腎臓病と糖尿病を同時に抱える方にとって、治療の方向性を一つの診療科だけで決めるのは難しい場面が少なくありません。血糖コントロールを優先すれば腎臓への影響が心配になり、腎機能を守ろうとすると薬の選択肢が限られてしまう。
そうしたジレンマを解消する手段として注目されているのが、腎臓内科と糖尿病内科が密に情報共有しながら進める「専門科連携」の診療体制です。特にマンジャロ(一般名:チルゼパチド)は、血糖と体重の両面に働きかけるGIP/GLP-1受容体作動薬であり、腎機能への好影響を示すデータも報告されています。
この記事では、腎臓病と糖尿病を併せもつ方が安心してマンジャロによる治療を受けるために、どのような診療体制が望ましいのかを詳しく解説します。
腎臓病と糖尿病が同時に進行するとなぜ危険なのか

糖尿病と腎臓病が併存すると、心血管イベントや腎不全のリスクが単独の疾患よりも大幅に上昇します。この2つの病気は互いに悪化を促し合う関係にあり、早期から両方を視野に入れた治療戦略を立てることが大切です。
糖尿病性腎臓病(DKD)は静かに進む「沈黙の合併症」
糖尿病性腎臓病は、高血糖が長期間にわたって腎臓の毛細血管を傷つけることで発症します。初期には自覚症状がほとんどなく、尿検査で微量アルブミン(たんぱく質の一種)が検出されて初めて気づく方も多いでしょう。
症状が出にくいだけに、定期的な検査を受けていないと見逃してしまいがちです。発見が遅れるほど治療の選択肢が狭まるため、糖尿病と診断された段階から腎機能のチェックを習慣にすることが大切といえます。
2つの病気が重なると心臓や血管にも負担がかかる
糖尿病による高血糖は血管の内壁を傷つけ、腎機能が落ちると体内に老廃物や水分がたまりやすくなります。その結果、高血圧や動脈硬化が加速し、心筋梗塞や脳卒中といった深刻な合併症を招くリスクが高まります。
こうしたリスクの連鎖を断ち切るには、血糖値だけでなく血圧や脂質、腎機能を包括的に管理する視点が求められます。一人の医師がすべてをカバーするのは現実的に難しいため、複数の専門科が連携するチーム医療の枠組みが効果を発揮するのです。
| 項目 | 糖尿病単独 | 糖尿病+腎臓病 |
|---|---|---|
| 心血管リスク | 約2倍 | 約4〜5倍 |
| 腎不全への進行速度 | 緩やか | 加速しやすい |
| 使える薬の制約 | 比較的少ない | 腎機能に応じた調整が必要 |
「まだ大丈夫」と放置した結果、透析が必要になるケースも
日本では透析を導入する原因疾患の第1位が糖尿病性腎臓病です。「尿の泡立ちが気になるけれどまだ平気だろう」と放置した結果、腎機能が回復できない段階まで低下してしまう方は珍しくありません。
透析は週に数回、数時間にわたる通院が必要になり、日常生活への影響は計り知れないでしょう。だからこそ、糖尿病と腎臓病が重なった段階で専門科連携の体制を整え、早めに手を打つことが将来の生活の質を守る鍵になります。
マンジャロ(チルゼパチド)が腎臓病を合併した糖尿病患者に注目される理由

マンジャロはGIP受容体とGLP-1受容体の両方に作用する「デュアルアゴニスト」と呼ばれる薬剤で、従来のGLP-1受容体作動薬を上回る血糖降下効果と体重減少効果が臨床試験で確認されています。さらに、腎臓の指標であるアルブミン尿(尿中のたんぱく量)を減少させるデータが蓄積されており、腎保護への期待が高まっています。
GIP/GLP-1デュアルアゴニストとは何か
GIPとGLP-1はどちらも食事の後に腸から分泌されるホルモン(インクレチン)で、膵臓に働きかけてインスリンの分泌を促します。マンジャロはこの2つのホルモンの受容体を同時に刺激することで、血糖値を効率的に下げると同時に食欲を抑制し、体重を大きく減らす作用を発揮します。
従来のGLP-1受容体作動薬は1つの受容体だけを刺激していましたが、マンジャロは2つの受容体に働くため、より強力な効果が得られる点が特徴です。肥満を合併した糖尿病の方にとっては、血糖と体重の両方を同時にケアできるという大きな利点があります。
SURPASS-4試験で見えてきた腎臓を守る効果
心血管リスクの高い2型糖尿病患者を対象としたSURPASS-4試験の事後解析では、マンジャロ投与群はインスリングラルギン投与群と比較して、腎機能の低下速度(eGFRの年間低下率)が有意に緩やかでした。尿中アルブミン・クレアチニン比(UACR)も改善傾向を示し、腎臓に関する複合エンドポイントのリスクがおよそ42%低減したと報告されています。
もちろん、これはあくまで事後解析であり、腎臓をメインの評価項目とした大規模試験の結果とは異なります。とはいえ、血糖・体重・血圧・脂質を同時に改善できるマンジャロの多面的な作用が、結果的に腎臓への負担軽減につながっている可能性は十分にあるでしょう。
腎機能が低下している方でも用量調整なしで使える
マンジャロは腎臓での排泄に大きく依存しない薬物動態を持っており、軽度から重度の腎機能障害、さらには透析中の方でも薬物の血中濃度に大きな変化がないことが薬物動態試験で確認されています。そのため、腎機能の段階に応じた用量調整が原則不要とされています。
ただし、腎機能が低い方は消化器症状(吐き気や下痢など)が出やすい傾向があるため、投与開始時には慎重な経過観察が求められます。腎臓内科医と糖尿病内科医が情報を共有しながらフォローする体制があれば、安心感は格段に高まるでしょう。
SURPASS試験で報告された腎臓関連データ
- eGFR低下速度の緩和:年間約2.2mL/min/1.73m²の差
- アルブミン尿の減少:UACRの有意な改善
- 腎複合エンドポイント:リスク約42%低減
腎臓内科と糖尿病内科の連携がなければ見落とすリスクとは

腎臓病と糖尿病はそれぞれ専門性の高い疾患であり、片方の診療科だけで治療を進めると、もう一方の病態変化に気づくのが遅れる場合があります。連携体制を組むことで初めて、両方の視点から治療方針を調整できます。
糖尿病内科だけだと腎機能の悪化に気づきにくい
糖尿病の外来ではHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)や血糖値に注目が集まりがちです。もちろんそれ自体は重要ですが、eGFRやUACRといった腎臓の指標まで毎回細かくチェックしていないケースも考えられます。
腎機能は数値がある閾値を下回ると急速に悪化することがあるため、定期的かつ専門的なモニタリングが欠かせません。腎臓内科が関与することで、わずかな変化もキャッチしやすくなります。
腎臓内科だけだと血糖管理の細やかな調整が難しい
一方、腎臓内科の外来では腎保護に重点を置くため、血糖コントロールの微調整が後回しになりやすい面もあります。糖尿病治療は薬の種類や組み合わせが多岐にわたり、患者さんの生活リズムや食事内容に合わせた細かい調整が効果を左右します。
マンジャロのような比較的新しい薬剤の処方経験や知識は、糖尿病を専門とする医師のほうが豊富な場合が多いでしょう。2つの専門科がそれぞれの強みを持ち寄ることで、患者さんにとって実りのある治療が実現します。
| 連携なしのリスク | 連携ありのメリット |
|---|---|
| 腎機能悪化の発見が遅れる | eGFR・UACRを定期的に専門医が評価 |
| 薬剤選択が一面的になる | 腎臓と血糖の両面から薬を選べる |
| 副作用対応が後手に回る | 早期に処方変更や減量の判断ができる |
KDIGOガイドラインが推奨する「包括的ケア」の考え方
国際的な腎臓病ガイドラインであるKDIGO 2022では、糖尿病と慢性腎臓病を併せもつ患者に対して「包括的な戦略」で治療にあたるよう推奨しています。具体的には、SGLT2阻害薬やGLP-1受容体作動薬を腎保護・心血管保護の目的で積極的に活用し、生活習慣の改善とあわせて多面的にアプローチすることが望ましいとされています。
この包括的ケアを実現するためには、腎臓内科医と糖尿病内科医が定期的にカンファレンス(症例検討会)を行い、治療方針の統一を図ることが理想的です。患者さん一人ひとりの病態に合わせたオーダーメイドの治療計画を立てるために、専門科の垣根を越えた対話は欠かせません。
マンジャロを安全に使うために主治医が確認する腎機能の指標

マンジャロを処方する際、主治医は腎臓の状態を正しく把握するためにいくつかの検査値をチェックします。腎機能の評価指標を理解しておくことで、患者さん自身も検査結果への関心が高まり、治療への積極的な参加につながります。
eGFR(推算糸球体ろ過量)で腎臓の「ろ過能力」を知る
eGFRは血液中のクレアチニンやシスタチンCという物質の濃度から計算される数値で、腎臓が老廃物をろ過する能力を推定したものです。一般的に60mL/min/1.73m²未満が慢性腎臓病(CKD)の一つの目安とされています。
マンジャロ自体は腎機能に応じた用量調整を必要としませんが、eGFRが低い患者さんでは副作用の出方が異なる可能性があるため、投与開始後はこまめにeGFRの推移を確認することが望まれます。
UACR(尿中アルブミン・クレアチニン比)で腎臓のダメージを早期発見
UACRは尿中に漏れ出しているアルブミン(たんぱく質)の量を示す指標で、30mg/g以上で微量アルブミン尿、300mg/g以上でマクロアルブミン尿と分類されます。この数値は腎臓の糸球体(血液をろ過するフィルター部分)がどの程度傷んでいるかを反映しています。
マンジャロはSURPASS-1〜5試験の統合解析において、UACRを有意に低下させることが示されており、とりわけベースラインのUACRが高い患者さんで効果が顕著でした。定期的なUACR測定は、マンジャロの腎保護効果を実感するためにも重要な検査です。
HbA1cと体重の変化も腎臓を守る間接的な手がかりになる
HbA1cが高い状態が続くと腎臓への負担は増えますし、肥満も腎臓の糸球体に過剰な負荷をかけることがわかっています。マンジャロはHbA1cと体重の両方を大幅に改善するため、結果として腎臓への間接的な保護効果が期待できます。
検査結果の数値を「ただ眺める」のではなく、腎臓内科医と糖尿病内科医が一緒に評価しながら治療の微調整を行う。それが、マンジャロの効果を引き出しつつ腎臓を守るための実践的な方法です。
マンジャロ処方時に確認したい腎機能の検査指標
| 検査項目 | 基準値の目安 | 確認頻度 |
|---|---|---|
| eGFR | 60以上が正常域 | 3〜6か月ごと |
| UACR | 30未満が正常 | 年1〜2回以上 |
| 血清カリウム | 3.5〜5.0mEq/L | 薬変更時・定期的に |
専門科連携の診療体制で患者が得られる具体的なメリット

腎臓内科と糖尿病内科が協力する診療体制は、患者さんにとって「安心」と「効率」の両面で大きなメリットをもたらします。通院の負担軽減や情報共有のスムーズさなど、日々の治療生活を大きく変える力を持っています。
一つの医療機関で腎臓と糖尿病の両方をケアできる安心感
複数の病院を掛け持ちしていると、検査の重複や情報伝達のタイムラグが生じやすくなります。専門科連携が整った医療機関であれば、電子カルテや院内カンファレンスを通じて医師同士がリアルタイムに情報を共有できるため、治療の一貫性が保たれます。
患者さん自身が「この先生にはこう言われたけれど、あちらの先生には違うことを言われた」と戸惑う場面が減ることは、治療への信頼感を高めるうえで非常に大切です。
薬の飲み合わせや副作用を包括的にチェックしてもらえる
腎臓病と糖尿病の治療薬はそれぞれ複数の種類が使われることが多く、薬の飲み合わせ(相互作用)に注意が必要な組み合わせも存在します。マンジャロに加えてRAS阻害薬(血圧の薬)やSGLT2阻害薬を併用するケースでは、腎機能や電解質バランスへの影響を総合的に評価する必要があります。
専門科連携の体制があれば、薬剤師も含めたチームで処方内容を精査し、不要なリスクを事前に回避できます。結果として、患者さんは安心して治療を続けられるでしょう。
| 連携体制の要素 | 患者さんへの恩恵 |
|---|---|
| 合同カンファレンス | 治療方針のブレが減る |
| 電子カルテ共有 | 検査の重複がなくなる |
| 栄養指導の統一 | 食事療法の混乱を防げる |
管理栄養士や薬剤師も加わったチーム医療が実現しやすい
腎臓病にはたんぱく質やカリウムの摂取制限が必要になることがありますが、糖尿病では炭水化物の管理も欠かせません。相反するように見える食事指導を一つにまとめるには、管理栄養士の専門知識が頼りになります。
専門科連携が機能している医療機関では、医師だけでなく管理栄養士や薬剤師もカンファレンスに参加し、患者さんの生活全体を見渡したサポートを提供できます。こうしたチーム医療は、通院頻度の見直しや患者さんの精神的な負担軽減にもつながります。
マンジャロ服用中に注意すべき副作用と腎臓への影響を抑える工夫

マンジャロは安全性の高い薬剤ですが、消化器系の副作用が比較的起こりやすいという特徴があります。腎臓病を合併している方は脱水リスクが高いため、副作用への対処法をあらかじめ知っておくことが重要です。
吐き気や嘔吐による脱水が腎機能を悪化させることがある
マンジャロで頻度の高い副作用は吐き気・嘔吐・下痢といった消化器症状です。これらの症状が強く出ると水分摂取量が減り、脱水状態に陥るリスクが高まります。
腎臓は血液量の変動に敏感な臓器であるため、脱水が続くとeGFRが急低下する可能性があります。症状がつらいときは無理をせず、早めに担当医に相談して投与量の見直しや制吐剤(吐き気止め)の処方を検討してもらいましょう。
投与量は段階的に増やす「漸増法」が腎臓を守る基本
マンジャロは通常2.5mgから開始し、4週間以上の間隔をあけて段階的に増量していきます。この漸増法によって消化器症状を最小限に抑え、脱水による腎機能への影響を防ぐことが狙いです。
自己判断で一気に増量したり、逆に減量したりすることは避けてください。特に腎臓病を合併している方は、腎臓内科医と糖尿病内科医が連携して増量のペースを決めることで、安全性がいっそう高まります。
SGLT2阻害薬やRAS阻害薬との併用時に気をつけたいこと
糖尿病性腎臓病ではSGLT2阻害薬(フォシーガ、ジャディアンスなど)やRAS阻害薬(ACE阻害薬、ARBなど)が処方されるケースが多く、マンジャロとの併用が検討されることもあります。
SGLT2阻害薬は利尿作用があるため、マンジャロによる消化器症状と重なると脱水が増幅される恐れがあります。RAS阻害薬は血圧低下や高カリウム血症のリスクがあるため、血液検査の頻度を増やして経過を追う姿勢が大切です。
| 併用薬 | 注意すべきポイント |
|---|---|
| SGLT2阻害薬 | 脱水リスクの増大に注意 |
| RAS阻害薬 | 血圧低下・高カリウム血症の監視 |
| 利尿薬 | 電解質バランスの変動に留意 |
自分に合った連携診療体制を見つけるために今日からできること

腎臓病と糖尿病の専門科連携を受けられる医療機関は増えつつありますが、すべての病院で体制が整っているわけではありません。患者さん自身が情報を集め、主治医と対話することで、自分に合った診療体制を見つける一歩を踏み出せます。
かかりつけ医に「腎臓の専門医にも診てもらいたい」と伝えてみる
- 遠慮せず率直に希望を伝える
- 紹介状を書いてもらい連携のきっかけを作る
- 検査データを持参して相談すると話がスムーズ
患者さんが声を上げることで、医療機関側も連携の必要性を再認識する場合があります。「お任せ」にせず、自分の体のことを自分でも把握しようという姿勢が、より良い治療につながります。
腎臓内科と糖尿病内科の両方を標榜する病院を探す
地域の基幹病院や大学病院には、腎臓内科と糖尿病内科が同じフロアに並んでいるところもあります。インターネットで「腎臓内科 糖尿病内科 連携」などのキーワードで検索すると、該当する医療機関の情報が見つかるかもしれません。
通院のしやすさも長く治療を続けるうえでは重要な要素です。自宅や職場からのアクセスと診療科の充実度を両方考慮して選ぶことをおすすめします。
検査結果を記録して自分の体の変化を「見える化」する
eGFR、UACR、HbA1c、体重などの数値をノートやアプリに記録しておくと、受診時に医師とスムーズに情報共有できます。自分の体の変化を視覚的に把握できるため、治療へのモチベーション維持にも役立つでしょう。
専門科連携が実現している環境でも、治療の主役はあくまで患者さん自身です。日々の生活習慣の改善や検査値の自己管理を続けることが、マンジャロの効果を引き出し、腎臓と糖尿病の両方をコントロールする近道になります。
よくある質問
- マンジャロは腎臓病がある場合でも安全に使用できますか?
-
マンジャロ(チルゼパチド)は腎臓での排泄に大きく依存しない薬物動態を持っており、軽度から重度の腎機能障害がある方でも血中濃度に臨床上問題となるほどの差は生じないことが確認されています。そのため、腎機能の段階に応じた用量調整は原則として必要ありません。
ただし、腎臓病を合併している方は消化器系の副作用(吐き気・嘔吐・下痢)による脱水に注意が必要です。脱水は腎機能を急激に悪化させる引き金になり得るため、症状が出た際には早めの受診をおすすめします。腎臓内科医と糖尿病内科医が連携してフォローする体制であれば、より安心して治療を継続できるでしょう。
- マンジャロとSGLT2阻害薬を一緒に使うことはできますか?
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マンジャロとSGLT2阻害薬(ダパグリフロジンやエンパグリフロジンなど)を併用するケースは臨床の現場で実際に見られます。SGLT2阻害薬は腎臓と心臓を保護する効果が確認されている薬剤で、マンジャロと作用の仕組みが異なるため、組み合わせによる相乗効果が期待されています。
一方、SGLT2阻害薬には利尿作用があるため、マンジャロの消化器系副作用と重なると脱水リスクが高まる点には十分な注意が必要です。併用する場合は水分摂取の意識を高めるとともに、定期的な血液検査で腎機能や電解質の変動をモニタリングしていくことが大切です。
- マンジャロの腎保護効果を裏づける臨床データはありますか?
-
SURPASS-4試験の事後解析では、マンジャロ投与群がインスリングラルギン投与群と比較して、eGFRの年間低下率を約2.2mL/min/1.73m²抑え、腎臓に関する複合エンドポイントのリスクをおよそ42%低減したと報告されています。また、SURPASS-1〜5試験の統合データでもアルブミン尿の減少が一貫して確認されました。
さらに、肥満を伴う方を対象としたSURMOUNT-1およびSURMOUNT-2試験でも、チルゼパチド群のUACR低下が認められています。これらのデータはいずれも事後解析や二次評価項目ですが、今後予定されている腎アウトカムを主要評価項目とした大規模試験の結果にも大きな関心が寄せられています。
- 腎臓内科と糖尿病内科の連携診療を受けたい場合、どのように医療機関を選べばよいですか?
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まずは現在通院中のかかりつけ医に「腎臓の専門医にも相談したい」と率直に伝えてみてください。紹介状を書いてもらえれば、腎臓内科と糖尿病内科の両方を備えた医療機関への受診がスムーズに進みます。
地域の基幹病院や大学病院は、複数の専門科が同じ施設内に揃っていることが多いため、科をまたいだ連携が取りやすい環境にあります。通院の負担を考慮しつつ、自宅や職場からアクセスしやすい範囲で探すとよいでしょう。インターネットで「腎臓内科 糖尿病内科 連携」と検索すると、対応可能な医療機関の情報が見つかることもあります。
- マンジャロ服用中に腎機能の検査はどのくらいの頻度で受けるべきですか?
-
一般的には3〜6か月ごとのeGFR測定と、年に1〜2回以上のUACR測定が推奨されています。マンジャロの投与開始直後や増量のタイミングでは、消化器症状による脱水の影響を確認するために、通常よりも短い間隔で検査を受けることが望ましい場合もあります。
検査頻度は腎機能の状態や併用薬の種類によっても変わるため、腎臓内科医と糖尿病内科医に相談のうえで決定するのが理想的です。自分の検査値をノートやアプリに記録して変化の傾向を追いかけることも、早期に異変を察知するうえで大変役立ちます。
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