力を入れて診療している13の疾患・テーマについて、診察室で実際に交わされるような言葉でお答えします。
はじめに
内科総合クリニック人形町が力を入れて診療している13の疾患・テーマについて、患者さんから日頃よく寄せられるご質問とその回答をまとめました。
当院は「患者さんに共感しながらじっくりとお話を聞くこと」を大切にし、わかりやすい言葉での説明、そして患者さんご自身の価値観を尊重した治療方針の決定(協同意思決定)を診療の基本姿勢としています。本Q&A集も、診察室で実際に交わされるような自然な言葉で、できるだけわかりやすくまとめました。
目次
高血圧
高血圧は自覚症状がほとんどないまま進行することが多く、放置すると脳卒中や心筋梗塞、腎臓病などの重大な病気につながる可能性があります。日本では成人の約3人に1人が高血圧と言われており、非常にありふれた病気です。
Q健診で「血圧が高め」と言われましたが、症状がないので大丈夫でしょうか?
高血圧は「沈黙の病気」とも呼ばれ、自覚症状がないまま血管に負担をかけ続けます。症状がなくても、血圧の値によっては生活改善や治療が必要です。一度クリニックで正確に測定し、家庭血圧も含めて評価することをお勧めします。
Q血圧はいつ測るのが正しいですか?
朝は起床後1時間以内、排尿後、朝食や薬を飲む前に座って測定し、夜は就寝前に測定するのが基本です。数値は1回だけでなく、できれば2回測って記録し、日々の変動も含めて主治医に見てもらうとより正確な診断につながります。
Q薬を飲み始めたら一生やめられないのですか?
必ずしもそうとは限りません。生活習慣の改善(減塩、運動、減量など)によって血圧が安定し、医師の判断のもとで薬を減量・中止できる場合もあります。自己判断での中断は危険なため、必ず相談しながら進めましょう。
Q塩分を減らすのが大変です。何か工夫はありますか?
だしや香辛料、酢、柑橘類の酸味をうまく活用すると、塩分を減らしても満足感のある味付けができます。加工食品や外食には塩分が多く含まれがちなので、まずは目に見えやすいところから少しずつ減らしていくのが続けやすいコツです。
Q降圧薬にはどんな種類があり、副作用はありますか?
代表的なものにカルシウム拮抗薬、ARB・ACE阻害薬、利尿薬、β遮断薬などがあり、それぞれ作用の仕組みが異なります。むくみや空咳、めまいなど薬ごとに特徴的な副作用があるため、気になる症状が出た場合は自己判断で中止せず、必ず受診時にお伝えください。
Q年齢によって目標の血圧値は変わりますか?
はい。高齢の方では下げすぎによるふらつきや転倒のリスクも考慮し、年齢や合併症の有無に応じて個別に目標値を設定します。ガイドラインを基本としながらも、お一人おひとりの状態に合わせて治療方針を一緒に決めていきます。
糖尿病
糖尿病は血糖値が高い状態が続く病気で、進行すると神経障害、網膜症、腎症といった合併症や、動脈硬化による心筋梗塞・脳卒中のリスクが高まります。早期発見と継続的な管理が何よりも大切です。
Q健診でHbA1cが高いと言われました。すぐに薬が必要ですか?
数値や症状の程度によります。境界型や軽度の場合は、まず食事・運動療法から始めることが多いです。一方で数値が高い場合や症状がある場合は、早期の薬物療法が将来の合併症予防につながることもあるため、詳しい検査の上でご相談しましょう。
Q1型糖尿病と2型糖尿病はどう違うのですか?
1型は主に自己免疫の異常によりインスリンを作る細胞が壊れてしまうタイプで、生活習慣とは関係なく発症し、インスリン治療が基本となります。2型は遺伝的要因に加え、食生活や運動不足、肥満などが関与して発症することが多く、生活改善や内服薬で管理できる場合があります。
Q甘いものを完全にやめないといけませんか?
完全に断つ必要はありません。量とタイミングを工夫し、食事全体の中でバランスを取ることが大切です。極端な制限はストレスになり継続が難しくなるため、無理のない範囲で楽しみながら血糖管理を続けられる方法を一緒に考えていきましょう。
Q運動はどのくらいすればよいですか?
ウォーキングなどの中等度の運動を1回20~30分、週に150分程度を目安にすると血糖コントロールに効果的とされています。運動前後の血糖値の変動や、薬の種類によっては低血糖に注意が必要な場合もあるため、開始前に主治医と相談すると安心です。
Qインスリン注射は一度始めたらやめられないのですか?
病状によって異なります。2型糖尿病で一時的に血糖が高い状態を改善するためにインスリンを使用し、その後内服薬や生活改善で管理できるようになるケースもあります。一方で1型糖尿病など継続が必要な場合もあるため、ご自身の病型に応じた説明をしっかり受けることが大切です。
Q合併症が心配です。どのくらいの頻度で検査が必要ですか?
眼科での眼底検査は年1回程度、尿検査による腎機能の確認、神経障害のチェックなど、定期的なフォローが推奨されています。当院では血液検査の結果を踏まえながら、必要なタイミングで専門医療機関へのご紹介も行っています。
脂質異常症(高脂血症・高コレステロール血症)
脂質異常症(高脂血症)はLDLコレステロールや中性脂肪が高い、あるいはHDLコレステロールが低い状態を指し、自覚症状はほとんどありませんが、動脈硬化を進行させ、将来の心筋梗塞や脳梗塞のリスクを高めます。
Qコレステロールが高いと言われましたが、痛くも痒くもないので心配する必要がありますか?
脂質異常症は自覚症状が出ないまま血管の壁にコレステロールが蓄積し、動脈硬化を進行させます。症状がないからこそ放置されやすく、ある日突然心筋梗塞や脳梗塞として現れることがあるため、数値の管理が重要です。
Qコレステロールを下げる薬は一度始めたら一生飲み続けるのですか?
多くの場合、動脈硬化の進行を防ぐために長期間の内服が推奨されます。ただし生活習慣の改善により数値が大きく改善するケースもあり、その際は減量や中止を検討することもあります。自己判断での中断は避け、定期的に医師と相談しながら進めましょう。
Q卵やコレステロールの多い食品は避けるべきですか?
以前は食事中のコレステロール摂取が強く制限されていましたが、近年は飽和脂肪酸(肉の脂など)の摂取量や全体のバランスがより重視されています。極端に食品を避けるよりも、食事全体を見直すことが効果的です。
Q中性脂肪とLDLコレステロール、どちらが問題ですか?
どちらも動脈硬化に関与しますが、関与の仕方が異なります。LDLコレステロールは血管壁に直接蓄積しやすく、中性脂肪が高い場合は内臓脂肪型肥満や糖尿病との関連も深いです。検査結果に応じて、どちらに重点を置くべきかをご説明します。
Q家族にコレステロールが高い人が多いのですが、遺伝も関係しますか?
家族性高コレステロール血症のように遺伝が強く関与するタイプもあります。若いうちから非常に高い数値が続く場合や、家族に若くして心筋梗塞を起こした方がいる場合は、専門的な評価が必要になることがありますので、詳しくお話を伺いながら判断します。
Q薬を飲んでいれば、食事や運動に気をつけなくても大丈夫ですか?
薬の効果を最大限に活かすためにも、生活習慣の改善は引き続き重要です。薬と生活改善は対立するものではなく、両方を組み合わせることでより良いコントロールが期待できます。
高尿酸血症・痛風発作
高尿酸血症は血液中の尿酸値が高い状態で、自覚症状がないことが多いですが、放置すると関節に尿酸の結晶が溜まり、激しい痛みを伴う痛風発作を引き起こすことがあります。腎臓や血管にも影響することがあるため、症状がなくても管理が大切です。
Q足の指が急に激しく痛み出しました。これは痛風発作ですか?
足の親指の付け根などに突然の激しい痛みと腫れ、熱感が出るのは痛風発作の典型的な症状です。発作時は患部を冷やし、安静にしてできるだけ早く受診してください。発作中は尿酸値を下げる薬を新たに開始すると逆に症状が悪化することがあるため、自己判断での服薬調整は避けましょう。
Q尿酸値が高いと言われましたが、痛みがないので治療は不要ですか?
痛みがなくても尿酸値が高い状態が続くと、将来的に痛風発作を起こすリスクや、腎臓への負担、尿路結石のリスクが高まります。症状がない段階でも、数値や合併症のリスクに応じて生活改善や治療を検討することが推奨されています。
Qプリン体の多い食品を避ければ尿酸値は下がりますか?
レバーや一部の魚介類などプリン体の多い食品を控えることは有効ですが、それだけで十分に下がらない場合も多いです。アルコール(特にビール)や肥満、水分不足なども尿酸値に影響するため、生活全体を見直すことが大切です。
Qビールをやめれば日本酒やワインは大丈夫ですか?
ビールはプリン体を多く含みますが、アルコール自体が尿酸の排出を妨げる働きがあるため、種類を問わず過度な飲酒は尿酸値を上げる要因になります。お酒の量自体を見直すことがより重要です。
Q痛風発作は一度治ればもう繰り返さないのでしょうか?
治療をせずに尿酸値が高いままだと、再発を繰り返すことが多く、発作の頻度が増えたり関節の変形につながることもあります。発作が治まった後も、尿酸値を下げる治療を継続することが再発予防の鍵となります。
Q水をたくさん飲むと尿酸値が下がると聞きましたが本当ですか?
十分な水分摂取は尿酸の排出を助け、尿路結石の予防にもつながるため有効です。ただし水分摂取だけで尿酸値が大きく下がるわけではなく、食事や薬物治療と合わせて取り組むことが大切です。
睡眠時無呼吸症候群(いびき)
睡眠時無呼吸症候群は、寝ている間に呼吸が止まったり浅くなったりする病気で、大きないびきが特徴的なサインの一つです。日中の強い眠気だけでなく、高血圧や心疾患、生活習慣病のリスクを高めることが知られています。
Qいびきがひどいと家族に言われますが、これは病気なのでしょうか?
大きないびきは睡眠時無呼吸症候群のサインの一つです。いびきの合間に呼吸が止まっている、日中強い眠気がある、起床時に頭が重いなどの症状があれば、検査を受けることをお勧めします。
Q睡眠時無呼吸症候群はどうやって診断するのですか?
自宅でできる簡易検査で、睡眠中の呼吸状態や酸素飽和度を測定する方法が一般的です。結果によっては、より詳しい検査(精密検査)が必要になることもあります。当院では症状を伺った上で、適切な検査方法をご案内しています。
Q治療はCPAP(シーパップ)しかないのですか?
中等度から重度の場合はCPAP(鼻や口に装着して空気を送り込む装置)が標準的な治療ですが、軽度の場合はマウスピースや減量、生活習慣の改善で改善することもあります。症状の程度に応じて適切な治療法をご提案します。
QCPAPは一生使い続けないといけませんか?
体重の減少や生活習慣の改善によって症状が軽くなり、使用を減らせる場合もあります。一方で体質的な要因(顎の形など)が大きい場合は継続が望ましいこともあるため、定期的な評価をしながら治療方針を見直していきます。
Q肥満ではないのに、いびきがひどいのはなぜですか?
肥満は大きな要因の一つですが、顎が小さい、扁桃やアデノイドが大きい、鼻づまりがあるなど、体型に関係なく生じる要因もあります。原因を見極めることで、より効果的な対策を考えることができます。
Q放置すると体にどんな影響がありますか?
睡眠中に何度も呼吸が止まることで血液中の酸素が低下し、高血圧や不整脈、心疾患、糖尿病などのリスクが高まるとされています。日中の眠気による集中力低下や事故のリスクも含め、早期の対応が望まれます。
貧血
貧血は血液中のヘモグロビンが減少し、体に十分な酸素が運ばれにくくなる状態です。鉄欠乏性貧血が最も多い原因ですが、背景に消化管出血など別の病気が隠れていることもあるため、原因の特定が重要です。
Q最近よく立ちくらみがあり、顔色が悪いと言われます。貧血でしょうか?
立ちくらみや顔色不良、息切れ、疲れやすさは貧血の典型的な症状です。血液検査でヘモグロビンの値を確認し、貧血の種類や原因を調べることで、適切な対応方法が分かります。
Q鉄分の多い食品を食べていれば貧血は改善しますか?
鉄欠乏性貧血であれば、レバーや赤身肉、ほうれん草などの鉄分豊富な食品を摂ることは助けになりますが、重度の場合は食事だけでは不十分で、鉄剤による治療が必要なことが多いです。また、貧血の原因が鉄不足以外の場合は、食事の工夫だけでは改善しません。
Q貧血の原因にはどんなものがありますか?
鉄欠乏性貧血が最も多いですが、月経過多、消化管からの出血(潰瘍や、まれに大腸がんなど)、ビタミンB12や葉酸の不足、骨髄の病気などさまざまな原因があります。特に原因不明の貧血が続く場合は、隠れた病気を調べることが大切です。
Q鉄剤を飲むと胃がムカムカします。何か対策はありますか?
鉄剤は胃に負担をかけることがあり、吐き気や便秘などの副作用が出ることがあります。食後に服用する、剤型を変える、量を調整するなどの工夫で改善する場合が多いため、つらい場合は自己判断で中止せずにご相談ください。
Q貧血と診断されたら、どのくらいの期間で改善しますか?
鉄欠乏性貧血の場合、治療を始めてから数週間で症状が改善し始めることが多いですが、体内の鉄の貯蔵量を十分に回復させるためには数ヶ月単位で治療を継続することが推奨されます。自己判断で早期にやめると再発しやすいため注意が必要です。
Q健診で貧血を指摘されましたが、特に症状はありません。それでも受診すべきですか?
症状がなくても、貧血の背景に消化管出血などの病気が隠れている可能性があるため、原因を調べることをお勧めします。特に初めて指摘された場合や、原因がはっきりしない場合は、一度詳しい検査を受けると安心です。
動悸
動悸は「心臓がドキドキする」「脈が飛ぶ」「胸がバクバクする」といった自覚症状で、緊張やカフェイン摂取などの生理的な原因によるものから、不整脈や甲状腺疾患、貧血、心疾患といった病気が背景にある場合まで、原因は多岐にわたります。
Q急に脈が速くなり、ドキドキすることがあります。心臓の病気でしょうか?
動悸の原因は緊張やカフェイン、寝不足といった生理的なものから、不整脈や甲状腺機能の異常、貧血、まれに心臓の病気まで多岐にわたります。頻度や持続時間、他の症状(息切れ、胸痛、めまいなど)を伺いながら、必要な検査を進めていきます。
Q動悸があるとき、何を記録しておくと診断の助けになりますか?
動悸が起きた時間、持続時間、きっかけ(運動中、安静時、緊張時など)、脈の感じ方(速い、不規則、脈が飛ぶなど)、他に伴う症状の有無を記録しておくと、診断の大きな助けになります。可能であればスマートウォッチなどで脈拍を記録するのも有効です。
Q心電図で異常がなければ心臓は問題ないということですか?
通常の心電図は数十秒間の記録のため、その瞬間に不整脈が起きていなければ異常が見つからないことがあります。動悸の頻度が高い場合は、24時間または1週間の心電図を記録出来るホルター心電図(小さな機械を胸の中央に貼って普通に生活して頂く検査です)など、より長時間の検査が有効な場合があります。
Q動悸の原因として甲状腺の病気もあるのですか?
はい。甲状腺の機能が過剰に働くバセドウ病などでは、代謝が活発になり動悸や手の震え、体重減少などが現れることがあります。血液検査で甲状腺ホルモンを確認することで診断できます。
Qストレスや不安が原因で動悸が起きることはありますか?
緊張や不安、過呼吸状態でも動悸を感じることがあります。ただし、ストレスが原因と決めつける前に、心臓や甲状腺などに病気が隠れていないかを確認することが大切です。検査で異常がないことを確認した上で、生活面のアドバイスも行っています。
Q動悸と一緒に胸の痛みや息苦しさがある場合はどうすればいいですか?
胸の痛みや息苦しさ、意識が遠のく感覚を伴う動悸は、心臓の病気のサインである可能性があり、早急な対応が必要な場合があります。このような症状がある場合は、様子を見ずに速やかに医療機関を受診してください。
尿異常
尿の色や量、回数、においなどの変化、血尿や尿の泡立ちといった異常は、腎臓や膀胱、前立腺などの病気のサインであることがあります。一時的なものもありますが、繰り返す場合や他の症状を伴う場合は検査が必要です。
Q尿の色が赤っぽい気がします。これは血尿でしょうか?
尿の色の変化は、血尿のほか、食べ物(ビートなど)や薬剤の影響でも起こることがあります。痛みがなくても血尿が続く場合は、腎臓や膀胱、尿路の病気が隠れていることがあるため、尿検査で確認することをお勧めします。
Q排尿時に痛みがあり、頻尿気味です。何の病気が考えられますか?
排尿時の痛みと頻尿は、膀胱炎などの尿路感染症で典型的に見られる症状です。女性に多い症状ですが、男性でも前立腺の病気などで似た症状が出ることがあります。尿検査で炎症の有無を確認し、適切な抗菌薬による治療を行います。
Q尿が泡立つことが多いのですが、何か問題がありますか?
尿の泡立ちは、勢いよく排尿した際の物理的な現象として起こることもありますが、尿の中に蛋白が多く含まれている場合(蛋白尿)にも見られます。蛋白尿は腎臓の病気の早期サインであることがあるため、健診の尿検査結果と合わせて確認することが大切です。
Q健診で尿に蛋白や潜血が出ていると言われました。すぐに大きな病気を疑うべきですか?
一時的な激しい運動や脱水、発熱などでも蛋白尿や潜血が一時的に出ることがあります。ただし繰り返し検出される場合は、慢性糸球体腎炎などの腎臓病が隠れている可能性もあるため、再検査や追加の検査で確認することをお勧めします。
Q尿の量が急に減った、あるいは増えた場合は心配すべきですか?
尿量の急激な変化は、脱水や腎機能の低下、糖尿病、ホルモンの異常などさまざまな原因で起こり得ます。特に尿量が急に減って体のむくみやだるさを伴う場合は、腎臓の機能低下のサインである可能性があるため、早めに相談してください。
Q夜間に何度もトイレに起きてしまいます。年齢のせいでしょうか?
加齢による影響もありますが、糖尿病、前立腺肥大、睡眠時無呼吸症候群、心不全などが背景にある場合もあります。年齢のせいと決めつけず、一度原因を確認してみることをお勧めします。
発熱性疾患
発熱は感染症(ウイルスや細菌)に対する体の防御反応として起こることが多いですが、原因によって対応が異なります。当院では発熱患者さん専用の入口とルートを設け、院内感染対策を徹底した上で診療を行っています。
Q熱が出たら、すぐに解熱剤を飲んでもいいですか?
発熱は体が病原体と戦っている反応のため、無理に熱を下げる必要がない場合もあります。ただし高熱でつらい、頭痛や関節痛が強い場合は解熱剤の使用が助けになります。心配な症状を伴う場合は自己判断せず、受診のうえで適切な薬を使うことをお勧めします。
Q発熱がある場合、クリニックにはどうやって行けばいいですか?
当院では発熱症状のある方のために、一般の患者さんとは別の入口とルートをご用意しています。Web予約の際に「発熱がある」を選択いただくと、専用入口の案内が表示されますので、ベルを鳴らしてスタッフの案内をお待ちください。
Q新型コロナウイルスやインフルエンザかどうかは、どうやって判断しますか?
症状の経過や流行状況を伺いながら、必要に応じて迅速検査を行い、原因となるウイルスや細菌を特定します。検査結果に応じて、適切な薬の処方や自宅療養の目安などをご説明します。
Q微熱が何日も続いています。様子を見ていて大丈夫でしょうか?
微熱が長く続く場合、ウイルス感染の遷延だけでなく、別の感染症や炎症性疾患、まれに膠原病などが背景にあることもあります。1週間以上続く場合や、体重減少・強い倦怠感を伴う場合は、原因を調べるための検査をお勧めします。
Q熱以外に咳や喉の痛みもあります。何科を受診すればいいですか?
発熱に咳や喉の痛みを伴う急性咽頭炎や急性気管支炎などは、内科で対応可能です。当院でも風邪症状全般について診療していますので、症状に応じて検査や治療をご案内します。
Q高齢の家族の発熱で、特に注意すべき点はありますか?
高齢者は発熱以外の症状が乏しく、重症化に気づきにくいことがあります。食欲低下、意識がぼんやりする、呼吸が速いなどの変化があれば、速やかな受診をお勧めします。
腹痛
腹痛は胃腸炎のような一時的なものから、虫垂炎、胆石、膵炎など緊急性の高い病気まで、原因が非常に幅広い症状です。痛みの場所や性質、伴う症状を詳しく伺うことが診断の手がかりになります。
Qお腹が痛いとき、どんな情報を伝えるとスムーズに診断してもらえますか?
痛みの場所(上腹部、下腹部、右側、左側など)、痛みの性質(鋭い痛み、重い痛み、波のように強くなる痛みなど)、いつから続いているか、食事との関係、発熱や嘔吐・下痢の有無などを伝えていただくと、診断の大きな手がかりになります。
Q右下腹部が痛みます。虫垂炎(盲腸)でしょうか?
右下腹部の痛みは虫垂炎の典型的な症状の一つですが、他の病気でも似た症状が出ることがあります。発熱や吐き気を伴う場合、痛みが強くなっている場合は、早めの受診と血液検査・画像検査による評価をお勧めします。
Q食後に右上腹部が痛むことがあります。何が考えられますか?
食後、特に脂肪分の多い食事の後に右上腹部が痛む場合、胆石や胆嚢炎が考えられることがあります。超音波検査などで詳しく調べることができますので、繰り返す場合はご相談ください。
Qお腹が痛くて市販の胃腸薬を飲んでも良くなりません。いつ受診すべきですか?
市販薬で改善しない、痛みが強くなっている、発熱や血便、嘔吐を伴う、痛みが移動するなどの場合は、早めに受診することをお勧めします。特に痛みが急激に強くなる場合は、緊急性の高い病気の可能性もあるため、様子を見すぎないことが大切です。
Qストレスでお腹が痛くなることはありますか?
過敏性腸症候群のように、ストレスや自律神経の影響でお腹の痛みや便通異常が起こることがあります。ただし他の病気を除外した上での診断となるため、まずは検査で他の原因がないかを確認することが大切です。
Q慢性的にお腹が張る、痛みが続く場合はどんな検査が必要ですか?
血液検査、超音波検査、必要に応じて内視鏡検査などを組み合わせて原因を調べます。当院で対応が難しい精密検査が必要な場合は、提携している医療機関へ迅速にご紹介しています。
頭痛
頭痛は片頭痛や緊張型頭痛のように繰り返し起こるものから、まれに脳出血やくも膜下出血など緊急性の高い病気のサインである場合まで、幅広い原因があります。痛みの特徴やパターンを把握することが重要です。
Q頭痛が頻繁にありますが、市販の鎮痛薬で様子を見ていて大丈夫ですか?
頭痛の頻度や種類によります。月に何度も鎮痛薬を使う場合、薬物乱用頭痛という悪循環に陥っている可能性もあります。頻繁な頭痛がある場合は、一度受診して頭痛のタイプを正しく診断してもらうことをお勧めします。
Q片頭痛と緊張型頭痛はどう違うのですか?
片頭痛は片側または両側がズキズキと脈打つように痛み、吐き気や光・音への過敏さを伴うことが多いのが特徴です。緊張型頭痛は頭全体を締め付けられるような痛みで、肩や首のこりを伴うことが多いです。タイプによって治療方針が異なります。
Q今まで経験したことのない激しい頭痛が突然起きました。どうすればいいですか?
「今までに経験したことのない」「突然」「最も激しい」頭痛は、くも膜下出血など緊急性の高い病気のサインである可能性があります。様子を見ずに、速やかに医療機関を受診してください。
Q頭痛と一緒に発熱や首の硬さがある場合は注意が必要ですか?
発熱と首の硬さを伴う頭痛は、髄膜炎などの感染症のサインである可能性があります。このような症状がある場合は、早急な評価が必要なため、すぐに受診することをお勧めします。
Q頭痛の予防のために生活面で気をつけることはありますか?
片頭痛では睡眠不足や寝過ぎ、特定の食品(チョコレート、チーズ、赤ワインなど)、ストレス、気圧の変化が誘因になることがあります。緊張型頭痛では同じ姿勢を長時間続けないこと、肩や首のストレッチなどが助けになります。ご自身の誘因を記録しておくと予防に役立ちます。
Q頭痛外来や脳神経内科に行くべきか、内科で相談していいのか分かりません。
まずは内科でご相談いただいて構いません。問診や診察で緊急性や原因をある程度評価し、画像検査など専門的な精査が必要と判断した場合は、適切な医療機関へ速やかにご紹介します。
甲状腺疾患
甲状腺は首の前面にある小さな臓器ですが、全身の代謝に関わる重要なホルモンを分泌しています。バセドウ病(機能亢進)や橋本病(機能低下)が代表的な病気で、多彩な症状を引き起こすため見過ごされやすいことがあります。
Q最近、動悸や手の震え、体重減少が気になります。甲状腺の病気でしょうか?
動悸、手の震え、体重減少、暑がりになる、イライラしやすくなるといった症状は、甲状腺の機能が過剰に働くバセドウ病などで見られることがあります。血液検査で甲状腺ホルモンの値を確認することで診断できます。
Qだるさや体重増加、むくみが続いています。これも甲状腺と関係ありますか?
甲状腺の機能が低下する橋本病などでは、だるさ、冷えやすさ、むくみ、体重増加、便秘といった症状が現れることがあります。症状が曖昧で見過ごされやすいため、思い当たる症状がある場合は血液検査での確認をお勧めします。
Q首の前が腫れている気がします。何か病気でしょうか?
甲状腺の腫れ(甲状腺腫)は、バセドウ病や橋本病、甲状腺の良性のしこり、まれに甲状腺がんなどさまざまな原因で起こります。超音波検査で甲状腺の状態を詳しく確認することができますので、気になる場合はご相談ください。
Q甲状腺の薬は一生飲み続けないといけませんか?
病気の種類や経過によります。バセドウ病では、薬による治療で甲状腺機能が安定し、その後減量・中止できる場合もあります。橋本病で甲状腺機能が低下している場合は、不足したホルモンを補うため長期的な内服が必要になることが多いです。
Q妊娠を考えていますが、甲状腺の機能に問題があると影響しますか?
甲状腺機能の異常は、妊娠や胎児の発育に影響を与える可能性があるため、妊娠を考えている場合や妊娠中は甲状腺の状態を確認し、必要に応じて薬の調整を行うことが大切です。早めにご相談ください。
Q健診で甲状腺の数値に異常があると言われましたが、症状はありません。受診すべきですか?
症状がなくても、甲状腺機能の異常は徐々に進行し、後から症状が現れることもあります。一度詳しい検査を受け、経過観察が必要かどうかを確認することをお勧めします。
ワクチン
ワクチンは感染症の発症や重症化を予防するために重要な手段です。インフルエンザワクチンや新型コロナウイルスワクチンをはじめ、年齢や持病に応じて推奨されるワクチンが異なります。
Qインフルエンザワクチンは毎年打つ必要がありますか?
インフルエンザウイルスは毎年流行する型が変化し、ワクチンによって得られる免疫も時間とともに弱まるため、毎年接種することが推奨されています。流行が本格化する前の秋頃の接種がお勧めです。
Q持病があってもワクチンは接種できますか?
高血圧や糖尿病、脂質異常症などの持病がある方は、むしろ感染症が重症化しやすいため、ワクチン接種のメリットが大きいことが多いです。ただし接種のタイミングや注意点については、現在の体調や治療状況に応じてご相談しながら判断します。
Qワクチン接種後に発熱や腕の痛みが出るのは普通ですか?
接種後の発熱や注射部位の痛み、腫れ、だるさは比較的よく見られる反応で、通常は数日以内に改善します。高熱が続く、症状が長引く、強いアレルギー症状が出る場合は受診をお勧めします。
Q過去にワクチンでアレルギー反応が出たことがあります。今後も接種できますか?
過去のアレルギー反応の内容(症状の程度や原因と考えられる成分)によって対応が異なります。事前に詳しく状況を伺い、接種の可否や注意点を判断しますので、必ず接種前にお伝えください。
Qどのワクチンを、いつ接種すればよいか分かりません。
年齢、基礎疾患、生活環境(仕事や同居家族の状況など)によって、推奨されるワクチンや接種のタイミングは異なります。当院では予防接種のご相談も承っておりますので、お気軽にお尋ねください。ワクチン接種をご希望の方は、事前に電話でのご予約をお願いしております。
Qワクチンを接種すれば絶対に感染しませんか?
ワクチンは感染を完全に防ぐものではありませんが、発症や重症化のリスクを大きく下げる効果が期待できます。接種後も基本的な感染予防策(手洗いや換気など)を続けることが大切です。
※なお、本資料はあくまで一般的な情報提供を目的としたものであり、個々の症状や治療方針については、必ず医師の診察を受けてご相談ください。気になる症状がある場合や、本資料の内容で判断に迷う場合は、自己判断をせず早めに受診することをお勧めします。
