医療脱毛とエステ脱毛の違いを比較|どっちがいい?併用の可否

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医療脱毛とエステ脱毛の違い
院長 藤田

こんにちは。内科総合クリニック人形町 院長の藤田です。

最近では、至るところで脱毛の広告を見るようになりましたが、そこで受けられるのがエステ脱毛なのかそれとも医療脱毛なのか、そしてこれらの違いがどのようなものなのか、即答できる人はなかなかいないと思います。

ですが、脱毛をする際には、医療脱毛とエステ脱毛の違いを把握して、自分に合った施術方法を選択すると後で後悔するリスクを減らせます。

医療脱毛とエステ脱毛では、脱毛方法・効果・通う回数・痛み・トラブル時の対応など、他にもたくさんの項目で違いがあります。

とはいえ、なかなか違いがわかりづらいのも事実。そこで、医療脱毛とエステ脱毛の違いどっちがいいのか併用しても問題ないのかどうか皮膚科専門医の藤井あさ美先生と一緒に解説します。

この記事の執筆者

内科総合クリニック人形町 院長 藤田 英理(総合内科専門医)

藤田 英理 内科総合クリニック人形町 院長

東京大学医学部保健学科、横浜市立大学医学部を卒業。虎の門病院、稲城市立病院、JCHO東京高輪病院への勤務を経て内科総合クリニック人形町を開院。総合内科専門医。AGA治療や生活習慣病指導も行う。

所属:日本内科学会日本動脈硬化学会日本頭痛学会

この記事の監修者

皮膚科医 藤井先生

藤井 あさ美 日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医

医学博士。日本皮膚科学会皮膚科専門医。愛媛大学医学部卒業後、大阪大学医学部皮膚科入局。退役軍人病院(ロサンゼルス)皮膚科、岐阜大学医学部付属病院皮膚科を経て現職(あさ美皮フ科亀戸駅前院長)。

所属:日本レーザー医学会日本皮膚科学会日本乾癬学会日本アレルギー学会

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目次

医療脱毛とエステ脱毛は使う機械と得られる効果が違う

藤井あさ美先生(皮膚科)

医療脱毛とエステ脱毛、一番の大きな違いは「脱毛に使う機械」です。

クリニックとエステでは使っている機械が異なり、肌にレーザーを照射するパワーや目的が異なります。下記のようにパッと見の違いはあまりよくわかりませんが、それぞれ目的は全く異なる機械です。

▽脱毛サロン「光脱毛」の機械

出典:https://est-pro.co.jp/

目的 減毛・抑毛
・痛みを感じにくい
・効果実感に時間がかかる

▽医療レーザー機

出典:https://lumenis.co.jp/

目的 発毛組織の破壊
・痛みを感じやすい
・効果が実感しやすい

医療脱毛はレーザー脱毛を扱う

藤井あさ美先生(皮膚科)

医療脱毛は医療レーザー機器を使った脱毛方法で、発毛組織の破壊を目的としています。

高出力のレーザー機器を使用し、毛根部分の細胞や組織を破壊する行為は医療機関のみで認められています。

医療脱毛とエステ脱毛の違い
医療脱毛とエステ脱毛のパワーの強さの違い

医療レーザーでは、毛母細胞や毛包幹細胞などの毛根部分(発毛組織)まで熱を伝えることができるので、永久脱毛を目指すことができます。

医療脱毛ではお手入れがラクになる:5回、ほとんどお手入れが要らなくなる:8回が照射回数の目安。

顔脱毛やVIO脱毛など、完全な無毛状態にするには10回以上照射したい部位もありますが、基本的には8回の照射(1年半~2年程度)でワキや腕、足といった大抵の見える部位は満足できるケースが多いです。

医療脱毛の機械は複数あります

エステ脱毛は光脱毛(フラッシュ脱毛)を扱う

藤井あさ美先生(皮膚科)

エステ脱毛は光脱毛やフラッシュ脱毛とも呼ばれています。光脱毛機を使用し、制毛・抑毛が目的です。

エステ脱毛で扱われているのは光脱毛(フラッシュ脱毛)を使った脱毛方法で、医療脱毛で扱う機械のようなパワーは出すことができません。

エステ脱毛で扱う機械では毛根まで熱を与えることはできず、十分な効果の実感には回数が必要です。また、照射後も時間が経てばまた発毛してきたり、ということが起こります。

回数は12~24回の照射が効果実感の目安とされていて、医療脱毛よりも痛みは感じにくいものの、効果実感までに時間がかかること、効果の持続期間は3~4年と短い点が大きなデメリットです。

医療脱毛とエステ脱毛の回数・通う期間・痛みの比較

「医療脱毛」「エステ脱毛」それぞれの、回数や通う期間、料金、痛みの程度の違いについてまとめました。

比較項目医療脱毛エステ脱毛
脱毛方法レーザー脱毛
(熱破壊式、蓄熱式)
光(フラッシュ)
脱毛
回数の目安5~8回12~24回以上
通う期間1年半~2年2年以上
料金・値段
(全身脱毛)
15~30万円15~30万円
痛みの強さ
施術者有資格者特になし
肌トラブルの対応方法薬の処方、診察提携先の病院などで診察
目的発毛組織の破壊抑毛・制毛

回数・通う期間の違い

医療脱毛が5~8回程度で効果を実感できるのに対して、エステ脱毛では最低でも12回以上、十分な効果実感までには24回以上の照射が必要です。

通う期間は当然エステ脱毛の方が長くかかります。

料金の違い

藤井あさ美先生(皮膚科)

少し前は医療脱毛は50万円以上かかり敷居の高いものになっていましたが、最近では全身脱毛料金がエステ脱毛と同価格程度までになりました。

一般的に、エステ脱毛は安く医療脱毛は高額なイメージがありますが、2019年ごろから医療脱毛の値段はぐっと下がってきました。

今では10万円以下で全身医療脱毛ができるクリニックも登場し、手が届きやすくなっています。

脱毛料金が安い医療脱毛クリニック

スクロールできます
TCB東京中央美容外科
DMTC美容皮膚科(旧:脱毛の窓口)
エミナルクリニック
医院名TCB東京中央美容外科DMTC美容皮膚科エミナルクリニック
全身脱毛
料金
9万8000円(クイック5回)9万9000円(5回)
VIO付き
7万6000円(5回)
VIO付き
詳細

エステ脱毛の全身脱毛は約20~30万円程度が相場。2020年頃から医療脱毛の価格が年々下がっていて、全身脱毛したい場合は医療脱毛の方が安い場合も多くなってきました。

ただ、ワキ脱毛が100円前後でスタートできたり、月額制で通えたりと、部位ごとの脱毛費用面ではエステ脱毛が優勢な部分もあります。

脱毛料金が安いエステ脱毛ベスト3
※全国展開する脱毛サロンを掲載

スクロールできます
1位2位3位
ミュゼプラチナム
ジェイエステティック
ラココ
医院名ミュゼプラチナムジェイエステティックラココ
料金100円
顔VIO含む全身脱毛4回
+全身美白オプション2回
330円
両ワキ12回
+選べる5部位✕各1回脱毛
ワキ脱毛は5年間無料保証付き
3300円
Sパーツ1回
詳細

痛みの違い

藤井あさ美先生(皮膚科)

痛みは医療脱毛の方が感じやすいものの、麻酔を使用することができるので、我慢できないくらいの痛みという訳ではありません。

エステ脱毛で扱う機械は照射パワーが弱いため、医療脱毛と比べると痛みは感じにくくなります。

医療脱毛では、扱う機械のパワーの強さから、どうしても痛みを感じやすいです。特にワキやVIOといった毛が太く濃い部分は痛く感じる方が多くなります。

ただ、最近はより痛みを感じにくい工夫がされた機械で脱毛を行うクリニックが多かったり、麻酔が使用できたりと、それほどの心配は必要なくなってきています。

施術者・万が一の肌トラブル時の違い

施術者は、医療の場合は医療従事者・有資格者のみとなり、エステの場合は”施術”とはいえませんので、特に資格等は必要ありません。

万が一の肌トラブル時には、医療脱毛では薬の処方や診察を行なって対処してもらえます。

一方、エステ脱毛の場合はその場で対応はできないので、提携先の病院に行く、自分で病院を探して対処するなど、別の場所で対応してもらう必要があります。

エステ脱毛では毛母細胞を破壊するような高出力のパワーで照射されることはないため、肌荒れや炎症の心配は少ないですが、敏感肌の人や肌が弱い人は医療脱毛クリニックで脱毛する方が安心です。

医療脱毛とエステ脱毛、どっちがいい?

医療脱毛とエステ脱毛、どちらもかかる費用が同じくらいになってきていることから、どちらを選ぶべきなのか迷ってしまう方はとても多いと思います。

どっちが良いか、選ぶポイントは下記の3点です。

  • 効果実感までの回数を重視するなら医療脱毛
  • 痛みがどうしても苦手ならエステ脱毛
  • ワキだけ脱毛したい方で、安さを重視するならエステ脱毛
    (全身脱毛の料金はほとんど変わりません)

効果実感までの回数を重視するなら医療脱毛

藤井あさ美先生(皮膚科)

人よりも毛量が多い人や、毛が太い人については、特に医療脱毛がおすすめです。

効果をより早く実感したい方は、医療脱毛を選びましょう。クリニックではエステ脱毛より照射パワーの強い脱毛機を扱うので、効果実感までの回数が少なくなります。

毛量の多い方や毛が太い方の他にも、敏感肌やアトピー肌の方も診察で医師に丁寧に肌を見てもらえたり、薬を処方してもらえたりするので、医療機関でも脱毛の方が安心です。

高出力でパワーが強いレーザー脱毛ですが、出力を調整したり、ジェルを使って肌を保護しながら使用できる機械もあるので、肌が弱い人も脱毛可能となっています。

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痛みが苦手な方はエステ脱毛も選択肢に

効果の実感や最終的な目的を考えるとやはり医療脱毛を選ぶべきですが、痛みがどうしても苦手な方はエステ脱毛も選択肢のひとつとなります。

特にVIOの脱毛は医療脱毛では痛みを感じやすく、痛みが苦手な方は辛い思いをする可能性も。

効果の実感には医療脱毛と比べると回数がかかるため、気長に数年かけて脱毛に通えるかどうか、また、経年すると再度発毛してくる可能性も視野に入れて選択していきましょう。

ただし、医療脱毛であっても蓄熱式脱毛機を扱っているクリニックであれば痛みを感じにくいため、痛みが苦手だからエステしか選べない、というわけではありません。

藤井あさ美先生(皮膚科)

医療脱毛でも脱毛機の進化とともに痛みはかなり減ってきていますし、クリニックでは麻酔を使用できるので、そこまで心配はいらなくなってきている、ということは知っておきましょう。

安い料金で始めやすいのはエステ脱毛

最近では医療脱毛の値段が非常に安くなり、エステ脱毛とそこまで変わらなくなってきているとはいえ、ワキ脱毛が100円前後でスタートできたりと、安く始めやすいのはやはりエステ脱毛です。

目的が制毛・抑毛であること、効果実感までに時間がかかることさえ割り切れるのであれば、安く脱毛を始められるのはエステサロンでの脱毛です。

藤井あさ美先生(皮膚科)

医療脱毛は100円でスタートできるようなクリニックはまだほとんどなく、「予算は少ないけれど、ひとまず始めてみたい」という、安さ重視の方にはエステ脱毛が向いています。

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医療脱毛とエステ脱毛の併用・乗り換えは可能

藤井あさ美先生(皮膚科)

医療脱毛とエステ脱毛の併用や乗り換えに関して、メリット・デメリットや注意点を紹介します。

医療脱毛とエステ脱毛の併用のメリット・デメリット

医療とエステの両方を併用するメリットは、効果や痛みどちらを重視するかを部位によって分けることができる点です。

例えば、全身や顔は効果の高い医療脱毛で、痛みの強いVIOはエステで、という風に分けることが可能です。

VIO脱毛の施術範囲
アンダーヘア(VIO)は痛みを感じやすい

この時のデメリットは、医療とエステへの両方に通うので、通う回数が多くなってスケジュール管理が大変になることです。

毛周期を管理しながらきちんと通えるなら、目的別に二つを併用するのは良い方法だと思います。

エステから医療への乗り換えが多い

乗り換えで多いパターンとしては、エステから医療への乗り換えです。

効果が出るのが遅かったり、なかなか効果を感じられずに医療へ乗り換える、というケースがほとんどです。

クリニックによっては乗り換え割などのキャンペーンがあるので、割引を利用するとよりお得に脱毛することができておすすめです。

藤井あさ美先生(皮膚科)

エステに通い続けてしばらく様子を見て満足できなかったり、毛量が変わらないようなら、早めに医療への乗り換えの検討をすると良いでしょう。

まとめ

今回の記事のまとめです。

  • 医療脱毛はクリニック、エステ脱毛は脱毛サロンで受けられる。
  • 一番の違いは扱われている「脱毛機」
  • 発毛組織の破壊を目的とするのは医療脱毛。エステ脱毛は制毛・抑毛でしかない。
  • 効果を重視するなら医療脱毛を選ぶ。
  • 痛みがどうしても苦手な方、安くスタートしたい方はエステ脱毛を選ぶ。
  • 医療とエステの併用・乗り換えは可能
藤井あさ美先生(皮膚科)

効果を実感しやすい医療脱毛ですが、痛みがどうしても気になるならエステ、とシンプルに考えてみてください。

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