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頭痛

頭痛は

  1. 外来受診理由の中で頻度が高い
  2. 患者さんは生活に支障を来して困っていることが多い
  3. (頻度は多くないが)重大な疾患が隠れている場合がある

というような理由から、内科外来の中で重要な位置を占める症状です。

頭痛の原因には様々なものがありますが、

発症からの期間随伴症状といった病歴が診断の手がかりとなることが多いため、

当院ではまず詳細な問診を行っています。

中でも、発症からの期間(ずっと前からある頭痛なのか、急に出現した頭痛なのか)は非常に重要です。

慢性の頭痛

目安3か月以上前から、同様の頭痛が繰り返し起きる場合を慢性の頭痛と言います。

いわゆる「頭痛持ち」の方の頭痛です。

 

頻度として多いのが緊張型頭痛片頭痛です。

この2つを区別するには症状の性質・随伴症状・持続時間などの情報が必要であるため、問診票に詳しくご記入頂けますと助かります。

また、緊張型頭痛片頭痛はどちらも生活習慣と関連しているケースが多く、

詳しい問診によって生活習慣上の問題点が浮き彫りになり、それを改善することで頭痛も軽減する例が散見されます。

このため、当院では慢性頭痛の患者さんには専用の問診票をお渡しして記入をお願いする場合があります

「いつもの頭痛なので〇〇(ロキソプロフェンなど)を下さい」と言って受診される方は少なくありませんが、詳しく問診すると片頭痛の診断基準に合致し、片頭痛の特効薬であるトリプタンという薬を使ってみると著効することがよくあります。片頭痛の患者さんに対して生活習慣の指導も行わず、ロキソプロフェン(またはその仲間)だけを漫然と処方することで、次に述べる薬物使用過多による頭痛を作ってはならないと思います。

 

3番目に多いのが薬物使用過多による頭痛です。

意外に思われるかもしれませんが、鎮痛剤が簡単に手に入る現代社会では鎮痛剤の使用過多によって痛みの閾値が下がり、薬が手放せなくなってしまった方は非常に多いのです。

治療は鎮痛剤の使用を徐々に減らしつつ適切な処方に変えることですが、難治性の場合も多く、程度によっては頭痛専門医へのご紹介を考慮します。

 

他に、頻度はぐっと下がりますが群発頭痛があります

これは激烈な痛み(人間が経験する痛みの中で最悪と言われています)と、片目が充血して流涙するという特徴的な症状から、本人が群発頭痛を疑って頭痛の専門機関をされることが多いと言われています。

これら緊張型頭痛、片頭痛、薬物乱用頭痛、群発頭痛次性頭痛と言いますが、

 

慢性の頭痛の中には二次性頭痛といって高血圧・腎障害・鉄欠乏性貧血・甲状腺疾患・慢性副鼻腔炎といった内科疾患が関与しているものもあるため、当院では必ず診察前に血圧を測定させて頂き、必要によって採血などの検査を検討します。

 

また、慢性的な頭痛でもだんだん酷くなる場合や、発熱や神経症状を伴う場合脳腫瘍・慢性硬膜下血腫・海綿状脈洞血栓症といった頭蓋内の疾患を疑い、早期に頭部MRIを検討します。

※当院では日本神経学会・日本頭痛学会「慢性頭痛の診療ガイドライン2013」http://www.jhsnet.org/GUIDELINE/gl2013/gl2013_main.pdf に準拠した頭痛診療を行います。

 

急性の頭痛

突然発症した頭痛では、何らかの重大な疾患が原因である可能性を考えます。

特に発症した時間が分単位で分かるほど唐突で強い頭痛ではくも膜下出血、脳出血、脳梗塞の可能性を考え、

高度医療機関を取り急ぎ受診していただく場合もあります。

 

くも膜下出血の危険性

くも膜下出血は、3分の1の方が3か月以内に死亡3分の1の方が重い後遺症で社会復帰困難という非常に重大な病気です。

発症は40~60代に多いですが、もっと若い方で起こる場合もあり(もともと動静脈奇形がある場合など)、注意が必要です。

症状が頭痛だけだと普通に歩いて外来へ来られる場合もあり、見逃してしまうと非常に危険です。

また、「警告出血」と言って最初はわずかな出血のため症状は軽度の頭痛が起こった後いったん治まったように見えて、

その後大出血を起こす場合もあり、「今まで経験したことのない突然発症の頭痛」を訴える患者さんでは一度は疑う必要があります。

 

くも膜下出血の危険因子には

  • 高血圧
  • 喫煙
  • 過度の飲酒

があり、特にこれらが当てはまる方は「普段とは違う突然の頭痛」が起きたらなるべく早めに受診する方がいいです。

 

喫煙高血圧の相乗効果によりくも膜下出血の発症が13倍になるというデータもあります。

  • 高血圧は治療を
  • 喫煙している方は禁煙を
  • 飲酒は適度に

することで、くも膜下出血になる可能性を少しでも下げましょう。 

 

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