蓄熱式脱毛は効果がない?デメリットと経過・蓄熱式の機械を扱うおすすめクリニック

院長 藤田

おはようございます。内科総合クリニック人形町 院長の藤田です。

従来の「バチッ」とした照射感の脱毛ではなく、弱いレーザー光を断続的に照射し、痛みを感じにくい蓄熱式脱毛を扱うクリニックや脱毛サロンが増えてきています。

ネット上では「蓄熱式脱毛は効果がない」「熱破壊式には劣る」「蓄熱式脱毛の方が効果があった」など、様々な噂が飛び交っているため、実際のところはどうなのか疑問に思われている方も多いことと思います。

この記事では、従来の脱毛方式(熱破壊式脱毛といいます)と比べて、蓄熱式脱毛・SHR脱毛の効果はどのように違うのかをわかりやすく解説しています。

また、蓄熱式脱毛は本当に効果がないのか。また、どうしてそのような噂が流れてしまうのかの理由蓄熱式脱毛のメリットやデメリットも掲載しました。

目次

蓄熱式脱毛の仕組み

従来の医療レーザー脱毛といえば、高出力のレーザーにより、毛乳頭と毛母組織を破壊する熱破壊式(ショット式)脱毛が一般的でした。

ところが近年、低出力のレーザーを毛に繰り返し照射することで徐々に温度を上げていき、発毛組織を攻撃する蓄熱式脱毛を扱うクリニックが急増しています。

蓄熱式脱毛は1本の毛に複数回照射し効果を得る

従来の機械:メラニンがターゲット、蓄熱式の機械:バルジ領域がターゲット、とそれぞれの違いを解説されているサイトは多いですよね。

実は、蓄熱式脱毛機のメーカー製品情報ページには「蓄熱式はバルジ領域のみを破壊する」だとか、「バルジ領域のみがターゲット」といった機能は説明されていません。

弱いレーザー光を断続的に照射します。そのレーザー光は、毛幹(メラニン色素)に吸収され熱に変換され、その輻射熱により毛包外組織の温度を徐々に上昇させます。その結果、発毛原器に対して不可逆的な変性を生じさせます。一方、この間に表皮と毛幹では放熱が進行しますので温度上昇が抑制されます。その結果、表皮や毛幹の炎症が少なく、痛み・不快感の少ない脱毛が可能となります。

出典:株式会社メディカルユーアンドエイ http://www.mua.co.jp/mediostar_next_pro/ (蓄熱式脱毛機「メディオスターネクストプロ」の製品情報)

Featuring its exclusive 3D technology, Soprano Titanium combines the three most effective laser wavelengths into a single applicator, simultaneously targeting different tissue depths and anatomical structures within the hair follicle. By combining the absorption and penetration levels of different wavelengths, along with extended treatment coverage, increased comfort and low maintenance requirements, Soprano Titanium is the safest and most efficient hair removal treatment available today.

(日本語訳)独自の3Dテクノロジーを採用したソプラノチタンは、最も効果的な3つのレーザー波長を1つのアプリケーターに組み合わせ、毛包内の異なる組織の深さや解剖学的構造を同時に狙います。異なる波長の吸収率と浸透率を組み合わせることで、治療範囲の拡大、快適性の向上、低メンテナンス性を実現したソプラノチタニウムは、現在最も安全で効率的な脱毛治療法です。

出典:Alma Lasers社 https://www.almalasers.com/alma-products/soprano-titanium/ (蓄熱式脱毛機「ソプラノチタニウム」の製品情報)

下記にははっきりと「メラニン色素に適度なエネルギーを吸収させることができる」とあり、蓄熱式脱毛機も従来のレーザーと同様にメラニンに反応しており、直接バルジ領域をターゲットとするわけではないことが分かります。

The YAG 1064 uses a diode laser based on an ND: YAG wavelength, allowing for moderate energy absorption by the melanin chromophore, and is optimally suited for patients with darker skin tones.

(日本語訳)YAG1064は、ND:YAGの波長をベースにしたダイオードレーザーを使用しており、メラニン色素に適度なエネルギーを吸収させることができるため、肌の色が濃い方にも最適です。

出典:Alma Lasers社 https://www.almalasers.com/alma-products/soprano-titanium/ (蓄熱式脱毛機「ソプラノチタニウム」の製品情報)

さらに蓄熱式脱毛機「ソプラノアイスプラチナム」の製品情報には、「バルジ・毛球・毛乳頭」この3つをターゲットとすると明記されています。バルジだけではありませんね。

Soprano ICE Platinum offers the synergistic benefits of the 3 most effective wavelengths for hair removal, each targeting different structures within the hair follicle. The 3 main anatomical targets include the Bulge, Bulb and Papilla.

(日本語訳)ソプラノアイスプラチナムは、脱毛に最も効果的な3つの波長の相乗効果を提供します。 脱毛に最も効果的な3つの波長が、それぞれ毛包内の異なる構造をターゲットとして、相乗効果を発揮します。3つの主な解剖学的ターゲットは、バルジ、毛球(毛母細胞)、毛乳頭です

出典:Alma Lasers社 https://www.almalasers.com/alma-products/soprano-ice-platinum-edition/ (蓄熱式脱毛機「ソプラノアイスプラチナム」の製品情報)

蓄熱式脱毛と従来の熱破壊式脱毛は、ターゲットが違うわけではなく「1本の毛に複数回照射する」のか、「ワンショットで照射する」のかが違います。

出典:http://www.mua.co.jp/mediostar_next_pro/

どちらの脱毛機もメラニンに反応させ熱を与える

つまり、熱破壊式脱毛でもバルジを破壊しますし、蓄熱式脱毛でもメラニンを使い熱を出していきます(蓄熱式は光をメラニンに吸収させ熱に変換することで毛包周辺の温度を上げます)。

どちらもバルジを破壊したり、メラニンに反応させたりするのは同じであり、蓄熱式脱毛=バルジ領域だけを破壊しにいく、というのは誤りです。

最近どうしても蓄熱式脱毛=バルジという印象が強くなってきていて、クリニックでも真顔で「蓄熱式はバルジを破壊します」と説明しているところが多いのですが、短い間隔で連射し熱を毛包に溜め込むから、「蓄熱式」という名前がついています

確かに蓄熱式は毛包に熱を溜め温度を上げバルジを破壊するので間違いではないのですが、熱破壊式もバルジを破壊します。そして、蓄熱式脱毛はバルジだけを狙っているわけではない、ということですね。

蓄熱式と熱破壊式の違い

蓄熱式脱毛と熱破壊式脱毛との違いをおおまかにまとめると、以下のようになります。

熱破壊式脱毛蓄熱式脱毛
出力高出力低出力
アプローチの
特徴
1ショットで
照射
1本の毛に
複数回連射
痛み感じやすい感じにくい
うぶ毛
への効果
あまり
期待できない
期待
できる
日焼け肌
への施術
不可の
場合が多い
基本的に
対応可能
効果の
現れ方
1~2週間ほどで
毛が脱落する
3~4週間ほどで
毛が脱落する

こういった仕様のちがいは、脱毛の回数や完了までの期間も影響があるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

必要な回数の違い

熱破壊式脱毛と蓄熱式脱毛の必要な回数については、未だ明確な指標が確立されていません。

  • 蓄熱式脱毛のほうが回数が多くなりやすい
  • 蓄熱式脱毛のほうが回数が少なくなりやすい
  • 熱破壊式も蓄熱式脱毛とも必要な回数はあまり変わらない

このように、脱毛を行うクリニックによって異なった回答をしているのが現状です 2) 3) 4)

医療レーザー自体が個人の毛質や毛周期によって回数に差が出てしまうことに加え、蓄熱式脱毛はまだ開発されてから日が浅い脱毛方法であり、判断材料が少ないためクリニックにより考え方に差があります。

ただ、私たちの目に見えている(皮膚の表面に生えている)毛は全体の20%であり、脱毛の施術はそれらの毛が生えそろう毛周期のタイミングで行います。

そうなると理論上は、蓄熱式脱毛だから回数が多くなる、熱破壊式だから回数が少なくなるということは、非常に考えにくくなります。

1度の施術で20%の毛を脱毛していくと考えたとき、回数に差は出ません。ただし、蓄熱式脱毛は仕様の特性上、施術を行う人の「やり方」に効果が左右されます詳しく見る)。

ですから、蓄熱式は必要とされているエネルギーをきちんと与え「正しく」施術すれば、熱破壊式と必要な回数は変わらない、というのが結論です。

通う間隔の違い

蓄熱式と熱破壊式は、どちらも基本的に毛周期に沿った間隔で通院します。

クリニックによっては「蓄熱式脱毛は1カ月間隔で照射できる」としているところもあるのですが、毛が生えそろっていないまま施術をしてもあまり意味がありません。

脱毛に通う間隔の目安は”毛がしっかり生え揃ってから”が基本です。あまりに早い間隔で次の照射を受けると、満足のいく仕上がりになるまでに無駄に回数を重ねてしまうことになります。

できるだけ通う回数を少なくきれいに脱毛をしたい場合は、従来通りの間隔(はじめの3回:3カ月ごと、4回目以降:4カ月ごと)での通院がおすすめです。

蓄熱式脱毛の効果は施術者の技術力に左右される

蓄熱式脱毛は1箇所に複数回照射するという特性上、実際に脱毛を行う施術者が「どんな間隔で何発エネルギーを与えるか」によって効果はかなり違ってきます

つまり蓄熱式脱毛は、その日の施術担当者の”やり方”によって、脱毛効果は異なってくるということになります。

その部位を照射面が何往復するのか、どのように熱が入るのか、機種ごとに指示はある中で、施術者によって微妙に差がでるため、効果を正確に比較しにくい現状があります。

蓄熱式脱毛は安く受けられ、施術時間も短く受ける側にとってはメリットが大きい脱毛方法ですが、そもそもの効果が劣ればそれも意味がなくなってしまいます。

※ちなみに、1度の照射で与えるパワーが弱いため完全に毛乳頭を破壊できず効果が得られない不安も出てきますが、バルジ領域を破壊すれば毛は生えてこないという理論自体は提唱されています 1)

つまり、蓄熱式脱毛は脱毛機ごとに定められている正しい照射間隔・回数を守って照射していれば充分な効果が期待できます

蓄熱式脱毛を受ける時は、下記クリニック選定ポイントを参考にクリニックを選んでいただければと思います。

蓄熱式脱毛おすすめクリニックと選定ポイント

もう一度おさらい:蓄熱式脱毛を行うクリニックは安い照射がスピーディー痛みを感じにくいとメリットが多い。ただし、「正しく」照射しなければ効果を実感しにくくなる。=クリニック選びが重要

蓄熱式脱毛を受けるときの
クリニック選定ポイント

  • 技術力に左右されるため、研修制度が整っていて実績のある大手クリニックなど、信頼できるクリニックを選ぶ
  • 正しい施術を受けられなければ効果が実感しにくいため、都度払いやすぐに解約できるような返金制度のあるクリニックが安心

蓄熱式脱毛を行うクリニック比較表

スクロールできます
TCB東京中央美容外科
フレイアクリニック
アリシアクリニック
エミナルクリニック
グロウクリニック
医院名TCB東京中央美容外科フレイアクリニックアリシアクリニックエミナルクリニックグロウクリニック
規模全国50院以上全国10院以上全国20院以上全国40院以上全国10院以上
全身脱毛
料金
9万8000円
(5回)
17万3800円
(5回)
19万8000円
(5回)
17万4900円
(5回)
16万9900円
(5回)
ワキ脱毛
料金
1万4000円
(5回)
1万2100円
(5回)
3万30円
(3回)
設定なし2万4200円
(5回)
VIO脱毛
料金
4万8000円
(5回)
9万3500円
(5回)
11万880円
(3回)
設定なし11万5500円
(5回)
詳細

蓄熱式脱毛のメリット

蓄熱式脱毛のメリットを3つまとめました。

  • 痛みを感じにくい
  • うぶ毛にも反応しやすい
  • 熱破壊式と比べて硬毛化しにくい

痛みを感じにくい

熱破壊式と比べて、蓄熱式は温度上昇が緩やかなので痛みを感じにくいです。

従来の脱毛といえば、熱破壊式脱毛やニードル脱毛を利用した「痛みの伴うもの」というイメージでした。もちろん、それだけ痛みを感じるという事は、肌への負担も避けられません。

蓄熱式脱毛は低出力のレーザーを複数回重ねて照射しエネルギーを与えていくので、1発あたりの痛みは小さくて済みます

また、痛みを感じにくいだけでなく、熱破壊式と比べると肌への負担も随分と軽減されます。

脱毛時の痛みや肌への負担を考えるとなかなか施術に踏み切れないという方でも、蓄熱式脱毛であれば挑戦しやすい方法です。

うぶ毛にも反応しやすい

熱破壊式脱毛も蓄熱式脱毛もメラニン色素に反応するレーザーを照射することで熱を発生させ、その熱でターゲットを破壊することで脱毛を可能にしています。

熱破壊式脱毛では、ワンショットで毛乳頭と毛母細胞を破壊するために200℃以上の熱を発生させる必要があり、そのためにはより強い反応(=濃いメラニン色素)が必要になります。

濃いメラニン色素は、黒い/太い毛に多く含まれており、薄くて細い毛(産毛など)にはメラニン色素が十分に含まれていません。

つまり、熱破壊式脱毛の場合ですと、毛が細くて薄い場合は十分な熱を発生させることができず、脱毛の効果が得られない可能性があるということです。

対して、蓄熱式脱毛は複数回重ねて同部位に照射し熱を溜め込む方式のため、一度の照射パワーは少なくて済みます。

必要以上に多くのメラニン色素を含んでない毛であっても、一定量の熱を発生させることができれば脱毛は可能ということになりますから、細い毛や色素の薄い毛、産毛であっても脱毛効果が期待できます。

また、低出力での施術が可能になるため痛みが軽減されるだけでなく、レーザーに過度に反応してしまう肌の色素が濃い方(日焼けした肌の方)であっても施術を受けることができる点も、蓄熱式脱毛ならではの特徴です。

熱破壊式と比べて硬毛化しにくい

ごく稀ではありますが、熱破壊式脱毛では、レーザーを照射することでかえって毛が濃く太くなってしまう「硬毛化」と呼ばれる現象が起こることがあります 5)

これは、毛乳頭や毛母細胞を中途半端に刺激してしまい、細胞を活性化させてしまうことで起こるものだと考えられています。

その証拠に、硬毛化は、脇やVIOなどメラニン色素を多く含む(熱反応が十分に起こる)場所ではなく、背中や顔などメラニン色素の少ない産毛が生える場所でよく見られるのが特徴です。

熱破壊式と比べて、蓄熱式はこのような硬毛化が起きにくい特徴があります。

蓄熱式脱毛のデメリット

蓄熱式脱毛のデメリットをまとめました。

  • 白髪には効果が見込めない
  • 蓄熱式脱毛の導入に慎重なクリニックがある

白髪には効果が見込めない

蓄熱式脱毛は、産毛などメラニン色素が少ない毛にも脱毛効果を見込むことができますが、白髪を脱毛することはできません。

蓄熱式脱毛もメラニン色素にレーザーを反応させて熱を発生させるものですので、全くメラニン色素を持たない白髪にいたっては、その効力を発揮することができないのです。

白髪の脱毛に関しては現在のところ、ニードル脱毛でのみ対応可能となっています。

蓄熱式脱毛の導入に慎重なクリニックがある

低い出力での脱毛は皮膚や毛穴のトラブル回避にもつながり、近年は蓄熱式脱毛・SHR脱毛がトレンドです。

その理由には蓄熱式脱毛は照射がスピーディーで、機械の価格も安いためクリニックとしては取り入れやすく、利用者も安く脱毛できるから、といえるでしょう。

ただ、蓄熱式脱毛は新しい脱毛方法のため、熱破壊式脱毛やニードル脱毛と比べると症例がまだまだ少なく、脱毛の持続期間や効果に不明瞭な点があるとし、導入に慎重になっているクリニックも存在します。

また、脱毛施術で破壊する「毛包幹細胞」は毛の発育機能だけでなく、近年注目を浴びているIPS細胞と同じく、再生医療の可能性を秘めていると考えられおり、研究が進んでいます。

人体にとって重要な細胞を破壊してもいいのかと疑問を持つ医師や、もし怪我や病気で皮膚、筋肉、神経に損傷を負った時に毛包幹細胞が消滅してまった状態で修復できるのか、などを懸念している医師も少なくありません 6) 7)

もちろん、熱破壊式脱毛であっても毛包幹細胞ごと破壊すること、熱破壊式脱毛や蓄熱式脱毛が普及してから現在まで問題は起こってことを踏まえ今後も大丈夫なのではないか、という声もあります。

どちらにしても、まだ議論や研究が行われる必要があることは間違いなく、蓄熱式脱毛に限らず医療レーザー脱毛を検討されている方はこうした懸念が議論されている点を頭に入れておく必要はあるでしょう。

蓄熱式脱毛は効果がない・抜けないと言われる理由

ネット情報や口コミの中には「蓄熱式脱毛は毛がなかなか抜けない」「効果がない」と書かれているものも見受けられますが、実際のところはどうなのでしょうか。

理由1:蓄熱式脱毛は毛が抜け落ちるまでに3~4週間かかるから

実は、蓄熱式と熱破壊式の脱毛方法は脱毛後の経過や毛の抜け方に少し違いがあり、この違いが「熱破壊式脱毛の方が効果がある」「蓄熱式脱毛は毛が抜けにくい」と言われる要因のひとつとなっています。

蓄熱式脱毛を行う前には、どのような経過を経て、毛が無くなっていくのかを知っておくと安心です。熱破壊式脱毛による従来の脱毛経過と比べつつ、蓄熱式脱毛の脱毛までの経過を追ってみましょう。

■従来の脱毛経過(熱破壊式脱毛の場合)

熱破壊式脱毛では、1回の照射で一気に毛乳頭と毛母細胞を破壊します。

この時に毛根と皮膚が引きはがされ、照射後は数日~2週間ほどで毛がポロポロと抜け落ちていきます。

すでに生えている毛は、照射された時点で成長が止まるため、毛が伸びることもなく、ただ抜け落ちるだけとなります。

すぐに効果を実感しやすいので、蓄熱式と比べて「効果があった」と言われがちです。

■蓄熱式脱毛の経過

蓄熱式脱毛では、熱破壊式脱毛のように照射後すぐに毛が抜けるわけではありません。

個人差がありますが、基本的には3~4週間後に毛が脱落します。

また、抜け落ちるまでは毛が成長し伸びることもあります。

照射後すぐに脱毛効果を実感できるわけではないため、蓄熱式脱毛は効果がないと言われたり、熱破壊式脱毛の方が脱毛効果があると言われたりします。

正しい照射方法さえ守られていれば、時間差はあっても脱毛効果はきちんと見込めます。

蓄熱式脱毛で毛が抜けるのはいつ?毛母細胞に蓄えられた栄養を使い切ったときに毛は抜ける

蓄熱式脱毛をした後の毛はいつ抜けるのかといいますと、「毛母細胞に蓄えられた栄養を使い切ったとき」です。

蓄熱式脱毛はバルジ領域の毛包幹細胞を破壊し(毛乳頭も破壊しますが、完全ではありません)脱毛を可能とする方式で、この毛包幹細胞は毛乳頭や毛母細胞に「毛を生やしなさい」と指令を送る細胞です。

毛包幹細胞自身に毛を作り出す力はなく、逆に毛乳頭や毛母細胞は毛包幹細胞の指令がなければ毛を生やすことはできません。

つまり、川上である毛包幹細胞からの指令を絶つことで、これから生えてくる毛を予防するというのが蓄熱式脱毛の根本原理です。

蓄熱式脱毛で照射を行うと、毛包幹細胞からの指令が途絶えますので、それ以上新しい毛が生えることはありませんが、今すでに生えている毛は毛母細胞にある栄養を使って成長を続けるため、しばらくの期間は生えたままということになります。

栄養を使い切り成長が止まってはじめて、やっと毛は抜け落ちることができます。

このタイムラグこそが、蓄熱式脱毛は効果ないと言われる大きな要因と考えられます。蓄熱式脱毛を行った際には、すぐに毛は抜けるわけではないということは心得ておきましょう。

理由2:適切に照射できていないクリニックがあるから

蓄熱式脱毛の効果は施術者の技術力に左右される 」の項目で述べたとおり、蓄熱式の機械を扱う際は正しいエネルギーを正しい回数分、きちんと照射しなければ効果が実感しにくくなります。

蓄熱式脱毛の機械は、どの部位にどのくらいのエネルギーを与えるか、充分な効果を実感できる目安が決められていますので、正しい照射がなにより重要です。

ところが実際は、施術する担当者によって当て方に差が生じたり、時間を短縮したいため(その方がクリニックは人件費削減になり、回転率もあがるので儲かります)に、重ねる照射回数を本来よりも減らしたりといったことが起こり、全体的に照射レベルをきちんと統一するのがなかなか難しくなります。

これは機械の問題ではなく、明らかに「人」、つまり技術力・クリニック方針の問題です。規定の量の熱エネルギーを脱毛したい部位にきちんと与えていなければ、当然効果は出てきません

逆を言えば、「正しく」施術すれば熱破壊式と最終的な脱毛効果は変わりはありませんので、3~4週間たっても明らかに毛が抜けない、効果を実感できないと感じたときはクリニックの”やり方”に問題があるということになります。

理由3:効果がない口コミは目立ちやすいため

最近はSNSでだれでもすぐに情報が発信できるようになっています。口コミというのは何か嫌な思いをしたときのほうが投稿につながりやすく、悪い評判の方が多い特性があり、蓄熱式を扱うクリニックに対してネガティブな情報が目立ちやすくなります。

基本的に美容関連の治療は人によって合う合わないがあるのは当たり前です。例えばニキビの治療でも最初に処方された薬が合わず、再度受診し薬を変えたら効いたという経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

他にも、シミ治療にもそれぞれのシミの種類によって治療方法はさまざまです。脱毛も同じように、人によって肌質や肌の色、毛質、毛量もまったく異なるので、人によって「熱破壊式が合う」「蓄熱式が合う」は当然でてきます。

そういった違いがあるのは当たり前であるのにも関わらず、一概に「蓄熱式は効果がない」と発信し続けるSNSアカウントやクリニックは、少し疑問に感じた方が良いでしょう。

また、蓄熱式を扱うクリニックは値段が安く痛みを感じにくいので、利用者にとってもメリットが多く、どうしても蓄熱式脱毛の方が魅力的に写りますから、熱破壊式を扱うクリニックが蓄熱式に対するネガティブな情報を発信しがち、という側面もあります。

どうしても「熱破壊式 VS 蓄熱式」の戦いになってきてしまっていますが、本来どちらも正しく照射をすれば効果に大きな差はありません。

蓄熱式脱毛は毛周期が関係ないというのは本当?

蓄熱式脱毛には毛周期は関係ないという情報もありますが、それは正確な表現とは言えません。

「蓄熱式脱毛機はメラニンではなくバルジがターゲットなので、毛周期は関係ない」というのがその理屈なのですが、蓄熱式脱毛はメラニンに反応させることで熱を与え、結果バルジの中の毛包幹細胞を破壊します。

メラニン色素を全く持たない休止期の状態では熱を発生させることができないため、脱毛をすることは理論上不可能でしょう。

また、「産毛であっても照射可能」とはいえ、メラニン色素をしっかり含んでいるほうがレーザーが反応しやすいため、脱毛の効果は実感しやすくなります。

蓄熱式脱毛であっても毛の成長期に施術を行う方がよりその効果が期待できるため、毛周期を無視した施術はおすすめしません

蓄熱式はVIO脱毛には向いていない?

蓄熱式脱毛は効果が低いイメージがあることで比較的濃い毛が生えるVIO部位の脱毛に向いていないのでは、と思う方もいらっしゃるようですが、そんなことはありません。

VIOに生える毛はメラニン色素が多く、皮膚も他の部位に比べて薄いため痛みを感じやすい場所になります。そこで痛みが少ない蓄熱式脱毛を利用することで、負担をいくらか軽減することができます。

※もちろん、何度も繰り返しているとおり、蓄熱式は必要なエネルギーが「正しく」照射されていなければ効果は実感できません。

ただし、蓄熱式脱毛は照射してから毛が抜けるまで少し時間がかかります。

特にVIOは毛1本1本の存在感が強いため不安になってしまいがちですが、3~4週間ほど待てば次第に毛が向け落ちて脱毛効果を実感できるようになります。

※熱破壊式の方が太く濃い毛に反応しやすい・抜け感が早い方が満足度が高い・効果が技術力に左右されにくい、という理由から、VIO脱毛おすすめクリニックでは熱破壊式の脱毛機でVIO脱毛ができるクリニックを優先的に紹介しています。

蓄熱式脱毛機器の種類

現在日本で使用されている主な蓄熱式脱毛機器を紹介します。

■メディオスターNeXT PRO

メディオスターNeXT PRO
出典:https://datsumo-okinawa.jp/

メディオスターNeXT PROは、ダイオードレーザーによる蓄熱式脱毛機器です。

アメリカのFDAと日本の厚生労働省の承認を取得しているため、安全性が高いことで知られています。

■ソプラノアイスプラチナム

ソプラノアイスプラチナム
出典:http://info.hitachinaka-clinic.com/

アレキサンドライトレーザー/ダイオードレーザー/ヤグレーザーの3種類の波長のレーザーを使用する蓄熱式脱毛です。

3種類のレーザーを使用しているため、幅広い毛質や肌質にも対応可能です。

また、こちらはアメリカのFDAに承認されている機器となります。

名前にアイスという名称がついていますが、冷却装置の性能に力を入れているため痛みをより軽減する効果があるとされています。

■ソプラノチタニウム

ソプラノチタニウム
出典:https://www.chiharu-hifuka.com/

ソプラノチタニウムはソプラノシリーズの中の最新モデル(2021年現在)です。

アイスプラチナムの性能に加え、ヘッドを大きくすることで従来の施術時間を約半分にすることが可能となりました。

ヘッドを大きくすることは、施術時間の短縮だけでなく、施術部位を均一に照射できるというメリットにもつながります。

機種を詳しく見る

さいごに蓄熱式脱毛についてまとめます。

  • 蓄熱式脱毛と熱破壊式脱毛の違いは、1本の毛に複数回照射するか・ワンショットで照射するかどうか。
  • どちらの脱毛機もメラニンに反応させ、熱を与える
  • 蓄熱式脱毛を受けると3~4週間後に毛は脱落する
  • 正しく照射すれば、蓄熱式は充分な効果が期待できる=効果は施術者の技術力に左右される
  • 毛周期に合った間隔での通院が大切
院長 藤田

蓄熱式脱毛は痛みを感じにくいだけでなく、照射がスピーディーなことから値段が安く、利用者にとってもメリットの多い方式です。技術力が大切になるため信頼できるクリニックを選び、後悔のない脱毛をしましょう。

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この記事を書いた医師

内科総合クリニック人形町院長 藤田医師
Dr. 藤田 英理

内科総合クリニック人形町 院長
日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
東京大学医学部保健学科および横浜市立大学医学部を卒業
東京大学付属病院や虎の門病院等を経て2019年11月に当院を開業
最寄駅:東京地下鉄 人形町および水天宮前(各徒歩3分)

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