選び方

「栄養成分表示」や定期コース・お試しといった「割引価格」の有無の確認をすることで、より良い品質の商品を安く購入することができます。
あくまでも栄養成分表示を基準に選ぶ

冷凍タイプの青汁の商品ページを見ると、産地や独自製法についての紹介に力を入れているところが非常に多いのですが、わたしたち消費者が選ぶ時にチェックしたい所はあくまで栄養成分表示です。
なぜなら、いくら原材料であるケールの栄養価の高さについて解説してあっても、実際には製造過程において原材料の栄養の多くは失われている事が多いからです。
また、独自製法についての解説についても、わたしたち消費者レベルでは他社や他の商品と比べようがありません。どの独自製法も大変素晴らしく映ります。
こういった不明瞭な情報よりも、栄養成分表示であれば明確に比べる事ができますし、冷凍タイプの青汁商品においては詳しく栄養成分表示を公開している所が少ないので、公開しているイコール「信頼性」がある商品だと言えます。
初回割引・お試しコースをチェック
![[ザ・ケール]青汁500円(税込)お試しセット|キューサイ](https://ningyocho-cl.com/wp-content/uploads/2021/11/vs-raw-vegetables-005-1024x672.png)
冷凍タイプの青汁は粉末タイプやその他の青汁に比べて青臭さが強く苦味があるものが多いので、定期コースなどで本格的に利用する前に、初回割引やお試しコースを上手に利用しましょう。
割引価格でお試しできる冷凍青汁の一例
商品名 | 条件 | 内容 | 価格 |
---|---|---|---|
ザ・ケール お試しセット | はじめての方 | 1,130円相当 | 500円 送料無料 |
とくべつな冷凍青汁 お試しセット | お1人様1個 | 7パック | 1,420円 送料無料 |
青汁3種 お試し 青汁百・プレミアム青汁・青汁シークワーサー入 | はじめての方 | 6日分 | 1,080円 送料無料 |
1食分のケール青汁 7本入り+もう7本付き | はじめての方 | 7本入り×2袋 | 780円 送料無料 |
冷凍旬搾り青汁グリーンジュース | 初回限定 | 90ml×3パック | 500円 送料無料 |
おすすめ冷凍青汁3選

以上の内容をふまえ、以下におすすめの冷凍タイプの青汁を3つ紹介します。購入の際の参考にしてみて下さい。
遠藤青汁 冷凍/株式会社遠藤青汁

青汁のパイオニアである遠藤青汁が販売する冷凍タイプの商品です。
特許製法の特殊冷凍を採用し、出来たての味をそのまま残しています。お得な定期便の他にもサンプルお試しコースがあります。
搾りたてケール青汁/株式会社ファンケル

化学農薬を一切使用せず、愛媛・長野・鹿児島県の契約農家においてミネラル農法によって栽培された国産ケールを100%使用しています。
搾りたてを瞬間冷凍した鮮度の高い冷凍タイプの青汁です。
ザ・ケール 冷凍タイプ/キューサイ株式会社

種を育てる段階から管理し、農薬・化学肥料一切不使用で育てられた国産ケールを新鮮なうちに絞り、およそマイナス40℃で急速冷凍した青汁です。
余計なものは加えていないので、ケールの葉そのままのフレッシュな味いになっています。

冷凍タイプの青汁は他の青汁と比べて栄養価が高い傾向があるとは言え、あくまで日々の食事で足りない栄養を補うサポートアイテムとして利用するようにしましょう。
参考文献(References)